5月30日第2期生ゼミでの発表(百瀬)
5月30日のゼミは、発表担当の日でした。大村はまさんの『教えるということ』より学んだことを、教師としてあるべき姿として考えまとめ発表しました。
教えない教師の姿を例として、本当に教えるとはどういうことなのかを考えました。 「読んできましたか?」と問う教師は教えない教師である。これは、家が学習の場、学校が検査する場となってしまい、読みの指導ができないと大村さんは書かれていました。誰がきちんと読める子か?読みが早い子遅い子は誰か?飽きやすい子は誰か?と実態把握ができず、教師は実態を知らずにどう教えるのかということ、1回目の読みの感動は学校で感じなければ、おもしろかっただけで終わってしまうということが、家で読むことを良くないとしている理由でした。 私は実際に小学校の頃の担任の先生に「来週から新しい話だから読んでくるように」と言われて教えられてきたので、大村さんの考え方は今までの自分にないものでとても見方が変わりました。 もう1つは、作文を家で書かせる教師は教えない教師であるというものです。家で書けば詰まる子も、学校で書いたら詰まった時に教師が声がけなどの支援ができ、教師のちょっとした働きかけで『できる』に変わることがあるため、作文は家で書かせるべきではないとされていました。 その他、ほんものの教師とはどのような教師か、教師のしごととは何かについて発表しました。教師としてのあり方が本にはたくさん書かれていて、今までにはない視点を持つことが出来たり、当たり前であることを強く再確認出来たり、「教える」ということの考え方を少し明確に持つことができました。 また、教えるという考え方は人によって様々な考えがあり、人の意見を知ることで自分の考えがわかるため、これからは様々な人の考えを知って自分の視野を広げていきたいと思いました。 前回のゼミで1期生の先輩方が来て下さり、寺坂くんのゼミ記録にも書いてあったように、先輩方は質問する前に「こういうところが良かったです」とか「こういうところは初めて学んだことでした」とか、質問だけでなく一言思ったことを伝えていました。私はそこに今までの私たちになかったことだと思うと同時に、すごく大切なことだし、良いことだなと思い真似したいと思っていました。 今回は発表者で質問を受ける側でしたが、質問してくれた人たちが「ここは自分も考えさせられた」とか、「ここに興味を持った」などと、共感の言葉をはじめに述べてくれて素直に嬉しかったです。質問して高め合う大切さもありますが、相手を受け入れ共感することも大切なことだと思いました。仲間の言葉からこれからも研究を仲間と共に頑張ろうと思ったし、前回先輩方にゼミに来てもらえたことを本当に良い経験であったと思いました。先輩方、機会を作ってくださった玉置先生、ありがとうございました。これからも様々な刺激を受け、学びを深めていきたいです。(百瀬) 5月30日第2期生ゼミ記録(佐久間)
5月30日(月)、第6回のゼミを行いました。今回の発表者は、数学専修の百瀬さんと理科専修の吉田くんでした。
百瀬さんは、大村はま先生が書かれた『教えるということ』という本から、教師として教えるとはどういう考え方をすればよいかを発表してくれました。 主な内容として、 1、教えない教師 授業はする、大切なことは教えない 2、ほんものの教師 優しい、親切、温かな心はあたりまえ、必要なのは覚悟 3、教師のしごと 子ども好きだけではダメ、子どもたちの未来のために の3点が挙げられていました。とても分かりやすく、子どもたちのために教師はどうあるべきかを学びました。 吉田くんは、「評価をする」ということを調べ、発表してくれました。 評価とは常に行動と共にあり、無意識に行っているものである。吉田くんは評価が無意識に行われていることが怖いと言っていました。無意識のうちにでも公平でしっかりとした評価ができるように、様々な経験や、訓練をすることで見方や考え方を養うことが大切だろうと考えていました。 他にも、診断的評価、形式的評価、総括的評価の3つの評価方法について話をしてくれました。吉田くんの話から、学習者の評価をするだけでなく、教師が評価を基に、自らの指導を振り返ることや、今後の指導に生かしていくことが大事であることを学びました。 吉田くんは次回から研究テーマを「評価」「理科の授業」に変更することが決まりました。頑張って欲しいです。 今回は、残りの時間で、道徳の評価や、具体的な評価方法について、話し合いました。道徳は子ども一人ひとりの考えに善し悪しがあるわけではないと思うので、ゼミ生はどう評価すればよいか悩んでいました。 文部科学省の道徳の評価方法の中に、 認知レベルの部分での評価はできるのではないか。子供たち自身が今日の時間の中で自分を振り返る、あるいは自分を見つめることができたかどうかという評価は一定程度可能ではないか。 という文章がありました。調べてもまだ確かな評価方法はありませんでしたが、子ども自身が道徳の授業を通じて、どう感じるかが大切であることは分かりました。私もこの道徳の評価方法について色々と考えてみたいと思います。 ゼミの発表は今回で1巡しました。他のゼミ生の発表を受けて刺激を受けたり、話し合いで新しい考え方を知れたりすることで、毎回とても勉強になっています。玉置ゼミ2期生はこれからもっとたくさんの事を学んで、成長していくと思います。今後もよろしくお願いします!(佐久間) 白石範孝先生の本を読んで(渡部)
6月11日の教師力アップセミナーの講師の先生である白石範孝先生が筑波大学附属小学校国語科教育研究部の先生方と書かれた『これだけは教えたい 基礎・基本 国語科』という本を読みました。
この本は先生方が実際に行われた指導について各学年ごとにまとめてあります。白石先生の実践は1年生の「読めるぞ!いろんなお話『あらしのよるに』」というものでした。 白石先生は文学的文章の読みの学習方法の一つとして「作品を丸ごととらえ、読みの方法を学ぶ」という視点で学習活動や指導内容を考えているそうです。作品を断片的にではなく丸ごととらえるために、作品の構造をとらえる読みの方法を子ども自身が身につけ、学年が上がるにしたがって自力で作品を読み、作品を楽しく読んでいけるようにしたいと白石先生はおっしゃっています。 読みの方法として取り上げられていたことは「一文で読む」方法です。一文の形として「〜が〜によって〜する(になる)話」という文型を示し、一文で読むための学習内容として ・場所がどのように変わっているかな? ・話の中で変わったものを探そう。 ・話の中で一番大きく変わったものはなんだろう。 ・話の中で面白いところを探してみよう。 ・面白いこところをもとに、一文で書いてみよう。 と提示していらっしゃいました。 私はこの学習内容を読んだとき、とても分かりやすいと思いました。どの学習内容にも曖昧な表現がなく、もし私が1年生だったら、「わかる!できる!」と思って取り組むことができそうだと思いました。 また、これらのポイントに注目することで話の全体をとらえることができ、一文でまとめるための材料となるのだと思います。1年生の段階では、話の中で大きく変わったことに目を向けて、一文で表現できるようにすることをねらっているそうです。 話の中で一番大きく変わることを一文で表現することは作品の山場をとらえることにつながります。6年間の学習を見通して、その学年にあったねらいを段階的に設定することで、子どもたちの読む力を身につけさせることができるのだと思いました。 この本にある実践では『たぬきの糸車』、『サラダで元気』、『花いっぱいになあれ』で読みの方法を学習し、得た力を1年のまとめとして『あらしのよるに』の学習へとつなげられています。 この学習の最後には読みの学習を生かした創作活動として、子どもたちがお話を作ります。(『あらしのよるに』シリーズは全部で5巻あり、第6巻となるようにしてお話を作る。)私は子どもが作ったお話を読んで、1年生でこんなお話が書けるのだと本当に驚きました。お話が書けるのも、それまでの学習で話の内容をしっかりと理解できているからこそだと思います。 この本を読んで物語を一文で読むという方法を知りました。一文で表すことができるかどうかは内容をしっかりと読み取ることができたかどうかの一種の基準になると思います。 私も物語を読んだときには一文で表すということをやってみたいと思います。(渡部) 白石範孝先生の本を読んで(牧野紘)
次回の教師力アップセミナーで講演をしていただく、白石範孝先生の本を読みました。
「楽しく力をつける漢字・ひらがなの指導」という本です。 読んでいて一番印象に残ったところは、新出漢字の学習についてです。 キーワードは、「創作」だと感じました。 子どもたちは新出漢字を練習した後、出てきた漢字を使って文章を「創作」したり、出てきた漢字の音読み、訓読みの2通りを使って、短歌・俳句のリズムで文を「創作」します。 これは、文章を作ることによって、漢字の意味や使い方を学習してこそ、漢字を覚えたことにつながる、というお考えによるものです。 私は今での漢字の学習を思い浮かべると、書き順やとめはねはらいを学習した後、ノートにたくさん書いて終わっていました。確かにこれでは、この漢字の形を学習したのみで、意味や使い方までは学習することができません。 文章を創作するには、その漢字の意味を知っていないと作れないので、自然と意味を調べることになります。また、自由に創作できるので、楽しく漢字を学べるのではないかと思いました。 この本の最後には、実際に子どもたちが作った漢字クイズが載っているのですが、どの子もとても字が上手で、白石先生の実践が徹底されているのをこの目で感じました。 私の専門は国語ですので、次回のセミナーで白石先生から多くのことを学べると思うと今から楽しみです。(牧野紘) 5月27日第1期生ゼミ記録(牧野)
今日のゼミは、面接で卒業研究について聞かれた時、どのように答えるのか、その練習をしました。
まず、玉置先生が面接官になってくださり、卒業研究について1分程度、1人ずつ前で話しました。その後、その内容を聞いた玉置先生から、切り返しの質問を受けました。そして、その内容を、録画したものを見ながら振り返る、という流れで行いました。 私は切り返しの質問をされた時、焦ってしまってまとまらなかったり、同じことを何回も言ったりしてしまいました。しかし、今回玉置先生が聞いてくださったことは、面接でも聞かれる可能性が高いと思われます。今回の失敗を生かして、事前準備をしなければならないと感じました。 また、全体を通して学んだことは、面接官がすんなりと聞くことのできる話をしなければならない、ということです。卒業研究は、自分の学びたいことをテーマにし、研究をしてきたので、自分では動機や内容、まとめがしっかりと心の中にあります。そのために、なぜこのテーマを選んだのか、その課題を解決するために、なぜそのような活動をしたのか、文献を読んだのかが、説明不足ぎみになってしまいます。これらの点が、スムーズにつながると、面接官の先生方にも自分の言いたいことが伝わるのではないかと思いました。少し内容を変えたり、言葉を変えるだけで、改善できると思うので、自分も今一度、流れを確認したいと思います。 学級経営についての研究ということで、実際に経験されてきた先生方を前に面接で話すのは緊張しますが、謙虚な姿勢を持ちつつも、自分が学んだことをしっかりと伝え、面接官の方々に、先生になるために頑張ってきたんだな、と思っていただけるような話になるよう、心がけたいです。(牧野) ※ 記事に書かれた場面の写真を撮り忘れました。この日に行われたお菓子分配会議(笑)の写真にしました。 5月23日第1期生ゼミ記録(松井)
今回のゼミも問題演習から開始。以前に解いた問題でも間違えてしまう問題があり、1人1人が必死に問題文を読んで理解に努めた。
後半は場面指導の練習。3グループに分かれて対応について話し合う。実際の試験では考える時間はわずかしかない。しかし、ゼミではお互いの意見をもとに、どんな対応が1番なのか深めることができる。また、仲間が話している様子から良いところをたくさん吸収することもできる。 今回の3人の場面指導からの学びは、話を聞かせようとする姿勢と、対話するということである。児童が目の前にいなくても、教室で話すことを想定して、「前を向いてください」「話してもいいかな」といった一言が出てくるかどうか。そこに教師としての姿が表れるのだ。 そして、一方的に話すのではなく「〇〇のとき、みんなはどう思う?」「〇〇を思い出してみて」と対話ができるかどうか。この一言があると児童に考える時間が生まれる。授業と同じく、教師が話してばかりではいけないのだ。 毎週思うことではあるが、よい雰囲気で仲間と高め合えている。この調子で一丸となって、採用試験に向けて学んでいきたい。(松井) 5月23日第1期生ゼミ記録(渡部)
5月23日のゼミでは教育法規、教育心理、特別支援教育など幅広い分野の問題に取り組みました。
その中で教育職員免許法の問題で多くのゼミ生が間違えたものがありました。その問題は空欄に当てはまる語句を書く問題でした。 「講習の内容が、教員の職務の遂行に必要なものとして文部科学省令で定める事項に関する最新の知識技能を( )させるための過程であること。」 この空欄に多くのゼミ生が「習得」と書いていました。しかし、正解は「修得」でした。 後から広辞苑で調べてみると「習得」と「修得」の意味の違いがわかりました。 ・習得…習って覚えること ・修得…習い覚えて身につけること 教員は最新の知識技能を覚えるだけではなく、身につけ自分のものにしなければならないのだということがわかりました。今まであまり条文などの言葉に注目したことがありませんでしたが、条文の言葉はその意味などから一つ一つ選ばれて出来上がっているのだと思いました。 問題演習の後は場面指導の練習です。 今回は三つのグループに分かれ、それぞれのグループで一つずつテーマが与えられました。私のグループの場面指導のテーマは「新年度、問題の多いクラスの担任になった。子どもたちは先生がどんな話をするか待っている。どんな話をするか。」というものでした。 曖昧なテーマであり、グループでの話し合いがなかなか進みませんでした。私が話の中に入れたいと思ったことは子どもたちのこれまでのよい姿を伝えることです。前の学年で問題が多かったとしても、その中のよさを伝え、これから一緒に進んでいこうというこれからを見つめた話をしたいと思いました。 前で話をするときには表情や声のトーン、抑揚などに気をつけたいと思っていましたが、実際に前で話をすると緊張したり話をすることに必死になってしまったりで… 難しいです。たくさん練習したいと思います。 今回の場面指導で大切だと思ったことは「人」として話すことだと思いました。自分の感情を伝えたり、願いを伝えることはもちろんですが、悲しいということを伝えるときの表情、褒めるときの声のトーン、目の力…、どれも人だからできることだと思います。形式的なロボットではなく、一人の人として子どもたちに伝えられるような場面指導ができるようになりたいです。(渡部) 5月23日第2期生ゼミでの発表(石川)
5月23日(月)のゼミで、私は発表しました。
発表するにあたって堀裕嗣先生の『学級経営10の原理100の原則-困難な毎日を乗り切る110のメソッド-』という本を参考文献にさせて頂きました。 私は、玉置ゼミで自分なりの学級経営の理念を持ちたいと考えており、そのためにまず、学級とはどのようなものなのかをこの本から捉えよう試みました。 「失敗が許されなくなった」文献はこの言葉から始まりました。つい20年前には、先生に対して、同僚や保護者の方は暖かく見守ってくれたそうです。いわゆるお兄さん先生、お姉さん先生が受容されていたそうです。 しかし、現在では同僚は自分で精一杯、保護者の方からは「頼りない」挙げ句の果てにはマスコミによる「学級崩壊」「不適格教員」という言葉が生まれ、今必要なのは成功することではなく、「失敗しないこと」ということを1番に学ぶことができました。 この段階で私が元々思い描いていた学級や、教師像は一気に捉えられないものへと変わりました。そして、学級というものは、私が思っているイメージ以上に捉えられないもので、学級をまとめられるかまとめられないかは教師に掛かっているということを知ることができました。同時に、責任やプレッシャーの重さ、大きさを感じました。 そして、失敗しないためにしっかりとした学級経営のシステムを構築する事が大切と続きました。 まずは、「10の原理」からです。 ここでは、主に学級開きを例にして10の原理について書かれていました。 1)一時一事の原理 2)全体指導の原理 3)具体作業の原理 4)定着確認の原理 5)具体描写の原理 6)時間指定の原理 7)即時対応の原理 8)素行評価の原理 9)一貫指導の原理 10)同一歩調の原理 もちろん私には初めての言葉ばかりでした。まずは、この10の原理を基盤として研究をしていこうと思います。 私はこの本を読み終え、学級経営や教師というものはとても難しいものだな。と感じました。 安直な感想ですが、それほど私を教えて下さった先生方が簡単かのように学級経営を行っていたので本当に驚きました。特に難しいと感じたことは、「失敗しない」というアベレージが求められるという事です。今までは、このように大変な事ではなく、楽しい学級を作れば良いというように思っていました。 逆に考えると、今の段階でこのような事を知れた事は、少なからず自分の教師や学級経営への考えにとって良い影響を与えて下さいました。また、今回の発表で、今後の研究への課題がいくつか見つかりました。まずはその課題をしっかりと研究していきたいです。(石川) 本庄小学校6年社会の授業を参観して(菊地)
5月26日、小牧市立本庄小学校で授業参観をさせていただきました。6年社会の授業です。
「地図帳で東大寺を見つけましょう」という活動から授業が始まった。見つけた児童は起立し、全員が起立し終えると先生の号令で着席していた。 次に、電子黒板で東大寺に関するビデオを見て、その後グループで気づいたことを話し合っていた。このクラスの話し合いも児童がすごく主体的だった。先生が話し合いを終了するように声をかけると、まだ話し足りないような表情で先生を見て、話し合いの時間を延長するように求める児童がいたことに驚いた。 また、先生の発問は必ずしも挙手を求めるものではなく、児童がつぶやいた言葉を先生が拾いながら進めていた。僕のイメージでは、自由に発言できるようにすると、ある児童がふざけた発言をし、それに流されてクラス全体がふざけだし、授業が崩壊してしまうような気がしていた。しかし、見学した授業では、挙手をしなければ絶対に発言してはいけないというような雰囲気ではなく、比較的自由に発言できる雰囲気だった。児童たちの集中力が非常に高く、主体性にあふれているからこそ、先生も安心して児童に発言させることができると思った。(玉置ゼミ特別参加・菊地) 本庄小学校6年社会の授業を参観して(藤田)
5月26日、小牧市立本庄小学校で授業を参観させていただきました。6年生社会の授業です。
この授業を参観させていただき、僕は子供たちがとても楽しそうに、リラックスして学習していることに驚きました。教師と児童の間に壁も見られず、子供が素直につぶやいたことから授業が進んだり、子供同士が積極的に交流していました。その中で、重要な部分では先生から児童に指名していました。児童の主体性を大切にし、また児童の実態もしっかりと把握していくことが大切だと感じました。 僕は、小学生から岐阜県の教育を受けてきました。今回初めて岐阜県以外の授業を見ましたが、小牧市の教育は岐阜県の教育とは大きく違い、たくさん学ぶべき点がありました。小牧市はとても学び合いを大切にしており、子供がとてもいきいきと学習していました。岐阜県とは違い、話を聞く姿勢、挙手発言などにおける大きな決まりもないにもかかわらず子供たちはしっかりとけじめをつけて授業を受けていることに感心しました。 これから教育実習などを受けていく中で小牧市の授業を見て、素晴らしいな、と思った事を生かしたいと思ったし、岐阜県の教育の良いところも積極的に見つけていきたいと思いました。(玉置ゼミ特別参加・藤田) 5月23日2期生のゼミに参加して(大澤)
わたしは先日、第2期生のゼミに参加させてもらいました。突然の参加だったし、2期生にしてみれば大変やりづらかったと思いますが(笑)、私自身たくさん刺激をうけて、行ってよかったと思います。
今回は、寺坂くんと石井くんの発表でした。2人とも自分でまとめた資料を用いて、具体例をあげながら説明をしていて、大変分かりやすかったです。また、その他の質問者たちも、それぞれの視点から助言や意見を言っていて、そのおかげで内容がより深まったのではないかと思います。1期生も、昨年の質問魂が蘇ってきたのか(笑)、するどい見解が述べられて、さすがだなと感じました。ゼミでの発表は、総力戦です。発表者も質問者も高め合えるような、その雰囲気が2期生にはあって、素敵だなと思いました。 それから、玉置先生より、吉田くんの今回のゼミで感じたことをまとめた記事を、ホームページで公開される前にメールで送っていただきました。記事を読んで、とても嬉しかったし、あたたかい気持ちになりました。吉田くんの、ゼミをもっとよくしたい!という気持ちが伝わってきます。学年は違うけれど、同じ玉置ゼミ生として、切磋琢磨できればいいなと思います。 2期生のみなさん、おじゃましました。とても有意義な時間を過ごせました。ありがとう!(大澤) 味岡中学校の授業を参観して(菊地)
5月26日、小牧市立味岡中学校の授業を見学させていただきました。
どの教室も、教室と廊下の仕切りがなく、開かれた空間で生徒が学んでいました。また、教室の後ろの壁の利用の仕方が印象的でした。 岐阜県の場合、担任教師が遠足や体育祭などの学校行事に合わせて、クラスの取り組みなどを年表のような形式でまとめて掲示することが多いと思います。 ところが、味岡中学校ではそのような掲示はありません。その代わりに、誰かの誕生日をお祝いするコメントや、クラス全員の集合写真に加えて血液型別の集合写真などが掲示してありました。クラスによって集合写真のレパートリーが異なっているところに自由な雰囲気を感じ、写真に写った一人一人をよく見ると、どの生徒も笑顔があふれていて、クラスの生徒たちの仲のよさが伝わってきました。 クラスの生徒の仲のよさは、授業中でも顕著でした。最初に見学した3年生の数学の授業では、平方根の学習をしていました。冒頭で先生が問題を提示し、グループ体型になるように指示を出しました。4人で協力して正解を目指すようにという指示でした。 生徒たちは4人のグループで話し合いを始めました。どのグループも話し合いが途切れることはありません。グループの誰か1人はある程度理解しているようで、他のグループのメンバーに教えているケースが多かったです。 このとき、私はあるグループの話し合いが特に印象に残っています。他のグループと同様、教え合いが進んでいました。しかし、教えてもらっていた生徒が教えていた生徒に「さっき、こうやって教えてくれたけど、この場合はどうなるの?」という質問を投げかけていました。これを受けて、教えていた生徒は「えー考えてなかった。分からないよ」と言い、困った表情を浮かべていました。これはすごくいい学びの瞬間だと私は思います。塾などに通っていて、理解していたつもりの生徒も、理解しきれていない部分が話し合い形式の学習によって明確になったのです。 この後、グループの中では解決できず、その様子を見ていた隣のグループの生徒が声をかけました。すると、声をかけてきた生徒もすぐには分からず、自分のグループのメンバーと話し始めました。 このように、一人の生徒の素朴な疑問がグループを超えてどんどん広がり、学びが深まっていくことこそ、グループ形式での話し合い学習の利点だと感じました。先生が板書し、生徒に挙手を求めるだけの授業ではこのような気づきは得られなかったと思います。とてもいい学びの瞬間を見ることができました。(菊地) 味岡中学校の授業を参観して(藤田)
5月26日、小牧市立味岡中学校で授業参観をさせていただきました。
僕が、まず驚いたことは教室がとても開放的であったことです。以前、大学の講義でオープンスクールについて学習したことがありました。オープンスクールの利点として、決められた時間割に基づく学習よりも、子供の要求・興味・動機が中心となる学習活動を行うことができる、とありました。このような環境は、主体的に学び合っている味岡中の生徒たちにとても合っていると思いました。この中学校は学習環境から素晴らしいなというのが、初めの印象でした。 すぐに授業を見させていただきました。まず3年生の授業から見させていただきました。英語の授業では単元のはじめということもありノートを使わないで授業が行われていました。教師からの指名があり、その指名に生徒たちはテンポよく答えていました。 教師からの指示にすぐ答え、またペアで立って活動するときなどもすぐに全員が活動できているところから学級の雰囲気の良さも感じました。 次に3年生の数学授業を見させていただきました。ここでも4人グループでの学習が行われていました。生徒が分からないところなどを教え合い、生徒同士で解決しようとする姿が見られました。自分のノートや教科書を班の仲間に見せながら自分の考えを相手に伝えようとしていました。問題が分からない生徒も自分から仲間に質問し、とても活発な「学び合い」が見られました。グループ学習の後の全体の交流のときも前で発表している生徒はみんなに分かってもらおうと、形だけでなく自分なりに一生懸命伝えていました。 この問題をみんなで解くのに、この授業では教師はサポートしているだけで、生徒同士で解決しようとする場面がとても多くみられました。以前大学の講義で、「授業を進める上で最も大切なのはわからない子をどのようにわかる子にしていくかだ」ということを聞いたことがあります。その時僕はわからない子をわかる子にしていくのは教師だ、と思い込んでいました。 しかし、この授業を観て、子供たち同士でもこのような学び合いを行っていけばわからない子もわかる子になっていくのではないか、と思いました。生徒同士で教え合う姿はまさにお互いを高め合っているように僕には見えました。だから改めて子供たちが主体的に学び合うことはとても大切なことであり、生徒が成長していくのに必要不可欠なものではないか、と感じました。 その後、理科の授業を見させていただきました。ここでも生徒たちは積極的に自分の考えや予想を仲間に話していました。教科や教師が変わっても同じようにできるのが本当の力だと思います。この学校の生徒たちにはそのような力がついていると感じました。 味岡中ではたくさんの授業を見させていただきました。多くの授業で4人グループでの学習が行われていましたが、疑問に思ったことがありました。どのグループにも学習の理解度が高い生徒と低い生徒がとてもバランスよく分けられていました。これは生徒の日頃の学習状況に合わせて教師が意図的にグループ分けを行っているからだと校長先生はおっしゃっていました。授業中の活発な生徒同士の学び合いはそのような先生方の工夫や努力が支えとなっていることも知りました。このことから教師は授業だけでなく日頃の生徒の様子なども知ることはとても大切だなと思いました。 味岡中で見させていただいた授業は僕が受けていた岐阜県の授業とは大きく違いました。大きな決まりやルールはありませんが生徒はのびのびと主体的に学習しており、どの学級もとても良い雰囲気で学習していました。今回の味岡中の授業を見させていただいたこの経験を無駄にせず、教育実習などに生かしていけるようにしたいです。(玉置ゼミ特別参加・藤田) 5月23日2期生ゼミに参加して(渡部)
5月23日、1期生4人で2期生のゼミに参加させていただきました。
私たち1期生には先輩がいません。自分たちで楽しくのびのびとやってきたと思います(笑)2期生とっては突然の1期生の参加に驚いたと思います。そして、とても緊張したのではないのかなと思います。私も緊張しました。 参加させていただいた2期生のゼミは久しぶりのコの字型の座席でした。最近の1期生のゼミはみんな同じ方向を向いて取り組んでいます。お互いに顔を見合わせてのゼミは久しぶりで(2期生と一緒ということもあり)少し緊張しましたが、お互いの顔を見ることができます。 発表者の頑張りや聞き手の理解しようとする気持ちが表情から伝わってくるものもあるなと改めて感じました。 2期生のゼミに参加させていただき、1期生や2期生の質問を聞き、私もたくさん学ぶことができました。2期生のみなさん、ありがとうございました!私も2期生のみんなに負けないように1期生の仲間と共に頑張りたいと思います(^O^)(渡部) 本庄小学校6年算数の授業を参観して(藤田)
5月26日、小牧市立本庄小学校で授業参観をさせていただく機会をいただきました。
6年生算数の授業です。 子供たちの表情を見るととても多くの子供たちが真剣な顔つきで学習に取り組んでいました。 仲間が発言しているときもその意見を理解しよう、とする気持ちがとても伝わってきました。 また、グループワークで席を移動するとき、学級で交流するときに席の体型をコの字型にするときなどの移動の素早さから普段から「学び合い」を大切にしている事が伝わってきました。 このようにメリハリをつけられる学級はとてもすてきだなと思いました。改めて、授業などを進めていく上で学級の雰囲気というのはとても大事だな、ということを学ばせていただきました。(玉置ゼミ特別参加・藤田) 本庄小学校6年算数の授業を参観して(菊地)
5月26日、小牧市立本庄小学校の授業を参観させていただきました。
6年生の算数の授業です。分数×分数の計算を考える学習でした。 児童それぞれが、方眼の図をノートに書いて、自分の考えをノートにまとめていました。ノートにまとめる作業が終わると、先生が「グループ体型で話し合って」と指示を出しました。すると、どの子もびっくりするくらいの早さでグループ体型をつくり、話し合いを始めました。 このような話し合いの時間になると、どこかのグループが遊びだしたり、グループの仲があまり良くなくて話が弾まなかったりして、最終的に教師が介入してまとめてしまうという状態を私はイメージしていました。 しかし、このクラスの児童たちは、話し合いになると、「待ってました!」と言わんばかりのやる気で、どの児童もすごく楽しそうに話していました。「なんでそうなるの?」「えー、やっぱり分からない」「あーなるほど!」と言った言葉がたくさん飛び交っているのです。 本当に僕は小学校の授業を見学しているのか、と疑いたくなるくらい、積極的な話し合いに驚きました。(玉置ゼミ特別参加・菊地) 先輩方から学んだこと(吉田)
5月23日の二期生のゼミの時間に先輩方が参加してくださいました。牧野さん、大澤さん、渡部さん、中田さん、ありがとうございました。
先輩方の姿を見て、3つのことを思いました。 1つ目は質問するときや意見を聞くときの姿勢です。僕らもゼミ生の発表は真剣に聞いて、質問をし合い、学び合いますが、先輩方は自分たちよりももっと考えて話を聞き、自分の発表や経験に関連付けたり、事前に著書を読んで調べたり、「私はこう思う」という意見を考えておられました。それは先輩方が「書くことによって学ぶ」という根幹にある、思ったことを文章にして、頭を整理し、自分の意見にすることをやってきたからだと思います。そんなことができる先輩方はすごくかっこいいです。自分も負けてられないって思います。 先生になりたいって思うなら努力しないとと…。なので、簡単なことでもいいから書いていこうって思います。吉田ファンができるくらい頑張ります! 2つ目は「質問をするって思いやり」ということです。玉置先生は一番最初のゼミの時、「質問する力」をつけるとともに切磋琢磨しようと話されました。来週で発表がみんな一回したことになります。 ふと、自分が考えてみると皆の話に「なるほど」「すごい」と思うだけで止まってました。ゼミの仲間に悪いことをしたなぁと思います。確かにいい学びの時間だったのは事実です。でも、もっとよくできたと僕は思います。もっと深堀したり、人の本の読んでみたり、似てるけど違うところをついてみたりして質問ができたと思うんです。僕は自分だけの学びを確立させてただけだったのかもしれません。思いやりが足りませんでした。だからこそ、来週からはもっと頑張ります。ここで宣言したので嘘はつけませんね。 3つ目はもっと仲良くなりたいってことです。先輩方みたいに仲良くなりたいって本気で思いました。玉置先生のゼミのメンバーは、国語専門の人もいれば社会、理科、数学などバラバラなところから集まってきています。僕には仲のいい人が少なくて、最近やっと話せるようになってきたぐらいです。先輩たちみたいに仲良くなって、本当に高め合える集団「チーム」になれば、先輩を超えるくらいいいチームになれると信じてます。まずは自分からちょっとづつ声かけてみます! 先輩方、ありがとうございました。もっと多くのことを学ばせていただきます。よろしくお願いします。(吉田) 5月23日第2期生ゼミ記録(岩田)
5月23日(月)第三回のゼミ発表が行われました。本日の発表者は、社会専修・寺坂君と第二期生のゼミ長・石川君です。本日は4年生の先輩方が特別ゲストとして来ていただきました。わたしは教室に入るときから雰囲気の違いに緊張していました。しかし、発表者の二人はもっと緊張していたのではないかと思います。それでは、ノートに移ります。
【寺坂君】:赤坂流「学級」を「チーム」にする方法 「チーム」とはどういうことか? →「グループ」とは違うただ漠然と物事を行うのではない、目的を持った集団。 「チーム」にするためにはどうしたらよいか? →良質なチーム経験を積むこと。 学級を「チーム」化するステップ 1.緊張期 2.教師の指導優位期 3.子供の自由度増加期 4.自治的集団期 参考文献「学級を最高のチームにする極意」著:赤坂 真二 ●課題 ・どうすることが「良質」なチーム経験なのか?? →かけがえのない仲間に出会えたか。すぐれた成績が得られたか。すぐれた成績が得られなくとも、その過程を深めることで自分自身を変化させるようなかけがえのないものを感じ取れたのかどうか。 ・成功の循環についての「関係の質」とは何をいみするのか?? →子ども×子ども、教師×子ども、物事×子どもなど.... さまざまなことに適用可能。時と場合にあわせて柔軟な変化を。 ・「チーム」化するステップのなかにみられる第三段階の中にあるペア・グループ活動は、はじめに述べた「グループ」とは異なるものなのか?? →「チーム」と「グループ」の意味と、「ペア・グループ活動」とは意味するものが異なる。単なる集団としてのグループと、活動としてのグループ。 【石川君】:「学級経営10の原理」について 現在の教員に必要なことは何か? →「失敗をしないこと」つまり「失敗しない学級経営のシステムを構築すること」 学級経営10の原理 1.一時一事の原理 2.全体指導の原理 3.具体作業の原理 4.定着確認の原理 5.具体描写の原理 6.時間指定の原理 7.即時対応の原理 8.素行評価の原理 9.一貫指導の原理 10.同一歩調の原理 ●課題 ・「学級開き」とはいつを指すか?? →各自の考えによる。3日、一週間、一か月など。3・7・3の法則から3日という考えが多い。しかし、それも学級経営をする先生次第なのではないか。 ・どのような活動を時間指定にするか?? →班ポスター、総合的な学習の時間。基本的に個人活動より集団・グループワークのほうが多いとされる。 ・「失敗しない」ということが必ずしもいいことなのか?? →失敗することで得られることのほうが多い。失敗しなければそれが失敗なのかもわからない。自分のなかで何をしたら失敗なのか失敗の定義を自分で考えることが重要。ex)誰も発言することのできないクラス 本日は二人とも「学級経営」に焦点をあてた発表でした。4年生の先輩方の的確な質問に第二期生は大きな刺激を受けたのではないでしょうか。発表後は、玉置先生が先輩方とお話しする機会を作ってくださいました。とても貴重なお話をたくさん聞かせていただきとてもいい勉強になりました。少しでも近づくことができるようにたくさん経験を積み、努力していきたいと思います。お忙しいところありがとうございました。(岩田) 5月23日第2期生ゼミでの発表(寺坂)
5月23日、ゼミで発表をしました。
1期生の先輩が4名出席してくださり、いつもとは異なる雰囲気で始まりました。1期生の先輩方と私たちで1番違うな、さすがだなと感じたところは、やはり質問の質です。質問をする前に、「〜な具体例があってとてもわかりやすかったです」という一言。2期生だけでやっていたら今後も出てこなかったのかなと思いました。 また、質問に対してしっかりとした答えを求める姿もとても、印象に残っています。たった、1時間半のことでしたが今挙げたもの以外にも多くのことを学ばさせていただきました。そして、学んだことを自分たちに活かしていきたいと思います。 発表では、赤坂真二先生の「学級を最高のチームにする極意」を読んでレポートを書きました。まず、なぜこの本にしたのかというと、4年生で書くことになる卒業研究で、学級経営についてを書きたいと思っているからです。まだ、漠然としたイメージしかありませんが、「チーム」という言葉に惹かれこの本を読みました。 私はこの本を読む前、「学級作り=人間関係づくり」というものだと思っていましたが、学級作りの最終的な行き先は「人間関係づくりの上に成立する課題解決集団にする」ということを学ぶことができました。 また、学級づくりがうまくいっていると学力の向上にもつながり、このような関係性は互いに影響しあっているということも学ぶことができました。それは、子供と担任の間の信頼関係作りにも大きく関わってきて、子供と教師の間に何らかの良好な成果が生まれると良いサイクルに乗るというものでした。 発表の中で、「良質なチーム」について触れたのですが、結果しかまとめておらず肝心の過程について全く言及することができなかったので、しっかり調べてゼミのみんなにお伝えしようと思います。もう1つ、発表の後に玉置先生がおっしゃっていた赤坂先生の「クラス会議」についてもいつかお伝えしようと思います。 また、今回レポートを作って、情報の取捨選択はとても大切で難しいということを、感じました。読む内容全てが初めて知ることばかりで、あれも伝えたい!これも!といったように自分からどつぼにはまっていってしまい、いまいちまとまりのないレポートになってしまったかなと思います。自分が本当に伝えたいことはどこなのか、考え吟味することが大切なのかなと思いました。 今回の発表について、玉置先生の仕事日記にしっかり準備してきた、と言っていただけたのですがまだたくさん伝えたいことがありました。石川くんの発表であったのですが、しっかりと具体作業をして発表に臨めばよかったと、後悔しているので次回の発表では同じ過ちを繰り返さないようにしたいです。(寺坂) |
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