大治町教師力向上研修会に参加して(佐藤)

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昨年12月26日、大治町の教師力向上研修会に参加させていただきました。今回参加するにあたって、私たちゼミ生にはある重大な任務がありました。それは、キーワードとなる「ヒドゥン(隠れた)カリキュラム」の実例として、教師や子どもの役を演じることでした。

まず、研修会の前半は玉置先生からのお話がありました。「ヒドゥン(隠れた)カリキュラム」とは潜在的教育効果のことで、自分ではそんなつもりでなくても気付かぬうちに学級を荒らすカリキュラムを実施しているというものでした。

次に、研修会の後半は「ヒドゥン(隠れた)カリキュラム」の実例を見て、どこに問題があるのかを考えていきました。実例を演じるにあたって玉置先生とゼミ生の打ち合わせでは、こんな意見が出るだろうという想定はしていましたが、やはり現場の先生からの意見はとてもリアリティーがあって参考になりました。具体的には以下のような意見が出ました。

(1)朝の会
・書いてあることは読めば分かるので読まない。伝えなければならないことを話す。
・全体の場で話すことは全体で、個人に話すことは個人にという区別をする。
(2)帰りの会
・話すことの数を初めに言っておくことで、子どもに合わせる。
(3)授業中での問いかけ
・分かった人が半分の場合→分からない人に分かるように説明する、一答式にする、子どもの意見をつなぐ、レベルを下げる。
(4)発問
・主発問がブレないようによく練っておく。
・子どもからの問い返しは、全員注目させてから再度説明する。
(5)黙り込んでしまう子ども
・起立している場合、「答えてくれてありがとう」と満面の笑みで感謝する。
・「助けてくれる人?」と他の子どもに助けを促し、最後は分からなかった子ども自身に答えさせることで、活躍の場を与える。
(6)授業中に勝手に話す子ども
・全体で注目させる、学習規律に立ち返らせる、列ごとに指名する、あえて触れない。
(7)忘れ物をした子ども
・決めたルールは貫く。
(8)時間
・「これくらいでできるだろう」という自分で立てた見通しと、実際の授業展開は異なることを念頭に置いておく。

無事に子ども役の演技を終えてホッとしたと同時に、ここで学べたことは貴重な財産になったと改めて感じました。4月から教員として新たなスタートを切る私は、周りが見えなくなってしまいがちなので、子どものことを第一に考え、自分の言動に「ヒドゥン(隠れた)カリキュラム」がないか見直すようにしたいです。(佐藤)

斎藤さんありがとうございました(大澤)

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1月28日の土曜日に、玉置ゼミ卒業研究発表会が行われました。中田(昂)くんや渡部さんが記事に書いてくれたように、たくさん思うことはありますが、今回わたしは卒業研究発表会に来てくださった斎藤早苗さんのことを記事にさせていただきたいと思います。

斎藤さんは、玉置先生が小牧中学校の校長先生をされていたときのPTA会長さんなのですが、今でもつながりがあり、たくさんのセミナーやフォーラムにいらっしゃいます。その斎藤さんが、今回貴重な時間を割いて、わたしたちの発表会に来てくださいました。それだけでも嬉しいのに、お話とプレゼントもくださいました。

お話は、教師になって大切にしてほしいことを話してくださいました。大きく3つありました。

まず1つめに、「素直でいること」です。わからないことは素直に「教えてください」と言うこと。これは、自分だけの問題ではなく、他の先生や保護者の方たちを巻き込んで一緒に取り組むことで保護者の方も安心して子どもを学校にあずけることができます。初任者にとって、経験が浅いことは、変えることができない事実ですが、1人で抱え込まず、周りにいる人たちにどんどん素直に聞いていきたいと思いました。

2つめに「石の上にも三年」ということです。4月からたくさんの新しいことに触れます。その際、当然、自分の思うようにいかなかったり難しいと思うことがあったりと壁にぶつかることが多々あると思います。そんなとき、すぐに諦めてしまうのではなく、今まで応援してきてくれた方たちのことを思い出して、学び続けることを大切にしたいです。

3つめは、「先輩や同僚にかわいがられる人になる」ということです。感謝の気持ちを忘れずに、礼儀正しく、謙虚な姿勢で取り組んでいきたいと思いました。

そしてプレゼントは、なんと多賀一郎先生の『文学教材の授業づくり講座〜「ごんぎつね」の読みを中心として〜』(DVD)と手紙です。もう、一生の宝物です。本当にありがとうございます。これからもわたしたちの成長を見守っていただければ嬉しく思います。

※お礼のメールをした際にも温かい言葉をたくさんいただきました。ありがとうございました。斎藤さんの言葉を胸に4月から頑張ります!(大澤)

第4回 教育と笑いの会に参加して(白井)

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私は、12月10日に行われた「第4回教育と笑いの会」に参加させていただきました。落語家さんの落語を聞いたり、様々な先生方の講話を聞いたりしました。とても多くのことを学び、笑い、貴重な経験ができました。

私は、この会を通して、教育と笑いのつながりの1つに、「話す力」という点で共通しているものがあるのではないかと感じました。話す相手は、生徒と落語を聞きに来るお客さんと違いますが、相手に伝わるように話すということがどちらとも必要で、その様々な工夫があるのが分かりました。

例えば、落語では、1人で何役もするため、目線や身体の向き、声のトーンなどを変えていました。この工夫によって、会話をしている場面で誰が話しているか分かりやすくなっていました。これは、教育でも活かせるだろうと感じました。伝えたい相手の年齢や特徴、場所によって目線や身体の向き、声のトーンを変えることで、より相手に伝わるようになるだろうと思いました。

他にも、落語家さんから、必要なものをくっつけて、不必要なものは削って話すようにしているという話を聞き、生徒にも、やはり最も伝えるべきことを考え、話題を選ぶことも重要であると感じました。

このように、落語などの笑いでの「話す」大切なことは、教育での「話す」でも生徒たちに寄り添うために大切なことばかりであると思いました。

最後に、この「教育と笑いの会」という場であったからこそ、教育と笑いとのつながりを感じることができたと思います。ありがとうございました。この学びをこれからの生活にも活かしていきたいと思います。(白井)


第1回玉置ゼミ卒論発表会を終えて(牧野紘)

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先日、卒論発表会がありました。私たち一期生の集大成です。

まず卒論発表会をするにあたって、二期生のみんなが準備と運営をしてくれました。私たちは一期生なので、もちろん発表会も初めてであり、前例が無いのにもかかわらず、とてもスムーズにも進めてくれました。感謝ばかりです。私はゼミの先輩がおらず、いわば好き勝手やっていたので(笑)、とても気を遣ってくれる後輩には頭が上がりませんし、後輩から学ぶことも多いです。本当にありがとう!

また、発表会には玉置先生と二期生以外に、斎藤さん、中田くんのお父さん、大学の先生方、他の四年生、三期生と、たくさんの方が来てくれました。私たちのために来てくださり、本当にありがたいです。された質問は、どれも考えさせられるものばかりで、一つ一つの質問に、自分とはまた異なった視点と、頑張れよ!というエールを感じました。本当にありがとうございました。

私は順番が1番最後でしたので、なかば緊張しながらみんなの発表を聞いていました。みんなの発表を聞いていると、これまでみんなと切磋琢磨した日々を思い出しました。それはこれからもずっとそうだと思います。四月から、みんなバラバラになります。けれども、自己肯定感といえば松井くんを思い出しますし、外国籍の児童と出会ったら杉下さんを思い出します。信頼関係といえば中田くんと大澤さん、気づく力といえば渡部さん、やる気スイッチといえば末松さん、デジタル教科書といえば佐藤くんと小川くんと松井くん、個性といえば堀江さん、いじめといえば浦さん、活きる力といえば中田こうきくん。自分は一人じゃないなと思いました。もちろん、自分たちの研究が上手くいくほど、あまいとは思っていません。けれども、発表を聞いていて、自分も試したいなと思えるものばかりでした。みんなの発表が、また一つ大きな財産になりました。一期生のみんな、今まで本当にありがとう!これからもよろしくね!

最後に、玉置先生。今まで本当にお世話になりました。玉置先生に出会って大学生活が一変しました。たとえ私が、玉置先生以外のゼミを選んでも楽しかったとは思います。他のゼミでも学ぶことはできます。けれども、ここまで自分のやりたいことをドンピシャに学べて、ここまでたくさんのものに出逢えたこと、これは他のゼミでは得られないと思います。約2年前、なんか一期生ってかっこいい!と思い、見ず知らずの玉置ゼミを選んだ自分を褒めたいです。(笑)けれども私は寂しいとは思っていません。なぜなら、これからも玉置ゼミの関係が続くことをビシビシと感じているからです。さらに渋みが増した玉置先生と教員になった私たちが、集まり、お互いに学び続ける姿が想像できるからです。そんな一生の出逢いをプレゼントしてくれた玉置先生には、感謝をしてもしきれません。

玉置ゼミに入って本当に良かったです。(牧野紘)


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