愛される学校づくり研究会参加(6月20日)私はこれまでにいくつかの研究会を立ち上げていますが、「愛される学校づくり研究会」もその一つです。当初は会長を務めていましたが、現在の会長は小牧市立岩崎中学校長の石川学先生です。 学校が子どもや保護者、地域、教職員など、学校に関わる方々から愛される学校となるためには、どのような取り組みをしたらよいかを考えたり、話し合ったり、具体的に様々な提案をしていくことが、この研究会の目的です。 校長、教頭、教諭、PTA、教育委員会、大学、企業など、様々な立場の方々の参加により、2か月に一度の例会、年に一度のフォーラム開催など、精力的に活動している研究会です。また研究会サイトでは、教育コラムなど、有益な教育情報を発信しています。 6月20日には、今年度第2回目の研究会が開催されました。この日は、松阪市立三雲中学校の楠本先生をお呼びして、生徒一人1台の情報端末を活用して、どのような授業を行っているかを話していただきました。これを受けて、今後、学校はどのようにしていくべきかを話し合いました。 どの方も自ら進んでの研究会参加ですので、意見が途切れることはありません。濃密な話し合いや検討をしています。今回も大いに盛り上がり、深まりました。(玉置) 【6月22日ゼミ記録】私の研究(松井大樹)
私は「子どもの自己肯定感を高める授業づくり」をテーマに掲げ、研究に取り組んでいる。今回は日本の子どもが世界の国々に比べてどれくらい自己肯定感が低いのか、そして自己肯定感と似た意味を持つ効力感について学んだことを発表した。(発表レポートはこちら)
ゼミ学生からは以下のような質問があった。 ・向上心があれば自己肯定感が低くても問題はないのではないか。 →向上心を持つ子どもは現状に満足しないために自己肯定感が低いという考え方もできるが、現状に満足してさらに上を目指す方が楽しく学んだり、活動できると思ったので自己肯定感は高い方が良い。また、自分を肯定的に捉えられる子どもの方がより成長していけると思うので、やはり自己肯定感が高くなるようにしたい。 ・教えあいでいつも教えられる側の子どもはどうするのか。 →できるだけ自分の得意分野で先生役ができれば良いが、もしもそれができない場合は全体の場でその子どものつぶやきや考えを取り上げることで子どもを承認する。そうすれば先生役になれなくても子どもら効力感を得ることができる。 ・教えあいで間違いを教えていたらどうするのか。 →まずは教員が見てまわることでそれに気づくことが大切だと考える。だが、そこですぐに訂正せずに、全体で意見を交流する際にまわりの発表から子どもたち自身に気づかせたり、「先生はその考え方思いつかなかったな」等の声かけで間違っても考えたということを認め、肯定してあげたりすればそれも効力感につながるはずだ。 玉置先生からは「仮説実験授業」「学びの共同体」について調べ、ゼミで共有しようという提案をしていただけたので、自分の学びとともにゼミ全体の学びにつながるよう、今後も研究に励みたいと思う。(松井) 【6月22日ゼミ記録】私の研究(杉下絵里華)
私は今、学校の授業が受験のための授業や先生主体の授業になっていることを問題視しています。そこで、子どもが積極的に学びたくなる、子ども主体の授業をしたいと考え、「面白い授業」をテーマに研究を進めることにしました。(発表レポートはこちら)
月曜日の発表で、ゼミ生のみんなから以下のような質問をいただきました。 ・今の子どもたちは塾に行っている子が多い。一度習ったことを学校でもう一度勉強するため、新しい発見や感動を得るのは難しいのではないか。 →同じ内容であっても、ネタが良ければ違った視点からものを考えられるので、新しい学びがあるはず。(普通選挙や株主総会をAKB48の総選挙に例えて考えさせる等) ・自信のない子、内容についていけない子もいる中、どうやって全員発表まで持ち込むのか。 →グループ学習の充実化、先生の机間指導(特に分かっていなさそうな子に質問を投げ掛けてみる) ・パフォーマンスとは何か。 →社会であれば実物を見せる、理科であれば校庭でメントスカイザーや静電気などの面白い実験をしたり、仕組みをものを使って説明する等。 ・面白い授業は良いが、毎日小ネタを入れたりディベートをしていては教科書の内容が終わらないのではないか。 →有田和正先生の一寸法師の授業のように、「モデルになっているのは誰か」と投げ掛け、色んな人物について調べるようにする等、内容を広げられる発問を考える。 (今の一番の課題であるためこれから研究していきます。) その他、玉置先生からも数学の直線のネタの例を教えていただいたり、「面白い」の定義について考えてみたらどうかとアドバイスをいただいたりしてとても参考になりました。 今後は授業実践や本からネタを集めたり、自分で編み出したりして、面白い授業についてもっと追究していきたいです。(杉下) 昨日のこと
朝から先生の研究室へ伺い、今後の研究についてアドバイス頂きました。だいぶ先が見通せたのでよかったです。様々な文献にもっと触れていこうと思いました。
ゼミでは、先週のゼミに引き続き差し入れを頂きました。どれも美味しかったです。本当にありがとうございます。 その後、改築された味岡中学校(中学2年まで在籍)でソフトバレーをしてきました。このスポーツ、バレーより難しいです。しかし、老若男女問わずできるので、みんなでワイワイ楽しくやりました。 あんな綺麗な環境で学ぶことができるなんてうらやましい。また機会があれば行こうかな。(中田昂) お土産いただきました(6月22日)今日(6月22日)のゼミも、お土産ご披露、試食会から始まりました。 特別支援教育専修の松本和久先生は、研究のため沖縄へ行ってこられ、お土産を買ってきていただけました。(上の写真) そのほか、私の教え子である今井さん、ベネッセさんの星さん、愛知県教育・スポーツ振興財団の伊藤さんからいただいたものをゼミ生と私で仲良く分けて、食べさせていただきました(下の写真)。ありがとうございました。(玉置) 【ご案内】2015第47回学習工学セミナー
この夏も名古屋で、学習工学セミナーが開催されます。今年度で47回目となる伝統あるセミナーです。
このセミナーは午前中はワークショップ、午後は講演、それを受けてのシンポジウムと続きます。 私は、数年前に講演をさせていただいたことがきっかけとなり、学習工学研究会の会員、理事となり、今年度から副会長となりました。 今年もワークショップでは、金城学院大学の長谷川元洋先生と前小牧中学校PTA会長の斎藤早苗さんと、「スマホ・ケータイ トラブル対策〜保護者とともに対策を考えるための「しゃべり場」講師養成講座〜」を行います。午後のシンポジウムにも登壇します。 開催期日は8月17日(月)です。受付開始となりました。 詳細をお知りになりたい方や申し込みされたい方はここをクリックしてください。ぜひ皆様、ご参加ください。(玉置) 【20150621講演】第3回授業力アップわくわく公開セミナー
本日(6月21日)、「授業力アップわくわくクラブ」代表の志水廣先生が開催された「第3回授業力アップわくわく公開セミナー」(於 愛知教育大学)で講演をしてきました。
いただいた演題は「楽しい算数・数学の授業をつくる」。 1 授業づくりの根底においていること 2 模擬授業ビデオを示す根底の実際 3 楽しくする算数・数学授業の一例 4 一人1台の情報端末時代となる? という流れで、話をさせていただきました。参加者の意識が高く、一言ずつにしっかりうなづいていただき、こちらの気持ちを随分と高めていただきました。楽しく話ができました。 また、拙著を手にして挨拶に来てくれた学生さん、拙著でファンになりましたと言ってくれた初任者の方もあって、講演後も嬉しいときとなりました。(玉置) 第3回フレンドシップ活動でゼミ生頑張るこのフレンドシップ活動は、子供の実際を知る、子供への指示や関わりの大変さを体感できる、企画力・運営力を身に付けるなど、学校現場ですぐに役立つ力を身に付けることができるものだと思います。 その様子を多くの写真に収めてきましたが、まずはゼミ生の頑張る姿の速報です。(玉置) 「拝啓、アスペルガー先生」を読んで
私は、先日の教師力アップセミナーで、ゼミ生にと頂いた、「拝啓、アスペルガー先生」という本を読みました。
この本は、臨床心理士である奥田先生が、障害児を育てる親御さんの悩みを、思いもよらぬ方法で解決していくという、実際にあったお話をマンガで描いたものです。 読んでいて、とても印象に残った奥田先生の言葉がありました。 『親や教師のほとんどが、子どもの状態に合わせる視点を持たず、子どもを学級や教師に合わせようとして、上手くいかないと、結局子どものせいにしてしまう』 私は将来、親や教師の立場になったら、同じような経験をすることがきっとあると思います。そんな時にはこの言葉を思い出し、子どもの状態に合わせることを心がけたいと思いました。(牧野) 生きること
エミールにあった文を抜き出し。
「人間としての生活をするように自然は命じている。生きること、それがわたしの生徒に教えたいと思っている職業だ。」(上、31項) 今も昔も教育のねらいは変わらないのかなと思った。(中田昂) 菊地省三先生「勝負の教室」
大学の講義で、菊地省三先生の「勝負の教室」(NHK プロフェッショナル仕事の流儀)を観た。前々回の教師力アップセミナーに参加できなかったので、実際に授業をされる様子を観たのは初めてだった。
その中でやはり印象に残ったのは「ほめ言葉のシャワー」で、徐々に子ども達自身がほめ合う姿から、学級の雰囲気の良さを感じた。 また、さらに心に残ったのが「子どもがいるところに行くのが教師だ」という言葉だ。馴れ合いとは違い、ほめる時はほめる、叱る時は叱るという、常に子どものことを考えて子どもと向き合う。そんな姿勢を自分が教師になった時にも心掛けたい。今日の講義はかなり充実したものになった。(佐藤) 選挙権が18歳以上に
来年の選挙から18歳以上が投票可能となった。
弟が今高校3年だが、彼にも選挙権が与えられる。 高校生が選挙か。 一票の重みを高校でも、取り上げていくべきだと思う。 日本の政治がより良い方へ向かっていってほしい。(中田昂) 教え子の来研(6月17日)
私が愛知教育大学附属名古屋中学校に勤めていたときの教え子が研究室を訪問してくれました。
当時の私の授業は、とても楽しく考える力をつけてもらえたと語ってくれました。 「先生の授業は、教室の空気感が違っていました。互いにからみたがる空気がある教室でした」 「先生の口癖は、そうか!ほおー!なるほど!で、どうして?すっげえな!。今思えば、先生の計画通りに進んだのだと思いますが、僕たちをいつものせてくれていました」 など、教師としてとても嬉しい言葉をくれました。大いに元気が出ました。 ちなみに彼はこの4月に東京から地元に戻り、「あいち小児保健医療総合センター 手術集中治療部」の医師として働いています。 最後に「先生、ごめんなさい。直前に研究室HPを見たものですから、お菓子の数が足りません」という一言がありました。月曜日のゼミに持っていきますね。あっ、すでに2つ食べましたから、さらに足りなくなりました(笑)。(玉置) 【6月15日ゼミ記録】〇つけ法体験
6月13日の教師力アップセミナーで、志水先生と大羽先生の講演を聞いたので、それをさらに深めるために、6月15日のゼミでは、志水先生の○つけ法のDVDを視聴した。
以前もゼミの中で紹介されていたが、今回はもっと詳しいものであり、大変勉強になった。 ○つけ法で大切なこと 1、スピード 2、正確さ 3、声かけ 4、判断 5、実態把握 スピードは、授業でのテンポを大切にし、学習者がだらけないように。 正確さは、間違いを学習者に教えてはならないので、授業者が的確に丸をつけたり、アドバイスしたりすること。 声かけは、ヒントの声かけであり答えを教えるものではない。また称賛の声かけが望ましい。 判断は、学習者ができているかどうかを瞬時に読み取り、的確なアドバイスを言い、授業のテンポを生み出す。 実態把握は、どの子ができていて、どの子ができていないのかを把握し、一斉授業に戻すかどうかにも大切。 DVDもテンポが良すぎてメモするのが大変であった。しかし、授業では常にテンポやメリハリを大切にし行う必要があると思う。 DVDを見た後に、我々学生もプリントに○つけをしてみた。ここではスピードと声かけなどを意識しながらやってみたが、自分の場合は一つひとつに時間がかかり過ぎてしまい、丸つけが一番遅かった。志水先生の模擬授業では、簡単そうに見えたが、実際やってみるとこんなにも難しいのかと思わされた。特に一人ひとりに対する声かけだ。これは練習あるのみだと思った。実習ではテンポよくやれるようにしたい。(中田昂) ※ 写真は〇つけ法を体験しているところです。(玉置) 【6月15日ゼミ記録】私の発表(中田昂樹)
今週のゼミで、自分の研究の歩みを発表した。(発表レポートはこちら)
今回のテーマは、ゼミが始まってから研究してきた「生きる力」について。 指導要領に書かれていた「生きる力」を抜き出し、それを図式化し説明。もっと視覚的にわかりやすくするために、ペットボトルとノートを使って説明した。 自分は、生きる力の本質が見えていないのではないかと話した。豊かな人間性や確かな学力は、あくまで「生きる力」の一部分であって、それ自体が「生きる力」の本質ではないと考えたからだ。 説明の中では「生きる力」が「宇宙」に似ているとも言った。 例:宇宙=生きる力 銀河=確かな学力 地球=自ら学ぶ だから、宇宙のことを人類がハッキリと把握し理解できないように、生きる力もそうではないかと話した。 だから必要なことは、自分の言葉で言い表すことだと考えた。 質疑応答 ◯ペットボトルの上にノートを乗っけているが、生きる力(ノート)が、何で乗っているのか。 →指導要領に生きる力が、確かな学力と豊かな心、健やかな体によって支えられているから。 自分が今までなかった考えを頂けたが、言葉では言い表しにくいので割愛。 ◯今の段階で、自分の言葉で「生きる力」をあらわすなら。 →生きる力を一文字であらわすなら、自分は「夢」だと思う。なぜなら夢や目標が無ければ人間的に活力を生み出すことができなかったり、寝て食べてを繰り返すだけの生活になると考えたからだ。だから「夢」を持つ必要があり、その夢に向かって、自分で考えたり行動していくことが大切だと思う。 終着点が見えないので、まずは終着点が見たい。(中田昂) 免許取得から
先日免許を取得してから1年が経ちました。
今のところ無事故で、警察にも声をかけられたことがありません。 安全運転をこれからも心がけていきたいと思います。(中田昂) 嬉しい書評「愛される学校の作り方」【6月15日ゼミ記録】私の発表(末松英恵)
先日のゼミで研究への歩み 皆さんへのお伝えレポートを発表しました。
私の研究テーマは「導入におけるやる気スイッチ」です。今回は書籍から見つけた7つのスイッチについて紹介しました。(発表レポートはこちら) 発表後、ゼミ生から質問をいただきました。 ◯ゲームスイッチは習っていないことに対して使いますか? →辞書や地図帳の早引き競争は習っていない、初めて知ることに対しても使える。しかし、カルタやキーワードビンゴは習っていないことを取り上げても、子どもはできない。使うゲームスイッチによって扱う内容を決めるのが大切。 ◯前時までの内容を忘れている子がいた時はどうしますか? →導入を行う前に1分間だけノートや教科書を見させ、復習する時間をとることによって、子どものスタートを一緒にさせる。 ◯「もっとやりたい」と子どもが言ってきた時はどうしますか? →子どもの学習意欲が湧いているのを教師が止めるのはよくない。しかし、あくまで復習や授業の初めのきっかけであるため、子どもが気に入ったのであれば、毎時間やるようにして、次の授業を楽しみにさせる。 玉置先生からは、自分なりの「やる気スイッチ」の定義を決めていくべきだとアドバイスをもらいました。また、自分の教科である社会の授業の導入を考えて、みんなの前で発表し、意見をもらって研究の素材にしていくとよいという意見をいただきました。今後は、まずは初歩の段階に戻って、「やるきスイッチ」の定義づけからまた始めていきたいと思っています。(末松) 【6月15日ゼミ記録】 私の研究(渡部真智子)
先日のゼミで研究の歩みについて発表しました。(発表レポートはこちら)
私の研究テーマは『教師の「気づく力」とは何か』です。 今回は調べてみて分かった「気づきの曖昧さ」と「自分なりの気づく力」について発表しました。 ゼミ生からも多くの質問をしてもらいました。 ○「気づく力」は授業と学級経営どちらでの「気づく力」なのか →いろいろな考え方があると思うが、私は学級経営の上により良い授業が成り立つと考える。だから、まずは学級経営での「気づく力」を大切にしたい。 ○「気づく力」の「みる」はなぜ平仮名なのか →「みる」という漢字はいくつかの種類があり、それぞれ違った意味を持っている。そのことも踏まえて、いろいろな「みる」を大切にしたいと思ったためあえて平仮名にした。 ○「みることの一例」について良さだけでなく、マイナスなことを見つけた時にもメモをするのか →ある本に「短所を長所ととらえる」と書いてあった。マイナス気づきもプラスの気づきのためのヒントになるかもしれない。 だからマイナスな気づきであってもメモをしておくことが必要だと思う。 玉置先生からは『気づく力の「みる」「気づき」「伝える」は一直線ではなく円になるのではないか』というアドバイスをいただきました。 また、参考になる本も教えていただいたので読んでみたいと思います。 ゼミ生からも多くの質問をしてもらい、今後の研究のヒントになりました。(渡部) 「指導と評価」に連載中
この4月から「指導と評価」という教育誌に連載をさせていただいています。
タイトルは「『学校づくり力』アップセミナー」です。 依頼を受けたときは「教師力アップセミナー」でしたが、校長を経験した自分ですから、学校経営に視点を当てた内容にしたいと要望を出し、「学校づくり力」という言葉を新たに定義し、4月号から書かせていただいています。 7月号は「授業研究力が高まる学校づくり」と題して書いております。多くの方にお目を通していただけると幸いです。(玉置) |
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