フレンドシップ3を終えて(小川)
3年目のフレンドシップ活動を終えて、3つのことについて述べたいと思う。
まずは企画力だ。去年に比べ、自分の意見を持って発言を多くできたと思う。6班ある中で、それぞれの班での子どもたちの実態を話し合い、今の子どもたちに一番適した企画にするために、毎回のねらいに思いを込めることができた。 さらに、ねらいが達成できるような企画にすることにこだわっていった。今年の活動で一番印象的に残っているのが第5、6回の活動である。第5、6回の活動は私たち3年生が実習でいない中、2年生が主体となって作り上げる活動である。第5回では私たち3年生が当日の活動に参加し、後輩たちが企画した活動を見てとても成長した姿を見ることができたからである。そこから第6回では1、2年生が中心となって企画し、安心して見守ることができた。 次に運営力である。去年に続き、今年もクラフトのメンバーとしてフレンドシップに参加してきたので、幹部のようにフレンドシップの運営に直接は関わることができなかった。しかし、同学年が幹部を務めている姿を見ていると、とても忙しそうで、フレンドシップという組織を動かすことはとても大変なことだと知った。特にカレー作りやバイキングといったような大学生が用意したものを使って子どもたちに食べてもらうという場面においては幹部の方々は細心の注意を払い動いていた。 そこでさらに、保健室との連携が強く、保健の先生方にお話しを聞いて、注意すべき点などの指導を受けているのを聞いて、フレンドシップ活動には多くの方々の支えで行うことができているのだと知った。毎回自分たちのやりたい企画をするために多くの人が裏の仕事をしてくれているおかげでできていることを感じ、感謝の気持ちを持って活動に望むべきであると考える。 最後に指導力である。この指導力が今の自分に最も欠けているものだと考えさせられた一年であった。まずは子どもたちに対する指導力である。今年は班長を支えられるような班の一員であることを目標にし、取り組んだ。しかし、子どもへの声かけをするタイミングや、子どもがはしゃいで危ない場面になったときにどの程度しかるのかなど、4年生さんから多くのことを学ばせていただいた。 特に、子どもが言うことを聞かずに1人で遊びだして企画の説明を聞かず、実験のお約束を確認するときに、遊んでいたり、だらけていたら一回仕切り直して、どれほど危険かを話したり、表情から怒っていることを伝えたり、周りの子の動きを意識させて今は遊ぶ時間なのかと尋ねたりと、様々に指導の仕方を学んだ。もし自分が班長であったら子どもたちに危険な場面を作らせてしまっていたと思うし、先輩やメンバーにたくさん支えられていたと考える。この先子どもに指導するという職業につきたいと考えているので今の自分のままでは当然指導することはできないと考える。 勉強面以外の指導についてはこの先もフレンドシップ活動を通してたくさん経験を重ね、社会に出たときに、子どもたちが安心して話しを聞いてくれるような指導ができるようにしていきたい。そのために、子どもたちがどんな声かけをすれば興味を持ち、意欲的に活動に取り組み、どんな行動を示せば、伝えたいことが正確に伝わってくれるのかなど、指導の方法や子どもの観察をこれからは意識して行うこととする。 これらを通して今年はたくさん見て、感じて、学ぶことができた。しかし、今年は学ぶだけでなく、自分の考えをもって行動できたと思うので、少しずつでも成長はできているのではないかと実感している。来年は4年生となり、一年を通して後輩の姿を見守っていきたいと考える。最高学年として、様々な場面で支えていけるように努めたい。(小川) フレンドシップ3を終えて(堀江)
3年目のフレンドシップ活動が終わった。3年生は、中心となってフレンドシップを引っ張っていかなければならない学年である。自分たち3年生が主体となって活動してきたこの1年間を振り返って、学び得たことを「企画力」「運営力」「指導力」の3つの観点から述べていきたい。
まず、「企画力」について。企画力が一番培われる場は、やはり、毎日行われる昼会議である。昨年度は、ただ会議に参加するだけではなく、積極的に発言することを目標に会議に参加していた。今年度は、ただ自分の意見を言うだけではなく、一歩引いたところで、客観的に物事を考えてから発言することに気を付けながら会議に参加した。 客観的に物事を考えることで、見えてくるものがあり、いったん冷静になって考えることができた。それぞれみんな熱い思いをもって発言しているので、会議ではどうしても冷静になって考えることができなくなることがある。そんな時、客観的に見ることのできる人が1人でもいれば、横道にそれることなく会議が進むということが分かった。 また、企画力に関して、教育実習に行って気付かされたことがある。それは、「ぶれない」ということ。教育実習で指導教諭に「この発問は、本時の目標を達成するために必要かな」と言われたことがある。私の初めのほうの授業は、目標から少しずれたところにまとめてしまっていたり、展開の途中でぶれていたりした。何を学んでほしいのか、どんな知識を身につけてほしいのかを決めて、それに対してぶれが出てきてしまうと、子どもたちは混乱してしまう。このことは、フレンドシップにも言えることではないだろうか。たまに、ねらいからずれてしまう企画内容ができてしまったりして、ぶれることがあった。そんな時、「ねらいは何であったか」と原点に戻ることで、ぶれずに企画を考えていくことができるということを学んだ。 次に「運営力」について。今年は、3年生が中心となる年ということで、横のつながりを特に大切にしようと心に決めていた。困ったときや悩んでいるときには、相談に乗ったり、つまずいたときには、新たな考えを提案したりした。横のつながりを大切にすることで、一人ひとりの仕事や重荷が分散され、よりよい運営ができるということが分かった。 最後に「指導力」について。この力については、フレンドシップ3年目であるが、まだまだたくさんの課題が残っていると思う。その中でも一番の課題であると思っているのが、「叱る」ということである。フレンドシップの活動は、国語や算数などの授業ではない。また、子どもからしたら、私達はお兄さん・お姉さんという立場。子どもたちはフレンドシップの活動を毎月楽しみに来ているのに、叱られたりしたら、もうフレンドシップが嫌いになってしまうのではないかと思ってしまい、なかなか叱ることができなかった。そんな中、私が3年間フレンドシップの活動をしてきて、思ったことがある。それは、叱るのは必要最低限のこと(例えば危険が伴う行動、他の子どもが不愉快になるような言動)以外は、子ども自身に気付かせることが大切であるということである。子どものためにと思って様々な場面で叱ることは、実は子どものためになっていないのではないかと思う。あと1年で、この「叱る」ということを学んでいけたらいいと思う。 以上3点がこの1年間フレンドシップ活動をして学んだことである。来年度はいよいよ最高学年である4年生。教員採用試験もあり、心に余裕がなくなると思うが、たくさんのことを学んでいきたい。(堀江) ※ 「フレンドシップ活動まとめ冊子」より 点と線(2)(中田昂)
二つの生きる力。点で見た生きる力。線で見た生きる力。
どちらかだけでよいのか?どちらも必要なのか? 「点がないと線にはならない」 これは正しいと思う。 「線がないと点にはならない」 これは違う。 では、線は点であるための必要条件であるということか。 確かに、点の連続で線ができるし、線がないからと言って点もないと決めつけてしまうのはおかしい。 しかし、点と線はそれぞれがそれぞれに密接に関連し合っていると思うのだ。つまり、必要十分。 kiroroの『未来へ』にこんな歌詞がある。 ほら 足元を見てごらん これが あなたの歩む道 ほら 前をみてごらん あれが あなたの未来 この歌詞からこんなことを思った。 歩いてきたから 道ができる 道があるから 歩いていける 歩くのは点、道は線。なるほど。では、 点があるから 線がある 線があるから 点が確かにある ということか。つまり、 ひと時を生きる力があるから、長い人生を生きる力になるし 長い人生を生きる力があるなら、ひと時を生きる力だってある ということだ。 だから何か? 点も線もどちらかだけで成り立つわけでもなく、どちらもが密接に関連しあっているのだ。こんなことも言えそうだ。「今」を生きる力がない子に「後」はない。 子供たちの活力となる教師、授業、学級、学校、教育、社会...でなければいけないと思った。(中田昂) 点と線(1)(中田昂)
生きる力は、二つある。
一つ目は、国が提示している確かな学力、豊かな人間性、健康・体力をまとめて、生きる力としたもの。この生きる力は、子供たちが今後社会で生きていくうえで必要になってくる力のこと。つまり、これからを生きぬくために必要な力だ。 二つ目は、長い目で見た生きる力ではなく、短い目。つまり、子供たちが生きていく一瞬一瞬の中で必要となる生きる力のこと。国の提示した生きる力が線であるなら、二つ目の生きる力は点だ。子供たちのその時その時の生きる力になっているのは、確かな学力や豊かな人間性、健康・体力ではない。教師やクラス、学校、友達など、その一人の子を囲んでいるすべての人やもの、ことなのだ。(中田昂) 第2回デジ研を終えて(松井)
玉置先生の提案でデジタル教科書の活用法についての研究が始まった。(通称:デジ研) 私は卒論と同時進行のため採用試験が終わってからが少し不安ではあるが(笑)、必ず将来自分のためになると考え参加させていただいた。
第1回のデジ研では玉置先生が考えられた活用法を学び、今回は私たちが考えた活用法を持ち寄って話し合った。私の担当学年は中学2年生。今回は「式と計算」についての提案を行った。根本にあるのは「教師がデジタル教科書を見せながら説明して終わるのではなく、いかにデジタル教科書をうまく活用するか」という考え。(他にも見いだしていく必要がある) そこで、生徒の言語活動が充実するような提案をした。 途中「偶数と奇数を文字を使ってどのように表すか」を学習するシミュレーションの活用法について提案。この活用法については私の中でまだ迷いがある提案であった。しかし、玉置先生や仲間の意見を聞き、そのシミュレーション自体が何を表しているか生徒に考えさせればよいという考えに至ることができた。まずは自分であれこれと考え、それから他の人から意見を聞くとさらに考えが深まっていく。数学について話し合える時間はとても楽しく時間が過ぎるのがあっという間だった。 今後もコツコツと活用法を検討し、魅力的な提案をたくさんしていきたい。(松井) 通称「デジ研」(小川)
玉置先生のお言葉から始まったデジタル教科書活用例の研究会。通称「デジ研」今回で2回目の研究会でした。
今回は中学1年生の文字式の単元の中から5つデジタル教科書を活用した発問に結びつく考えを持ち寄りました。考えるにあたって、私は生徒がつまずきやすいポイントから選びました。その中で、教科書に書いてあることを形式的に理解しようとする生徒のことや、塾で習ったからできるという生徒をゆさぶることのできる発問を考えながら作っていきました。教科書に書いてある言葉、挿絵や数字には必ず意図があります。それらを見落とさず研究することで教科書研究にもつながると感じました。 今後のデジ研の中でたくさんの活用例を見つけ出し、実践に役立つものを作りたいと強く思います。(小川) 2回目のデジ研(玉置)
ひょんなことから、指導者用デジタル教科書の活用研究をゼミ生3名が行うことになりました。
活用のための基本的な考え方は、私(玉置)が提案し、それに基づいて、ゼミ生が担当学年を決めて、デジタル教科書活用についてのアイデアを考えてきます。時折、それを持ち寄り、研究することになりました。 2回目にして、提案性がある事柄に気づきましたが、つまりは教科書そのものの活用研究になりそうです。 今後は、このHPでも随時「デジ研」の内容を発信していきたいと思います。(玉置) |
|