11月28日岡崎市立形埜小学校を訪問して(渡部)

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 11月28日に岡崎市立形埜小学校を訪問させていただきました。

 玉置先生の授業、久しぶりの給食、子どもたちとの放課、玉置先生の落語、授業見学、研究協議会への参加ととても充実した1日となりました。書きたいことがたくさんあるのでまずは、玉置先生の飛び込み授業について書きたいと思います。

 玉置先生の飛び込み授業は4年生5年生の合同授業でした。

 玉置先生の授業は子どもたちと話をしながらの握手から始まりました。この握手から自然と今日の問題へと入っていきます。導入から課題へのつながりがとてもスムーズで子どもたちもすっと授業に入っていくことができたと思います。授業全体の時間から考えると導入の時間はほんの少しかもしれません。しかし、その少しの時間でいかに子どもたちを引きつけられるか、いかに子どもたちの意欲を高められるかが試される短いけれど重要な時間だと思いました。

 「3人が仲良く(誰もが誰とも1回ずつ)握手をするためには何回握手をするか」という課題からはじまります。「4人なら・・・」と数を増やし、最終的に「10人なら何回握手をするか」という問題に取り組みました。子どもたちは3人から4人に増えたとき、握手の回数が3回から6回に増えたため、「3ずつ増える」と考える子が多くいました。しかし、これも玉置先生が「3人で3回。4人では・・・。ん?」と言いながら子どもたちが「3ずつ増える」と考えるように仕掛けていたということもあったかもしれません。教師が子どもたちに仕掛けていくことで子どもたちの考えを多様にすることができたり、考えるための入り口を与えたりすることができるのかもしれないと思いました。

 3ずつ増えると考えた子どもたちもペンや色鉛筆を出して実際に手を動かして考える中で3ずつ増えるのではないと気づきます。「こうでしょ、こうでしょ・・・あれ!?違う!」という子どものつぶやきをそばで聞いたとき、今、この子の頭は「?」がいっぱいでフル回転しているんだろうなと思いました。「あれ?違う!でもわかった!」と子どもたちが感じられるような授業ができるといいなと思いました。そのためには子どもたちの姿を予想し、子どもたちにかける言葉を考えたり、仕掛けるポイントを用意したりすることが必要だと感じました。

 また、玉置先生は子どもたちのどんな意見であっても黒板に文字として残していらっしゃいました。自分が何かを書くときも、子どもたちの意見を消さないように、隙間に書くようにしていらっしゃいました。子どもの意見を大切にされているんだなと感じました。

 合同の授業といっても子どもたちは16人しかいません。子どもたちのそばで考えの変化を見たり、表情が変わっていったり、自分の意見を一生懸命説明する姿を見ていると記録をすることも忘れてしまっていました。それくらい私も授業に引き込まれていました。記録には残せていませんが、子どもたちのキラキラした顔はとても印象に残っています。(渡部)
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