4月28日犬山市立犬山中学校での学び(特別参加・島田)

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 初めまして、玉置ゼミ特別参加の島田です。

 4月28日に犬山中学校の授業を参観させて頂きました。中学校実習前でまだ実際の授業を見たことが無かったのでかけがえのない経験になりました。犬山中学校がとても体力のある学校ということを感じました。理由は2つあります。

 1つ目は先生方がとても明るく活動に参加されていたところです。指示を出して終わるのではなく、一緒に活動にされていてとても素敵だと思いました。ある先生は本文を読むスピードを一緒に競争されていて、生徒も先生に勝つために一生懸命に読んでいました。生徒たちみんなが活気溢れる活動をしていて勢いのある授業を作りたいと改めて思いました。

 2つ目は、ペア活動やアクティビティに1つも同じことがされていなかったところです。授業を見せてもらう予定の先生がお休みされたということで、十数分刻みで沢山の授業を見せていただけることになりました。時計回りでペアを交代したり、同じ意見同士、異なる意見同士での意見を交換したりとグループ活動に沢山の手法が使われていました。また、他のクラスの振り返りを先生が紹介し、子どもの声を活かした授業が行われていました。

 今回の見学で学んだことは2つあります。1つ目は、振り返りについてです。英語や国語だけでなく、体育でも振り返りカードを書く活動がありました。その中である生徒が「先生見て!」と他教科の教員に見せに行く姿があり、とても素晴らしいと思いました。校長先生が振り返りをなぜ書くのかを聞かれたところ、「振り返りをすると次の授業に役立つ」とある生徒が答えたそうです。

 2つ目は、生徒の声で授業をつくるということです。3年生の英語で、現在完了形の穴埋め問題を解いているときにhas goneと書いている生徒がいました。グループ活動になり、その子は班員の回答見て、首を傾げながらhas beenに書き直そうとしていました。しかし、その時先生が「消さなくていいよ。間違っているか合っているかは今ちょっと分からないけど、皆で考えてみようよ。」と声をかけていました。先生がすぐに答えを出さず、クラス全体で学んでいる姿を見ることができました。

 国語の意見交流の時間で、先生も見回りながら生徒たちと意見交流されていました。その時、先生が「今、ここらへんから◯◯って聞こえたな、聞かせてよ」と輪の中に入っていかれました。また、その先生は「学びの天気」を使い、他学級の振り返りも紹介されていました。振り返りは生徒自身の学習の調整だけでなく、教師自身の授業評価でもあり、授業改善の大事な道しるべである、ということを学びました。

 私の学びが深まったと感じたのは、「振り返り」についてです。私が小中学生のときに書いてきた振り返りは、先生が書いてほしいことを書く活動になっていました。しかし、振り返りの取り組み方次第で、生徒たち自らが生き生きと振り返りに取り組み、生徒たちの成長が可視化されたり、自分に足りないことが具体的にわかるようになったりする、とても大切なことであると再認識ができました。

 そこから、振り返りに書かれたことを教師が「見取り、つなぐ」ことで学級、クラス全体で学んでいく集団になれると考えました。しかし、教師が生徒の意見や考えを正確に見取り、つなげるのには日ごろからの生徒の観察だけなく、器量の大きさや専門的な知識が必要不可欠です。これから、例えば一つの文法の導入でも、どのように学ぶ意欲を引き出すか、何処でつまずきやすいかを考えながら勉強していきたいです。

 犬山中学校の勝村校長先生をはじめ、先生方、玉置先生、教育実習前に貴重な機会を頂きありがとうございました。教員になり少しでも子どもの成長に携われるように、今できることをやり切ります。(島田優太)
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