「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」からの学び(丹羽)

 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。あっという間に2018年になりました。今年は3期生にとって『教員採用試験合格』という大きな目標があります。全員で合格できるよう協力し合っていけたらいいなと思います。

 今回は、ゼミ合宿のときのプレゼント交換の際、静谷くんからもらった「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」という本から学んだことを記したいと思います。ご存知の方も多いと思いますが、この本は我がゼミの先生である玉置先生が監修された本でもあります。読んでみて、改めてすごい先生だということを実感しました。

 今回この本の中で特に印象に残ったことを授業テクニックから2つ、学校生活をスムーズにするコミュニケーションから1つ紹介させていただきます。

 まずは授業テクニックの1つ目です。落語には「まくら」といってこれから話すことの大まかな概略を話すというものがあります。これを授業の前にするのです。そうすることによって子どもたちも今から何をするのか、どんな授業なのかを見通しを持って受けることができるのではないかと考えました。また、身近な具体例をまくらにすることで教師の個性を出したり、分かりやすい、楽しい導入になるのだと学びました。

 2つ目は自らスキをつくる、あえて故意に間違いをすること、玉置先生の言葉で言うと物分かりの悪い教師になるということです。教師はどうしても子どもに伝えようとしてつい、話しすぎてしまうことがあると思います。私自身、教育実習などでは一方的に話す授業をしてしまい、退屈にしている子どもたちの姿をみて反省した覚えがあります。ここでは「子どもに話す」のではなく、「問いかける」、もっというと「つっこませる」と書かれています。例えば、
「太陽って西から上がるよね」
「2×3は、8だよね」
というように。そうすると絶対に指摘してくれる子どもがいるのでそれをきっかけにクラスが一つになり、結果主導権を教師が握ることにつながるのだと学びました。教師だからといって常に堅苦しくいるのではなく、スキを作ったり、わからず屋になることも大切だと感じました。

 次に学校生活をスムーズにするコミュニケーションから学んだことは「子どもが自慢話、愚痴、悪口を言える先生になる」ということです。自慢話や、悪口などは「感情」から発せられるものであり、「他者と比べた時」に発生しやすくなります。子どもに自慢話や悪口を言ってもらえることは教師が信頼されているからであり、そのためには子どもの話に腰を据えて話を聞くこと、また聞いた後は「私はこう思う」とスパッと言い切れる教師になることが大切だと学びました。

 この本は落語がうまく使われていて本当にスラスラ読めてしまいました。それなのに多くの学びも得られました。本を読み、記事にすることで自分の頭の中でも整理されるのでこれから沢山の本を読んで記事にしていきたいです。本年もよろしくお願いします。(丹羽)
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