6月16日 第2回教師力アップセミナー(土居正博先生)からの学び(石川・斉木・古川)

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 こんにちは、10期生の石川です。今回は、6月16日(日)に行われた第2回教師力upセミナー・土居先生の講演についての記事を書かせていただきます。

 私は国語を専門教科として学ばせて頂いているので、国語科である土居先生の講演をお聞きできるのをとても楽しみにしていました!

 土居先生が目指す国語教育は、
【子どもが育つ!子どもがやる気を持ってイキイキする授業!クラスづくりにも繋がる!】
だと仰っていました。

・「できない」を「できる」に変える。
・「できる」から「よりできる」に変える。
・児童の思考で学びを広げ深める。
 このことを大切にして、子ども達が達成感を味わえるようにすることが大切なんだと土居先生は強調されました。

○ 書く力をつけさせることで、達成感を感じさせる。
 書くということは、自分の思考や考えが可視化できます。ですから、自分の成長を実感しやすいです。児童が自分の目で自分の達成度を図ることが出来る手段が「書く」。そして、書くことは国語能力だけでなく、学習全体の基盤となることでもあるので、書く機会を子どもに与えられる指導は大切だと思いました。

 また、「書く」ということは、何かしらの考えを自分事に落とす作業が含まれます。学習において、「授業の内容・教科書の内容を自分事に落とし込む」ということがとても大切です。その作業ができる「書く」ということは学びをさらに深めることにも効果的だと気付かされました。

 私は、土居先生の活動報告の中で、小学生低学年がこんなにも自分の意見を書けるのか!!!と驚かされました。それは先生の日頃の指導の賜物であると思います。教師の指導方法・アプローチ方法で子どもをこんなにも成長させられるのだなと、教師の指導力の大切さに改めて気付かされました。

○ コミュニケーションの素地を育てるためのペアトーク
 「ペアの人と10秒間見つめ合いましょう」土居先生からこんな指示が出ました。この活動は、人の目を見て対話をする事の大切さを学ばせる為の活動でした。この活動が始まると、一気に会場の場が和みました。このようなとっかかりで、対話のスキル・コミュニケーションのスキルを学ばせることも出来るのだ。と子供が楽しく学ぶ為のユーモア溢れるアプローチ方法の引き出しがまた一つ増えました。この活動から分かるように、土居先生は常に子供が楽しく学ぶ為にはどのような指導が良いのか。を考え抜かれているのがよく伝わり、教育の一番大切な考え方を教えてもらえたように思います。

 土居先生が目指されている
【子どもが育つ!子どもがやる気を持ってイキイキする授業!クラスづくりにも繋がる!】
という国語教育からも分かるように、国語の授業で学力を単につけるだけではなく、授業を通して、子どもを心から理解して、子どもとの心の関係性を築き、クラスづくりにも繋げたい。という想いがとても素敵だと感じたし、土居先生の温かさを身をもって感じることが出来ました。私も教員になったら、授業を通して、学力だけでなく、人として生きていくために大切な力を学ばせることができる教員になりたいと強く思いました。

 土居先生による模擬授業も受けさせていただくことができ、かなり具体的なイメージを掴ませて頂けました。「私もこのような授業を展開してみたい!」と何だかワクワクした気分になりました。今回の学びを通してまた一つ教員という仕事の魅力を伝えてもらえたように思います。素敵な講演・愛のある講演をありがとうございました。(石川)


 こんにちは!10期生の齋木です。今回は、6月17日(日)に行われた、第2回教師力UPセミナーでの、土居正博先生による講演での学びについて記事として書かせていただきます。

 土居先生のお話からは、国語授業づくりで大切にしていることについて学びました。特に学べた3つの点について順に述べていきます。

 1点目は、国語科では、算数の『できない』→『できる』ではなく、『できる』→『よりよくできる』であることが分かりました。例えば、読むことの場合、何回も音読の練習をすることで、よりうまく読めるようになるなどです。私は今まで、国語で、子どもたちの成長を読み取ることは、難しいと感じていましたが、『できる』→『よりよくできる』ということを知って、新たな見方を知ることができました。また、達成感が重要であることが分かりました。

 2点目は、コミュニケーションの素地を育てるためのペア活動についてです。土居先生は、まずは、目を合わせることが大事とおっしゃっていました。私自身も人と目を合わせることが苦手なので、非常に大切なことだと感じました。

 次に、会話を続けるためにもテーマを与えることが大事だとおっしゃっていました。そして、うまくペア活動をできた子たちはほめ、他の子も真似するようにさせることが大事だと分かりました。今までのゼミで「何度も子どもを褒めて、他の子もほめてもらえるようにまねる」ということを聞いてきたので、改めて、子どもを褒めることの大切さを理解することが出来ました。

 3点目は、いい発問・課題についてです。このことについて土居先生は4点挙げて頂きました。
・国語の授業は発言を引き出すのが難しい。
・「指導事項」をそのままぶつける問い
・子どもは分かっていないわけではない
・発問の工夫(WHYやHOW→WHICHに)←自然と子どもが語り出すように
 これら4点を聞いて国語の授業のポイントを理解し、なんとなくイメージすることが出来ました。また、「正論をぶつけられると子どもたちは困ってしまう」と仰っていたので
子どもたちがより発言をしやすいような発問を考えていくことが大事だと思いました。

 最後に、土居先生の講演を聞いて、より国語科の授業のイメージを持つことが出来ました。今後の、ゼミでの模擬授業・教育実習に向けて、特に発問に意識して、様々な意見が子どもから出てくるような授業を目指してやって行こうと思います。貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。(斎木)


 こんにちは!9期生の古川です。今回は令和6年度第2回教師力アップセミナーでの学びを記事にしていきます。

 今回の講師は「漢字指導法」「国語教育の『常識』を疑え!」など、多数の書籍を出版されている土居正博先生でした!

 土居先生は「国語づくりで大切にしていること-楽しくて力がつく国語授業づくり-」というテーマで講演していただきました。今回のセミナーでの学びを紹介していきます。

◯ 国語教科は達成感が元々得にくい教科
 子どもが育つ・子どもに力がつくには達成感をもたらせる必要があります。通常、他の教科は「できない→できる」に変えると達成感を得ることができます。しかし、国語は「できる」ことが多いため「できる→よりよくできる」を目指す必要があります。達成感を持たせることができると国語の力が身につきます。また他の教科の基礎にもなります。

◯ 書く力がつくと変わる。どうすれば変わるか?
・教師が指導後の「子ども像」を明確に持つ
・適度に負荷をかける
・成長を可視化し、実感させる(特に書くこと)
・指導したことが積み重なるようにする

◯ 子ども達のコミュニケーション素地の育成
[ペアワークのやり方]
1.目を合わせること(10秒)
2.テーマを与える(とにかく話を続けること)
3.沢山出させる
4.2人で1つの案に絞る
 このペアワークで大切になってくるところは「可視化」することと「話し合うということは広がるという認識を持たせる」「再構成」していくことです。このペアワークをすることで話し合うことの大切さを学ぶことができます。方法を教えて、ただやるだけではダメだと痛感しました。

 今回の講演で土居先生からは国語の授業作りだけでなく、他の授業にも通じるものが多くあると感じました。ご講演いただいた土居先生、貴重なお話をありがとうございました。セミナーに参加できるのも玉置先生のお陰です。ありがとうございました。(古川)

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