まつのやまブログ

2学期開始!

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 夏休みが終わり,2学期が始まりました。
 1学期終業式の際に話をした「まずは『生きて帰る』こと」「それができたら,けがや病気をしないこと」「それができたら,手伝いや学習をきちんとすること」「それができたら,夏休みを思い切り楽しむこと」。一人一人,取組や評価は違うでしょうが,最も大切な「第1段階」は,全員が厳守してくれました。ありがとう。
 
 自分自身がそうだったからでしょうか,「もう少し休みが続くといいなあ」と思っている子が大勢のように思いますが,実は「友達と会えて,遊ぶことができるから」「家にいても退屈だから」という理由で,「休みはもういい,早く学校始まれ!」と思っている子も一定数いるようです。昨年同様のコロナ禍で,「お出かけ」があまりできない夏でしたから,そんな意識の子は案外多いのかも知れませんね。
 
 ある程度自分の意のままに過ごすことができた夏休みと違って,学校での生活は「ルール」や「制約」だらけですから,「窮屈」であることは間違いありません。授業をはじめ「学ぶ」という行為には,「努力」や「苦痛」は必ず伴います。しかし,それを乗り越えたときの達成感は格別なのです。また,学校に来れば毎日友達と顔を合わせることができるというのも大きな魅力なのでしょう。

 「こんなにも,嬉しいことであったのだ。そう,学校へ行くと言うことは。」

 歌人の俵万智さんが詠んだ作品です。彼女はもと高校の教員でしたね。この歌が,学校生活のどんな場面を切り取って詠まれた歌なのかは,想像するしかありません。自分の子ども時代のことなのか,
教員となってからのことなのか,教員を辞してからのことなのか。それらも含めてです。

 いずれにしても,まつのやま学園の子どもたちにとっても,この歌のように,毎日会えて嬉しく思える友達や先生がいて,苦しさを乗り越えた先には楽しい出来事が待っているような,そんな実りある2学期になるように職員一同協力してがんばりますので,皆様方からのご理解とご支援をお願いいたします。

 こんなご時世ですが,つまんないことばかりではありません。きっと好転していくことを信じます。その希望の光である子どもたちを,大切に育てていきます。

子どもたちの命を最優先に

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【新学期にあたって】

 週明けから2学期が始まります。職員も,子どもたちを迎え入れる準備を万端にしています。

 いろいろな関係省庁が警鐘を鳴らし,報道もさかんにされますから,見聞きしておられる方も多いと思いますが,夏休み前後,特に「9月1日」あたりに小中学生の自殺が急増することが判明しています。このことを受けて文科省も「夏休み明けは子どもたちの心身に変化が現れやすい」として,全国の教育委員会に今以上の見守りを強化するように求めています。学園においても,「一人一人の子どもたちの小さな心身の変化を見逃さないように」と職員に指示したところです。

 厚労省の「自殺対策白書」は小中学生の自殺について,「家族からの叱責・しつけ」の他,「いじめや進路に関する悩み」などの学校生活が原因のケースも少なくないと分析しています。その上で「夏休み明けは生活環境が大きく変わり,大きなプレッシャーや精神的な動揺が生じやすい。」との指摘がなされています。
 ある程度の経験を積んだ教員なら多くが実感していますが,夏休み明けには自殺(未遂)などの大ごとには至らないにしろ,不登校や非行,いじめなど,精神的な不安定さが原因と思われる不適応行動が多く発生する,ということもあります。

 こうした意味で,8月の末から9月は教職員も保護者・地域のみなさまも4月の学年初めと同じように,細心の注意と緊張感をもって子どもたちを見守らなければならない時期だと考えています。先生方や親など,子どもたちを取り巻く「大人」にしてみるとどうしても,「ほら,2学期が始まったのだから早く夏休み気分を吹っ飛ばして,『きちんと』生活しなさい!」と言いがちです。2学期には学園フェスタや部活動の新人戦,駅伝大会など,大きな行事が目白押しですから,教員にも「子どもたちには,きびきびと動いてほしい」という思いが生まれます。
 9月は祝日も多く,それが集中的に来たりする期間もありますから,せっかく学校生活のペースに慣れたと思った矢先にまた休みになり,生活リズムがまた狂ってしまうことも心配されます。こうした大人と子どもの意識のずれが一つの要因となって,不適応行動の増加に繋がっているような気もします。

 保護者のみなさまも教員も「気がもめる」でしょうが,ここは一つ落ち着いて。
 叱咤激励をしすぎないように注意するとともに,一人一人の子どもたちの微妙な変化を見極めて冷静に対応していきましょう。最初からアクセル全開で飛ばすのではなく,やわやわ暖気運転をした上でそろりそろりと走り出す,くらいでちょうど良いですよ。
 ご心配なことがありましたら,どうぞ遠慮なく担任・学園までお知らせください。一緒に考えましょう。

 週明けの30日,まつのやま学園の子どもたちの元気な顔を,待っています。



【新型コロナウイルス感染症について】

 新型コロナウイルス感染症(デルタ株)の爆発的な拡がりが起きています。多くの都道府県で「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」がとられ,新潟県内・十日町市内においても連日とても多くの感染者が報告されています。夏休み中には郡市内の公立学校に通う子どもたちや教職員の感染も報道されました。このことは,今日も現在進行形です。
 学園では引き続き,「徹底した手指消毒」「検温や詳細な健康観察をはじめとした子どもたちと職員の体調管理」「マスク着用の徹底(併せて『外して良い場合の指導』も)」「密の回避・換気の徹底」等々,これまで同様に緊張感をもって感染防止に努めていきます。
 ただこのような状況では,もはや全国どこにいても,いつウイルスに入り込まれてもおかしくありません。各自がどれだけ注意をしていても,です。地域の感染状況やそれに対する対応も刻々と変化していくことが想定されます。学園でも場合によっては緊急の対応等をとらせていただくこともあるかと思います。学園からの文書やメール,HP等は随時チェックしていただけますよう,よろしくお願いいたします。
 
 また,当然のこととして,万が一,感染者が出た場合においても「風説の流布(SNS等含め)」や「誹謗中傷」「感染者を特定しようとする行為」等,人として間違った行動は厳に慎んでいただきますよう,お願いいたします。

 学校も家庭・地域も,みんなで協力してこの国難を乗り越えましょう!

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