最新更新日:2024/07/04
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薬師如来さま 〜我々に力をお貸しください

太田中学校の皆さんへ(第8回)

★新たな一日の感染者数が201人(4月17日)を数え、一時はさらに感染が拡大するのではないかと心配された東京都でしたが、本日(5月8日)の新たな感染者は39人となり、6日続けて100人を下回ったそうです。また、群馬県でも、4月の終わり頃から5月の連休中まで新規の感染者が出ない日が続きました。

★これは、ゴールデンウイーク中に、不要不急の外出を避けて自宅で過ごす「ステイ・ホーム」を全国で実施し、旅行などで県をまたいで行き来することを控えたりした結果が少しずつ現れてきているのかも知れません。また、国が言っていた「人と人との接触機会を8割減らす」ことを多くの人たちが意識して取り組んだことが、徐々に実を結んでいるのかも知れません。

★しかし、感染者はゼロにはなりません。依然として全国各地で新たな感染者が出ています。3月の上旬に最初の感染の流行を迎え、その後いったんは治まったかに見えた北海道では、4月の中頃から現在まで再び感染する人が増加し、2回目の感染の波が来ているといった状況です。私も北海道に知り合いの教員が何人かいて、時々メール連絡をするのですが、北海道も日々緊張感をもって過ごしているそうです。

★今から102年前の1918年(大正7年)から1920年にかけて世界各国でたいへん多くの死者を出した「スペイン風邪」(スペインインフルエンザ)の流行の波は、3回あったそうです。1918年の5月から7月が第一波(死者はなし)、1918年の10月から翌1919年の5月が第二波(死者26万人)、そして、1919年の12月から翌1920年の5月が第三波(死者18.7万人)だったそうです。

★スペイン風邪のことを考えると、今回の新型コロナウイルスも、この先どのようになるかまったく予想がつかず、決して安心はできません。全国で感染する人の数が減ってきていても、私たちは、感染を避けるために、昨日も書きましたが、「新しい生活様式」を続けていくしかありません。「3密」を避け、人との距離を保つこと、マスクを着用すること、手洗いをしっかり行うことを確実に意識して、新型コロナウイルスに効く薬やワクチンができるまで、ウイルスと共に生活していかなければなりません。お互いに感染しないよう、そして感染させないよう、引き続き気を緩めないで生活していきましょう。

★さて、昨日の東大寺の大仏に続き、力を借りたい方がいらっしゃいます。それは、社会科の資料集などの中で、皆さんも一度は見たり聞いたりしたことのある「薬師如来(やくしにょらい)=正式名は、やくしるりこうにょらい」です。ほとんどの薬師如来に共通するのが、左手に「薬壺(やっこ・やくこ)」という薬を入れた壺をもっているということです(平安時代以前のものはもっていない)。また、右手の薬指を少し前に出しています。薬師寺、法隆寺(いずれも奈良)、醍醐寺(京都)の薬師如来などが有名です。

★薬師如来は、名前に「薬」の漢字が付いているとおり、「病気を治し健康に」してくださる仏様です。昔の人たちもそうだったと思いますが、薬師如来の姿(写真など)を見ていると、今まさに、その力をお借りしたいという気持ちになります。我慢して頑張っていれば、きっといい日が来るようになると思います。そう信じて、努力を続けましょう。

★私たち太田中の教師も、今できる努力を続けながら、いい日が来ることを祈っています。



太田中学校長  今井 東

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