5月13日教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)での学び(柴山・荒木・石上)

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 本日の教師力アップセミナーでは、佐藤正寿先生による社会科の模擬授業から、「教えたいことは教えない」ことの大切さを学びました。

【第一部】
 佐藤先生は、コンビニのおにぎりコーナーの隣の棚を隠した画像を見せ、そこに売られている商品を考える発問をしました。「おにぎりに合う温かい飲み物ではないか。」と私は予想しましたが、佐藤先生は答えを教えてくれませんでした。

 モヤモヤを残して問題を終えたため、自分で調べたい意欲が湧いてきました。私も、子ども自身が調べたくなる意欲を高めるために、答えをそのまま見せない情報提示を心がけたいです。

【第二部】
 選挙の投票率の低さの改善法を全体で考えた後、佐藤先生は「投票率が一番高い県の山形県では少年議会が行われています。」と話しました。その後、パワーポイントの画面に「少年議会」というキーワードを提示していました。自分達が考えた事柄に関する事柄であったこともあり、どのような議会か余計に調べたくなりました。子どもが自発的に調べたくなる資料提示、キーワード提示を工夫していきたいです。

 会場では、先生方のギラギラした活力を肌で感じ、自分のエネルギーを補充できました。9期生のみんなが学んでいる姿も刺激になり、背筋も伸びました。今年は、対面で学べることが多くとても嬉しいです。(私の最寄りのコンビニのおにぎり横の棚は、パスタやお弁当でした。)(柴山)


 こんにちは!9期生の荒木です。先日行われた第一回教師力アップセミナーに参加し、GIGAスクール構想を意識したこれからの社会科づくりについて学ばせて頂きましたので、その学びを記事にしていきたいと思います。

 今回のセミナーで私は、ICTを活用した授業の大きな可能性を感じました。

 まず、テクノロジーが教授方法や学習方法にどのような影響を与えるか表す尺度であるSAMRモデルについて学びました。S.A.M.Rはそれぞれ4つの段階を表します。その影響の1段階めであるSはSubstitution(代替)です。アナログでできたことをデジタルで応用することをいいます。私が紙で行っていた学級日誌の記録や、資料編集もICT端末を使えば共同で編集ができます。私たちが当たり前に紙で行ってきたことなので紙で行わなければならない固定概念があり気づけませんでしたが、自分が思っているより代替できるものが沢山あるとわかりました。

 2段階めであるAはAugmentation(増強)です。デジタルの特性を生かして学習効果が増大することをいいます。見学やインタビュー、写真動画の記録などの情報収集場面の他、資料の読み取りや、グループで考えを共有する場面でも活用でき、個別最適な学びや協働的な学びにつながります。今まで意見を関連付け、整理することだけにもたくさんの準備が必要だったと思いますが、ICTを使うことでより簡単に、わかりやすく、効果的に活動ができるようになりました。

 3段階めであるMはModification(変革)です。ICTにより授業デザインが変容し、新たな学びの実践につながります。

 4段階めであるRはRedefinition(再定義)です。実社会の課題解決や新たな価値を想像します。

 私は3段階めのICTの活用例の1つである、「反転学習」が特に印象に残っています。この言葉は今回のセミナーで初めて聞きましたが、すでに実施されている学校もあるそうです。反転学習とは、新たな学習内容は自宅でビデオ授業で視聴(予習にあたる)し、教室では、逆に従来は宿題として出されるはずの課題について協働しながら取り組み、教師は必要に応じて個々に指導を行います。私は以前から、授業で分からなかったことがそのままになり、宿題も分からないのでやる気にならない…質問に行くのも恥ずかしい…という負のサイクルが発生することが気にかかっていました。しかし、この反転学習では、子どもの「わからない」を授業の中で解決できます。ICTの活用による個別最適な学び、協働的な学びの実現により、よりよい学びが生まれるのです。

 今回のセミナーを通して、ICT活用によりこれからどんどん学習の在り方が変化して行くと感じました。GIGAスクール構想という新しい流れの中で、様々な情報や考えが溢れる世の中になると思います。ICTは便利で、画期的、そして、子どもたちが学びを深めるものとしてとても優れていると思います。しかし、ICTの活用が目的となり本来の学習目標を見失わないよう、育てる資質能力を明確にした上で活用場面や方法を考えていきたいと思います。

 素敵な学びの機会を与えてくださった先生方、ゼミ生のみんな、ありがとうございました。(荒木)


 こんにちは!9期生の石上です。今回は5月13日の第1回教師力アップセミナーでの学びについて記事にしていきます。

 今回のセミナーでは佐藤先生から教育DXやSAMRモデルなど、さまざまなことを学びましたが、その中でも特に印象に残ったことを2つ紹介します。

 1つ目は、教えたいものこそ教えないという指導方法です。佐藤先生が教えてくださった情報提示の仕方に、一部が隠されたコンビニの棚に置いてある商品の配置を問うという発問がありました。この一部を隠すという方法は、子どもたちに予想させることで、子どもたちが自ら「知りたい!」と言い出すような興味を引き出すことができます。また、答え合わせは実際に見に行くことが大切だということも学びました。
 
 このように子どもたち自身に解決したいと思う学習問題を考えさせ、子どもたちに発見させることで、学習意欲を育てるような工夫をしていきたいです。

 2つ目は、子どもたちが社会科スキルを身に付けさせるための指導スキルです。

 特に話し合い指導や情報収集方法の指導、まとめ指導など、社会科学習ならではの特質を考えた指導では、子どもたちに情報の分析をさせ、お互いに共有することで、「図解はここに使うと見やすいな」や「この人はこの部分が上手だな」など、自分とは別の見方をさせることができ、より良い方法に自ら気づくことができます。それは子どもたちの社会科スキルを磨き、伸ばすことにつながるのだと感じました。

 このセミナーで学んだことを活かして、子どもの学習意欲を引き出せるような授業の工夫を考えていきたいです。そしてこのような機会を設けてくださった先生方、ゼミ生の皆さん本当にありがとうございました!(石上)
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