最新更新日:2024/05/23
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3年生「太田中・紅白俳句バトル」(3C)第三試合

★3年C組第三試合の様子です。

【白組】
短日や 待っておくれと 息一つ

【紅組】
雪折れや 桜田門外の 赤松

【白】の句は、冬至も近くなった12月の下校途中、夕方になるとあっという間に日が落ちて暗くなる、その物寂しさを詠んでいます。家路を急ぐ途中ですぐに暗くなり、「せめて家に着くまで、もう少し暗くなるのを待って」「もう少し日が長ければなぁ」とため息をつく作者の様子が目に浮かんできます。

【紅】の句は、桜田門外の赤松が雪の重みで折れたという様子を詠んだものだと素直に解釈しましたが、紅組の説明を聞いてこの句の深い意図が理解できました。これは「桜田門外の変」を意識して詠んだ句で、折れた松の枝は、尊王攘夷派の浪士に討たれた大老「井伊直弼」を、そして幹は「幕府」(江戸幕府の権威の失墜)を表しているのだそうです。中の句の「桜田門外の」は字余り、下の句の「赤松」は字足らずですが、それも意識してのことで、わざとリズムを崩した(=幕府の権威が崩れたことを意図した)のだそうです。深いですね。

★この対戦は、「白5−紅0」という意外な結果になりました。赤の句はよく練られた句でしたが、評者の皆さんは説明なしで理解できるという理由で、白の句に軍配を上げたようです。
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