まつのやまブログ

キャリア教育について

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 マスコミなどで「ニート」という言葉が使われ始めてからかなりの年月が経ちました。もうお分かりでしょうが、「ニート」というのは、学校を卒業しても定職に就かず、就職する準備もしない人や、時には家事の手伝いさえもしない若年無業者を総称する言葉です。何年か前の「若者・子ども白書」では、全国のニートの数は約60万人いると公表されていました。

 古今東西を問わず、ニートのような若者は昔から存在していたようですが、それはごく一部のお金持ちの子弟に限定されていました。古典落語の中にも大店の放蕩息子の話はよく出てきます。また、高名な詩人や作家、芸術家なんかの中にも、若い頃はニートのような暮らしを送っていた人もかなりいますね。彼らのほとんどは裕福な家庭に生まれ、働かなくても困らない環境の中で、のびのびと芸術の才能を伸ばしていったのでしょう。
 しかし、現代のニートは、昔とは違って一部の特権階級の家庭だけに生まれるものではないようです。実際に、病気や貧困などで失業してしまい、気の毒な状況下で苦しんでいる若者を除けば、親に甘え、頼って生活しているケースが多いとの報告があります。その親も特別に裕福であるというわけでもないのに、必死で働きながら子ども(大きな子ども?)を養っているのだそうです。要するに、親の過保護や過干渉がニートを生み出している一つの要因になっているのです。「8050問題」(齢80の親の年金で、50歳のニートを養っている)なんてのもありますね。

 そう考えると、私たちは「子どもを自立させること」を再度心がけて接していく必要があるように思います。それも、高校生になってから急に「自立」だの「自活」だのと言ってみたところで遅すぎます。小学校低学年のうちから発達の段階に応じて「自分でできることは自分でさせる」など、自立させるための基本的な躾を心がけたいものです。
 さらに小中学校段階においては、子どもたちが将来大人になり、自立するために必要な能力や態度を育てるための「キャリア教育」の視点をもつ必要があります。

 まつのやま学園では、ホップ期のうちから「まつのやまタイム」やその他の時間を使って地域のいろいろなところに出かけたり、素晴らしい地域の人材に学ぶ機会を設けています。これらもある意味、「キャリア教育」の一環と言えます。
 各学年で行っている「係活動」「当番活動」あるいは「委員会活動」や「つくし会の活動」、もっと言えば毎日の「清掃」「部活動」だって全部、「キャリア教育」の範疇に入ります。子どもたちが成長していき、そのけじめがステップ期の「チャレンジ合宿」であり、8年生の「職業体験」であり、9年生の「宿泊体験旅行」であり、ということになるのです。なにも「職業指導」「将来の自分のことを考えること」だけが「キャリア教育」ではありません。そう考えると、まさに学校で行う教育活動のほとんどは、「キャリア教育」だと言っていいのです。
 今年の入学式で1年生に「学校で毎日してほしいこと」として、「遊ぶ」「働く」「学ぶ」を紹介しました。「遊ぶ」と「学ぶ」に関してはまあ、異論のないところでしょうが「働く」には、「?」だった親御さんもいらっしゃるでしょう。でも、以上のような思いがあってのことでした。

 いずれにせよ、子どもたちの周りにいる大人たちが「なぜ、学校で学ばなければならないのか」「勉強は何のためにするのか」という学びの意義や、「なぜ働かなければならないのか」という労働の意義について子どもたちに理解させることが重要なカギになります。

心のエネルギー補充を(6/10)

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一般的な自動車はバッテリーの力でエンジンを始動させ,走行中はエンジンの力でバッテリーに電気を補充するという自己充電システムをもっています。最近増えている「ハイブリッドカー」は,半分前後をモーターの力で走っているわけですから,更にバッテリーへの依存率が高まっていると言えます。

 これと同じように,人の心の中にも,「いつも80%以上のエネルギーを蓄える充電システムがある」と精神科の医師が言っているのを聞いたことがあります。
 80%以上のエネルギーがあると,心にゆとりをもち,ものごとに適切に対応できます。しかし,エネルギーを使いすぎて80%の水準を下回ると「軽い疲労感」や「休みたい気持ち」が湧いてくるのだそうです。そのたびに一休みをして充電し,再び80%ラインに届くようエネルギーを補充せよ,と自分で自分に命令しているのです。
 ところが「休みたい気持ち」をずっと我慢してがんばり続けていると,エネルギーレベルが下がり,疲労感が強まり,体調不良を起こすなど,(ウルトラマンで言うと)カラータイマーが点滅し始めます。ふつうだと,この辺りで「がんばる」ことを中断して,休憩や睡眠を取ったり,美味しいものを食べたりするなどして,充電回路が自然に働き出すようにエネルギー回復が行われます。しかし,それも無視して更にがんばり続けると,最終的にはエネルギー回復回路が故障してしまい,エネルギーがどんどん減少し,自分をコントロールできないような状況が生まれるのだそうです。この回路故障の原因には様々な要因があるようですが,中でも一番大きいのは「ストレス」です。このような状況に陥った人に対して「がんばれ!」というような励ましのことばは「禁句」です。思い切り逆効果です。

 令和3年度がスタートし,子どもたちの新たな生活が始まって2ヶ月が経ちました。大きな行事の運動会も終わりました。子どもたちの様子はいかがでしょうか?学園全体としては,どの学年も概ねスムーズな立ち上がりだったと感じています。ただ,子どもたち一人一人の内面に目を向けてみると,慣れるまで我慢したり緊張感をもち続けてストレスがたまり,心のエネルギーがやや不足気味になってくる頃ではないかな,と思っています。

 ご家庭や地域で,子どもたちの「心のエネルギー不足」が見え始めましたら,「がんばれ!」と叱咤激励するのではなく,「早く寝るといいよ。」「ごはん,いっぱい食べなね。」「気分転換に○○しようか?」などなど,エネルギー充填できるような声がけをし,フォローをしてやることが大切です。「子どもたちがほっと一息つける場所・時間」を学園にも家庭にも地域にも,確保していきましょう。よろしくお願いいたします。

「まつのやま学園いじめ防止対策基本方針」をアップしました。

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 今年度の「まつのやま学園いじめ防止対策基本方針」をHP上にアップいたしました。トップページの下の方からお読みになれます。
 いじめは喫緊の教育課題です。毎年全国のあちこちで,いじめによる悲惨な事件が報道されます。最近もありました。これはもう,深刻な社会問題です。ですから社会総掛かりで,この問題に立ち向かっていかなければなりません。現在は平和に見えるまつのやま学園ですが,「いじめはいつでもどこでも,だれにでも起こりうること」と考えて,「総勢26名の職員全員で,80名の子どもたちの様子をよく観る」ことを職員に指示しています。

 さて,特に低学年の子どもなどは,ふざけ合っていてほんの少しトラブルになった程度でも,「いじめられた」と泣いて訴えてくることがあります。
 文部科学省の「いじめの定義」は,「本人がいじめであると感じれば,それはいじめである」となっています。今は法的にもそうなっているのです(平成25年公布『いじめ防止対策推進法』)。当学園の基本方針にも,「いじめの定義」として,そのように記載してあります。私たち大人は,まずこの点をしっかりと把握しておかなくてはなりません。「昔はよくあった」「自分が子どもの頃はこうだった」は,通用しないのです。
そこまで法を含めて整備して、かけがえのない子どもたちの「命」を守ろうとしているのです。
 
 ただ他方,実際に日常の学校生活で起こる一過性の些細なトラブルまですべて「いじめ」としてしまうと,かえって陰湿で重大な「いじめ」との区別がつかなくなる危険性もあります。
 したがって,子どもたちにいじめを重大な事件として受け止めさせるためにも,「単にいやなことをされたのか」「いじめられたのか」を区別できるように教えておく必要があります。特に,どんなことがいじめにあたるのかという定義をきちんと教えておくべきです。
 たとえば例として,

・長い期間,複数回にわたり本人がいやがることをしたり言ったりし続けている場合。
・本人が「やめて」等々拒絶してるにもかかわらずその行為を続けた場合。
・複数の人たちが集団で一人や二人にいやなことを続けたとき。
・明らかに力の差があって(腕力や年齢),強い者が弱い者にいやなことを続けたとき。
・本人がどんなにがんばっても改善できない体のことや,家族のことなどに関する悪口を言い続けたとき。
・無視や「口をきかない」などの精神的に傷つく嫌がらせを継続したとき。
・気持ちをすごく傷つけるようなひどい言い方や行動をとったとき。

 などが挙げられると思います。当然,昨今ではSNSによるものもありますね。

 これらのことが「いじめ」であり,人として絶対にしてはいけないことであると,周りの大人が1年生の時から繰り返して話しておくことが大切です。
 そうすれば,何かトラブルがあったときに,いじめた方にも,いじめられた方にも,そしてこれを見ていた周囲の子どもたちにも「四人がかりでAさんのことを無視し続けたでしょ。それはいじめだよ。」となど指導することができます。よく言われることですが,大切なことは,いじめは当事者のことだけではなく,それを見ていた周囲の子どもたちも含めていじめを許さない雰囲気を作り出すことなのです。

 この学園で「いじめ」が起こったとき,先生方や学園全体がどのように対応するのかについて,以下のことを職員に指示してあります。

・いじめは絶対に許しません。いじめがなくなるまでは,先生方全員が協力して働きかけます。
・いじめを先生に伝えた子どもに,「おまえ,チクったなあ」などといじめることも絶対に許しません。
・「いじめかなあ」と思われることがあったら,先生たちが複数でいじめられた人,いじめた人,そしてそれらを見ていた人全員に話を聞いて判断します。本当のことが分かるまで話を聞きます。
・いじめだと分かったら,すぐに生徒指導の先生や教頭先生方,副学園長や学園長に話をしていじめた人や見ていた人に対して厳しく指導をします。
・いじめをやめなかったら,おうちの人に話して協力してもらいます。
・いじめがなくなるまで,続けます。

 いじめは,子どもたちの心の問題です。そうである以上,いつ起きても不思議ではありません。いじめというドロドロしたマイナスエネルギーをプラスエネルギーに変換していくには,学園と各ご家庭,地域の協力が不可欠です。
 
 特に問題のない(ように見える),今こそ「攻め」の指導のチャンスです。何もなくても,気になることがあれば連絡を取り合っていきましょう。普段からのパイプが大切です。よろしくお願いいたします。

運動会で育った力

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 従来の形にはなかなか戻せませんでしたが、それでも昨年よりは規模を拡大し、子どもたちが本気になって取り組んだ運動会が終わりました。多くの保護者のみなさまから応援いただき、ありがとうございました。今は熱気収まり、子どもたちも職員も気持ちを新たにして次の活動に向かっているところです。

 さて、考えてみれば、何のために「運動会」なんてするのでしょうか。徒競走やリレー、ダンス、団体種目、応援合戦等々の競技は、なぜするのでしょうか。

 運動会は子どもたちにとって、とても重要な教育的意義があるからです。

 子どもたちは、保護者にがんばっている姿を直接見てもらい。ほめてもらえることが何より嬉しいのです。それは中学校段階であってでも、です。
また、下学年の子どもが上学年の立ち居振る舞いを見ることによって、「私たちもあんなふうになりたい」とめざす姿を実感できる機会になります。ステップやジャンプの子たちは競技や応援のリーダーになったり、運営に携わったりして下学年をまとめるという重要な役割を担います。1年生にとっては、集団行動の基礎を学ぶ絶好の機会ともなります。
 そして何よりも、本番のあの日に向けて何度も練習を積み重ねてきたことをやり終えたという達成感、自分もなかなかできるじゃん!という自己有用感を味わうことができるのです。

 子どもたちの当日の姿をご覧になってみて、いかがだったでしょうか。小さいトラブルはいくつかあったかも知れません。でもそんなことは想定済みです。
 私は、閉会式での子どもたちの嬉しそうな表情、悔しそうな表情を見て、一人一人にとって意義深い思い出となったことを確信しました。学園設立当初から不変の教育目標「生き生きとした子ども」の姿の一端を見ることができて、とても嬉しかったです。

他者の笑顔のための労苦を惜しまない子どもたち(嬉しかった話)

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先日、私は誕生日を迎えました。

この歳まで来ると、もう特に何の感慨もありません。半世紀以上前、産んでくれた母親に感謝はしますが、歳を重ねることに対して、子どもの時みたいに嬉しくないし、喜ぶわけではないですよね。むしろトシ取るのは…(みんなそうですよね。)(^^;)

最近、「LINE」でつながっている人には、「友達のこの人の誕生日ですよ」という通知が届くようですね(タイムラインというのですか?)。朝、出勤したらそこでつながっている教頭先生方が「おめでとうございます!」なんて言ってくださって驚きました。それを聞いた教務主任の先生が職員室の黒板に「祝 学園長誕生日」なんて書いてくれて、またそれを見た先生方が子どもたちに話したのでしょうか。私は誰にもひと言も言っていないのに「今日、学園長、誕生日みたいだよ」と子どもたちに知れたようです。

すれ違う子どもたちがたくさん、「学園長先生、おめでとうございます」と言ってくれます。昼休みにはギター弾きの先生が何人かの子どもたち(と、先生たち)を引き連れて、バースデーソングを歌いに来てくれました。(学園では子どもの誕生日によくあるイベントです)8年生たちが「おめでとうございます!」と集団で言いに来てくれました。担任の先生に誕生日のことを聞いた1年生は、すき間時間に折り紙で工作をしたりメッセージカードを作ったりして、お帰りの時にみんなでプレゼントしに来てくれました。

照れくさかったけれど、思わぬところで多くの人の祝意を受け、ものすごく嬉しくなりました。涙が出そうになりました。生まれてきてよかったなあ。あったかい、いい気分で、帰途に着きました。

ここに、松之山の、そして学園の素晴らしさがあるんだなあと心から思います。

「松之山んしょは、みんないい人だ」と、よく言われます。
松之山の方々は、「自分以外の人を笑顔にするために」本気で心遣いをし、そのためにいろいろとしてくださる人たちがとても多いのです。そしてそんなとき、ご自身もにこにこしています。
その生き方は、学園の子どもたちの遺伝子の中に引き継がれているんですね。
にこにこしながら「おめでとう」「おめでとう」と言ってくれる子どもたち。単にイベントだと思って騒いでいるのでは決してありません。本当に私のことを思って、喜ばせようと思って、笑顔にしようと思って言ってくれているのが分かりました。だから、心から嬉しかった。感激しました。幸せです。

同時に、こんな素晴らしい子どもたちのために、もっともっとがんばらないとなあ、今度は彼らを笑顔にするために、いろいろ考えないとなあと心から思いました。

みんな、ありがとうね。笑顔になりました。


命を預かるということ(後日譚)

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先週、「やぎを飼うことは不許可!」をもらってしまい、リベンジを誓って戻っていった1年生8名が、今日再び学園長室を訪れました。

手に手に野草を入れた袋、やぎの好物を書いたメモ、野草の写真等を持っています。
「お母さんに聞いたんだよ。」「2年生に聞いてきたよ。」「どこに生えているか調べたよ。」などなど、満足感と自信に満ちた表情で教えてくれました。

一週間、がんばって調べたことが分かりました。何より、「どうしてもやぎを飼いたいんだ!」という思いを感じました。「がんばるよ!」という気合を感じました。

ここまでされては首を縦に振るしかありません。
「分かりました。がんばってきたね。どうか命を大切に、やぎさんを育ててください。」と言いました。
子どもたち、「やったあ!」です。

さて、もちろんこれはゴールでなくてスタートです。

これからいろんなドラマが待っていることと思います。一つ一つ乗り越えて、1年生なりに成長していってくれればと思います。
この世に生を受けてまだ6、7年の子どもたちが「自分以外の命を預かり、育む」経験を通じて得るものはとても大きいのです。

やぎは秋には学園を離れる予定です。別れを迎える日、子どもたちがどんな姿になっているか、楽しみにしています。



命を預かるということ

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まつのやま学園では、伝統的に1年生が毎年「やぎのお世話」をしています。すぐ近くにやぎを飼っている方やアドバイスをしてくださる方がおられ、こころよく貸し出してくださっているのです。学園の一角には、ものすごく立派な作り付けのやぎ小屋があります。これも地域の方に作っていただいたのだそうです。ありがたいことです。

今週の火曜日、1年生が全員で学園長室にやってきました。

『学園長先生、やぎを飼いたいです。飼わせてください。』
『かわいいから。』『飼ってみたいから。』『お散歩したいから。』
『そのためには、えさもきちんとあげます。』『お世話もちゃんとします。』

1年生は必死です。どうしても飼いたいという気持ちが伝わってきます。かわいい8人の子どもたちの訴えです。つい、「いいよいいよ、飼いなさい。」と言いたくなる気持ちをぐっと抑えて、敢えて「難癖」をつけました。

「みんなはどうしてもやぎさんを飼いたいんだね。その気持ちは分かった。でもなあ…。」
「飼うのはいいけれど、本当にお世話できるのかい?」
「やぎさんが何を食べるのか、知っているのかい?どこから持ってくるんだい?」
「うんちもおしっこもするんだよ。」
「病気にもなるよ。去年の仔は大変だった。そのとき、どうするんだい?考えてあるのかい?」

そして言いました。

「やぎさんを飼うということは、『命を預かる』ということです。みんなの世話をしてくれるおうちの人がいるように、みんながやぎさんのお母さんやお父さんにならないといけないんだよ。できるのかい?できなければ、やぎさんは死んじゃうんだよ。」
「みんなの今の様子を見ていると、とてもそんなふうには見えない。だから今日は、『いいですよ、飼いなさい』とは言えません。もう少し、勉強してきなさい。」


事前に『学園長先生優しいから、きっとすぐに許してくれるよ』と言っていたという1年生、まさかの「不許可」にシュンとします。でもすぐに、『よし、じゃあ、お姉ちゃんに聞いてみる。』『図鑑で調べる。』『うちの人に聞いてくる!』と口々に言って帰っていきました。
今、「リベンジ」をめざして調べているそうです。来週また、みんなして学園長室に来るとのことです。

「学校で生き物を飼う」ということは、今まで守られ、人のお世話になって育ってきた小さな1年生が、初めて「他者のお世話をして命を守る」ことです。「他の人がかわいがっていた大切な命を預かる」ということでもあります。そのためにするべきこと、してはいけないことなど、たくさんのことを考え、体験していくわけです。
やぎはかわいい動物です。ちゃんと世話をしてあげると、ものすごくなつきます。子どもたちの中には当然、「愛情」がわきます。その上で、ああそうか、自分もこんな愛情をもって育てられているんだな、と気付くことができたら、最高です。

その意識を指導者がもっていないと、この活動はまったく意味をなしません。ただの作業、ルーティンワークになってしまいます。

さて1年生、どう成長したのかな。
8人の小さな「お母さんお父さん候補者」の再挑戦、待っていますよ。

(一番下の写真は、去年のやぎ・さぶろうくんと現2年生のお別れの日の様子です。がんばってお世話したからこそ、「さみしいな」と背中が言っていますね。)


たくさんの方々に支えられて

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夕方、地域の方々がたくさん来校されました。

「まつのやまタイム」(生活科・総合的な学習の時間)の年間の方向性について、各担任と徹底的に討論する時間です。担任は「こういう子どもたちを育てたい!」とビジョンを語ります。そこに「こうしてみよう」「こんな協力ができるよ」と助言くださるのが、地域の方です。

ここまで深く、地域と学校が関わった教育活動が展開されているところも珍しいのではないでしょうか。まさに学園を「地域の宝」とし、協力を惜しまない方々。本当に心から有り難いと思います。真に「地域とともにある学校」の姿が、ここにはあります。

学園長として、心から御礼申し上げます。ありがとうございます。

今日お集まりの方はもちろん、それ以外にも、実に多くの松之山の方々に支えられて、学園の子どもたちはすくすく育ちます。

子どもたち、今は分からなくていいから、大きくなって、ホントに素敵なところにいたんだなと振り返ってほしいです。そして、子どもたちの中から今日お集まりの方々のような人物が一人でも多く生まれることを願います。

副学園長と力を合わせて

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4月から、新しく松之山中学校長として浅井貞夫副学園長が赴任しています。
コロナ禍はまだまだ続き、学園経営においても難しい判断を迫られる場面が数多くあります。そんなとき、とても頼りになる存在です。

副学園長、そして二人の教頭をはじめとする全職員と力を合わせ、学園の子どもたちのためにがんばっていきます。

以下、浅井副学園長からの自己紹介です。

 今年度、副学園長・中学校校長を務めさせていただきます浅井貞夫と申します。魚沼市立魚沼北中学校から参りました。生まれも育ちも魚沼市で、昨年度までは母校の閉校・統合に携わらせていただきました。教科は保健体育です。スキーや野球、テニスに若い頃は打ち込んでいましたが、最近はゴロゴロしてばかりで見る影もありません。
 まつのやま学園が地域・保護者と力を合わせて素晴らしい教育活動を行っていることは広く知れ渡っています。私もその仲間に入れていただき、松之山の子どもたちの健やかな成長のために全力で取り組んでいきます。どうぞよろしくお願いいたします。

「生き生きとした子ども」をめざして

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この4月より、久保田智恵美先生、相澤顕先生の跡を受け、第三代まつのやま学園長(松之山小学校長は留任)を拝命いたしました藤田剛(ふじた・つよし)と申します。偉大なお二人の足下にも及ばないですが、誠心誠意、力を尽くしてまいります。

創立5年目を迎えた当学園は、地域と真に一体となった特色ある教育活動を展開し、市内や県内はもとより、全国からも注目されている新しい学校です。創立当時の理念を大切に、更なるバージョンアップを図っていく年にします。コロナ禍の中にありますが、松之山らしいダイナミックな教育活動を展開していきたいと考えています。

また、今年度は新しく松之山中学校長として浅井貞夫(あさい・さだお)副学園長が赴任いたしました。後ほどこのHPでも紹介いたします。浅井副学園長としっかりスクラムを組み、子どもたちの幸せな学園生活のために尽力いたします。

さて、まつのやま学園の「強み」とは何か?思いつくままに挙げても、以下のようなことがすぐに出てきます。

・学園と学園に子どもたちを地域の「宝」とし、たくさんの支援をしてくだ  さる地域の方や松之山出身の方の存在。(本当に温かい地域です。)
・義務教育9年間を見とおした指導が行われていること。
・学園創立当初の理念に基づく4−3−2制を採用するとともに,6−3制  のよさ,けじめを取り入れていること。
・小学校段階での「教科担任制」の導入がすでに一部でなされていること。
・小学校籍児童に対する専門性を生かした中学校籍教員の乗り入れ。
・小中教員の相互交流,「異文化理解」がなされ,融合に向かっていること。
・「コミュニティスクール」が機能し,「まつのやまタイム(生活・総合)」に地域住民のみなさんが積極的に参画していること。
・ALTがほぼ常駐し,児童生徒の様子を把握している。その上での全校「E+タイム」を実施していること。
・地域とともに創る「特色ある教育活動」の展開(山菜採り・学校田・探鳥会・湯鳥駅伝&運動会,スノースポーツ.COMやスキー関係諸団体との連携によるスキー学習、アウトドア部や自然科学部)
・「雪里留学」等,地域外からの受け入れ体制の整備に向かっていること。
・全国の「小中一貫小規模特認校」との情報交換,交流(児童生徒も,職員も)

他にはなかなかない、この「強み」を「生かし切る」活動を展開し、創立当時からの教育目標「生き生きとした子ども」の具現化をめざします。

子どもたちの日々の教育活動や学園長の考え・学園運営の方向などは、このHPにどんどんアップしていく予定です。ご高覧いただければ幸いです。学園の教育についてお聞きになりたいことやご意見等は、どうぞ遠慮なくご連絡ください。

また、当学園は「小規模小中一貫教育特認校」です。学区外、区域外からの児童生徒の受け入れも行っています。このことに関するご相談もお気軽にご連絡ください。

今年度もまつのやま学園を、どうぞよろしくお願いいたします。
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