4月28日 犬山市立犬山中学校での学び(下野)
こんにちは、7期生の下野です。
世は、GWに差し掛かろうとする中、私達は教員採用試験の勉強真っ只中。高校3年生の自分を思い出し懐かしむと共に、もう本当に最後の勉強らしい勉強なのかなと思いながら、1日1日を噛み締めて過ごしています。 さて、4月28日に犬山市立犬山中学校に訪問させて頂きました。中学1年生の英語の授業を参観させて頂いた後、先生方の想いがこもる研究協議会に参加。学生という身分ながら大変貴重な実りある時間を過ごしました。 私が、今回犬山中学校への訪問で学んだことは、「太陽」と「月」です。 学級には、自ら発信する事の出来る、謂わば「太陽」の子ども。一方で、じっと学級の動きや流れを汲み取り考える、謂わば「月」の子ども。勿論、「太陽」と「月」のみで表せるばかりではありませんが、大きく取り上げるのならこの両者のタイプが見られます。 授業づくりにおいて、「太陽」と「月」。どちらのタイプに主軸を置いて指導していくべきなのか。これは、教育界の大きな課題です。だからこそ、「個別最適な学び」という言葉が生まれたのでしょう。果たして、「太陽」を育むことで、学級全体を学びの光で包むのか、「月」という原石を磨き育むことで学びの光を投じるのか、私は授業参観時、こういったことをメモに残していました。 教師がその子どもと今在る学級で子どもたちと関わる期限は1年。「月」という原石を磨くにはあまりにも短すぎます。それならば、「太陽」を育むことで学級を学びの光で包み込むことが、教師としての「授業づくり」なのではないかと私は今回の訪問を通して感じました。具体的には、積極的に仲間と関わる「太陽」やエネルギッシュに様々な疑問や「分からない」を発信する「太陽」を価値づけること。こうすることで、教師が関わろうとしなくとも、子どもたちは自ら繋がり、自らの学級を学びの光で包み込んでいくようになるはずです。 最後に、校長先生のご講話ではこんなことが話されました。 「この子『を』どう育てていくか。この子『で』どう育てたいか。」 私は、この校長先生のお言葉がとても印象的です。学級に在る「月」『を』どう育てていくか、「太陽」『で』どう育てたいか。或いは、「太陽」『を』どう育ていくか、「月」『で』どう育ていたいか、とも言えます。教壇に立った時、こんな視点で子どもたちを見つめられたら、素敵な授業づくりが出来るだろうと確信しました。大切にしたいお言葉です。 犬山中学校の皆様、今回は、私達玉置ゼミ生の訪問を快諾して頂きありがとうございました。先生方の熱意ある「授業づくり」「学級づくり」の想いが教師を目指す私には、大変刺激的であり、感銘を受けました。私も現場に立った時、こういった想いで子どもたちのことを考えたいと強く思います。 玉置先生、福地先生、お二人の授業を視る観点をこうして知ることが出来ること、本当に幸せ者だと思います。玉置ゼミの最大の魅力は、「現場力」といっても過言ではありません。ありがとうございました。新谷さん、一緒に学んでくれてありがとう。一緒に訪問することができ、とても心強かったです。 今回もまた、大きな学びを得られた時間でした。ありがとうございました。(下野) ※写真は犬山中学校ホームページから。 2022年4月30日仕事日記
今日で4月も終わる。自分の中では、時の流れはますます早くなっている感じ。
宇野弘恵先生の新刊「未来志向のことばかけ」を読了して心動かされる。宇野先生に感想を送る。7期生に宇野先生の本からネタをいただき投げかけ。チャットに次から次へ入る考え。学びを止めない玉置ゼミ! 8期生からゼミでの模擬授業担当が送られてくる。今回は7期生から指導案の提供をしてもらって、それをベースに授業をすることに決定。7期生の参戦も期待してのこと(笑)。 8期生に約束していた主人公の心情変化がない道徳授業題材での展開例を考える。これだ!という流れができて、さっそく8期生に送信。自分でもどこかで実践してみたくなった。これなら子どもたちの心を揺さぶれるはず! 連載中の「週刊教育資料 学習指導要領のイデアを実践する」の5回目原稿を書く。テーマは「学校と家庭の連携」。完成して編集部へ送信。 一般社団法人「未来を拓く学校づくり研究会」の運営について、知見豊かな大西さんにお聞きして、まずは今年度の方向性を固める。 山田貞二先生と僕とで有志の皆さんに声をかけて始めようと決めた「モーニング情報交流会」のプログラムを考える。ベースは山田先生の提案。 「学びの天気」実践への協力者をLineグループ「学び続ける教師の会」で呼びかける。さっそく申し出あり。サポートをしっかりさせてもらって良い記録を発表したい。 かつてのゼミ生から相談があった「インクルーシブ教育」。注文した書籍が届いたのでさっそく読み始める。 味岡児童館の坂本さんに、本学講義に関してのお願いをする。快諾していただいたので、上司へのお願いにあがることを約束する。 研究室HP記事は、8期生村松さんが4月27日ゼミでの「玉置流道徳」のポイントを村松さんのイメージ言語でまとめてくれた。的確なとらえで感心しきり。 4月27日ゼミ 玉置先生流「考えさせゆさぶる典型的道徳授業」から学ぶ(村松)
今週のゼミでは、玉置先生流の「ゆさぶる道徳授業」を生徒として体感しつつ、実践で使える数々のテクニックを学びました!
今回の学びから、教師に必要な資質・能力について述べます。まずは玉置先生の授業のテクニックを次の4種類に分けます。(分類方法は完全なるフィーリングです(笑)。 1.当たり前のことを当たり前とせず、疑うこと 2.みんなで学ぶという意識 3.効率化 4.承認ポイントを作り出す まず1には、「ネタバレワークシート」の話や道徳の教材を生徒の丸読みに任せる等、当たり前に見られるが、問題がある授業の構成要素を排除することが挙げられます。 2には、教材を音読する途中で生徒に質問し、物語に引き込む工夫や、「よく分からないなぁっていう子はいた?」と問いかけ、その答えを他の生徒が答えさせるという流れが挙げられます。誰にでも参加できる疑問は全員に答えさせるというのもここに分類できます。さらに、「全体を通して、1人1人の意見を聞いてつなげて、ほめる」という流れもみんな参加できる授業づくりに不可欠な「支持的風土」を作り出すと言えるでしょう。 3には、「板書はキーワードだけ書く」や教材ごとにいちいち専用のワークシートを作成するのではなく、問題番号等、必要最低限のことのみが書かれたプリントを使い回すといった工夫が挙げられます。また、玉置先生の授業では、発言させる前にまずは書かせる質問とそのまま発言させる質問を分けており、時間配分への配慮もされていると感じました。 4には、意図的指名やオープンカンニングの際、また、生徒が発言した後等、積極的に褒める機会を作り出し、丁寧に褒めていた点が挙げられます。中でも私が1番印象に残ったのは、意見が書けてなかった子に対して「良く考えているね」と褒めることができるという点です。「意見が出てこない」という一見マイナスに思えることであっても、見方を変え、褒めるポイントを見つけてあげることができるんだと衝撃を受けました。ここは、教師としての力量が表れるところだと思いました。 これらのことは全ての授業に於いて、教師が意識すべきことだと考えました。また、よい授業は、教師の指示・子どもにとらせる行動一つ一つにしっかりと意味があると感じました。今回の学びを活かし、本物の活気ある授業づくりを目指します。(o^^o)(村松) |
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