9月29日小牧市立味岡小学校での学び(柴山)

 こんにちは!稲刈りの様子を見て秋を実感している、8期生の柴山です。今回は、小牧市立味岡小学校に学校訪問させていただきました。探究的な学習はどのような学習なのかを生で学ぶことができた一日でした。

 1限目から3限目までは各学年の授業を参観し、玉置先生の助言を聞きました。中でも、「子どもの間違いから学びを始めることが大切」という玉置先生の助言が印象に残っています。

 児童が、「ふぉーく」を「ほぉーく」と書いたり、「2+6+10=18」を「2+6=8+10=18」と間違えたりする場面がありました。なぜ答えが間違っているのかを話し合う時間をとることで、どの学習進度の子も探究的な学びを行える授業をつくっていけることを学びました。私も、子どもの間違いや困りごとを、どう活かすかを考えながら授業を行っていこうと思います。

〇 4限目 1年道徳 しんせつについて考えよう 「どんぐりの実」

 1年生の学級とは思えないほど落ち着いており、意見を聴きあう姿勢が定着していた学級でした。このような学級だからこそ、子どもの優しく、純朴な意見が出る授業だったのだと感じました。

 授業内容は、ゼミで学んだ玉置先生の道徳のように、ゆさぶり発問をもとに考えを深める授業でした。様々な角度から登場人物の心情を考える中で、意見が正反対に変容していた子どもの姿もありました。

 他の人の考えに多く触れる場を設けていたこともポイントだったと思います。話し合い活動以外にも、テンポよく指名して複数人の意見を聞いていく、先生対生徒で登場人物のロールプレイを行うなど、他人の考えに触れるバリエーションも豊富でした。子どもが楽しんで学ぶには、子どもが考えたくなる発問と、子どもが主体となる活動が大切なのだと思いました。

〇 5限目 6年国語 宮沢賢治が伝えようとしたこと 「やまなし」

 やまなしを通じて、宮沢賢治は何を伝えたかったかを考える授業でした。誰も授業から離脱することなく、学級での「探究」を体現した授業でした。

 伝えたかったと思うことのキーワードを自分で一つ決め、周りの人との話し合い活動を行っていました。宮沢賢治の他作品や生い立ち、やまなしの文脈を基に話し合っていたため、文学的に学びが深まっていました。

 他者の意見を受けて、「最初の考えと変わった。難しい、選べない。」と発言していた子も印象的です。他の人の意見をしっかりと聴き、考えが変容してきていたから出た発言だと思います。今回のように、学級で探究しながら、出口を自分なりに見つけていく楽しい授業を私も作っていきたいです。本当に刺激的な授業でした。

 帰り際、学級経営で「誰一人取り残さない」や「安心」をキーワードにしているという先生のお話を聞きました。今の学級は、「誰かを忘れていないか」「安心できる学級か」などと、子どもに問うことがあるそうです。キーワードについて、学級全体で探究し続けているからこそ、今回のような授業が成り立っていたのだと感じました。来年、私も学級について子どもと探究することを心がけます。

 味岡小学校の皆様、玉置先生、今回も刺激的な授業を参観させていただき、ありがとうございました。本当に楽しい学びができました。あとわずかな大学生活、私も成長し続けていきます。(柴山)

※ 写真は味岡小学校HPより
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