2023年6月2日仕事日記

画像1
 早朝から返答が遅れている問い合わせに対応。この時期、夏の研修内容確認が続いている。

 今日は青森への日帰り。台風の進路が心配。ネットでFDAの運用状況を見る。青森便は今のところ飛んでいることを確認。

 9時30分ごろ家を出て県営名古屋空港へ向かう。空港内レストランで朝食兼昼食のカレーライス。

 11時15分予定通り、青森便フライト。雨雲の中を飛ぶので揺れは激しい。予定通りの時刻に下降開始。ところが、再び上昇。機長から「霧で視界不良で着陸許可が下りない。しばらく津軽海峡付近で待っています」との連絡。なんとか着陸してくれと祈るばかり。

 25分遅れで無事着陸。青森市教育委員会の中島先生に迎えをいただいて、青森市教育研修センターへ到着。すぐに「質の高い教師集団形成研修講座」の準備。

 14時10分から15時25分まで「学級・学校を元気にするチームリーダーの在り方」と題して講演。聞いていただく方は、小中学校新任学年主任(2学級以上から構成される学年の主任35名の皆さん。

 聞き手の立場がはっきりしているので、話もしやすい。学年主任の責任と大変さを踏まえての問いかけや話し合いを随時入れながら展開。

 15時35分から16時10分ごろまではワークショップ。学年団の若手、ベテランとつながることを意識した上での難問を出して異校種3名で話し合ってもらう。話し合いの内容はワールドカフェで共有。

 大きな拍手と定番の書籍PRで大きな笑いをもらって終了。帰りの飛行機フライト時刻まで、かなりの時間があるので、ねぶたの家ワ・ラッセを見学させていただく。実際のねぶたに圧倒される。制作に関わっての様々なことを知り、伝統芸となっていることに感動。

 青森空港では、お勧めの「青森みそカレー牛乳ラーメン」を食べる。いやあ、美味い!名前の印象は正直よくなかったが、こんなに美味しいものだったとは!

 県営名古屋空港からの到着便が遅れたので、予定より30分遅れの離陸。名古屋空港着は55分の遅れ。帰宅。ニュースを見ると、線状降水帯が被った地域では大変な状況。新幹線も東京・名古屋間が運転見合わせ。空路活用だったので、かえって良かったとも。

 研究室HP記事は、尾張旭市立三郷小学校での僕の飛び込み授業での学びを柴山君が発信。要点をコンパクトにまとめてくれている。
画像2

5月25日 尾張旭市立三郷小学校での学び(柴山)

画像1
 5月25日、尾張旭市立三郷小学校、6年生、算数の授業での玉置先生飛び込み授業の記事です。教材は「17番目の秘密」でした。 
 玉置先生は、今回の授業の冒頭でも「思ったことは言っていい。ふざけたことはダメだよ。」と話し、どのような意見を言ってもよいことを伝えていました。間とテンポが素晴らしく、ユーモアにも溢れた授業でした。

〇児童との接近
 授業の流れを崩さないよう、児童のつぶやきをうまく拾いながら進めていました。授業中に多くつぶやく児童が、「先生は5という数字が好きだね。」とつぶやき、玉置先生は「僕は5が好きだけど、君は僕が好きだね。」とユーモアを交えて返していました。
 このようなやり取りを通じて、授業に関係のあることならば発言してもよいことを伝え、意見を言いやすい雰囲気をつくっていました。ただ年数を重ねるだけでは、咄嗟にできない、柔らかいやり取りだと思いました。

○メリとハリをつけた授業
 授業で児童が話した時間は19分。玉置先生が話した時間は12分でした。児童の声から、児童同士の学習につなげる声掛けがほとんどで、間延びした話がありませんでした。
 話し合い活動後の児童の発表の前に、「人の意見は違ってないか聴くことが大切。聴いて、考えよう。」と、要所で切り替えの声掛けも行っていました。
 子どもが話し、考える場を整える声掛けを行うのが教師の役目なのだと思いました。

〇授業と日常生活との関連
 2番目のマスに、1〜9までの数字を一つずつあてはめて計算していけば法則を見つけることができる場面がありました。ここで出た 「このやり方では時間がかかりそう。」という児童のつぶやきに対し、玉置先生は「係活動と一緒で分担してやろう。1人がいいかげんなことをやるとダメだよ。」と声掛けしていました。日常生活と関連した部分があることを伝えることで、やらされている感のない活動を行えるのだと思いました。

〇思考を追体験するためのつなぎ
 児童の発表に対して、多くの児童が「おー」とつぶやいた場面がありました。このつぶやきに、玉置先生は「反応はしたけど、実はわかってない人がいるこを先生は知っている。みんなと話し合ってみよう。」と声掛けしていました。
 児童の些細なつぶやきからも、思考を追体験する機会につなげることができることを知りました。 「もう1回言ってごらん」くらいしか声掛けを知らなかった私にとって目からウロコのつなぎ方でした。

 初めて関わる児童でありながら、柔らかく関わっていました。つぶやきをもとに、児童同士の心をつなぐ声掛けをつなぎ方ができる玉置先生の技量はやはりすごいと思いました。大きな刺激を受けました。玉置先生、三郷小学校の皆様、本当にありがとうございました。私も、子ども同士が楽しく学びあえる柔らかい授業ができるよう、学び続けていきます。(柴山)

2023年6月1日仕事日記

画像1
 愛犬散歩、ゴミ出しなどの朝の定番仕事。しばし、のんびり。

 8時15分に小牧市立味岡小学校へ向かう。校長先生らと懇談。今日の予定確認。

 8時45分から、3年生1時間目授業観察。9時40分から、4年生2時間目授業観察。3限2年生、4限3年生、5限4年生の特設授業参観。いずれも国語。例によってポイントとなるだろうと思う箇所を動画撮影しながらの観察。

 授業後、僕が全体指導をするまでの1時間余、必死に動画整理。タイトルづけ。なんとか完成。

 全体指導では、「新年度にあたって 学校全体の財産を増やそう (よさと困りごとの共有)」と題して1時間の講演。

 前半は、味岡小学校から届いた今年度の授業研究の重点項目それぞれについて、改めての価値づけ。「心理的安全性が高い学級づくりのために」「対話で思考を広げるために」「ICTで対話をするために」「振り返りの累積による重要性」を話題にする。

 後半は、授業動画をもとに、発問→子どもの発言→子どもの発言、と続く中での教師の出場(でば)について、その場面をどう決定し、どう関わっていくかを学年で話し合ってもらいながらの味岡小財産の共有化。最後は、授業から離れていっている子どもへの関わり方についての話し合い。いずれも短時間ずつ。

 特に「学び合い」をするための学級づくりについて、動画をもとに話し合ってもらったことは良かったと考える。良い財産は共有化したいという思い。また、新任教師の教室がごく自然に「学び合い」ができていた理由を聞くと、自身が小中学校とコの字型授業を経験してきたことで、これが当たり前だという認識で授業をしているという発言。むしろ一斉授業形式の方が難しいとも。教師は自分が受けた授業スタイルを踏襲するというが、まさに小牧が「学び合い」の授業を積み上げてきた証。

 校長室では特設授業の3人の方に、あらためての助言。質問を受けて17時15分ごろ終了。

 参加のゼミ生・安藤さんと鯛焼き屋へ行き、いつもの振り返り。帰宅。今日もいただいたいくつかの依頼。対応できるどうかを熟考して回答。

 研究室HP記事は、尾張旭市立三郷小学校での僕の飛び込み授業を参観した新谷さんによる記録。授業づくりに際して重要としている点をしっかり文章化してくれた。感謝。

 本日、研究室HPへのアクセスが、開設以来通算90万を超えた。皆さんが日々訪問していただけるおかげ。これからもどうぞよろしくお願いします。
 

5月25日尾張旭市立三郷小学校での学び(新谷)

画像1
 こんにちは、八期生の新谷です。先日、尾張旭市立三郷小学校へ、玉置先生の授業を観に行きました。初めて玉置先生の授業を観たのですが、一言でいうならば「感動」でした。授業の最初から終わりまで、終始、これ授業名人の玉置先生か、、、と圧倒されました。本当に凄いという言葉では言い表せない授業でした。今回、特に三つ、自分の学びを書かせていただきます。

【玉置先生は褒めのプロ、とにかく子どもを褒める】
 今回の授業では、玉置先生が子どもを褒める回数を数えさせていただきました。なんと、53回です!一分に一回のペースで子どもを褒めていたことがわかりました。

 玉置先生は、子どもがどのような意見を言っても、「いいねえ」「すごくいいこと言い出したなあ」といったように、決して否定せず、子どもをとにかく褒める姿が印象的でした。特に、ある子どもが計算をする活動の時に、すぐに鉛筆をおいてどやっと待っていた姿を捉え、その姿を笑いに変えながらも褒めている姿がとても印象的でした。後の話では、その子どもは普段自分を主張しない子で、玉置先生がその子どもの姿を捉え、その子どもを輝かせてくれたと三郷小学校の先生がおっしゃられていました。

 普段あまり意見を言えなかったり、自分を出すことが苦手な子でも、玉置先生のように子どもをよく観察し、価値付けできるところを積極的に価値づけしたりすることで、子どもが輝く機会を生み出すことができることを学びました。
 
【授業しながら学級指導】
 玉置先生の授業は、授業だけに留まらないということがわかりました。例えば、最初、子どもが玉置先生の名前を呼んだときに、先生ってつけたのすごいねと褒めた後に、これは大人の言葉で「社会性」があるっていうんだよと子どもに教えたり、みんなで役割分担をした時に、係活動でもこうやってみんな責任をもってやるんだよというように、算数の授業だけでとどまらない子どもの知識や人間性や、の道徳性育てるところにもつなげていました。

 子どもの何気ない姿や言動から、算数以外の学びをサラッと教えることのできる先生の姿はとても印象的で、私も教員になったら、できるようになりたいと憧れの気持ちがさらに増す瞬間でした。

【子どもに確かな学びを】
 玉置先生は、子どもが意欲的に学びたくなるような取り組みや、子どもに学ばせたいところを確実に学ばせるための取り組みが印象的でした。例えば、最後、子どものおーという言葉を聞いた時に、子どもに、おーって言ってるけど先生信用してないよ、もう一回どういうことか隣同士で話し合ってごらんと思考の追体験をさせたり、授業の途中途中で子どもに疑問やもやもやを聞いて、子どもが自ら気になることを追求しようという思いを持たせながら授業を進めたりしている姿がありました。

 玉置先生は、どの子供も決して取り残さず。みんなで話し合って、問題を解かせたり、できていない子へ机間指導で教えたり、子ども全員を確実に学びに向かわせたいという意識があるからこそなせる行動なのかなと思いました。

 今回、初めて玉置先生の授業見させていただき、45分間玉置先生の授業から学ばないと、と必死に脳と手を動かしました。玉置先生の授業技術を早く自分が教師になってできなくても挑戦してみたいです。私も子どもがあんなにも生き生き輝いて、学ぶことが楽しいという目をしてくれるような授業をできるようになりたいと強く思いました。さらに教師になりたいという思いが強まる半日となりました。(新谷)

【感謝】90万アクセス

画像1
 本日(2023年6月1日)、この研究室HPへのアクセス数が90万を突破しました!

 いつも訪問していただきありがとうございます。

 2015年4月20日がHP発信開始日ですので、2965日目に90万に達しました。1日平均303アクセスとなります。

 これからもどうぞよろしくお願いします。(玉置)

2023年5月31日仕事日記

 今日は6時15分に家を出て、一般道で大学へ向かう。到着は7時15分ごろ。昨日は6時30分に家を出て、到着は7時45分ごろ。つまり、15分早く家を出ると15分間の時間短縮。それが何?と言われそうだけど(笑)。

 教職支援課へ。教員採用試験の前倒しの話題(文部科学省は、2024年6月16日を1次試験の「標準日」とし、日程の目安として呼びかけ)で持ち切り。教育実習への影響も大きく、早急に検討する事項があると認識。

 「教師論」の振り返りを読む。僕が授業づくりの根幹にしていること「子どもの言葉で授業を創る」をよくとらえている記述多し。

 10時40分から8期生ゼミ。今日は学級で起こるだろう問題を想定して、担任としてどう動くかを伝え合う。伝えるべき事項のポイントを整理しながらのゼミ展開。

 学級レク本執筆者へ依頼。重要事項確認。

 昨日に続いて学食でカレーライス。けっこう美味い。

 13時30分から「実習部会」。大学が新組織になって(形式的な)会議が増えた感じ。20分間ほどで終了。

 明日の味岡小学校訪問時でのプレゼン作成。教務主任からの依頼を踏まえて作成。送付完了。

 17時ごろから第三次ワーキング。僕が提案した「教育DX・探究活動(仮称)」をカリキュラムに位置づける方向が決まる。芳賀先生の新提案や教務課作成の詳細なシミュレーションがあってのこと。もちろん決定ではなく、このあとCP委員会、教授会と続く。僕としては、大きな仕事ができたという感じ。

 19時ごろ大学を出て一般道を走る。今日は1時間で帰宅。これなら通常通勤時間より、ちょっと掛かった感じ。

 研究室HP記事は、尾張旭市立三郷小学校での僕の飛び込み授業を見ての学び。安藤さんが発信。授業者としてとても嬉しい記録。

5月25日 尾張旭市立三郷小学校での学び (安藤)

画像1
 こんにちは、8期生の安藤です!

 5月25日に尾張旭市立三郷小学校へ伺いました。今回、なんと玉置先生の算数の授業を参観させていただきました!!玉置先生は”緊張している“と仰っていましたが、私も授業にのめり込んでしまうほど夢中になる授業でした。

 さっそく、私なりに玉置先生の授業を分析してまとめていきます!

 玉置先生の授業を受けている子どもたちの表情は授業が進むにつれギラギラしていました。これには、主に3つ秘訣があると思います!

【秘訣その1 子どもを褒める】
 一コマの中で先生は53回、褒めていました。約1分に1回は褒めています。これは、玉置先生の中で授業が成功した時、子どものどんな姿が見られたら成功なのかイメージが明確にあるからこそだと思います。何を子どもが言ったりできたりしたら成功なのか、具体的なイメージを授業デザインの段階で固めておこうと思いました。

【秘訣その2 思考の追体験をさせる】
 教室が“おー!”と分かった雰囲気になっても“先生は騙されないぞ”と言ってもう一度隣の子に説明させる機会をつくる場面が印象的でした。雰囲気で分かった気になっている子がいるかもしれない。だからこそ、自分の言葉で語らせて、思考の追体験をさせることが大切だと学びました。

【秘訣その3 心から安心して発言できる雰囲気】
 先生はまず、間違えても全く問題ないことを子どもに語っていました。考えて言葉にしていくことが大切だと。そして、子どものつぶやきや、行動をとにかく沢山拾って褒めたり、玉置流ユーモアな返しをしたりして子どもの心をつかんでいました。子どものつぶやきは子どもの心をつかみ、授業を深めるチャンスです。安心して発言できる雰囲気を教師が最初からつくっていくことが大切だと気付きました。

 他にも聞く時、話すときの区別をつけることや、子どものモヤモヤを大切にされていました。何より先生自身が楽しみ、ありのままの思いを伝えることが、授業に夢中で取り組む子どもの姿に繋がっていると思いました。
 私には玉置先生のようなユニークな返答をして、笑いをとることは難しいかもしれません。しかし、3つの秘訣や授業テクニックは、知っていれば私も実践することができます。できないことに目を向けるより、学んできたことを実践でも生かせるように、できることを磨いていきます!

 三郷小学校の先生方、玉置先生、貴重な学びの機会をありがとうございました。教員採用試験を乗り越えて、先生方と働けるように勉強してまいります!!
(安藤)

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30