目で見て感じることの大切さ(岩田)

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先日一泊2日で広島に行ってきました。実習終わりの疲れを癒そうというコンセプトで、専修の友達と出かけました。よく、修学旅行先としてあがる広島ですが、わたしは22年間の人生で一度も広島に行ったことがなく、この機会にどうしても行きたかった場所でした。


1日目はフェリーにのって厳島神社へ向かいました。海の中に鳥居があって世界遺産、恥ずかしながらそれくらいの知識しかないまま島に渡りました。島に渡り、写真でしか見たことがなかった鳥居が目の前に現れたことに、嬉しいような信じられないようななんともいえない気持ちになりました。野生の鹿やその島で生活する人々の暮らしなど、パンフレットには書かれていないようなことを身をもって感じることができました。

2日目は原爆ドームと史料館へ行きました。旅のコンセプトとは少し異なりますが、ここに来ることが、今回の旅の中でわたしたちにとって最大の目的でもありました。やはり社会を教える先生を目指す立場として、戦争について学ぼうとする意識をもつことから自分たちを変えていきたいという気持ちが少なからずあったのだと思います。原爆ドームを見て、史料館へ行くことができるのか不安になりました。あまりにも自分たちの想像を超えていたからです。無知な自分たちが史料館へ行って過去の事実を受け止められるのか、わたしにはとても勇気のいることでした。それでも、自分の目で見て感じない限り、自分の経験を育てることはできず、生徒に伝えることなどもってのほかだと思い、恐る恐る見学を決めました。展示してある資料やその当時の様子が事細かに記載されている史料館で、わたしと友達はお互いに様々なことを感じ取ったと思います。史料館を出る際、言葉では表すことのできない複雑な気持ちが渦巻いていました。信じられないことですが、過去に起きた事実に変わりありません。戦争を知らないわたしたちは、これから子どもたちの世代になにを、どう伝えていけばよいのか、深く考えさせられました。考えれば考えるほど行き詰まってしまいほうで、もやもやした気持ちを抱いていましたが、自分で広島に足を運んで感じ取らなければ、考える機会もなかったんだと思うと、自分自身で感じることがいかに大切なのかということを実感しました。


「 大学時代にしかできないこと」とよく言われますが、人生の夏休みともいわれる有意義に時間が使える今だからこそ、いろいろなところに出向き、経験し、そこから感じるというような自分の引き出しをたくさん増やしていきたいと思いました。そして人間性を豊かにして、魅力のあるヒトになりたいと感じました。(岩田)

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