まつのやまブログ

これからもまつのやま学園の子どもたちを応援し続けます

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昨日25日、離任式が行われました。この度の異動で6名の職員が転退職いたします。在職した期間はそれぞれですが、誰もがまつのやま学園に勤務できたことに感謝しております。お陰様で、保護者や地域の皆様のご理解とご協力をいただき小中一貫校らしい特色ある教育活動に取り組むことができました。また、松之山の地を離れてもふるさとの子どもたちのためにとご寄付くださる方々が大勢いらっしゃいます。学園を支えてくださる全ての皆様に心より御礼申し上げます。このように多大なるご支援をいただいている学園は、多くの方から愛されているすばらしい学校だということが分かります。

子どもたちの人数は確かに多くはありませんが、その分子ども同士の繋がり、指導者との繋がり、地域の方との繋がりがより密接なものとなります。子どもたちはそうした人と人との結びつきの深い環境の中で学びを深め、成長することができています。これからも子どもたちのために、変わらぬお力添えをいただけるとありがたいです。我々は松之山の地を離れますが、学園の益々の発展を願うとともに、子どもたちの活躍の知らせが届くことを楽しみにしています。大変お世話になりました。ありがとうございました。

シンプルな目で 真実を見極めよう

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本日、修了式が行われました。その際に私が読んだ式辞の基となった文を一部紹介させてください。

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私の最近観た映画を紹介します。イタリアの映画で、それほどメジャーな作品ではないのですが、テレビ番組で紹介されたのでぜひ観たいと思っていました。原作の本も翻訳されおり、情報館で借りて読みました。幸運なことに上越にある小さな映画館で上映していることが分かり、さっそく行ってきました。タイトルは「弟は僕のヒーロー」です。

皆さんは「ダウン症」という障害を知っていますか。皆さんの体の中にある細胞の21番染色体が2本ではなく3本あることに起因する体質です。イギリスのダウン医師がこの障害について発表したことでその名がつけられました。この映画の主人公に弟が生まれたのですが、その弟がダウン症でした。はじめは喜んでいた主人公も成長するにつれ障害のある弟を素直に受け入れられなくなっていきます。高校生になった主人公は障害をもつ弟を友達や好きな女の子に知られたくなくて、弟は死んだと嘘をついてしまいます。この嘘が、その後に大きな混乱を引き起こすことになりました。

映画は実話の原作とは内容がかなり異なっていましたが、とても考えさせられる作品でした。そして何より「愛情」あふれる作品になっていました。兄弟の愛、親子の愛、男女の愛、そして友達の愛。私たちの周りがたくさんの愛で満たされていれば、どんな障害があってもこの世の中で楽しく幸せに生きていけると思わせてくれます。

実際の主人公(原作者)が弟と撮影した映像をネットにあげたところ、世界中から注目され、予想をはるかに上回る高い評価を得ました。「ザ・シンプル・インタビュー」という5分ほどの作品です。弟が会社の面接を受けるという設定のユニークな内容となっています。今でもその映像を見ることができます(mimosafilms.com/hero/)。

映像の最後には以下のメッセージが流れます。

Inside all the people there is a unique world.
(一人ひとりの内側に かけがえのない世界がある)
Don’t look at the others only with your eyes.
(自分の視点だけで 他人を判断しないで)
Be authentic, Be spontaneous.
(ありのままに 素直に)
Make it simple, Make it true.
(シンプルな目で 真実を見極めよう)

3月21日は「世界ダウン症の日(World Down Syndrome Day)」です。

(「弟は僕のヒーロー」 著者:ジャコモ・マッツァリオール 訳:関口英子 小学館 2017)
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