スクールカースト

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玉置先生の教育課程論(中等)の授業でスクールカーストが取り上げられました。私は前期にいじめについて考えていく中で、鈴木翔著者の「教室内カースト」を読みました。そこから学んだことも含めて自分なりにまとめたいと思います。

スクールカーストは、学級への影響力、いじめ被害者リスクを決定するとともに、子ども達を無意識的に階級戦争に追い込んでいる重要な概念です。つまり、教室内には児童生徒の間に階級が存在しているというのです。さらに、このような階級闘争の眼差しは担任教師にも向けられている可能性もあるとありました。

授業では、自己主張力、共感力、同調力の3つの力の総合力がコミュニケーション能力で、これらがスクールカーストを測る基準だという資料を読みました。共感力(思いやり)が持てないリーダータイプがいると、階級を付けるという環境ができてしまうのではないかと考えます。しかし、そのリーダータイプが1人いたところで環境が出来上がるとは思えません。

学級内には「仲良しグループ」がいくつか存在します。社会科学者の宮台真司さんはグループに分かれていることを「島宇宙」と定義しました。グループ内の力の差はほぼありません。しかし、グループ間の力の差はどうでしょう。そして、影響力のあるグループに差をつけたがる人がいたら…。

教室でいじめが起こるのは、他の国では見られない特徴のようです。いじめは、暴力系のものとコミュニケーション操作系のものに分かれるとありました。日本のいじめの主流はコミュニケーション操作系のいじめで、教室という閉ざされた空間が原因ではないかとされています。

スクールカーストは目を逸らしてはいけない問題だと思います。どう向き合うか、そもそもこのような環境を作らないためにはどうしていくべきか、これから考えていこうと思います。(浦)
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