野口芳宏「子どもは授業で鍛える」から(牧野紘)

 書くという行為には、「ぼんやりしている自分の考えをはっきりさせて、言語的に対象化する」という効果がある。

野口芳宏「子どもの話す技術を鍛える」(玉置)

教師ほど理想的なことを子どもに要求し続ける人はいない。
本を読め、努力せよ、怠ける勿れ、正直であれ、誠実たれ、云々。

言わないわけにはいけないことはよくわかる。
しかし、けっして「自分のことを棚に上げて」言ってはならない。
もし、そうなったら嘘つきである。
虚偽の言葉が人の心を打つわけがない。

せめて、子どもに向ける言葉を、自らの耳で聞きつつ語る謙虚さと自戒とを、教師であるなら持つべきだ。
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