最新更新日:2024/04/26
本日:count up4
昨日:125
総数:341352

1年生の国語「鑑賞文を書く」授業 その6

 生徒が書いた鑑賞文(その3)です。

「ゲルニカの叫び」(ピカソ『ゲルニカ』の鑑賞)
 いったいどんなことが描かれているのだろう。じっと見つめると、人々の苦しむ声や叫び声が聞こえてくる。
 耳を澄ませてみてほしい。泣き叫ぶ声が聞こえてはこないだろうか。それは左の我が子を抱えて上を向いている女性の声だ。子供も殺されたのだろうか。皆が逃げ惑い、叫び声や足音の騒音の中、この悲痛な泣き叫ぶ声は私達にはっきりと聞こえてくる。そして、この絵を見た人の記憶に残り、決して消えることはない。
 私は、この絵から虐殺の苦しみや悲しみを感じた。この絵の中の人々の表情から感じ取れる声は、私達に言葉では言い表すことのできない強い怒りや苦しみを訴えてくるようで、とても心が揺さぶられる。
画像1 画像1

1年生の国語「鑑賞文を書く」授業 その5

 生徒が書いた鑑賞文の紹介(その2)です。

「目で聴く踊り子の舞踏会」(ドガ『エトワール』の鑑賞)
 耳を澄ませてみてほしい。どこからか、心が落ち着くクラシックの音楽が聴こえてくるだろう。その音楽は川のせせらぎのように自然に耳の中へと流れてくる。
 この物語の主人公は手前の女性だ。彼女以外はあえて輪郭をぼかし、彼女だけに目が行くように描かれている。また、この絵は別名「花形の踊り子」とも呼ばれ、彼女がこの舞台の主役であるとわかる。彼女の髪が軽やかになびいていることや、うっとりとした表情で目を瞑っていることから、彼女が嫋(たお)やかに大胆に踊っていることがわかる。その姿は、色を持たない孔雀のような何とも言えぬ美を彷彿とさせる。
 この絵の魅力は、「目で聴く」調和的な美しい音色と、それを表現する女性の豊かな踊りにある。

画像1 画像1

1年生の国語「鑑賞文を書く」授業 その4

 1年生「鑑賞文を書く」授業の最終回です。求輝生は毎時間、言葉や表現と格闘しましたが、ひとりひとりの成長を見ることができました。「自分の力をワンランク上げることができた。」「鑑賞文を書くのは苦手だったので、今回の授業で上手になって良かった。」などの感想から、求輝生にとっても自信につながる学習になったことがうかがえました。最終的に、300字という限られた分量の中で、鑑賞文という1つの作品をしっかり書き上げることができました。
 以下は生徒が書いた鑑賞文です。(国語担当)

「暖かいコーヒーとともに…」(ゴッホ『夜のカフェテラス』の鑑賞)
 夜の暗闇の中に広がる、カフェの暖かい灯り。この絵には、カフェにいる人々の明るく優しい雰囲気が漂っている。夜空の群青色に暖かいカフェがオレンジ色・黄色で明るく描かれている。空にはたくさんの星がキラキラと瞬き、幻想的である。奥に続く住宅街の暗さがカフェの明るさを引き立て、明るい雰囲気で包み込んでいる。カフェはたくさんの人々でにぎわっているわけではない。数人の大人達がテラスに座って会話をしているだけだ。だから、ただ明るいだけでなく、大人の落ち着きのある感じがするのだろう。
 夜空と住宅街の暗さがカフェの明るさを引き立て、大人達の楽しい会話から、人々の暖かみや優しさで心も暖かくなるだろう。

画像1 画像1

2,年国語『走れメロス』の授業

 2年生の国語『走れメロス』では、最後に新聞形式で読み取ったことを中心に記事としてまとめていきます。それぞれが工夫を凝らし、全集中で新聞製作に取り組んでいました。製作途中ですが、記事や広告などを一部紹介します。

 メロスが走りきったことを伝える記事。メロスの走る速さを計算で割り出した記事。メロスの走った道の地図。メロスによるシラクスの町の被害の記事。メロスやセリヌンティウス、シラクスの町の人へのインタビュー。天気予報と天気図。四コマ漫画。メロスが飲んだ泉の水の広告。メロスの自伝『Run!メロス』や暴君の自叙伝『不信の徒』の広告。TV番組欄から、ドラマ『走れメロス〜王城編』。占い「ゼウスのお告げ」など。

 割り付けや見出しも工夫して、読み手を惹きつける新聞が発行されるのが楽しみです。(文責 国語担当)
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

2年生国語『走れメロス』の授業 その2

 2年生の国語『走れメロス』の続きです。
 今回は読み取ったことを振り返り、表現の特徴を考えながら『走れメロス』という作品について「百字書評」を書きました。何人かの「百字書評」を紹介します。

●「走れメロス」の魅力は、やはり強い信念を持つメロスの姿ではないだろうか。幾度となく立ちはだかる試練に負けそうになりながらも、鋼の精神でまた立ち上がるメロス。彼のその姿は、私の心を強く揺さぶる。

●「信じられているから走る」メロスの信実は、彼自身の変化によって導き出されるものだ。道中での様々な試練を乗り越えた先で、信実を貫く決意をするメロス。希望を目指す彼の成長に心動かされる作品だ。

●「走れメロス」は一文が短いため、スピード感があり、どんどん心に迫ってくるような作品だ。細かく描かれる心情の変化や過ぎ去る周りの情景。思わず話に引き込まれ、最後までドキドキが止まらない。

●「走れメロス」の見所は登場人物の心情の描写だ。メロスが悪夢を見ていたときの全てを投げ出したいという気持ちや、希望を持ったときの燃えるような意志が、言動だけでなく情景からも表現されている。

2年生国語『走れメロス』の授業 その1

 2年生の国語の授業では、文豪太宰治の『走れメロス』を学習しています。
 まず、生徒は6つのグループに分かれて課題を追究し、物語文の読みを深めていきます。そして、グループで深めた内容をクラス全体の場で発表・提案して、全員で議論します。このようにして、さらに読みを深めていきます。聞いている生徒は発表者に「なぜなぜ攻撃」(質問)をして議論を重ね、疑問点や不明な点を読み解いていきます。メロスの心情の変化にも着目しながら、「メロスはなぜ走るのか」「王を変えたものは何か」などについて考えていきます。担当の教師も写真を撮れないくらい、鋭いつっこみが出て熱いやりとりが行われていました。議論を通して浅かった読み取りがぐんと深くなることを2年生の生徒は実感していました。(国語担当)

1年生の国語「鑑賞文」の授業 その3

 今回の「鑑賞文」の授業では、清書した200字のミニ鑑賞文をクラス全体の前で発表します。発表後には、他のグループの友だちからさらに助言してもらって、言葉や表現に磨きをかけていきます。聞いている人は、自分と同じ観点で鑑賞文を書いた友だちに「改善点と良い点や参考になった点」を助言します。1年間、太田中で学んできた求輝生は、大変意欲的に取り組んでいます。発表も大変上手になりました。写真は、班ごとに順番に発表している様子です。

 さて、ここまでは自分が担当した1つの観点で鑑賞文を書いてきましたが、次ははいよいよ、個人で300字の鑑賞文に挑戦します。今度は構成も考えて1つのまとまった鑑賞文を完成させます。今回は「双括型」という構成法を使いました。求輝生は教科書に載っている鑑賞文だけでなく、お手本の4種類の鑑賞文も比較しながら、集中して書いていました。言葉を選りすぐって、表現の仕方をよく吟味して書いている様子がわかりました。

 今まで何らかの文章を書くとき、何となく書いてきた生徒も多かったと思います。しかし、今回の授業を通して、自分の考えや感じたことを表現するために言葉を選び、文章を練り上げることの大切さを充分に実感できたことと思います。(文責 国語担当)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

1年生の国語「鑑賞文」の授業 その2

 「鑑賞文」の授業の続きです。
 上の写真は、前回下書きしたミニ鑑賞文をグループで推敲しているところです。求輝生はお互いの下書きを読み、助言し合っています。辞書を片手に、「補助輪☆SEVEN」という推敲の点検シートを使って、読み手にわかりやすく伝わるように言葉や表現を検討しています。下の写真は真っ赤に助言を書き込んだ下書き原稿です。こうして推敲された下書きを授業の終末で清書します。下書きから清書へと進める中で、鑑賞文がレベルアップしているのが感じられました。(文責 国語担当)
画像1 画像1
画像2 画像2

1年生の国語「鑑賞文」の授業その1

 美術や音楽の授業では「鑑賞」を行います。鑑賞の活動では、その作品のよさや特徴・感じたことなどについて自分の言葉で相手に伝えます。単に「すばらしい」「美しい」「すごい」「いい」だけでは、相手にうまく伝わりません。具体的に根拠を明らかにして述べることで、相手に自分の考えや思いを伝えることができるのです。

 1年生の国語では、絵画を使った「鑑賞文を書く」授業を行いました。よい鑑賞文を書くポイントは、「事実(特徴や描かれていること)」と「理由付け(感想や想像したこと)」をセットで書くことです。

 上の写真は、求輝生がグループごとに観点(構図・配置や素材、色彩など)を分担し、選んだ絵画を細かく観察しているところです。真ん中と下の写真は見つけた「事実」を持ち寄って、相談したり助け合ったりしながら、200字のミニ鑑賞文を書いているところです。求輝生は、200字という字数を目一杯使って下書きを書いています。国語の教科書や辞書、美術の教科書も使って、言葉を探しながら文章を書いていました。200字という短い文章にまとめることは、適確な言葉を探し、その上で、言葉を取捨選択しなければならないので、実は難しいことなのですが、求輝生は実に真剣に取り組んでいました。ずいぶん太田中生らしくなってきました。
(文責 国語担当)
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

理科のお知らせ

休校中の自宅学習はどうでしょうか。
なかなか思うように進まないという人もいると思います。

太田中の理科は、パワーポイントを用いて授業を進めることが多いです。
そこで、ブログトップページの右側「配布文書」の欄に「理科」を用意しました。

参考になるようなスライドを掲載しますので活用してください。
また、休校中のレポート課題や学習プリントも載せていきたいと思います。
他学年の課題に挑戦したいという人は、ぜひやってみてください。

早く、理科室で授業ができる日が来ることを願っています。

太田中 理科担当


画像1 画像1 画像2 画像2

創造未来学習ガイダンス

太田中学校の合い言葉「自ら考え、追究する」
この目標を達成するための特徴的な学習が『創造未来学習』です。
生徒各自で追究テーマを設定し、探究活動を行い、最終的に発表用パワーポイントにまとめて発表します。

どのように進めたらよいか悩んでいる人もいると思いますので、4月で行う予定だった創造未来学習ガイダンスの資料を添付します。
休校期間に追究テーマを考えてみましょう。

下をクリック
創造未来学習ガイダンスの資料
画像1 画像1

令和2年度 入学式

画像1 画像1 画像2 画像2
9期生105名のみなさん入学おめでとうございます。みなさんの入学を心待ちにしていました。本校への入学は、ゴールではなく、夢の実現のためのスタートの日です。これから中高6年間、市立太田で共に学び、高めあい、助け合いながら成長していくことと思います。授業や学校行事、係や委員会の活動、清掃や部活動、すべてが皆さんの未来を切り拓くための力となります。全力で取り組んでいきましょう。
 保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。先行き不安な情勢ですが、お子様の夢の実現に向けて、全力でサポートしていきたいと考えています。
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

お知らせ

理科

理科2年

理科3年

太田市立太田中学校
〒373-0842
住所:群馬県太田市細谷町1510番地
TEL:0276-31-3322
FAX:0276-31-3466