第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(岩田)

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10月10日(月)第4回の教師力アップセミナーで野口芳宏先生のお話を聞かせていただきました。午前の部は道徳教育の「なんのために学校に行くのか」、午後の部は国語学力の向上について10時から15時までしっかりと学ばせていただきました。

終日を通して、学ぶことが非常に盛りだくさんでしたがわたしは第二部の模擬授業についての記事を書かせていただきたいと思います。

第二部では伊藤彰敏先生の模擬授業に生徒役として参加させていただき、後ほどその授業技術のポイントを野口先生より教えていただきました。模擬授業はとても面白く、興味・関心が引きつけられやすい展開でした。生徒役をやりながらも真剣に授業に引き込まれていくような感覚でした。言葉には同じ意味でもいろいろな表し方があること、そしてその表現の仕方には名前が付いていて、それが今回の学習内容である「和語・漢語・外来語」につながっていく、段階を踏んで一歩ずつ生徒を引きつけることで、国語が楽しい!と思えるきっかけ作りであると感じました。模擬授業内でも伊藤先生より多くのことを学ばせていただきましたが、その後の野口先生によるポイント解説で印象に残ったことがあります。それは陰極表現とダイレクト表現の使い分けです。生徒の引きつけを目的とした陰極表現ですが、それは時として回りくどく生徒のやる気を削いでしまうことになります。今の中学生の現状を考えた配慮をするくらいなら、どんな中学生でもが好意的に楽しく授業が受けられる工夫をしたほうがよいのだとお聞きし、それが本来の教師の役目であるとも感じました。クラスにはいろんな子がいます。勉強が得意な子、苦手な子、好きな子、嫌いな子、その子たちすべてにとってのいい授業とはどのようなものか、国語教育の柔軟性が問われる問題だと思いました。


もう一つ第二部の内容ではないのですが、これから教師を目指していく立場として心に留めておきたいお話がありましたので、ここに記事にして整理しておきたいと思います。それは「秩序」のお話です。小学校実習に行って、現代の小学生、親、学校体制など身近に感じる部分がたくさんありました。良くも悪くもわたしたちが小学生のころとは随分変化していたように思います。野口先生のお話で現代よく言われる「個人の自由」「個の尊重」という主張が、わがままと同じような意味を指しているときが多くなってきているということをお聞きして、個性、個人という言葉に惑わされていた自分に気づきました。確かに、個性を持つことは非常に大切なことで民族的に主張が弱いわたしたち日本人の欠点的な部分かもしれません。しかし、個性を主張するには大きな秩序、今まで守られてきた伝統に沿った流れをくむことも大切なことなのだと学ぶことができました。教育はある意味で保守であり、変わらないことこそいいことであるという言葉を心に留めて、変革を求められる風潮の今違った視点で物事を考えることができるそんな教師を目指していきたいです。(岩田)
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