8月30日犬山市立犬山西小学校での模擬授業に参加して〜道徳編〜(松田)
こんにちは。3期生の松田です。
8月30日に犬山市立犬山西小学校に行き、玉置先生の模擬授業を参観させていただきました。今回はそのときの授業をまとめました。 道徳と算数の模擬授業が行われました。2つの模擬授業のうち、私は道徳の模擬授業について書きます。 ******************************** 資料名「夏の日のこと」 〇授業の始めに本時の価値に関わる質問は必ずしも必要ではなく、いきなり資料に入っても良い。 →子どもが本時に考える価値について推測してしまうのを防ぐことができる。 →始めの質問がその後に生きていかないため必ずしも必要ではない。 〇1つの質問に対して多くの子どもに聞く。(例:主人公はどんな仕事をしている人?) →簡単な質問を多くの子どもに聞くことで、子どもにエンジンをかける。 →時には「他の言い方でどう?」と聞くことで、同じことでも異なる表現をするようになり、言語活動を充実させることができる。 〇子どもに資料を配らない。 →資料を配ると、読み取る力のある子どもだけが発言する授業になってしまい、想像しなくなる。 →資料を配らないため、「想像することが大事、いっぱい想像すること」と想像して聞くように伝える。 〇範読は、ただ資料を読み上げるのではなく、繰り返したり簡単な質問をしたりしながら読んでいく。(例:ゴミをかぶってしまった、どんな気分?) →子どもが離れていくことを防ぎ、物語に引き込むことができる。 〇範読の際に、キーワードとなることを板書する。 →後で振り返ることができる。 〇最初と最後の挿絵を見せ、「どんなことがあってどんな気持ちになったから最初の絵の様子から最後の絵の様子になった」ということをワークシートに書かせる。 →物語はエピソードで変わり、エピソードが起こったら主人公に何らかの気持ちが起こる。 →子どもを把握するため、ワークシートに書いている時間は子どものもとに行く。 →考えを見ていく中で、キーワードとなる言葉を声に出すことで、書けていない子どものヒントとなる。(オープンカンニング) →「なるほど」「あなただけ書いてある」「これは聞きたいな」と価値づけながら見ていくことで、子どもを元気にする。 〇考えを発表させるときは、「丸つけられたところだけでもいいから言ってごらん」と言う。 →発言の回数を増やすことにつながる。 〇発表する列を指定し、「全く同じ意見だったら座る」と指示をする。 →座った子どもにも考えを聞くことで、「先生は座ってもあてる」と思わせることができ、自分の意見を持つことにつながる。 →人の話を聞いて同じかどうか判断できることに対して価値づけることで話を聞くようになることにつながる。 〇子どもに揺さぶりをかけ、立場をはっきりさせる。(揺さぶり質問:すがすがしいと思ったのは、おじさんがシャワーを貸してくれたからということだけか。) →エピソードが流れてしまうのを防ぎ、子どもの心をえぐることができる。 →〇か×をワークシートに書かせることで立場をはっきりさせることができる。 〇立場を全体で聞いた後に、隣同士で交流し、その後全体で共有する。 →教師は意図的指名ができるように交流の様子を見ておく。 →隣同士での交流を全体で共有するときは、指名した子どもにできるだけ交流の様子を再現するように伝える。 →教師は中立の立場をとり、子どもの話をうなずいて聞く。 →ある子どもの考えに対し、「今の意見、なるほどと思った人?」と聞き、そう思った理由を聞いていくことで子どもの意見をつなげることができ、考えが融合してくる。 →話を聞く姿勢を価値づけることで、言われなくてもできるようになる子どもを育てることにつながる。(体を向けて聞いている、うなずきながら聞いている) 〇最後に、自分のこととして捉えられるような質問をし、発表させる。 →「キーワードでもいいから書いてごらん」と言い、全員が書けるようにする。 →発表したことに対して「この子のようなことを書いた人?」と聞き、道徳的価値を重ねていく。 〇授業の最後は、授業の感想についてエレベータートークをする。 →子どもが同じ時間話せるよう、時間を決める。 →聞く方は「相手に体を向けて相手の目を見てうなずいて聞く」ように伝える。 →教師の説話で終わるのではなく、「良い話が聞けたね」と言い、終わる。 〇物わかりの悪い教師になる。 →子どもの言いたいことをくみ取り、敢えて逆のことを聞き深める。 [子ども]思いがけないことが起こったときにすがすがしい気持ちになる [教師]思いがけないって例えば穴に落ちたとき?←良いことが起こったときと分かっていながらも敢えて逆のことを言う。 [子ども]いい方に転んだとき ******************************** 玉置先生は、物語を「想像する」ということを何度も繰り返されていました。子どもが想像できるように範読はただ読むのではなく、質問したり繰り返したり工夫して読むことが必要であることが分かりました。さらに、質問したり繰り返したりする箇所について、どこを取り上げたら子どもが離れていかないかよく考えることが重要であると感じました。 犬山西小学校に行ったのは2回目ですが、先生方に「前回も来ていたよね」と声をかけていただき、覚えていただいていたことが嬉しかったです。ありがとうございました。(松田) |
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