ことばの力
愛知県の大口中学校で行われた、第1回教師力アップセミナーに参加させていただいた。
今回の講師の先生は「ほめことばのシャワー」で有名な菊池省三先生。菊池先生の著書『「ことばシャワー」の奇跡』を読んでからセミナーに参加できたため、より実践的なことを学ぶことができた。子どもたちの実際の映像はどれもいきいきとした姿。映像を見るたびに、あんな学級にしたいなと強く感じた。 子どもが変わっていくためには、まずは先生が価値語をシャワーのように子どもたちにふりかける。それが子どもたちに浸透することで次第に子どもが成長していく。菊池先生のお話からことばの持つ大きな力を知ることができた。 今日は大勢の学校の先生方が参加されていた。自分も早く教員になれるよう、著書の中にあった名言「価値ある無理をせよ」をこれから自分に言い聞かせて、日々精進していきたい。(松井) 失敗を活かす
先日の記事で野中信行先生の「3・7・30の法則」が取り上げられていた。自分も気になったので、読んでみた。
物事は終わり良ければすべて良しと言うが、学級経営は最初の一ヶ月で決まってしまうと言っても過言ではない。 野中先生自身も若い頃は、力量よりも自信に頼って空回りな一年になってしまい、学級経営を失敗してしまったようだ。その反省として生まれたのが、「3・7・30の法則」だ。 今ではベテランの先生方も、やはり何度も失敗を重ねて、自分のやり方を見つけている。 最初からうまくいくことなんて、そうそうない。実習でもポジティブにいきたい。(中田昂) ひとりひとり
今日の中等教科教育法の授業で「ひとりひとり」の意味の違いを知った。
「一人一人」個性などを関係なしに、頭数としての数的な意味合い。 「一人ひとり」個々が人格や個性を持った異なった存在という意味。 今まで自分は上の一人一人を使ってきた。これからは、個々を大切に思い、その意味合いを込めて下の一人ひとりを使っていきたい。 ちなみに写真の指導要領解説では、「一人一人」で統一されていた。(中田昂) 生きる力
生きる力とは何か。
有田和正先生は次のように言っている。 「時代の変化に対応して、新しい知識や新しい学習技能を生産し続けていく力」 とてもわかりやすい。自分の言葉で、「生きる力」が何であるのかを表せるように日々勉強しなければ。(中田昂) 評価の工夫
先日から読んでいた「無気力の心理学」に効力感を伸ばす学校教育として、評価の工夫が書かれていた。
1.自分の活動のどこが良かったか、どこが悪かったかが分かるような評価 →具体的に示すことでその子どもが考え、次の活動に生かすことができる。 2.自分の進歩のあとが自分で分かるような評価 →50m走のタイムをずっと記録していくなど、努力や頑張りが見えることが効力感につながる。 3.ある目標に照らして、自分がどこまで達成したか分かるような評価 →いわゆる到達度評価。自分がどこまで到達したか、目標に対してこれから何を頑張ればいいのか分かることが効力感につながる。 聞いたことのある評価だったがどれを見ても次につながる形になっていた。たしかに先生からマルだけうたれたノートやプリントが返ってくるより、コメントがある方が嬉しかったことを思うと、効力感を引き出すのにも納得ができる。機会があれば教育実習で実行してみたい。(松井) 行動の主人公
玉置先生に薦めていただいた本、「無気力の心理学」に効力感を獲得する前提が書かれていた。
それは「自分の行動は自分がはじめ、自分がコントロールしているのだ」という自律性の感覚である。やはり、「人にやらされている」「仕方なくやっている」などといった状況では効力感は生まれない。子どもが自律性を感じるために自己選択の機会を設けることも必要だと学んだ。 ではどうやったら子どもたちが効力感を得られるのか…この本の続きで学んでいこうと思う。(松井) ほめことばのシャワー
9日に教師力アップセミナーに参加させていただく。その日話をしていただける先生は、「ほめことばのシャワー」などで有名な菊池省三先生だ。
セミナーがとても楽しみなので、先生の本を読んだ。どれも素敵な実践だが、今回はほめことばのシャワーを取り上げたいと思う。 この本は前半と後半で別れていて、前半では実際に小学校で行われた様子が書かれている。ここでもやはり、クラスみんなのいいところを見つけて発表する、ほめことばのシャワーが行われていた。 ほめことばのシャワーを通して、子供たちが成長していく過程が手に取るように分かった。それにももちろん感動した。しかし、もっと感動し、涙してしまったところがある。 それは、卒業式の時に子供たちが涙しながら、先生に向けてほめことばのシャワーを行う場面だ。 一年で子供たちがここまで成長するのかと、思わされた場面だ。 自分が実際に教師になった時、ここまで愛される教師になれるだろうか。ことばの力を改めて実感させられる本であった。(中田昂) 登山型の授業
先日から相馬一彦先生の『数学科「問題解決の授業」』を読んでいる。
説明中心の授業と問題解決の授業が上の写真のような 「バス型」と「登山型」に例えて説明されていた。 「バス型」の説明中心の授業では、生徒はバスに乗って山頂(=指導目標)まで向かう。景色は見えるが、気温の変化や草花を自分の肌で感じることはできない。仮に眠っていても山頂までは連れていってもらえる。 一方、「登山型」の問題解決の授業では、山頂はひとつでも登山ルートはいろいろあり、遠まわりでも景色のよいルートや、道のりは短いが険しいルートもある。「バス型」に比べて楽ではないが、自分の足で歩き、いろいろな発見をしながら、困難を克服して山頂にたどり着いたときの喜びは大きいと書かれていた。 どんな山であっても生徒自ら登りたくなり、たくさんの喜びが味わえるような授業づくりをぜひしていきたい。(松井) 居心地?しごこち?
皆さんの「居心地のいい」場所はどんな場所ですか?
そんな「居心地」というテーマから玉置先生に貸していただいた、大阪府の池田小学校前校長である鎌田富夫先生著書の「しごこちのいい学校」という本を紹介したいと思います。 正直、始めは「どうして居心地じゃなくてしごこちなのだろう?居心地としごこちは同じ意味なのであろうか?」と疑問を持ちました。 しかし読み進めていくうちに、その2つの繋がりに気付くことができました。 居心地がいい場所は、人それぞれ思う場所が違うと思います。 もしかしたら、面倒なことをしなくてもよい、何をしても誰からも何も言われない、という場所を居心地がいいという人もいるかもしれません。 しかし、本当にその場所は居心地のよい場所と言えるのでしょうか? この本には、「子どもや教職員が何事にも積極的に取り組み、それが周りから認められるような環境でやりがいを感じる場」を「居心地がいい場所」と書いてあります。 やりがいこそ、しごこちがいいと感じることで、それが居心地がいいということだと。 確かにその通りだと思いました。 学級で考えると、学級の1つの目標に1人1人が精一杯の力を出して頑張ることができたならば、どんな結果であれ「やってよかった!頑張ってよかった!」と自分を認め、互いを認め合うこともできると思います。 そこから居心地がいい学級へと繋がっていくと考えると、「しごこちのよさ」とは学級経営や学校経営の鍵となるのではないでしょうか。 「いごこち」よりも「しごこち」を。 私の中で考え方が少し変わりました。(浦) 子どもたちが50歳、60歳になった時の幸福を見据えて
諸富祥彦氏の本の中にこんな言葉があった。
「子どもたちが50歳、60歳になった時の幸福を見据えて」 教育は実践しても成功したかどうかは、時間が経たないとわからない。 その時々だけの、子供たちの学力や個性を伸ばす授業や指導ではなく、未来に生きる子供たちがよりよく生きていくことができるような授業や指導が大切だ。 そのためにも、教師はひとつの授業、ひとつの指導に魂をこめて行う必要があると感じた。(中田昂) 見えない絵本
先日ある授業で『見えない絵本を語る』というワークを行った。
今までの人生の中で、何か挫折したことや悲しかったこと、どうしても心の解決がつかないままでいることを即興で絵本を読むようにみんなに語っていくという内容であった。 なかなか語り出せない人や、話の途中で止まってしまう人がいた。 ワーク後の教室は静寂に包まれていた。 だが、見えない絵本を語った人はどこかスッキリしたような顔をしていた。 誰もが何かしらの悩みや心の闇を持っていて、それを話すことで少しでも心がスッキリするのではないかと思った。(堀江) ほめ言葉のシャワー
がさごそ、がさごそ…
家の本棚を漁っていたら、この本を見つけました。『一人ひとりが輝く ほめ言葉のシャワー』この本は菊池省三先生の著書です。 まだ途中までしか読めていませんが、ほめ言葉が与える影響は凄そうです! 本の中で紹介されていた6年生の子どもの作文では、『ほめ言葉のシャワー』のよさは、「自分を好きになれる」ことだそうです。ほめ言葉を仲間からかけられることで、自分にも良いところがあることを知ったり、仲間から認められ必要とされていることに気づいたりしていく中で、次第に自分に自信がつき、自分のことを好きになっていくようです。その他にも、「クラスがまとまるようになる」「コミュニケーション力がついた」「観察力がついた」などの意見がありました。 ほめ言葉は何気ない一言かもしれませんが、一言の繰り返しが自分を変え、仲間を変え、学級の雰囲気も変えるのだと思いました。 なんだかうずうずしてきたので…明日から、友達や周りをよく見て行動して、仲間の良いことを見つけて、『ほめ言葉のシャワー』をかけたいと思います!みなさんもぜひ周りの人に『ほめ言葉のシャワー』をかけてみてはどうでしょうか。(末松) 3・7・30の法則
私は玉置先生に貸していただいた、野中先生の本を読みました。その中から、教師を目指すみんなにもぜひ知ってほしいことを書きたいと思います。
タイトルにもなっている、「3・7・30の法則」とは何なのか。 この3は、出会いの三日間、7は、仕組みづくりの一週間、30は繰り返しの一ヶ月であると野中先生はおっしゃっています。まず、その法則をご紹介します! ・3の法則=「今度の先生は楽しそうだ、おもしろそうだ」というイメージを与える。 ・7の法則=朝、学校へ来てから帰るまでの「学校の毎日」の仕事を決めてしまう。 ・30の法則=一週間で作り上げた学級の仕組みを、さらに繰り返し徹底する。 この法則を見て、私は学級づくりは、始業式からの一ヶ月でほぼ決まってしまう、と言っても過言ではないのではないかと思いました。また、自分が小学生だったころを思い出してみると、印象に残っている楽しかったクラスの先生は、とてもおもしろく、子どもを惹きつける先生で、この法則の通りだなあと感じています。 この本には、ではどのように学級のシステムを作り上げていくのか、実践例を踏まえた具体的なポイントがたくさん載っています。とても一回の記事では書ききれないので、随時ご紹介したいと思っています。(牧野) 校長先生のお話
先日、地元の小学校の学校だよりを読みました。
そのことについて書きたいと思います(^O^) 校長先生が入学式で1年生に向けて話した内容が載っていました。 その中で校長先生は5つのことを大切してほしいとお話されていました。 それは「あいうえお」です。 あ…あいさつ い…いのち う…うんどう え…えがお お…おともだち とても分かりやすいし印象に残る話だと思いました! 子どもたちに向けて話をするとき、こんな風に工夫をするだけで子どもたちにとって少しでも心に残る話になるのかなと思いました。 私も子どもたちに話をする時には少し工夫を加えて、分かりやすく、そして楽しい話ができるようになりたいと思いました(*^^*) (渡部) 先日のゼミにおいて
ゼミで初めて集団面接を意識した6人グループでの討議を行った。
自分たちが研究したい内容を発表し、意見交換をするものだった。たった20分であったけど、話を続けるのは難しいと感じた。 実際の教員採用試験では、見ず知らずの人たちと討議しなくてはならない。 改めて、話す聴く見る力が重要だと感じた。(中田昂) 3・7・30・90の法則
先日、玉置先生より堀裕嗣先生著書の《学級開き 魔法の90日間システム》という本を貸していただきました。この本には、野中信行先生の3・7・30の法則を、堀先生が新たに中学校用に3・7・30・90の法則を提案し、その法則に則って、平成20年度4〜6月にわたって堀先生の学級・学年で行われたことが詳細に解説されています。
3・7・30・90の法則とは 【最初の3日間】生徒たちとの心理的距離を縮める 【最初の7日間】学級のルールを確立する 【最初の30日間】学級のルールを定着させ、システム化する 【最初の90日間】授業のルールを定着させ、システム化する 大筋このようなシステムになっています。 この本にはたくさんのアイディアやヒントがつまっています。 図書館で本を探すのが苦手な方は、図書館ではなく玉置先生のところへ行くことをおすすめします(笑) 玉置先生ならではのユーモアたっぷりな話も聞けますよ!(大澤) 有田和正先生の言葉
「1時間に1回も笑いのない授業をした教師は逮捕すべし!」
有田先生の有名な言葉です。笑いやユーモアを授業づくり、学級づくりの核にしていた先生らしい言葉です。 面白くなくては、子供たちが授業に食いついてきません。 子供たちが主体的に学ぼうとするためにも、教師はユーモアのある授業を展開しなくてはいけないと思いました。(中田昂) 終戦から70年の年に
今月の6日に、旧日本軍特攻隊員の生き残りで、知覧特攻平和会館の館長を務めた板津忠正氏が亡くなられた。
戦中は特攻隊員として、沖縄に向けて出撃したものの、エンジントラブルで不時着し生き残った。 戦後は、語り部として戦中に体験したことを伝えた。 実際に話を聞く機会があったが、正直なところあまり覚えていない。しかし、間違いなく言えることは、板津さんのような勇敢な若者たちがいたおかげで、今の日本があるということだ。 この夏、終戦から70年を迎える。語り部の数がますます減っていき、戦争経験者がいなくなってしまう。 そんな時代だからこそ、教師が正しい教育をし、戦争は絶対にダメだということを子供達に伝えていかなければならない。 過去から現在、そして未来へと。(中田昂) 写真は生前の板津忠正氏とともに小牧市民センターにて。2004年8月15日 伝説のスピーチ
スティーブ・ジョブズにはたくさんの名言があります。
その中でも心に響いた言葉が 「stay hungry, stay foolish」 様々な場面から学んでいけるように常にアンテナを外に向けて生活していくべきだと思いました。 他にも考えさせられる内容が多い彼の伝説のスピーチ。 百聞は一見に如かず、ぜひたくさんの方々に見ていただきたいです。(松井) http://youtu.be/RWsFs6yTiGQ 割り箸ってなんの木でできている?
今日も学食に売っている弁当を購入した。
300円を片手に握っていけば、弁当が食べられる。 割り箸まで丁寧に付けられていて、とても親切だ。 食べ終わったら、ゴミ箱に捨てる。 とても便利だから、多くの学生が利用している。 毎日のように使う割り箸だけど、なんの木でできているのだろう。 国産のものは、杉や桧。海外から輸入しているもの(ほとんどが中国)は、アスペンやシラカバ、竹を原料としている。 国内の割り箸は約97%を輸入に頼っている。 そのため、国内の割り箸工場も年々減少している。 さらに、国内で作る割り箸の原料も国内の建築で使われなくなった木や、間伐材であったが、現在では建築に使う木々も海外から輸入されるものが多くなったことで、国内の林業がどんどん衰退してしまっている。 そして、日本割箸協会が、割り箸を使うことによる環境破壊などはないと言っている。 この記事を書くときは、一回の食事に一本の箸を使い捨てるなんて勿体無いということを書こうと思っていた。 しかし、割り箸から日本の経済を見ると、国内の林業や工場を動かすくらいの割り箸を使った方が良いのではないかと思った。(中田昂) |
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