4月22日 情報リテラシー連続セミナー@東北大学での学び 9期生 荒木歩華

 9期生の荒木です。4月22日に行われた情報リテラシー連続セミナー@東北大学 に参加させて頂きましたので、学びを記事にしていきたいと思います!

 今回、川上康則さんに「教室マルトリートメントを防ぐ」という内容でご講演頂きました。

○ 教室マルトリートメントとは
 今回のセミナーのテーマとなった「教室マルトリートメント」とは、教室で繰り広げるられる不適切な関わり のことです。今回初めて聞いた言葉でした。

○ 適切な関わりとは
 教師としての子どもとの適切な関わりは「子どもが人や世界に信頼関係をもてる関わり」であることを学びました。なぜなら、子どもがルールよりも信頼関係(ラポール)に従うほど、子どもとの関わりに重要であるからです。また、子どもが信頼でき、安全基地の役割を果たす大人の存在が、子どもを主体的に育てるからです。

○ 子どもが信頼できる大人とは
 子どもが信頼できる存在の要素はいくつかありますが、その中でも今回のセミナーで印象に残っている要素を記事にしたいと思います。

 1つ目は、子どものこと(存在、意欲、プロセス、行動、成長、結果)を認めてくれる存在です。子どもの存在自体を認め、今日もこの場にいてくれてありがとう と伝えることが大切であることを学びました。

 また、笑顔と良い機嫌をキープできる人がいつもそばにいることで、子どもが、自分は肯定されていると思えることも学びました。私が子どもの時、親や先生の顔をよく見ていたことを思い出しました。

 2つめは自分のことをわかってくれる存在です。子どもの言葉の背景に視野を向け、コミュニケーションを通して子どもを理解し、子どものもがきを代弁することが大切です。

 例えば、暴言の正体はネガティブ感情の語彙の乏しさであり、心理的に追い込まれた状況に適応するための適応機制の一つであることがわかりました。今までの私は不快感情を受け止めるだけの耐性がなく、子どもの言葉そのままが子どもの気持ちであると判断していたと思うので、この言葉にはハッとさせられました。上からより、横からの関わりが大切であると学びました。

○ 子どもの見方を変えよう
 セミナーで印象に残った言葉のひとつに「自分の基準に子どもを当てはめるな」という言葉がありました。教師はなにかの目的を持って授業や活動をする以上、求める姿があり、その求めるラインに達しなければ心がざわついてしまいがちです。しかし、できなくても「今はこういうもの」「いつか出来るようになる」という気持ちで待つことも大切だとわかりました。子どもができないことばかりに目を向けず、上手くいった時に なぜ上手くいったのか考え、上手くいった条件や環境を分析することが大切だとわかりました。

○ 最後に
 表面だけの関わりだけではなかなか信頼関係は築けません。強い圧をかけられる先生はクラスを統率し、コントロールすることができますが、それでは子どもからの信頼は得られません。かといって、弱い圧しかかけられないのでは、叱られても怖くない、ゆるい先生と見なされてしまいます。

 子どもから信頼を得るには、子どもを内側から理解し、子どもを認めてあげることが大切だと思いました。子どもと信頼関係を築くことは容易ではありませんが、伴走者として、子どもが納得感を持って主体的に行動できるよう、努めていきたいと思います。

 今回貴重な学びを機会を与えてくださった皆さん、一緒に学んでくれたゼミ生のみんな、ありがとうございました。(荒木)
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