10月12日杉下さんの授業づくり記録(末松)

画像1
 10月12日(水)のゼミでは、杉下さんと松井君が模擬授業をしてくれました。今回は杉下さんの模擬授業を通して学んだことをまとめていきます。

 杉下さんは小学校6年生の社会科「日本とつながりの深い国々」の授業をしてくれました。

 良かった点は...

(1)笑顔&元気
 杉下さんは初めから最後までニコニコ笑顔で、授業を受ける子どもとしては、どんなことを言っても受け止めてもらえそうと意見しやすい雰囲気があふれていました。やはり表情は授業に大切なのだと改めて感じました。

(2)自信をつけさせる授業工夫
 資料からの読み取りで机間指導をしていた杉下さんは、子どものノートをみてのつぶやきをその子だけに言うのではなく、教室全体に聞こえるように言っていました。いはゆるオープンカンニング。読み取りが上手くできない子、自分の読み取りが合っているのか不安になっている子にヒントと自信を与えてくれました。
 そして、机間指導では必ず子どものノートに1つは赤ペンで○をつけていた杉下さん。○がノートについているとやる気が芽生え、また先生に○をつけてもらえると全体交流の際に自信を持って意見を言うことができます。


 学び合いで出た意見は...

(1)分からない子への対応
 授業では少なからず1人は分からない子が出てきてしまいます。そんなときは、誰かの答えを聞いた後に、その分からない子に答えさせるとよい。分からない子が複数人いる場合には、ペアやグループで交流するのもいい方法ですが、1人の時はこの方法が良いのではないかと思いました。分からない子を置いてきぼりにするのではなく、上手く授業に引き込ませることができると思います。

(2)ペア交流後は意図的指名
 全体交流ではあまり話すことができなくても、ペア交流では自分の意見を言える子がいます。あまり話していない子がしっかり話すことができているなと確認したらチャンス!!
ペア交流後は、その子に「○○さんはどう?」と意図的指名する。ここでしっかり意見を言うことができたら、その子の自信となり、次から全体で意見を言えるようになるかも知れない。また、意図的指名はリズムがいいため、ポンポン意見が出てきやすくなる。
ぜひ私も使ってみたいと思いました。

(3)社会の見方・考え方
 「なぜ教科書で日本とつながりの深い国々を4つも載せているのか?」
玉置先生がそうゼミ生に質問しました。うーんと悩むゼミ生。
答えは、人口、経済、文化などのその国のことを調べることをとして調べる観点を知るため。次同じように調べることがあったら、その観点を子ども達に自主的に調べさせるようにするため。なるほどと思いました。
 資料の読み取りもこれと同じなのではないかと思います。資料のどこに注目してみるのか、読み取ったことからどのように考えるのか。子ども達には、見方・考え方をいくつも同じ様な教材で授業をしていく中で、学ばせていくことが大切であることが分かりました。


 今回の杉下さんの模擬授業を通して、たくさんの授業技術や社会科の根本を知ることができました。これからの教材研究や授業づくりに生かしていきたいです。(末松) 
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30