2023年9月9日仕事日記

 愛犬散歩。いつもの喫茶店でモーニング。昨日の仕事日記書き等。9時30分から本年度第3回モーニング情報交流会開催。詳細を友人の小西祥二さんがブログで紹介していただけたので、そのまま、以下に転載。

 午前中、未来を拓く学校づくり研究会が主催する 2023年度第3回 モーニング情報交流会があり、参加しました。今日のテーマ「発達障害児童生徒とどう向き合っていますか?」について、初めに情報提供が2人からあり、ブレイクアウトルームでの意見交換、最後に全体に戻って情報交流でした。でした。

 情報提供は、医療の立場から臨床心理士の山本彩さん、特別支援教育の視点を生かした学校経営の実際を稲葉裕美校長(長崎県佐世保市立春日小学校)からお話がありました。

 山本氏の話が、「ADHDの原因として、脳の前頭葉の働きが弱いために起こると言われています。前頭葉は…(略)」と始まりました。続いて、「トランスポーター」の働き(動き?)の違い…。教育現場の研修では、ここから始まることは少ないと思います。子供の状態そして周囲の状況について、“医療の目・役割”から話されました。

 「治療」について、薬物治療と環境調整の説明があり、ASDやADHDの治療薬も具体的な名称を挙げて効果や副作用が紹介されました。

 ADHDなどの治療薬は、「特別支援教育元年」(2007年)と言われた頃の古い話ですが、服用した児童の“驚異的な効果”を目の当たりにして、“怖い”というイメージを持ってしまっています。医療の進歩により、発達障害児童生徒に合った“効果のある治療”がされていると思います。しかし、学校で出会う“発達障害”のある児童生徒が、治療を受けているかといえば…。その状況と疑問を、ブレイクアウトルームで話題にしてみると…。

 続く、長崎県佐世保市立春日小学校 稲葉裕美校長からは、“不適応状態”にある児童が目立つ学校で、
○落ち着き、安心して学べる環境づくり
○どの子にもわかる授業・伝え方
○主体的で協働的な学び「子どもと創る授業」
など、“特別支援教育の視点を生かし”た 3年間の取り組みを分かりやすくお話いただきました。心の居場所、よい行動を強化する、ストロングポイント、「キーパーソンが良くなれば、全体が良くなる」…

 限られた教員数のなかで、さまざまな学びの場が用意されています。「在籍学級(通常学級)」では、教科担任制(高学年)や少人数指導など取り入れていました。それでも“困る”児童には、「プレイルーム(通級的な指導)」、「ステップルー・スマイルルーム(個別学習室)」、「なのはな教室(登校支援室)」が用意されていました。 ※ メモが間に合わず、3つの部屋の名称は怪しい。

 発達障害をはじめ“多様性”のなかで、子供への指導、教科の指導、生活の指導…それぞれが「○○はこうあるべき」といった“旧い発想”から変わっている(アップグレードしている)のです。それに気づいていない、動き出していない教員、学校、地域は、子供達のためにアップグレードが急務です。


 提出を迫られている先進校調査シートの作成。半分まで仕上げて家を出る。今日の夜は、楽しみにしていた桂雀三郎・桂雀太親子会。大阪の天満天神繁昌亭へ向かう。

 行きは近鉄ひのとりのプラミアムシート(一人席)。フルフラットにして1時間ほど熟睡。超快適!大阪難波から地下鉄を乗り継いで南森町下車。夕食は餃子の王将で天津飯。18時ちょっと過ぎに繁昌亭へ。

 18時30分開演。源太「子ほめ」、雀太「天狗さし」、雀三郎「三十石」、雀三郎「腕喰い」、雀太「宿屋仇」。21時過ぎ終演。

 雀三郎師匠の「三十石」はフルバージョン。こうした上方らしい噺は次へ継いでいかなければならないというお気持があってのことだと推測。74歳の年齢をまったく感じさせない全身を大きく使った、実に味わいある川下りの風景が見えてくる噺。「腕喰い」は初めて聞いた噺で、「仔猫」と同じパターンの噺だと知った。雀三郎師匠の要所要所のすっとぼけた声で、ともすると後味が悪い噺になりそうなところを感じさせない演出。

 雀太落語。8月には名古屋での独演会でも十分に楽しんだが、今日も素晴らしい出来。ますます一押しの落語家さんになった。誰の生落語を聞いたら良いかと迷っていたら、桂雀太を聞け!と強く勧めたい。

 ちなみに雀太さんに送った8月と今日のメッセージ紹介。僕が雀太落語にはまっているわけがよくわかっていただけるはず。

(8月26日)
 壺算のバージョンアップ、とても面白かったです!!!今まで聞いた壺算の中でピカイチでした。なぜ面白いかと考えていました。やはり人が描かれていたからだと思います。あの人物なら、ああいうだろうと言葉と表情がまさに一致していて、まるで近くでことの詳細を眺めている感じがするからだからと思います。人が描かれていないとくすぐりが浮くのです。雀太落語について私が偉そうに言えるものではありませんが、くすぐりが浮くことが一切ないのです。他の二席も含めて良い噺をありがとうございました。枝雀落語と同じイメージも感じました。ますます楽しみです。

(9月9日)
 今日も素晴らしい落語でした。無言(間)の表情で、聴き手に語る以上に噺の世界を想像させ、噺の中に引き込んでいく話芸を楽しませていただきました。ますます楽しみです。大阪に住んでいたら、毎日追いかけそうです。

 繁昌亭の出で、雀太さんに僕の最新刊「スクールリーダーの刺さる言葉」を渡す。ちなみにこの本は、単著・編著書を合わせて48冊目の本。どこかのページに刺さってもらえることを祈る(笑)。もっとも教育書だから、それは無理かな(笑)。

 21時24分南森町駅乗車。新大阪からは最終新幹線で名古屋へ。平安通りからも最終電車で地元駅へ。零時10分ごろ帰宅。ひとしきり、家内に雀太落語の凄さを伝える。いつの間にか記憶なし。

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