最新更新日:2024/07/02
本日:count up155
昨日:399
総数:357969

東大寺の大仏様 〜昔も今も平和な世の中を願って

太田中学校の皆さんへ(第7回)

★ゴールデンウイークが終わりました。みなさんは、どのように過ごしたでしょうか。家で何かをじっくり考えたり、読書をしたり、自分の興味あることに取り組んだりと、有意義な時間がもてましたか。連休中に少し生活リズムが崩れてしまった人は、また、今日からリズムを回復できるようにしてください。

★さて、連休中の5月4日、新型コロナウイルスの対策について話し合う、政府の専門家会議(感染症の対策に詳しいお医者さんや研究者の人たちで構成されています)の皆さんから、この先も感染の拡大を防ぐために、私たちがこれからも継続して気を付けていかなければならないこと(「新しい生活様式」)の例が示されました。

★その中では、私たち一人一人が行う感染防止の3つの基本として、「1 身体的距離の確保」「2 マスクの着用」「3 手洗い」が次のように、改めて具体的に示されましたので確認してください。

◆人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける。◆会話をする際は、可能な限り真正面を避ける。◆外出時、屋内にいるときや会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用。◆家に帰ったらまず手や顔を洗う。できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる。◆手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う。このほか、こまめな換気、「3密」を避けること、毎朝の検温等もこれまでどおり継続することが重要というのは同じです。

★さて、昨年12月の修学旅行で、6期生(現・高1)の皆さんと奈良の東大寺に行きました。東大寺には、小学校の社会科の歴史でも学習した「奈良の大仏様」(盧舎那仏坐像・るしゃなぶつざぞう)がいらっしゃいました。像の高さは約14.7m、いつ見てもその大きさには圧倒されます。

★大仏様が造られた天平の世の中は、「天然痘」(てんねんとう=感染力がとても強く、人々から死に至る病気と恐れられていた)の流行、干ばつ(日照り)による飢饉(食糧不足から来る飢え)、大地震、国内の戦乱等が相次ぎ、たいへん不安定でした。そこで、聖武天皇は仏教の力で、この社会不安を乗り越えようと、この大仏様を造ることを決めました。745年から752年までの7年間で、のべ260万人が関わる大工事となりました。大仏様と大仏殿(大仏様が納められている建物)の建築費は、今のお金で約4657億円にもなるそうです。

★このように、世界と人々の平和を祈って造られた大仏様は、その後、2回火災に遭いましたが、そのたびに造り直され、今日に至るまで私たちの幸せと、世界の平和を見守ってくださっています。東大寺では、新型コロナウイルスの一日も早い収束を願って、4月1日から毎日、大仏殿で僧侶の皆さんが読経(どきょう=お経を読む)を続けてくださっているとのことです。

★ここは一つ、大仏様の力もお借りしながら、なんとか新型コロナウイルスの感染が治まること、そして、感染された方が早く回復すること、そして、私たちのために日々頑張ってくださっている方々の無事を祈りたいと思います。

★私たち太田中の教師も、太田中の皆さんが日々元気で過ごせるよう祈っています。



太田中学校長  今井 東

画像1 画像1
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
太田市立太田中学校
〒373-0842
住所:群馬県太田市細谷町1510番地
TEL:0276-31-3322
FAX:0276-31-3466