1年生とカンイチもう力が強くなり、1年生一人の力ではちょっと扱いが難しくなってきました。散歩をさせようにも1年生の方が引っ張られます。相変わらず甘ったれのカンイチですが、もう「かわいい」だけでは済みません。 これは想定どおりです。一人ではどうにもならなくなったらどうするか。1年生なりに一生懸命考える機会になります。「協力」というキーワードが出てきます。その方法についてまた、考えます。うまくいかなかったら、また工夫します。担任は安全管理をしつつ、ああしろこうしろというのは極力控えます。 こういう一連の活動が、1年生にとってはいい勉強なのです。学校で動物を飼う意義は、ここにあります。これだけ世話をしたのですから、当然「情」も芽生えます。学校教育の目標はいろいろありますが、究極的には「他者に対する愛情」を育てることも一つあると考えています。 毎日とぼけて草を食んでいるだけのヤギのカンイチですが、実は多くの大切なことを1年生に教えてくれています。 |
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