11月24日 知多市立旭東小学校の道徳講演会に参加して(吉田)

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私は今回知多市立旭東小学校にて行われた「考え議論する道徳の転換」という玉置先生の講演会に参加させていただいた。先生から最初お話をいただいた際、行く予定を組んでいなかったのだが、私が中学校実習で道徳に苦しめられたこと・道徳のできる先生になりたいという気持ちがあり、「こんな時だからこそ学びたい」という思いで急遽参加させていただいた。

 前半は道徳の概要、後半は1期生の牧野さんと玉置先生の公開授業という内容であった。多くのことを学んだ中から大きく3つのことを書きたい。

 1つ目は玉置先生がどんな授業を目指しているのかということである。先生は講演中にこんな言葉をおっしゃった。「雪が降り積もるような授業」という言葉だ。一人の意見だけでなく、その意見に付け足すかのような2人目3人目の意見が出てきて、それがじわっと子供たちの心に染みわたるようにしたいというお話であった。なるほどという声が会場から上がるような言葉であった。確かに雪が降っても雪合戦をするような言い争いでもなく、その感情を全員が共感できる道徳の方が深まると私も思う。この言葉を聞き、私の教育実習のことが想起された。私のクラスの子は「道徳よりも勉強させて」「道徳は言い争いだ」と言っており、私は衝撃を受けた。そんな中での授業の一場面である。ある子が言葉にできないけど感じているものがあり、その子の気持ちを他の子が言葉にして広めることをした。すると生徒がイキイキとたくさんの感情を伝えあってくれたのを思い出した。そんな場面を作ること、他にもより道徳的な価値が高まるようにしていく場面を大切にしていくことがいるのだと感じた。

 2つ目は牧野さんの凄さである。あの会場に多くの先生方がいる中であんなに堂々と授業ができる先輩の姿にすごいという感情を覚えた。先生から教えていただいて、それを自分の力にされており、自分もこんな風な先輩になりたいと感じた。もっと多くのことをこれからも先輩から、先生から学んでいこうと思う。

 3つ目は抽象を具体化させていくことである。私もこれに苦しんだ。どこを切り口に自分の狙う心に生徒を近づけさせることができるだろうかと悩んだ。子供の言葉を大切にしようとするあまり私は表面でしか言葉を捉えていなかったと気付かされた。その奥にある思いを引き出すこと、抽象を具体化していくことで切り口のことももちろんであるが、全体がその子の思いを受け止めようとする場所を作ることになるのだと気付かされた。私もぜひ取り入れていきたい。

 私はこの講演をとおして、より様々な道徳の取り組み、授業を拝見し、そこで何を大切にされているのか、どんな気持ち、どんな問いかけをするのかなど知りたいという気持ちが強くなったと共に自分の道徳心をより豊かにしていきたいと感じた。(吉田)

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