小牧原小学校算数授業と研究協議会を参観して(中田昂)
<授業>
まず教室に入って感じたことは雰囲気が良いということ。 授業が始まり、共有課題を解くときに教師が「困ったらいつでも隣に聞いていい」と言っていた。 この発言に自分は、隣の人が集中してるんだから邪魔しちゃいけないだろう、解き終わってから話し合う時間に聞けばいいのにと思っていた。 しかし、その考えはすぐに変わった。 この授業は学び合いの授業だ。子供たちの学び合いが高まるように、座席は市松模様になっているし、当たり前のようにコの字型だ。ペア学習もあれば、班学習もある。 その中で子供たちは、教師の言ったように課題で困ったら仲間に聞き、そして困っている仲間がいたら皆んなで教えようとする姿があった。 困った。わからない。ということを素直に言える雰囲気や学級であるんだなと思い、素直にすごいなと思った。 終わり方は時間がなく、まとめられずに終わってしまった。しかし、子供たちの様子はまだまだ解きたい。答えが知りたいというような感じで終わっていた。 疑問を盛大に残して終わることも大切だと、有田和正先生は言っている。 授業が終わってから、子供たちが自ら課題に向き合えるようになったら最高の学びだし、授業で分からなかった子が他の子に聞いて分かるようになったら、最高の学び合いだなと思った。 わからないをことを伝え合える授業、学級経営素晴らしかったです。 学び多き授業でした。ありがとうございました。 <研究協議会> 以前自分は、授業で何を見る(愛される学校づくりフォーラムに参加して)の記事の中で、「今のところ、自分は教師を見る」と書いた。 しかし、この研究協議会の石井先生のお話を聞いて、その考えが少し変わった。 教師を見るのは、その先生の技を盗むために見ていた。だから前の方には行かず、授業全体が把握できるような位置で今まで参観してきた。 しかし、その技やネタを盗んで、誰のために授業をするのか?それは間違いなく子供たちのためだ。 授業の技やネタを持っていたとして、全ての子供たちに通用するわけではない。 子供や学級の状況、状態で上手くいくかどうかは変わってくる。 ということは、子供たちがどんな状態なのか、今何に悩んでいるのかなど、子供たちの事実を知らなければ、授業の技やネタなんて持っていても宝の持ちぐされだなと感じた。 子供の状態を知って、初めてそれに対する適切な対応をすることができる。その時初めて授業の技やネタが活きてくるのだ。 子供たちの事実を知ることがどれだけ大切かよくわかった。 今度から子供を見る割合を増やそうと思う。(中田昂) 6月6日第2期生ゼミでの発表(白井)
6月6日は、ゼミの発表の担当の日でした。私は、西川純さんが書かれた『クラスが元気になる!「学び合い」スタートブック』という本をもとに発表をしました。事前準備をもっとするべきだったという前回の反省から、自分目線でなく、聞いてくれる人たちの気持ちになって、どこに疑問をもつか、どうしたら分かりやすいかを考えて発表を作っていくことを意識しました。
私が発表したのは、主に3つの構成です。 1つ目は、一斉授業と「学び合い」の違いを発表しました。これを構成に入れたのは、前回は自分が「学び合い」の授業を受けてきていたこともあり、だれもが「学び合い」を知っているとして話を進めてしまい、説明不足だったと感じたからです。 そこで、みんなが受けてきている一斉授業と比べることで、イメージしやすくしようと考えました。一斉授業では、子どもが静かに座っていることが推奨されるが、「学び合い」の授業では、子どもがコミュニケーションを互いにとり、教え合うために立ち歩くことを推奨しているということなどが、本に載っていたので発表をしました。 2つ目は、「学び合い」の3つルールです。著者の西川純さんの考える大切な3本の柱が示されていました。「学校は何のための場所なのか?」という学校観と「子どもたちは有能」という子ども観と「みんなでできる!」という授業観でした。 このルールからは、教師が「学び合い」の授業を進めていく上での意志の強さと、その思いをどれだけ子どもたちに共有させることができるかが重要なのだなと感じました。なぜ、「学び合い」をするのかという軸をしっかりと持ちたいと思いました。 3つ目は、「学び合い」の授業のコツを7つ発表しました。 1、「5分、15分の目安」を想定して目標設定をする。 2、子どもたちに本時の課題とともに、評価の基準を伝える。 3、全員が分かるということを徹底的に求める。 4、立ち歩き分からないを推奨し、できたことを褒める。 5、誰が課題を達成していて、誰がまだ達成できていないかを可視化する。(=みんなに分かるようにする) 6、グループ作りは子どもたちに任せる。 7、教師が「みんなでみんなができるようにする」⇔「1人も見捨てない」という覚悟を見せる。 その中で、1、「5分、15分の目安」を想定して目標設定をするでの話で、教師が「学び合い」の授業で出てくるのは、目標提示の最初の5分だけという話に、意見交流では、他のゼミ生からの意見が出ました。 ゼミの中で、「学び合い」は現実的にできるのかという話し合いになりました。多くは理想形ではあるが、厳しいのではないかということでした。まとめが完結しなかったことが子どもたちのせいになっていくのではないかと心配する意見もありました。しかし、1年でやるのは厳しいから2、3年へとやることを増やしていったり、学校全体でやっていったりするとよいのではないかという意見も出てきました。 私も自分の「学び合い」の経験を振り返ってみました。私には、自分の受けてきたものには、話し合いをして子どもたちで答えを探していくが、最終的な答えやゴールは先生が持っていて導かれていったというイメージがありました。教師がどれだけ関与していくかは、「学び合い」の授業で大切なことであり、この本の著者である西川純さんと私が受けてきた「学び合い」にはここに違いがあることを知りました。 最後に、前回と今回の発表で2人の方の「学び合い」の考えを本で読んでみて、違いが見られ、もっとそれを学んでいきたいと思いました。また、これも相談しにいって教えていただいた玉置先生から助言とゼミの中での話し合いがあったからこそ気づくことができ、深めることができました。これからもそのように、学び合えるようにしていきたいと思いました。(白井) 6月6日第2期生ゼミでの発表(江口)
2回目の発表を際しては、10分間という発表時間を意識して行ったが、まだまだ時間感覚が身についていないと感じた。事前練習の必要も感じた。
前回同様、どこに焦点を置くかが問われた。さらにいじめについて調べ、教師の対応なのか、いじめられている子どもか、いじめている子どもなのか、どこに置くかを決めたいと思った。 作者とその息子さんがいじめを体験していて、いじめの怖さを改めて感じた。1番印象的な言葉は、「殺される場所に行かせるなら休ませる」というものだ。いじめはからかいや喧嘩ではなく、警察までもが出てくる犯罪である。それをなぜ小学生、中学生が平気でやることができるのか、いじめは奥が深く難しいものであると思う。 しかし、対処法が分かっていなければ実際の現場で遭遇した時に、本にも出てくるような知らないふりしかできない人になってしまう。知らないふりをするから子どもはより傷つき自殺する人が増えてしまう。多くの本を読み、どうしたら少しでもいじめがなくなり、自殺する人が減るのか考えていきたい。 筆者のように、全員が味方でなくても1人でも味方がいたら心が落ち着くのだと思う。それが私は先生でもいいと思う。少しでも先生がいじめられている子どもに寄り添うことができたら、1人ぼっちでいるよりもいいと思う。 発表後には、いじめがなくなるための研究に終わりがあるのかと議論してもらった。「正直無い」という回答が多かった。「焦点をもっと狭くした方がよい」という回答もあり、みんなの意見を聞けてよかった。研究の方法も少し見えてきて、頑張ろうと思った。 今回の課題を活かして次の発表を行いたい。まずはしっかりどこに焦点を当てるか決定する。(江口) 第5回デジ研!!(小川)
今回のデジ研では方程式の利用を中心に、デジタル教科書活用例を4つ考えてきました。
⑴文章から方程式を立てる上で、私は生徒がつまづかないよう発問の中についつい条件をつけたものを提案してしまいました。しかし、それは生徒からすればなぜその条件の中でなの?となってしまいます。なので、身につけさせたい力を考えます。今回は関係性を身につけさせたいので、コンテンツから多様性を見出すことを考えます。 ⑵用語や解法は単元を通じて、関連を大切にすること。また、方程式の利用の問題文では言葉がまとまっており、文章を読み取ることが難しいときがあります。なので、生徒同士で日常の言葉に戻し、補足し合うことで文章を読み取る力をつけます。例として「AはBになります」→「AはBと等しくなります」 ⑶「余る」ならプラス、「足りない」ならマイナスと形式的に覚えてしまう生徒がいます。では式を比べてみると、「5× + 12 = 7x - 4」「5x - 12 = 7× + 4」文章から理解できている生徒は余るのだからプラスとわかります。そこで、その言い方しかないのかと聞くと、答えがマイナスになるからおかしいであったり、そもそも大きい方の数にプラスしてしまったら等式が成り立たないよ、となります。このように色々と表現させる中で理解を深めていきます。 ⑷速さの利用で教科書を逆手に取ります。「なんで教科書はここで表を使っているの?」と発問します。すると、表を使う意味について考えることで、他の場面でも活用していこうとする力が身につきます。また、シミュレーションと文章を結びつけることで、文章を正しく読み取ることにつなげます。 今回も盛りだくさんの学びをすることができました。玉置先生ご指導ありがとうございます。(小川) 慶應義塾幼稚舎 鈴木二正先生の講演を聞いて(大澤)
私は、6月3日に行われた慶應義塾幼稚舎で教師をしている鈴木ニ正先生の講演会に参加しました。
私が講演を聞いて1番驚いたことは、私立学校の自由な学校体制です。例えば、6年間クラス替えがなく、同一の担任が持ち上がるシステムであることには、小学校から高等学校までずっと公立だった私には、目からうろこでした。特別活動も非常に充実しています。例えば、築地から横浜までの距離をみんなで歩いたり、校内大会を行ったりと、慶應義塾幼稚舎ならではの活動がたくさんありました。このような慶應義塾幼稚舎でしかできない経験は、きっと子どもたちにとって、一生の宝となり糧となると思います。とても羨ましく感じました。 また、慶應義塾幼稚舎では、1人1台タブレットを実現させています。子どもたちはすぐに基本的な操作を学び、吸収し、あっという間に使いこなすそうです。生活科では、「秋をさがそう」というテーマのもと、タブレットを使って学校内にある「秋」を写真に撮り、文章をそえて、クラスで共有したといった実践例もあげてくださいました。とても画期的だと思いました。 時代が変容するなかで、変わらないもの(伝統として受け継ぐもの)と変わるもの(ICT活用など)を、子どもたちがのびのびと育つために教師たちが見極め、努めていることを感じましたし、私もそういう教師でありたいと思いました。(大澤) ※ 写真は慶應義塾幼稚舎HPに掲載されているものです。 慶應義塾幼稚舎 鈴木二正先生の講演を聞いて(牧野紘)
玉置先生にご紹介していただいて、鈴木二正先生の講演を聞きに行ってきました。
前半は主に、幼稚舎がどんなところなのか、ご紹介していただきました。聞く話はどれも驚くものばかりで、自分たちとの違いを感じました。特に、6年間はクラスのメンバーも担任も固定という点は、一番びっくりしました。 後半は、タブレット活用について説明していただきました。時間があまりなく、たくさん聞けなかったのが残念ですが、いただいた資料を読み、また驚くことがありました。 こちらの実践では、小学1、2年生がタブレットを活用しているのです。今までタブレットを使う実践で、低学年を対象とするのは私はあまり聞いたことがありませんでした。低学年から活用することで、タブレットがあくまでも「新しい文房具の1つ」という認識になることを目指しているそうです。確かに今では幼児期から使う姿が見られますし、その方が自然だと感じました。 活用例は、主にクラスの仲間の考えや、作品を瞬時に共有し、学習に生かすというものでした。私はICT活用の授業というと、デジタル教科書などを想像しがちでしたので、また新たな活用を知ることができました。 ICTは、使う先生によって、様々な活用が生み出され、たくさんの活用方法があるのだと感じました。私も子どもたちが、あっと驚くような活用を考えたいです。(牧野紘) 6月1日第1期生ゼミ記録(浦)
先日のゼミは、教職教養について問題を解き考えを深めた後、場面指導を行いました。
教職教養では、いじめとキャリア教育等の問題を解きました。一度解いたとこがあるものの、同じところを間違えたり、似たような言葉に惑わされたりと、自分の詰めの甘さを感じました。残りの時間で確実に覚えていきたいと思います。 場面指導のお題は、「運動会の練習で子ども同士が上手くいっていないようです。どんな話をしますか」です。 子どもからの返答も予想しながら、話を進めることは簡単なことではないと改めて思いました。大澤さんの場面指導は、子どもの発言を引き出すための間の取り方や見渡し方もしっかりとできていて、実際の1つの教室にいるようでした。真似していきたいと思います。 コメンテーター佐藤くんの指摘も的確で、これからしっかりと直していきたいと思います。 玉置先生から教えていただいたポイントは以下の5つです。 1.教壇に立つ姿を想像できるか 2.対話力 3.教師の思いを話せているか 4.教師として演技ができているか 5.コメント力 これからも、みんなでどんどん高め合っていきたいです!(浦) 6月1日第1期生ゼミ記録(大澤)
まず、日本教育新聞に掲載されているさまざまな問題から学びとり、教養を深めました。
生徒指導提要の中の、いじめ問題への対応ついて、このようなことが書かれていました。 ・・・(略)多面的な情報を付き合わせて全体像を把握し的確な対応を行うためには、( )な生徒指導体制が機能していることが不可欠の前提となります。 ( )のなかにはいるのは「協働的」です。 協働とは、協力して働くという意味。協同も協働も、同じ目的に向かって力を合わせ物事を行うという意味では同じだが、協同は役割分担などが事前に決まっていることが多いのに対し、協働はそれぞれができること、得意分野のことをする場合に用いられることが多い。また、どちらも一緒に行動するとは限らないが、協同よりも協働の方が、より一緒に行動するという意味合いが強い。 ちなみに、 共同→力を合わせて事を行うという意味のほか、同じ条件・資格で結合したり、関係するといった意味もある。 協同→共に心と力を合わせて物事を行う意味があり、互いに協力するといった精神面を強調する際に用いられることが多い。 このことから、生徒指導体制は機械的でも組織的でもなく、それぞれができることを問題解決にむけて一緒に取り組んでいくことが重要なのだということがわかりました。 次に、場面指導の練習に取り組みました。 テーマは「運動会にむけて練習をしているが、子ども同士がうまくいってないようです。あなたは子どもたちの前でどんなことを話しますか?」というものです。浦さんは、小学校6年生を対象に、今までの練習の様子を子どもに振り返らせたり、子どもに対する期待や思いを述べられていて、さすがだなと思いました。コメンテーターを務めてくれた佐藤くんは、良かった点と改善点を浦さんと私にそれぞれ言ってくれました。ありがとう。また、玉置先生より、場面指導の設定について、細かい設定を伝えておくとより良いというアドバイスをいただいたので、次回から活かしていきたいです。(大澤) 5月30日第2期生ゼミでの発表(吉田)
5月30日に私の研究を2期生の前で発表をさせていただきました。
私は文部科学省のホームページなどから「学習評価」ということを発表させていただきました。 正直、かなり私には難しかったです。 なぜなら、自分が今まで評価される立場の人間だったからだと思います。先生になったら、児童・生徒に何らかの評価をすることはわかっているのですが、そういう視点で事象を見ていなかった私がいました。今回、そんな自分の姿に気付けて良かったです。 <発表した中でのキーワード> 「評価することは決して成績をつけるだけでなく、自分の指導が適しているか考える材料になるということ、それの結果を受けて次に生かすこと」 文字で書くとたった2行程度のことですが、大変なことだと思います。 苦戦して調べた中でも、何事にも共通していえる大切なことを見つけました。それは鍛えるということです。見方、考え方をより多面的多角的にするためには多くの経験をすること、本などを読んで様々な考え方を知ること、真似てみることで自分自身を鍛えていく必要があると改めて思いました。 また、発表後2つのことで議論しました。 1つは発表の中でブルームが考えた「診断的評価」「形成的評価」「総括的評価」の話をし、質疑応答時に「道徳の評価はこの3つに当てはまるのか」ということです。道徳が教科化されるのはすでに決まっていることです。教科にするということは評価しないといけません。 ゼミ生からも「人の心をどう評価する?見えないじゃないか。」など意見が飛び交う中、私はその評価を将来することへの難しさや責任などを感じました。 2つ目は玉置先生の「あるエピソード」を聞き、議論をしました。エピソードの詳細を書くことはできませんが、ゼミ生はその事象に対して、あらゆるパターンを想像し、様々な目線から話をしてくれました。どう見るか、どう考えるかというのを話していて、僕はいい仲間に出会えたと心から思いました。 発表中は緊張し、伝えたいことを伝えられた自信がなかったのですが、みんなが真剣に聞いてくれて、帰り際に寺坂君が「発表、本当に面白かった」と声をかけてくれました。 今回のことはしっかり反省をして、次に生かします。 ありがとう。次の発表に向けて、また自分磨きです。(吉田) 5月30日第2期生ゼミでの発表(百瀬)
5月30日のゼミは、発表担当の日でした。大村はまさんの『教えるということ』より学んだことを、教師としてあるべき姿として考えまとめ発表しました。
教えない教師の姿を例として、本当に教えるとはどういうことなのかを考えました。 「読んできましたか?」と問う教師は教えない教師である。これは、家が学習の場、学校が検査する場となってしまい、読みの指導ができないと大村さんは書かれていました。誰がきちんと読める子か?読みが早い子遅い子は誰か?飽きやすい子は誰か?と実態把握ができず、教師は実態を知らずにどう教えるのかということ、1回目の読みの感動は学校で感じなければ、おもしろかっただけで終わってしまうということが、家で読むことを良くないとしている理由でした。 私は実際に小学校の頃の担任の先生に「来週から新しい話だから読んでくるように」と言われて教えられてきたので、大村さんの考え方は今までの自分にないものでとても見方が変わりました。 もう1つは、作文を家で書かせる教師は教えない教師であるというものです。家で書けば詰まる子も、学校で書いたら詰まった時に教師が声がけなどの支援ができ、教師のちょっとした働きかけで『できる』に変わることがあるため、作文は家で書かせるべきではないとされていました。 その他、ほんものの教師とはどのような教師か、教師のしごととは何かについて発表しました。教師としてのあり方が本にはたくさん書かれていて、今までにはない視点を持つことが出来たり、当たり前であることを強く再確認出来たり、「教える」ということの考え方を少し明確に持つことができました。 また、教えるという考え方は人によって様々な考えがあり、人の意見を知ることで自分の考えがわかるため、これからは様々な人の考えを知って自分の視野を広げていきたいと思いました。 前回のゼミで1期生の先輩方が来て下さり、寺坂くんのゼミ記録にも書いてあったように、先輩方は質問する前に「こういうところが良かったです」とか「こういうところは初めて学んだことでした」とか、質問だけでなく一言思ったことを伝えていました。私はそこに今までの私たちになかったことだと思うと同時に、すごく大切なことだし、良いことだなと思い真似したいと思っていました。 今回は発表者で質問を受ける側でしたが、質問してくれた人たちが「ここは自分も考えさせられた」とか、「ここに興味を持った」などと、共感の言葉をはじめに述べてくれて素直に嬉しかったです。質問して高め合う大切さもありますが、相手を受け入れ共感することも大切なことだと思いました。仲間の言葉からこれからも研究を仲間と共に頑張ろうと思ったし、前回先輩方にゼミに来てもらえたことを本当に良い経験であったと思いました。先輩方、機会を作ってくださった玉置先生、ありがとうございました。これからも様々な刺激を受け、学びを深めていきたいです。(百瀬) 5月30日第2期生ゼミ記録(佐久間)
5月30日(月)、第6回のゼミを行いました。今回の発表者は、数学専修の百瀬さんと理科専修の吉田くんでした。
百瀬さんは、大村はま先生が書かれた『教えるということ』という本から、教師として教えるとはどういう考え方をすればよいかを発表してくれました。 主な内容として、 1、教えない教師 授業はする、大切なことは教えない 2、ほんものの教師 優しい、親切、温かな心はあたりまえ、必要なのは覚悟 3、教師のしごと 子ども好きだけではダメ、子どもたちの未来のために の3点が挙げられていました。とても分かりやすく、子どもたちのために教師はどうあるべきかを学びました。 吉田くんは、「評価をする」ということを調べ、発表してくれました。 評価とは常に行動と共にあり、無意識に行っているものである。吉田くんは評価が無意識に行われていることが怖いと言っていました。無意識のうちにでも公平でしっかりとした評価ができるように、様々な経験や、訓練をすることで見方や考え方を養うことが大切だろうと考えていました。 他にも、診断的評価、形式的評価、総括的評価の3つの評価方法について話をしてくれました。吉田くんの話から、学習者の評価をするだけでなく、教師が評価を基に、自らの指導を振り返ることや、今後の指導に生かしていくことが大事であることを学びました。 吉田くんは次回から研究テーマを「評価」「理科の授業」に変更することが決まりました。頑張って欲しいです。 今回は、残りの時間で、道徳の評価や、具体的な評価方法について、話し合いました。道徳は子ども一人ひとりの考えに善し悪しがあるわけではないと思うので、ゼミ生はどう評価すればよいか悩んでいました。 文部科学省の道徳の評価方法の中に、 認知レベルの部分での評価はできるのではないか。子供たち自身が今日の時間の中で自分を振り返る、あるいは自分を見つめることができたかどうかという評価は一定程度可能ではないか。 という文章がありました。調べてもまだ確かな評価方法はありませんでしたが、子ども自身が道徳の授業を通じて、どう感じるかが大切であることは分かりました。私もこの道徳の評価方法について色々と考えてみたいと思います。 ゼミの発表は今回で1巡しました。他のゼミ生の発表を受けて刺激を受けたり、話し合いで新しい考え方を知れたりすることで、毎回とても勉強になっています。玉置ゼミ2期生はこれからもっとたくさんの事を学んで、成長していくと思います。今後もよろしくお願いします!(佐久間) 白石範孝先生の本を読んで(渡部)
6月11日の教師力アップセミナーの講師の先生である白石範孝先生が筑波大学附属小学校国語科教育研究部の先生方と書かれた『これだけは教えたい 基礎・基本 国語科』という本を読みました。
この本は先生方が実際に行われた指導について各学年ごとにまとめてあります。白石先生の実践は1年生の「読めるぞ!いろんなお話『あらしのよるに』」というものでした。 白石先生は文学的文章の読みの学習方法の一つとして「作品を丸ごととらえ、読みの方法を学ぶ」という視点で学習活動や指導内容を考えているそうです。作品を断片的にではなく丸ごととらえるために、作品の構造をとらえる読みの方法を子ども自身が身につけ、学年が上がるにしたがって自力で作品を読み、作品を楽しく読んでいけるようにしたいと白石先生はおっしゃっています。 読みの方法として取り上げられていたことは「一文で読む」方法です。一文の形として「〜が〜によって〜する(になる)話」という文型を示し、一文で読むための学習内容として ・場所がどのように変わっているかな? ・話の中で変わったものを探そう。 ・話の中で一番大きく変わったものはなんだろう。 ・話の中で面白いところを探してみよう。 ・面白いこところをもとに、一文で書いてみよう。 と提示していらっしゃいました。 私はこの学習内容を読んだとき、とても分かりやすいと思いました。どの学習内容にも曖昧な表現がなく、もし私が1年生だったら、「わかる!できる!」と思って取り組むことができそうだと思いました。 また、これらのポイントに注目することで話の全体をとらえることができ、一文でまとめるための材料となるのだと思います。1年生の段階では、話の中で大きく変わったことに目を向けて、一文で表現できるようにすることをねらっているそうです。 話の中で一番大きく変わることを一文で表現することは作品の山場をとらえることにつながります。6年間の学習を見通して、その学年にあったねらいを段階的に設定することで、子どもたちの読む力を身につけさせることができるのだと思いました。 この本にある実践では『たぬきの糸車』、『サラダで元気』、『花いっぱいになあれ』で読みの方法を学習し、得た力を1年のまとめとして『あらしのよるに』の学習へとつなげられています。 この学習の最後には読みの学習を生かした創作活動として、子どもたちがお話を作ります。(『あらしのよるに』シリーズは全部で5巻あり、第6巻となるようにしてお話を作る。)私は子どもが作ったお話を読んで、1年生でこんなお話が書けるのだと本当に驚きました。お話が書けるのも、それまでの学習で話の内容をしっかりと理解できているからこそだと思います。 この本を読んで物語を一文で読むという方法を知りました。一文で表すことができるかどうかは内容をしっかりと読み取ることができたかどうかの一種の基準になると思います。 私も物語を読んだときには一文で表すということをやってみたいと思います。(渡部) 白石範孝先生の本を読んで(牧野紘)
次回の教師力アップセミナーで講演をしていただく、白石範孝先生の本を読みました。
「楽しく力をつける漢字・ひらがなの指導」という本です。 読んでいて一番印象に残ったところは、新出漢字の学習についてです。 キーワードは、「創作」だと感じました。 子どもたちは新出漢字を練習した後、出てきた漢字を使って文章を「創作」したり、出てきた漢字の音読み、訓読みの2通りを使って、短歌・俳句のリズムで文を「創作」します。 これは、文章を作ることによって、漢字の意味や使い方を学習してこそ、漢字を覚えたことにつながる、というお考えによるものです。 私は今での漢字の学習を思い浮かべると、書き順やとめはねはらいを学習した後、ノートにたくさん書いて終わっていました。確かにこれでは、この漢字の形を学習したのみで、意味や使い方までは学習することができません。 文章を創作するには、その漢字の意味を知っていないと作れないので、自然と意味を調べることになります。また、自由に創作できるので、楽しく漢字を学べるのではないかと思いました。 この本の最後には、実際に子どもたちが作った漢字クイズが載っているのですが、どの子もとても字が上手で、白石先生の実践が徹底されているのをこの目で感じました。 私の専門は国語ですので、次回のセミナーで白石先生から多くのことを学べると思うと今から楽しみです。(牧野紘) 5月27日第1期生ゼミ記録(牧野)
今日のゼミは、面接で卒業研究について聞かれた時、どのように答えるのか、その練習をしました。
まず、玉置先生が面接官になってくださり、卒業研究について1分程度、1人ずつ前で話しました。その後、その内容を聞いた玉置先生から、切り返しの質問を受けました。そして、その内容を、録画したものを見ながら振り返る、という流れで行いました。 私は切り返しの質問をされた時、焦ってしまってまとまらなかったり、同じことを何回も言ったりしてしまいました。しかし、今回玉置先生が聞いてくださったことは、面接でも聞かれる可能性が高いと思われます。今回の失敗を生かして、事前準備をしなければならないと感じました。 また、全体を通して学んだことは、面接官がすんなりと聞くことのできる話をしなければならない、ということです。卒業研究は、自分の学びたいことをテーマにし、研究をしてきたので、自分では動機や内容、まとめがしっかりと心の中にあります。そのために、なぜこのテーマを選んだのか、その課題を解決するために、なぜそのような活動をしたのか、文献を読んだのかが、説明不足ぎみになってしまいます。これらの点が、スムーズにつながると、面接官の先生方にも自分の言いたいことが伝わるのではないかと思いました。少し内容を変えたり、言葉を変えるだけで、改善できると思うので、自分も今一度、流れを確認したいと思います。 学級経営についての研究ということで、実際に経験されてきた先生方を前に面接で話すのは緊張しますが、謙虚な姿勢を持ちつつも、自分が学んだことをしっかりと伝え、面接官の方々に、先生になるために頑張ってきたんだな、と思っていただけるような話になるよう、心がけたいです。(牧野) ※ 記事に書かれた場面の写真を撮り忘れました。この日に行われたお菓子分配会議(笑)の写真にしました。 5月23日第1期生ゼミ記録(松井)
今回のゼミも問題演習から開始。以前に解いた問題でも間違えてしまう問題があり、1人1人が必死に問題文を読んで理解に努めた。
後半は場面指導の練習。3グループに分かれて対応について話し合う。実際の試験では考える時間はわずかしかない。しかし、ゼミではお互いの意見をもとに、どんな対応が1番なのか深めることができる。また、仲間が話している様子から良いところをたくさん吸収することもできる。 今回の3人の場面指導からの学びは、話を聞かせようとする姿勢と、対話するということである。児童が目の前にいなくても、教室で話すことを想定して、「前を向いてください」「話してもいいかな」といった一言が出てくるかどうか。そこに教師としての姿が表れるのだ。 そして、一方的に話すのではなく「〇〇のとき、みんなはどう思う?」「〇〇を思い出してみて」と対話ができるかどうか。この一言があると児童に考える時間が生まれる。授業と同じく、教師が話してばかりではいけないのだ。 毎週思うことではあるが、よい雰囲気で仲間と高め合えている。この調子で一丸となって、採用試験に向けて学んでいきたい。(松井) 5月23日第1期生ゼミ記録(渡部)
5月23日のゼミでは教育法規、教育心理、特別支援教育など幅広い分野の問題に取り組みました。
その中で教育職員免許法の問題で多くのゼミ生が間違えたものがありました。その問題は空欄に当てはまる語句を書く問題でした。 「講習の内容が、教員の職務の遂行に必要なものとして文部科学省令で定める事項に関する最新の知識技能を( )させるための過程であること。」 この空欄に多くのゼミ生が「習得」と書いていました。しかし、正解は「修得」でした。 後から広辞苑で調べてみると「習得」と「修得」の意味の違いがわかりました。 ・習得…習って覚えること ・修得…習い覚えて身につけること 教員は最新の知識技能を覚えるだけではなく、身につけ自分のものにしなければならないのだということがわかりました。今まであまり条文などの言葉に注目したことがありませんでしたが、条文の言葉はその意味などから一つ一つ選ばれて出来上がっているのだと思いました。 問題演習の後は場面指導の練習です。 今回は三つのグループに分かれ、それぞれのグループで一つずつテーマが与えられました。私のグループの場面指導のテーマは「新年度、問題の多いクラスの担任になった。子どもたちは先生がどんな話をするか待っている。どんな話をするか。」というものでした。 曖昧なテーマであり、グループでの話し合いがなかなか進みませんでした。私が話の中に入れたいと思ったことは子どもたちのこれまでのよい姿を伝えることです。前の学年で問題が多かったとしても、その中のよさを伝え、これから一緒に進んでいこうというこれからを見つめた話をしたいと思いました。 前で話をするときには表情や声のトーン、抑揚などに気をつけたいと思っていましたが、実際に前で話をすると緊張したり話をすることに必死になってしまったりで… 難しいです。たくさん練習したいと思います。 今回の場面指導で大切だと思ったことは「人」として話すことだと思いました。自分の感情を伝えたり、願いを伝えることはもちろんですが、悲しいということを伝えるときの表情、褒めるときの声のトーン、目の力…、どれも人だからできることだと思います。形式的なロボットではなく、一人の人として子どもたちに伝えられるような場面指導ができるようになりたいです。(渡部) 5月23日第2期生ゼミでの発表(石川)
5月23日(月)のゼミで、私は発表しました。
発表するにあたって堀裕嗣先生の『学級経営10の原理100の原則-困難な毎日を乗り切る110のメソッド-』という本を参考文献にさせて頂きました。 私は、玉置ゼミで自分なりの学級経営の理念を持ちたいと考えており、そのためにまず、学級とはどのようなものなのかをこの本から捉えよう試みました。 「失敗が許されなくなった」文献はこの言葉から始まりました。つい20年前には、先生に対して、同僚や保護者の方は暖かく見守ってくれたそうです。いわゆるお兄さん先生、お姉さん先生が受容されていたそうです。 しかし、現在では同僚は自分で精一杯、保護者の方からは「頼りない」挙げ句の果てにはマスコミによる「学級崩壊」「不適格教員」という言葉が生まれ、今必要なのは成功することではなく、「失敗しないこと」ということを1番に学ぶことができました。 この段階で私が元々思い描いていた学級や、教師像は一気に捉えられないものへと変わりました。そして、学級というものは、私が思っているイメージ以上に捉えられないもので、学級をまとめられるかまとめられないかは教師に掛かっているということを知ることができました。同時に、責任やプレッシャーの重さ、大きさを感じました。 そして、失敗しないためにしっかりとした学級経営のシステムを構築する事が大切と続きました。 まずは、「10の原理」からです。 ここでは、主に学級開きを例にして10の原理について書かれていました。 1)一時一事の原理 2)全体指導の原理 3)具体作業の原理 4)定着確認の原理 5)具体描写の原理 6)時間指定の原理 7)即時対応の原理 8)素行評価の原理 9)一貫指導の原理 10)同一歩調の原理 もちろん私には初めての言葉ばかりでした。まずは、この10の原理を基盤として研究をしていこうと思います。 私はこの本を読み終え、学級経営や教師というものはとても難しいものだな。と感じました。 安直な感想ですが、それほど私を教えて下さった先生方が簡単かのように学級経営を行っていたので本当に驚きました。特に難しいと感じたことは、「失敗しない」というアベレージが求められるという事です。今までは、このように大変な事ではなく、楽しい学級を作れば良いというように思っていました。 逆に考えると、今の段階でこのような事を知れた事は、少なからず自分の教師や学級経営への考えにとって良い影響を与えて下さいました。また、今回の発表で、今後の研究への課題がいくつか見つかりました。まずはその課題をしっかりと研究していきたいです。(石川) 本庄小学校6年社会の授業を参観して(菊地)
5月26日、小牧市立本庄小学校で授業参観をさせていただきました。6年社会の授業です。
「地図帳で東大寺を見つけましょう」という活動から授業が始まった。見つけた児童は起立し、全員が起立し終えると先生の号令で着席していた。 次に、電子黒板で東大寺に関するビデオを見て、その後グループで気づいたことを話し合っていた。このクラスの話し合いも児童がすごく主体的だった。先生が話し合いを終了するように声をかけると、まだ話し足りないような表情で先生を見て、話し合いの時間を延長するように求める児童がいたことに驚いた。 また、先生の発問は必ずしも挙手を求めるものではなく、児童がつぶやいた言葉を先生が拾いながら進めていた。僕のイメージでは、自由に発言できるようにすると、ある児童がふざけた発言をし、それに流されてクラス全体がふざけだし、授業が崩壊してしまうような気がしていた。しかし、見学した授業では、挙手をしなければ絶対に発言してはいけないというような雰囲気ではなく、比較的自由に発言できる雰囲気だった。児童たちの集中力が非常に高く、主体性にあふれているからこそ、先生も安心して児童に発言させることができると思った。(玉置ゼミ特別参加・菊地) 本庄小学校6年社会の授業を参観して(藤田)
5月26日、小牧市立本庄小学校で授業を参観させていただきました。6年生社会の授業です。
この授業を参観させていただき、僕は子供たちがとても楽しそうに、リラックスして学習していることに驚きました。教師と児童の間に壁も見られず、子供が素直につぶやいたことから授業が進んだり、子供同士が積極的に交流していました。その中で、重要な部分では先生から児童に指名していました。児童の主体性を大切にし、また児童の実態もしっかりと把握していくことが大切だと感じました。 僕は、小学生から岐阜県の教育を受けてきました。今回初めて岐阜県以外の授業を見ましたが、小牧市の教育は岐阜県の教育とは大きく違い、たくさん学ぶべき点がありました。小牧市はとても学び合いを大切にしており、子供がとてもいきいきと学習していました。岐阜県とは違い、話を聞く姿勢、挙手発言などにおける大きな決まりもないにもかかわらず子供たちはしっかりとけじめをつけて授業を受けていることに感心しました。 これから教育実習などを受けていく中で小牧市の授業を見て、素晴らしいな、と思った事を生かしたいと思ったし、岐阜県の教育の良いところも積極的に見つけていきたいと思いました。(玉置ゼミ特別参加・藤田) 5月23日2期生のゼミに参加して(大澤)
わたしは先日、第2期生のゼミに参加させてもらいました。突然の参加だったし、2期生にしてみれば大変やりづらかったと思いますが(笑)、私自身たくさん刺激をうけて、行ってよかったと思います。
今回は、寺坂くんと石井くんの発表でした。2人とも自分でまとめた資料を用いて、具体例をあげながら説明をしていて、大変分かりやすかったです。また、その他の質問者たちも、それぞれの視点から助言や意見を言っていて、そのおかげで内容がより深まったのではないかと思います。1期生も、昨年の質問魂が蘇ってきたのか(笑)、するどい見解が述べられて、さすがだなと感じました。ゼミでの発表は、総力戦です。発表者も質問者も高め合えるような、その雰囲気が2期生にはあって、素敵だなと思いました。 それから、玉置先生より、吉田くんの今回のゼミで感じたことをまとめた記事を、ホームページで公開される前にメールで送っていただきました。記事を読んで、とても嬉しかったし、あたたかい気持ちになりました。吉田くんの、ゼミをもっとよくしたい!という気持ちが伝わってきます。学年は違うけれど、同じ玉置ゼミ生として、切磋琢磨できればいいなと思います。 2期生のみなさん、おじゃましました。とても有意義な時間を過ごせました。ありがとう!(大澤) |
|