第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(石川)

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10月10日「第4回教師力アップセミナー」に参加させて頂きました。今回は野口芳宏先生の講演でした。3部構成の中、私は第1部について書きます。

第1部のテーマは「何のために学校へいくのか」でした。

「何のために学校へ行くのか」は家庭でのテーマとし、学校でのテーマとするために「何のために学校へ来るのか」とした上での野口先生は、『国家及び社会の形成者たる資質を備えるため』とまとめられていました。このキーワードである『国家及び社会』という言葉は教育基本法第1条に記載されている言葉でブレてはいけない軸となるものだと教えて頂きました。

中でも、「個(個人)」と「連(集団)」についてとても合理的に話して下さり、私自身強く心に残っています。「個」は、己に利する「利己」を優先する人。対して「連」は、他に利する「利他」「公益」を優先する人を表しています。

野口先生は、現代社会において、「利他」「公益」を押しのけて「利己」を優先する人が多いという現状から崩す必要があると話されました。『国家及び社会』のために学校に来ること、すなわち「連」を優先することであるからです。学校現場に対して保護者の方や地域の方からの同意が得られにくくある現状を考えてみても、とても大きく、難しい課題だと感じました。

そして、最後には、「個」が求める「自由」「平等」から生まれるものは争いであり、争いを生まないためにも多少のルール(差をつけること)は必要。とし、「ルール(差)」を守ることで「秩序」が生まれ、「秩序」があるから「安定」し、「安定」しているから「安心」できる。と話してくださいました。

今回は、「何のために学校へ来るのか」というテーマから、学校現場での課題の根本に当たるものを学ぶことができました。私が書くのは第1部のみですが、第2部では模擬授業、第3部では国語学力を向上させる基礎基本をしてくださいました。とても面白く、私自身惹き込まれるようにセミナーを受けさせていただきました。大学生として、このような機会を頂けることがとてもうれしく思います。ありがとうございました。(石川)
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