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最新更新日:2024/06/28 |
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『論語』 〜孔子の言葉を実践する
太田中学校の皆さんへ(第10回)
◆「遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り」という言葉があります。「とおきおもんぱかりなければ、かならずちかきうれいあり」と読みます。意味としては、「遠い未来のことまで考えて配慮しておかないと、必ず近いうちに憂慮(ゆうりょ=とても心配すること)が起こりますよ」ということです。逆に言えば、「ずっと先のことまで考えてしっかり準備しておくと、安心ですよ」ということになります。 ★もちろん、今回の新型コロナウイルスのように、こんなに私たちの生活に大きな影響を与えるものすごい出来事が起こることなど、少し前まではだれも予想していなかったと思います。しかし(新型コロナウイルスのことは別にして)、何事においても、できる限り先のことを予測して(何が起こってもいいように)心の準備や頭の準備、ものの準備などをしておくことは、もしかしたら高い割合でトラブルを防いだり、また、トラブルが起こった場合に被害を最小限におさえることにつながるかもしれません。 ★起こらないでほしいことですが、もし新型コロナウイルスの「収束」(ある程度おさまった)後に、再び流行したり、また学校が休みになったりということがあるかもしれません。もし第二の流行の波が来たら、再開した学校がまた休みになったら、ということを考えて、今回のことを教訓(きょうくん)に、今のうちからどんな準備ができるか、どんな準備をしておかなければならないのかを考えることが、今、日本中の人、世界中の人に求められていると思います。 ★今日の最初で紹介した言葉は、『論語』(ろんご)の中にある言葉です。『論語』は、古代中国の春秋時代(周王朝後半)の思想家である孔子(こうし)の言葉が記された書物として有名です。小学校の時に学習した人もいると思いますし、中3の国語の教科書でも出てきます。『論語』は、今から2500年前の中国の書物で、孔子の言った言葉がその弟子たちとのやり取りと共に記されています。孔子が自ら書いたのではなく、孔子の死後300年たってから、弟子(のそのまた弟子)たちが記録しておいたものをまとめたものです。 ★孔子の思想(考え)がもとになり、その後弟子たちによって広められた教えを「儒教」(じゅきょう)といいますが、孔子の教えは『論語』として、その後の中国の人々の人生観や生活観、そして生活の知恵などとして伝えられてきました。また、私たち日本人が手にした最も古い書物が、この『論語』だと言われており、日本でも現在に至るまで読み継がれています(ちなみに、聖徳太子や空海も『論語』を読んで学んだそうです)。 ★確かに『論語』を読むと、今の時代、そして今の私たちの生活にもそのまま通じる部分がたくさんあると感じます。学習や友達とのつきあい方、親子の関係、年をとってからのことなど、若い人からお年寄りまで、どの年代の人が読んでも「そのとおりだな」と、納得したり考えさせられたりすることが多いのだと思います。「仁」という他者への思いやりの心、「義」という損得ではなく人としてやらねばならないこと、「礼」という人間の上下関係で守るべきこと(礼儀)などの教えは、まさに私たちが生活する上での「道徳の教科書」の役割を果たしていると言えます。 ★『論語』についてもたくさんの本が言葉の解説付きで出ていますので、興味のある人はぜひ読んでみてください。きっとみなさんの心に響く言葉や、これからのみなさんの生き方の参考になる言葉などが見つかると思います。 ★私たち太田中の教師も、「遠き慮り無ければ‥」の言葉を胸に、学校再開後のことを考えながらしっかり準備をしています。 太田中学校長 今井 東 ![]() ![]() 2年生(∞輝生)のみなさんへ
明日、明後日は第2回課題配布日となっております。数学の課題は「∞輝生オリジナル問題集」です。先生も105問すべて解きました。なかなかの難問も含まれていて、苦労しました。
一人一人が工夫して作成してくれたので、1年生の復習もバッチリできます。この問題集に取り組み、休校中に会えない友だちのことを近くに感じてもらいたいと思います。 第2学年 数学担当 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 体力向上プロジェクトその2![]() ![]() 太田中 保健体育科 下をクリック↓ 体の柔らかさを高めよう(1) 千手観音さま 〜その手で、新型コロナの「しゅうそく」を
太田中学校の皆さんへ(第9回)
★新型コロナウイルスに関するテレビや新聞のニュースを見ていると、「この状況がいつ『しゅうそく』するのか」という言葉がよく出てきます。この「しゅうそく」には、二つの漢字が使われます。「収束」と「終息」です。二つの意味の違いを国語辞典で調べてみました。 ◆「三省堂国語辞典」(第7版・三省堂) 「収束」…しめくくりをつけること。おさまりがつくこと。「混乱が−する・事態の−をめざす」 「終息」…すっかり終わること。「戦争が−した・ブームが−する」 ◆「明鏡国語辞典」(第2版・大修館書店) 「収束」…おさまりがつくこと。また、おさまりをつけること。「事態を−する」 「終息」…やむこと。終わること。終止。「インフレ〔戦闘・流感〕が−する」 ★どちらの辞典を見ても「収束」と「終息」の意味は似ています。そこで、Webページを見てみると、NHKの放送文化研究所の「最近気になる放送用語」という中で、この二つの違いが明確に解説されていました。今井がポイントを次に要約して示します。 ◆「終息」…「完全に終わる」という意味。つまり、新型コロナウイルスの「完全制圧」(全くなくなること)の場合が「終息」。 ◆「収束」…状況や事態などが「ある一定の状態に落ち着く」という意味。完全制圧ではないが、新型コロナウイルスに関する社会的状況などが「かなり落ち着いてきた場合」が「収束」。 ★「しゅうそく」という言葉を耳にした場合には、これを使う人がどちらの意味で言っているのかを注意深く聞いて、どちらの漢字かを判断する必要があります。私がこれまで発信した8回の文章中では、「収束」を使ってきました。今の私の願いとしては、まずは、現在の全国の感染者数が徐々に減ってほしいという「収束」で、最終的な願いは、当然「完全制圧」の「終息」です。まだまだ時間はかかりそうですが、「新しい生活様式」を着実に実践しながら、一歩ずつ「終息」を目指していきましょう。 ★さて、東大寺の大仏、薬師如来に続き、もう一人「千手観音」さまにも力を借りたいと思います。正式なお名前は、「千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)、または、千手千眼観音菩薩(せんじゅせんげんかんのんぼさつ)」といいます。千本の掌(てのひら)には、目がついています。千の手と目で、どんな人でも漏らさずに助けるという仏様の心の広さを表しているそうです。千は「無限」を意味する数字でもあり、あらゆる方法で人々を救うということでもあります。 ★全国各地のお寺にある千手観音には、実際に千本の手を持つもの(奈良の唐招提寺など)と、42本の手をもつもの(こちらの方が多いようです)がありますが、いずれも頭の上には11の顔をもっています。42本の手をもつ仏像は、中央で合掌(がっしょう=手を合わせる)する2本以外の40本の手で、仏教の世界でいう25の世界の生物を救うことから「25×40=1000」となるそうです。 ★千手観音の御利益(ごりやく)は、災難、延命、病気治癒などで、あらゆることに御利益があるそうです。実は、千手観音は、今年の干支である「子年」(ねずみどし)に生まれた人を守る仏様なのだそうです。しかし、千手観音さま、ここは一つ、子年生まれの人と言わず、広いお心で私たちみんなを新型コロナウイルスからお守りください。どうかよろしくお願いいたします ★私たち太田中の教師も千手観音に負けぬよう、「あの手、この手」で、太田中の皆さんが安全で、楽しい学校生活が送れるようにしていきます。 太田中学校長 今井 東 ![]() ![]() 雲問題答え
雲は何でできているかという問題でした。
水蒸気と答えてしまってませんか?軽そうだからそんなイメージはありますよね。 正解は水滴や氷の粒です。 水蒸気(気体)は目に見えませんが、水(液体)や氷(固体)は目に見えますね。雲も目に見えるので、液体や固体ということです。 そして、太陽の光を色々な方向に反射しているから白く見えるんですね。 ここで、疑問が生まれた人はいませんか?太陽光は何色でしょう?夕日はなぜ赤?虹はどうして7色に見える? よかったら調べてみてください。 参考資料 ・中2教科書p167〜p169 ・日立キッズhttp://www.hitachi.co.jp/kids/kinopon/kinoponto... 理科担当 ![]() ![]() 世界に目を向けよう!(読書をする大チャンス!)![]() ![]() 私が授業で紹介しているのが、池上彰さんの「世界の見方」シリーズです。北朝鮮のミサイル危機の時に、この本を読んで北朝鮮と韓国の基本的な情報をよくつかめました。北方領土問題に現3学年で取り組んだ時もロシアについての本がとても役立ちました。例えるなら社会人にとっての教科書のような本です。まず基本をおさえたい人にお薦めします。 また、私が先日読み終えた本で『裏読み三国志』という本がおもしろかったです。現代の世界は「乱世」であり、そこではどんなリーダーシップが必要とされるかを、三国志の英雄である曹操、劉備、孫権、袁紹などを例にして紹介しています。リーダーである3年生にお薦めです。あと、『三国志』が好きな人もおもしろいと思いますよ。 社会科担当 赤石 淳 薬師如来さま 〜我々に力をお貸しください
太田中学校の皆さんへ(第8回)
★新たな一日の感染者数が201人(4月17日)を数え、一時はさらに感染が拡大するのではないかと心配された東京都でしたが、本日(5月8日)の新たな感染者は39人となり、6日続けて100人を下回ったそうです。また、群馬県でも、4月の終わり頃から5月の連休中まで新規の感染者が出ない日が続きました。 ★これは、ゴールデンウイーク中に、不要不急の外出を避けて自宅で過ごす「ステイ・ホーム」を全国で実施し、旅行などで県をまたいで行き来することを控えたりした結果が少しずつ現れてきているのかも知れません。また、国が言っていた「人と人との接触機会を8割減らす」ことを多くの人たちが意識して取り組んだことが、徐々に実を結んでいるのかも知れません。 ★しかし、感染者はゼロにはなりません。依然として全国各地で新たな感染者が出ています。3月の上旬に最初の感染の流行を迎え、その後いったんは治まったかに見えた北海道では、4月の中頃から現在まで再び感染する人が増加し、2回目の感染の波が来ているといった状況です。私も北海道に知り合いの教員が何人かいて、時々メール連絡をするのですが、北海道も日々緊張感をもって過ごしているそうです。 ★今から102年前の1918年(大正7年)から1920年にかけて世界各国でたいへん多くの死者を出した「スペイン風邪」(スペインインフルエンザ)の流行の波は、3回あったそうです。1918年の5月から7月が第一波(死者はなし)、1918年の10月から翌1919年の5月が第二波(死者26万人)、そして、1919年の12月から翌1920年の5月が第三波(死者18.7万人)だったそうです。 ★スペイン風邪のことを考えると、今回の新型コロナウイルスも、この先どのようになるかまったく予想がつかず、決して安心はできません。全国で感染する人の数が減ってきていても、私たちは、感染を避けるために、昨日も書きましたが、「新しい生活様式」を続けていくしかありません。「3密」を避け、人との距離を保つこと、マスクを着用すること、手洗いをしっかり行うことを確実に意識して、新型コロナウイルスに効く薬やワクチンができるまで、ウイルスと共に生活していかなければなりません。お互いに感染しないよう、そして感染させないよう、引き続き気を緩めないで生活していきましょう。 ★さて、昨日の東大寺の大仏に続き、力を借りたい方がいらっしゃいます。それは、社会科の資料集などの中で、皆さんも一度は見たり聞いたりしたことのある「薬師如来(やくしにょらい)=正式名は、やくしるりこうにょらい」です。ほとんどの薬師如来に共通するのが、左手に「薬壺(やっこ・やくこ)」という薬を入れた壺をもっているということです(平安時代以前のものはもっていない)。また、右手の薬指を少し前に出しています。薬師寺、法隆寺(いずれも奈良)、醍醐寺(京都)の薬師如来などが有名です。 ★薬師如来は、名前に「薬」の漢字が付いているとおり、「病気を治し健康に」してくださる仏様です。昔の人たちもそうだったと思いますが、薬師如来の姿(写真など)を見ていると、今まさに、その力をお借りしたいという気持ちになります。我慢して頑張っていれば、きっといい日が来るようになると思います。そう信じて、努力を続けましょう。 ★私たち太田中の教師も、今できる努力を続けながら、いい日が来ることを祈っています。 太田中学校長 今井 東 ![]() ![]()
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太田市立太田中学校
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