野口芳宏「子どもの話す技術を鍛える」(玉置)

教師ほど理想的なことを子どもに要求し続ける人はいない。
本を読め、努力せよ、怠ける勿れ、正直であれ、誠実たれ、云々。

言わないわけにはいけないことはよくわかる。
しかし、けっして「自分のことを棚に上げて」言ってはならない。
もし、そうなったら嘘つきである。
虚偽の言葉が人の心を打つわけがない。

せめて、子どもに向ける言葉を、自らの耳で聞きつつ語る謙虚さと自戒とを、教師であるなら持つべきだ。

第3回 教師力UPセミナーに参加して(岩田)

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  9月3日(土)第三回教師力UPセミナーに参加させていただきました。今回は「実践の『考え方』を学ぶ」ということで佐藤 暁先生のお話を聞きました。実習直前の参加ということで少々不安な気持ちを抱きながらのセミナーでした。

 二時間の講演は正直言ってすごく難しい内容でした。話を聞こうとするのですが、理解できずに自分の中で考える、少し理解できたのかなと思う頃にはまた次の疑問が生まれているというように、次から次へと終始考えさせられる内容でした。

 そんな講演の中で、わたしが最も印象に残った内容は、「理解させることと支配は紙一重」ということです。わたしは以前ゼミの発表内で、教育と洗脳の違いについて考える機会がありました。自分の中で、その答えをはっきりとだすことはできませんでしたが、先生のお話を聞いて少しつながるものがあるのではないかと感じました。教師は子どもたちに理解させたいという気持ちがあります。それは当然のことであるし、教師なら必ずしも持っていなければならないことであると思います。しかし、その気持ちがあまりにも強く前に出すぎてしまったとき、それは支配に転じ、子どもたちの可能性を教師が都合のいいように変えてしまっているのだと気づきました。教師には子どもたちの可能性に気づいて、それを伸ばしていく責任があると思います。それを理解にするか支配にするかは、教師の力量次第だと知り、とても深いと感じました。

 本日のセミナーで聞かせていただいたことをすぐには理解することはできないと思いますが、ふとした瞬間にこういうことだったのかと気が付くことができれば自分の成長につながると思います。How toのもっと前に大事なことを学ばせていただきました。ありがとうございました。月曜日からの実習を全力で頑張りたいと思います。(岩田)

【20160823講演】福井県中学校数学科研修講座

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 8月23日は、福井県教育庁嶺南教育事務所主催の「中学校数学科研修講座」で講演をしました。サブタイトルは「数学科授業の極意〜授業の基本を再確認し、授業技術を高め、教材研究を深めようー」です。11年ぶりの嶺南教育事務所での講演です。

 次期学習指導要領を意識して、13時30分から、途中10分弱の休憩を入れて16時まで講演となりました。数学教師ばかりの参加なので、具体的な教材を提示し、生徒になって考えてもらい、生徒の考えをどう生かしていくのか、数学教師としての生徒の鍛え方、関わり方などを重点に展開。皆さんの反応がとてもよく、今日もおかげさまで楽しく話すことができました。会場入り口には、写真のように拙著をずらり並べていただいていて、感激して帰ってきました。

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