まつのやまブログ

1学期終了!家庭連絡票は「点」ではなく「線」で見て!

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 本日をもって72日間(1年生は71日間)の令和3年度第1学期が終了しました。コロナ禍の中,感染対策に万全を期しながら,できるだけ今までどおりの教育活動を取り戻そうと,子どもも職員もがんばった1学期でした。運動会,各種の校外学習,プールでの学習等々,地域のみなさん,ご家族のみなさん等々の多くの愛に育まれ,学園の子どもたちが多くの成果を上げることのできた学期でした。

 さて明日からの夏休みを前にして,どうしても親子で一喜一憂してしまうのが「家庭連絡票の成績」ではないでしょうか。家庭連絡票というのは,お子さんの学校での人間的成長,また「学習面でこれだけがんばりましたよ」といった成果をご家庭にお知らせする文書です。

 この家庭連絡票を見るときに大切な視点は,現時点でのお子さんの学力をお知らせするだけの「点」としての見方ではいけない,ということです。ではどういう見方が大切なのかというと,学校とご家庭が今のお子さんの成長にとって何が良いのかを具体的に話し合うための「線」のような存在だと考えていただくことだと思います。家庭連絡票というのは,決して学校側からの一方通行のメッセージではありません。

 そうは言っても,子どもたちにとっても保護者のみなさんにとっても,一番気になるのは「成績」つまり教科の評価・評定だと思います。でも,通知票に書いてある「ABC」とか「◎○△」の数や評定の数値だけを見て一喜一憂するのは良い読み方ではありません。
 苦手な教科があり,成績が思わしくないとき,注意したり叱ったりするだけではその場限りの「点」に終わってしまいます。そもそも家庭連絡票というのは,「叱るための道具」としてお渡ししているのでは絶対にないのです(ここは強調しておきますね)。
 逆に,たとえ良い成績だったとしても,ほめるだけにとどまったら,これもまた「点」になります。大切なことは,成績が良かったにしろ思ったほどではなかったにしろ,親子が一緒に「成果」を客観的に受け止めて,そこから次の「課題」を見つけることです。成績が良かったお子さんでも,必ず課題はあるはずなのです。
 そして次は,具体的に「何を,どう」がんばれば良いのか,「具体的方策」をお子さんと話し合ってください。やみくもに「がんばれ」だけでは、何をどうしたらいいのか分かりません。「次は,これをがんばってチャレンジしよう!」「こういう方法で、このことにチャレンジしていこう!」等々…これで,家庭連絡票は次につながる「線」になります。
 テストなどもそうなのですが,今の時点より「次」を考え,お子さんをどう伸ばすか,担任とも認識を共有することが大切なのです。伸び続けるために、「今の良い成績」より,「次の課題」が分かる方が,お子さんにとって絶対にプラスになるのです。

 せひこんな考え方で,お子さんにとって充実した1学期であったかどうか,ご家庭でもお子さんと一緒に足跡を振り返って話し合ってみてくださいね。

 最後になりましたが,地域のみなさま,保護者のみなさまからの深いご理解と多大なるご支援,ご協力のおかげで,まつのやま学園も大過なく1学期を終えることができそうです。1学期間、このブログをお読みいただきましてありがとうございました。

 終業式で,子どもたちには短く(暑くて,とてもとても長話などする余裕はありません。お互いのために(^_^;)),こんなことを話しました。

「とにかく,生きて学園に帰ってきてくれ。死ぬことは許さん!そのためにできることを考えなさい。それができたら,怪我や病気をしないでください。それができたら,宿題や手伝いをちゃんとしてください。そしてそれができたら…夏休みを楽しんできてください。」(この間、約1分(^^;))

 隣町では大きなクラスターも発生してしまいました。子どもたち一人一人,そしてご家族,地域のみなさんが感染対策に最大限の留意をしてほしいです。

 80名の子どもたちが有意義な夏休みを過ごして,8月30日の2学期始業式には元気な顔を見せてくれることを願っています。

 これから先も子どもたちに「夏休み」は毎年訪れるのでしょうが,『今年の夏は,今年だけ』です。いい『夏男』『夏女』にして,再び学園に向かわせてください。
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