11月4日講座「いのちの授業を体験的に学ぶ」での学び(芝田、柴山、新谷)

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 こんにちは。8期生の芝田です!!今回は、11月4日にじゅうろくプラザで行われた、講座「いのちの授業を体験的に学ぶでの学びについて記事にさせていただきます。

 今回は、玉置先生が道徳の模擬授業の授業者をされました。題材は戦場特派員、ジャーナリストの山本美香さんという方の「戦争を取材するー子どもたちは何を体験したのか」でした。

 今回の授業は、範読を聴いた後、「どんなことを思った?もし、あなたの前に山本美香さんがいたら、どんなことを問いたい?」という問から始まりました。

 問いや感想を発表していく中で、「戦場特派員という仕事を続けていく意味」や「命をかける理由」「何が自分を奮い立たせるのか」という問いや、「自分のこととして考えると怖い」「戦争を知ることの意味を知れた」などの感想が多く出ました。

 玉置先生は、この生徒役からでた問いを基にして、内容や道徳的な価値をどんどんと深めていくような発問をされていました。後の先生方の解説や質疑応答では「みんなで問いをつくる道徳」と表現されていました。

 私は、自分たちの言葉をしっかり受け止め、理解を示してくれて、さらにそれを基にして、授業が深まっていくという形の授業を受けたことは初めてで、面白い!もっと深めていきたい!と強く感じました。他の参加者の方からも、「理解してくれて、意見を言ったらありがとうと言ってもらえてとても安心感がありました」という言葉が出ていました。

 授業が進むにつれて、深い話や良いフレーズが参加者の方から多く出てきて、それをうまくコントロールしつつ、価値づけていく姿を見て、「流石すぎる」とため息が出てしまいました。

 会の終了後、ゼミの仲間たちと食事をとりながら、教師として、「こんな授業を自分たちが作れるようになるのかな、遠すぎるよ」と話をしました。

 玉置先生の模擬授業の終了後、山田先生、龍崎先生の意見や解説を聴きながら、道徳の授業作りの深さ、面白さを改めて感じました。今回のように問いを生徒の言葉から作っていく「みんなで問いつくる道徳」の凄さや、教材として切り抜かれている部分以外の、筆者の想いが強く書かれている内容を調べてみることで新たな発見があることなど、多くの学びがあり、参加させていただいて、本当に良かったと感じました。

 また、道徳の授業についての学びと併せて、今回の会のテーマである「いのち」についても深く考える機会となりました。戦場特派員として生きた山本さんについて知り、戦場で簡単に無くなっていく命について、また、戦場での取材中に亡くなった山本さんの命について常に心に置き、生活していきたいと感じました。
 
 山本さんが亡くなる直前まで行動を共にしていたジャーナリストの佐藤和孝さんは、山本さんの情熱について「ジャーナリズムは戦争をやめさせることができるという固い信念だったと思う」と語っておられました。私たちにできることは、どんな現実があるのかを知ること、さらにそれについて忘れないでいることだと思います。教師として来年度から子どもと関わる上で、「いのち」について大切に伝えていきたいです。

 最後になりますが、今回の会の関係者の皆様、玉置先生、山田先生、龍崎先生、貴重な機会をいただきありがとうございました。今回の学びを4月からの教師として、しっかりと活かせるようにしていきたいと思います。(芝田)


 こんにちは!8期生の柴山です。今回は、玉置先生の道徳科の授業に参加させていただきました。「命」と関連して、「生き方」が大きなテーマでした。

 先生の本文の範読が終わると同時に、登場人物への問いや話の感想を考えました。それらを共有した後、出した問いへの答えを全体で深めていきました。 自分達が出した問いに答える流れは、自分の意見も出しやすく、学びも深まりやすかったように感じます。
 
 適宜、答えた発言者に追質問していたことも印象的でした。実生活と授業をつなげるために、どのような経験からそう思ったのかを問い、「生き方」についての考えを深めていきました。表面的な意見で終わってしまうことなく、より授業内容を自分事として捉えていくことができました。
 
 最後は、「主人公の生き方を自分の生活に活かすなら」という問いでした。冒頭で出した感想と比べ、他の発言者の考えから、生徒側の意見が研ぎ澄まされていっていくことを実感できました。 
 
 山田貞二先生が、「軸の沿った問いや感想を出すこと大切」とご助言で話していました。今回の授業では、「生き方」を軸に生徒役が意見を耕していったため、考えが深まったのだと思います。耕すための問いや追質を、私も意識していこうと思いました。
 
 玉置先生、山田先生、龍崎先生、いのちのセミナー関係者の皆様、本当にありがとうございました。授業の軸を大切にし、全員で意見を耕す授業を行えるよう、学び続けていきます。(柴山)


 こんにちは、8期生の新谷です。先日、「いのちの授業を体験的に学ぶ」のセミナーに参加させていただきました。

 今回のセミナーでは、玉置先生の生の授業を久しぶりに見ることができました。玉置先生は直前の直前まで悩んで決まっていなかったとおっしゃっていましたが、いざ授業が始まると、そんなことは全く感じさせない、受講者の問いや思いをとても大切にした授業を行っていました。玉置先生の授業は、何を言っても受け止めてくれるだろうという安心感があり、その安心感の要因としてやはり、発言に対し、必ず「いいね」「なるほどねね」「すばらしいね」といった肯定的な受け止めをしてくれているからだと改めて感じました。

 授業の進め方としては、受講者から出た問いを基に、その問いについて考えながら進めていくという方法でした。まさに「考え議論する道徳」です。受講者から出た問いを基に考えるので、私自身もその問いを自分事として考えながら、授業を行うことができました。

 私は山本さんみたいに、じぶんの「いのち」を犠牲にしてまで生きていくことはできないです。まだ自分が死ぬことを想像できず、恐怖の心が勝ってしまうからです。しかし、山本さんのように、「人のために生きる」これは私自身にもできる生き方であり、私がこれから教師になるうえで、大切にしていきたい生き方だと思いました。

 来年から私も教師になり、子どものために働きます。子どもの成長のために、私自身が苦しんだり、悲しい思いをしたりすることもあるかもしれません。それでも、子どもの楽しそうな姿だったり、成長した姿を見ることができたりした時には、きっと山本さんのように、自分自身の生きがいになり、仕事を続ける意味になるのだろうと、このセミナーを受け、改めて教師に向けて勉強を頑張っていきたいと思いました。

 今回のセミナーでは、山本さんの生き方を通して自分の未来について考えることができました。私が教師になった時にも、道徳の教材を通して、子どもに自分の生き方を考えるきっかけになるような授業ができるようになりたいです。(新谷)

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