【20200107講演】みよし市新年教育研究会

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 新年最初の講演は、1月7日みよし市新年教育研究大会での講演で、みよし市勤務の350名ほどの先生方にお聞きいただきました。

 演題は「新学習指導要領を踏まえた授業づくり」。新学習指導要領の背景、Society5.0、主体的・対話的で深い学びを生み出すための手だてなどをお伝えしました。

 講師紹介で、「教育と笑いの会」会長とも紹介いただきましたので、笑っていただく箇所も意図的に多く入れて、90分間の講演をさせていただきました。

 大きな会場では質問はまずないのですが、今日はお二人からいただけました。有り難いことです。(玉置)

12月16日 春日井市立押沢台小学校での学び(安部・加藤奨基・高桑)

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 こんにちは。4期生の安部、加藤奨基、高桑です。12月16日に押沢台小学校に行かせていただきました。玉置先生による、本物の子どもの前での模擬授業、その後の講演を含め、多くのことを学ばせていただきました。

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 こんにちは。4期生の安部です。先日、春日井市立押沢台小学校に行かせていただきました。今回はなんと、初めて玉置先生の講演のお手伝いをさせていただきました。それは私と高桑さんで、行われた授業について玉置先生にインタビューをするというものです。私と高桑さんは数日前に違う学校の講演で、「17番目の秘密」を先生方相手に授業されているいるのを見ていました。そのこともあって、玉置先生は今回、インタビュー方式のお手伝いをしてみないか、という提案をしていただきました。どんなことを質問したら深い内容になるのか、とても緊張しましたが、何とか任務を果たすことができました。玉置先生からもお褒めの言葉をいただき、とても嬉しかったです。

 先生の授業を本物の子ども相手に改めて見させていただいて、目の前の子どもとのやりとりが本当に上手いなぁということを実感しました。前回は先生たち相手だったため、もしかすると、先生が意図する発言が出てくるのは当たり前かもしれません。

 しかし、今回の授業は本物の子ども相手でした。1番前で、先生が指示する前からどんどん計算してしまう子、「計算するのがめんどくさいなぁ」という素直な気持ちを話す子どもなど様々な子どもがいました。そのような中で、先生は、なるべく多くの子どもを巻き込んで、それぞれの特性を生かしてみんなで作り上げる授業展開をされていました。

 例えば、先ほど挙げた、自分で勝手に計算を進めてしまう子どもに対して、厳しく指導するよりも、その子のノートを黒板にそのまま書いて「彼女、何やってるかわかる?」という発問をしました。その女の子がノートに書いていたものはこの授業の核心に迫るもので、それをみんなに共有する、しかもどうしてこの行為をしたのか、全体に問うことで、ぐっと解決に向かうのだということに気が付きました。この発問を聞いた時は、さすが玉置先生だなぁということを感じました。一人一人の子どもの行動、発言、つぶやきをどのようにつなぎ、コーディネートするか、それが教師の腕の見せどころだと思います。自分には到底できるものではありませんが、先生の授業を頭に焼き付けて自分もいつかあのような素晴らしい授業ができるように頑張りたいと思います。

 今回も多くのことを学ぶことができました。玉置先生をはじめ、押沢台小学校の関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)


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 こんにちは、玉置ゼミ4期の加藤奨基です。春日井市立押沢台小学校で、玉置先生の飛び込み授業と講話を見学させていただいたので、記事にしたいと思います。押沢台小学校は小高い丘の上に建っていて見晴らしが良く、周囲をぐるりと囲んだ山が紅葉しており、とても綺麗な景色の学校でした。

 今回の講話は新しいスタイルでした。玉置先生の授業を見ていたゼミ生が、授業中の先生の気になった働きかけについて質問し、それに先生自身が答えていくというものです。自分は記録行ったので、それらを記していきます。

〇子どもに、「17番目の秘密」というタイトルから、何を思ったかを質問したのはなぜか。
 授業では何を言っても良い、ということを分からせるため。子どもの「えっ!」という発言も褒め、「何か思うということはいいことだ」と価値付けした。

〇子どもの気持ちを黒板の隅に板書していたのはなぜか。
 対話のタネにする意図があった。「こう言ってたけど、どう思う?」と後から発言を生かすことができる。また、グループ活動中に子ども同士の繋がりを書いておくことで、後で拾うこともできる。

〇ペア交流を多めにしたのはなぜか。
 どこまで子どもが理解しているか、確認するため。また、子どもの頭の中を整理し、束ねるため。できる子どものペースで進めると全体がうまくいかないと感じ、ペア交流を多くとった。

〇後ろ席の子どもの食いつきがよくない。「(問題に対して)どう思う?」声をかけると「面倒くさい」と反応。それでも、「『面倒くさい』も良い」と価値付けしたのはなぜか。
 「面倒くさいから簡単にしよう」という気持ちの転換を図りたかった。馬場先生の言葉に、「教師は、子どものどんな発言でも舞台に乗せられる」というものがある。ふざけている発言でなければ、深い教材研究が必要だが、価値付けすることでどこかで生かすことができる。

〇褒め言葉がとても多かったが、どういった意識だったのか。
 事実を基にして褒める。ヨイショで褒めるのは逆効果。また、褒めすぎもあまりよくない。対象の子どもの様子を見ながら、褒めるところは褒め、注意するところは注意する。

〇一人だけでどんどん問題を進めてしまう子どもにはどう対応すればよいか。
 どんどん問題を進めていくということは、授業にのめり込んでいる証拠。全体へ繋いで、子どもを生かしていく。

〇「(子どもの発言に対して)今、なんて言ったか分かる?」と発問し、もう一度子どもに返しているのはなぜか。
 発言の核となる、「一番おいしいところ」は子どもの言葉で言わせたいため。教師はよく、子どもの発言の足りない部分を補って、言い過ぎてしまう。子どもに問い返すことで、子どもに言わせている。

〇「法則」「仮説」などの小学生には難しい、数学的な用語を使ったのはなぜか。
 子ども目線で、大人の言葉を使って褒められると嬉しいため。また、難しい言葉に触れる機会を設けることで、子どもの経験値にもなるため。

〇「17番目の秘密」の法則を見つける活動の際に、「動き回って探す」という指示をしたのはなぜか。
 法則を見つけるには、必要なやることが多いので、役割分担が必要である。その役割分担を価値付けするため。また、子どもの様子を見ていて、「動き回る」ができそうなクラスだと判断したため。「役割分担する」ということは、授業の枠を超えて一生使えることである。そのため、役割分担を価値付けした。

〇グループ活動を指示した際、一人でいる子どもに、どのように声を掛けたのか。
 グループになり、繋がれるように声をかけた。グループ活動にした時は、離れている子どもがいないかをよく見る。また、グループの隊形になっていても話し合いに入れていない子どももいるため、そのような子どもを見つけて声をかける。

 以上が、ゼミ生の質問と玉置先生の答えになります。先生の働きかけで特に印象的だったことが、子どもの様子をみて働きかけを変えていく、ということです。自分が授業者だったら、子どもが予想外の行動をした時に、すぐに調子が狂ってしまいそうです。玉置先生のように、落ち着いて子どもの様子を見て、これから行う働きかけが子どもにとって最高のものになるように対応する力を身に付けていきたいと感じました。

 また、授業をみて質問をしていた安部さんと高桑さんも凄いなと感じました。自分には、まだまだ二人のような授業を見る目が足りません。これから、どんどん精進していきたいです!玉置先生、校長先生をはじめとする押沢台小学校の先生方、ありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは、4期生の高桑です。先日は、押沢台小学校に伺い、玉置先生の「17番目の秘密」という算数の授業を見ました。本物の小学生を相手に玉置先生が授業をする姿を生で見るのは初めてのことだったのですが、子どもとのやりとりが絶妙で、授業を見ながら何度も感動しました。今回は、そこから学んだことを書いていきたいと思います。

 玉置先生はよく、教師と子どものつながりでなく、子ども同士のつながりを重要視すべきとおっしゃっています。私が今まで受けてきた授業は、先生が発問を投げかけてそれにわかる子や自信のある子が答えて解決すると流れが一般的でした。

 しかし、それでは、教師と子どもの1対1のつながりで終わってしまうと同時に、できる子だけで進んでいく授業が当たり前となり、教師の知らないところで苦しむ子どもが増えていきます。それに対して、玉置先生は、華麗に子どもをつなぎ、巻き込みながら、全員で授業を受ける意味を見出していました。例えば、子どもが作業し終わったあとに「はぁ」とため息をついていた様子や「そういうことか!」というような反応をもとに「どう思ったの?」と発問をし、子どもから言葉を引き出していました。

 また、子どもの返答をそのままにせず、「今、〇〇くんどういう言い方してた?」と他の子どもにつないでいました。他にも、しっかりと押さえる必要のあることは「隣同士で説明しあって、確認して」と促したり、最後子どもたちに秘密を見つけ出させる場面では「1人でやっていたら辛いよ、自由に動き回っていいからね」と促し、子どもたちが自然とつながり合える機会を何度もつくっていました。

 このような玉置先生の自然な促しに子どもはのせられ、周りの仲間と協力して学びに向かおうとする姿が多く見られました。私は、いきいきと学習に向かう子どもたちの姿を見て、この授業を通して子どもたちは算数の学び以上に大切な「仲間の大切さ」「学習の面白さ」を学んでいるなぁと感じました。私たちゼミ生にとっても、子どもたちにとっても、学びの多い素晴らしい授業でした。

 そして、授業が終わった後の講演会では、先生方の前で安部さんと2人で玉置先生に質問をするという大役を務めました。とても緊張したのですが、「伝えたかったことを余すことなく聞いてくれた、幸福感に満ちている」と玉置先生にお褒めのお言葉をいただいたので、その日はいい気分で過ごせました(笑)やはり、玉置先生に褒められるのは何ごとにも代えがたい喜びがあります。何を言われるかよりも、誰に言われるかが大事。私も子どもたちにとって、「あの先生に褒められたら嬉しくて、やる気が出る」と思ってもらえるような教師になりたいなと思いました。

 最後になりましたが、玉置先生、押沢台小学校の先生方、素晴らしい学びの機会をありがとうございました。(高桑)

12月16日 春日井市立押沢台小学校での学び (中西・北神)

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 こんにちは。5期生の中西です。12月16日に春日井市立押沢台小学校で実際の子供たちをまえにして玉置先生が実際に授業を行う場面を見させていただきました。そこでの学びを書かせていただきます。

 今回は「17番目の秘密」という内容の授業でした。私が印象に残っている場合は、17番目の秘密を見つけるために、「動きまわって探していいよ」と玉置先生が子どもに指示されたところです。このことについて玉置先生は講演会で、「法則を見つけるために、1人ではなく何人かで分担しながら考えていったほうが効率的。仕事分担を行うということは、これからも使っていくことができる」とおっしゃりました。

 17番目の秘密を見つけることだけを目的とするのではなく、これからの生活で活かしていくことができる「仕事分担」について子どもに意識させます。動きまわって探すという玉置先生の指示だけで、仕事を分担していた子を価値付けし、クラス全体に仕事分担の大切さを伝えておりました。私が授業を見ていて近くに座っていた子が、プリントに「仕事分担」と書いて赤で囲んでいました。授業の狙いを意識させることは当然必要なことですが、これから生活していく上で大切なことを、授業という枠組みを超えて学ぶことができるような展開も必要だと学びました。

 玉置先生はちょっとした子どものつぶやきや反応を見逃さずつないでいくことや、子どもとの自然なやりとりが本当にお上手だなと感じました。「どうして〜な反応をしたの」「〜についてあなたはどう思う?」「〜さんはみんながまだやってないことをやっているよ。〜さんは何をやっているのか分かるかな?」など、どの問い掛けも子どもの学びが深まるものです。私も子どもが主体的な深い学びにつながる発問を意識していきたいと思います。

 今回も多くの学びを得ることができました。このような学びの場を与えてくださった玉置先生、押沢台小学校の先生方、本当にありがとうございました。(中西)

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 こんにちは!五期生の北神です。先日、押沢台小学校で、玉置先生が授業をされました。今回はそこでの学びについて書きます。

 今回、玉置先生が授業をされたのは、算数の「17番目の秘密」という教材です。子ども達は17番目にどんな秘密があるのか、とても真剣に考えていました。「分かった!」「すごい!」という声が聞こえてきたかと思ったら、「あれっ?」「何で?」という声が聞こえてきました。ああでもないこうでもないと何度も仮説を立て直して考えていました。子ども達の表情を見ていても、本当にこの教材に興味を持って取り組んでいることが伝わってきました。

 私が一番印象に残っていることは、「ふざけていない限りは舞台にのせる」ということです。規則性を見つけるために、何回か計算をして表を埋めていくという活動がありました。その時に、ある男の子がため息をつきました。玉置先生は、その男の子に、「何でため息をついたの?」とお聞きになりました。すると、男の子は、「めんどくさかった。」と答えました。それに対して、玉置先生は、すぐに、「算数は、めんどくさいって思うことが大事なんだよ。算数はめんどくさいって思うことを簡単にするためのものだから。」とおっしゃいました。すごく上手な返し方だと感じました。

 私は、教育実習の研究授業で、自分が想定していなかった意見が出てきて時に焦ってしまいスルーしてしまいました。しかし、その子はふざけていて間違えた訳ではありません。その子は真剣に考えていました。この男の子も、真剣に取り組んでいたからこそ、めんどくさいと感じたのだと思います。だから、それを否定したり無視したりしてはいけないと思いました。子ども達が真剣に考えた発言ならば、プラスの方向に持っていくことが教師の役目だということを学びました。「ふざけていない限りは舞台にのせる」ということを心掛けたいです。

 玉置先生、押沢台小学校の先生方、貴重なお時間をありがとうございました。(北神)

2020年1月4日第3回学び続ける教師の会開催(玉置)

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 2020年1月4日、1期生・2期生・3期生による「第3回学び続ける教師の会」を行いました。

 午後3時からはレンタル会議室で、それぞれから去年1年の振り返りをしながらの情報交流会。1期生はさすが教員3年目。表情にも実践内容にも余裕が感じられました。一方、1年に満たない3期生は表情が硬く、日々必死という人もいましたが、当然のことと聞いていました。

 また他地域での教育事情を聞き、自分が取り組んでいる教育活動の意義について考える機会にもなったようです。いずれにしても、それぞれの勤務校で順調に教員生活を送っているようで、元指導者としてほっとした2時間30分でした。

 場所を変えて、人数がさらに増えての懇親会では、教員生活ばかりではなく私生活の話題も飛び交い、ゼミの横のつながりばかりではなく、縦のつながりのよさを感じさせてくれました。

 この会を提案したのは私です。卒業後、ほぼ同業に就くわけですので、ゼミの横のつながりばかりではなく、縦のつながりも大切にしておきたいと思っての「学び続ける教師の会」です。

 先日も同じ地で働くことになった2期生と4期生の出会いを作りました。記事から縦のつながりのよさを感じていただけると思います。

 ゼミ生はますます教育活動の場が広がってくると思います。思わぬところで、玉置ゼミでのつながりが生きることもあると期待しているところです。

 私にとってはゼミ生から元気を出させてもらう会になっています。また教育学部の大学人として今後の講義のヒントももらっています。今回も充実の1日となりました。ゼミ生に感謝の日でした。(玉置)

※写真は懇親会後のワンショットです。実は全員が集合していると思って撮ったのですが、そうではありませんでした。研究室HPトップの写真が懇親会参加メンバーの写真です。なお、情報交流会には3期生の菱川君が特製ケーキを持って参加してくれました。ごちそうさまでした。

12月7日 教育と笑いの会からの学び (生田・中西・二宮)

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 こんにちは!5期生の生田朋也です。今回のセミナーは丸の内駅近くでの開催でしたが、間違えて丸ノ内駅に行ってしまい危うく遅刻するところでした。とても焦りました。

 さて今回は「教育と笑いの会」ということでセミナーの名前からもとても興味を惹かれました。やはり教師もパフォーマーとして、話がうまく、引きつけることのできる話の仕方をしていかなければなりません。自分は玉置先生の「落語家直伝 うまい!授業の作り方」を読んでから教員と笑いの関係についてとても興味が出まして、今回このセミナーに参加させて頂きました。

 今回色々なゲストが来てくださったのですが自分は道徳とわかりやすい話し方について書いていこうと思います。

 まず山田貞二先生の道徳です。「かぼちゃのつる」というお話です。話の内容としては主人公のかぼちゃがわがままにつるをのばしみんなをこまらしてしまい、最後にはツルが切れてしまいかぼちゃが泣いてしまうお話です。山田先生の授業は2回目でしたが、大人の僕でさえも小学生に戻ったかのように引き込まれてしまう授業でした。そこまで特別な事はしていないのに、タイミングと話の間と話し方の抑揚が一層雰囲気をつくっていました。

 そして役割演技では子ども2人だけでやるのではなくインタビュー形式でやっていました。これにより沢山子どもから引き出せるのと、なんとなくやるだけの形式的に役割演技をやることを防げ、追質問や切り替えしにより、より深く考えれるなと思いました。自分は役割演技をなんとなく入れてしまっていたのでしっかり考える部分を伝えて、子どもだけでやらせるのもありだとは思いますが、こういったインタビュー形式も面白そうだし、他の子もドキドキしながら真剣に聞く雰囲気をつくれるのではないのかなと思い、やってみたいと思いました。

そしてわかりやすい話の講演で印象に残ったのが、話す目的、話す相手を明確に意識していることです。

 話す相手というと自分は実習子ども相手に話すことは強く意識していましたが、話す目的ということについては少し自信がありません。子どもに対して、なんでいま先生がこの話をしているのか、という意識が弱かったので子どもたちも理解しにくかったと思います。やってそうで意外と意識が低いなと思いました。なんとなく話していることが多すぎました。そして内容、技術、熱意はわかりやすい話には欠かせません。

 「教育と笑いの会」という斬新な題名で、とても濃い一日で教育について色んな視点から学ぶことができました。玉置先生はじめ、教育と笑いの会に携わった方々ありがとうございました。(生田)

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 こんにちは。5期生の中西です。12月7日に行われた授業深掘りセミナー・教育と笑いの会で学んだことを書かせていただきます。

 授業深掘りセミナーでは山田貞二先生が道徳の模擬授業を行いました。そこで学んだことは先生と子ども1人が行うインタビュー型の役割演技についてです。子ども同士で行う役割演技は自分ごととしてとらえにくく、役割演技に重点が置かれ、授業のねらいを子どもが意識しにくい場合があります。それに比べて先生が入って行う役割演技では、子どもの率直な思いを引き出すことができ、出された良いワードを先生がとらえ、広げていくことができます。少し難しい問い掛けをするよりも、この役割演技を行うことで、子どものさまざまなな意見を引き出すことができると学びました。

 午後から行われた「教育と笑いの会」では、先生がよく笑うと、その先生のクラスの雰囲気が良くなるということを感じました。あまり笑えない子は、自分だけ笑っていてはいけない、と周りの人を気にしてしまいがちです。このような子は、どんなことにおいても他者からの評価を気にしてしまい、消極的になってしまいます。先生がたくさん笑えば、笑える子ばかりになり、他者の評価をきにしすぎず、気持ちにゆとりができていろいろなことに挑戦する子どもが増えていくと思います。私が教師になったとき、笑いの絶えない明るいクラスの雰囲気を心がけていきたいです。

 今回のセミナーでも、沢山の学びを得ることができました。このような学びの場を与えてくださった、玉置先生はじめ関係者の皆さま、ありがとうございました。(中西)

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 こんにちは!5期生の二宮です。今日は12月6日に参加させていただいた「教育と笑いの会」に参加させて頂いて学んだこと二点について書いていきたいと思います。

 一点目は、自分事にするということです。山田先生の模擬授業を受けさせていただいて、小学校1年生の物語でも自分の立場に立って考えることが大切だということを学びました。山田先生の授業の中で自分が「南瓜は、」「蜂は、」「蝶は、」とそれぞれの立場に立って、「自分だったら」の考えを持つことができました。そのことが「考え、議論する道徳」の第一歩になるのかなと思いました。

 そしてそれを生み出す方法の一つとして山田先生から「聞き合う」活動というヒントを頂きました。まだまだ何もイメージは出来ていないですが、自分の理想の「考え、議論する道徳」を探していきたいです。

 二点目は、先生が子どもを写す鏡だということです。シンポジウムの中で「失敗をも楽しもう」とすることで余裕が生まれてくる一方で「失敗を何とかしよう」とすると固くなるということを話されていました。教育実習を終えた今だからこそこのことがよくわかり、自分を見直すことができました。今の自分は後者であり、特に実習でも失敗を恐れて、失敗を重ねてしまうということがありました。なのでまずは「失敗をも楽しもう」とゆとりを持つことが大切だと感じました。そして、そのゆとりから生まれる表情が子どもたちに反映し、いい雰囲気の学級ができると思いました。野口先生や玉置先生や和田先生、池田先生のようなベテランの先生方が行われていた実践をお聞きしましたが、そういったことは出来なくても、自分なりの実践を見つけていきたいと感じました。

 懇親会を含め朝から夜までとても勉強になり、「自分がやりたい」と思うことだけでなく、自分自身と向き合い考えるいい機会になりました。玉置先生、関係者の皆様、本当にありがとうございました。(二宮)

12月16日 4期生ゼミ 模擬授業の反省(山田)

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 こんにちは、4期生の山田です。今日は先日行った2回目の模擬授業の反省を書きたいと思います。

 今回は算数に挑戦しました。単元は「計算のきまり」で、坪田耕三先生の授業を参考に模擬授業を行いました。

 今回自分で感じるの反省点は、子どもの気づきや理解のスピードのばらつき、子どもの発言の可能性を考えきれていなかったことです。

 授業序盤の「37×9=333」「37×12=444」から気付いたことを発表する場面で、授業に真剣に取り組んでくれていたからか、奨基さんと優里さんからいきなり授業の核心を突くような発言が出てしまいました。自分の想定外のことに、私はとても焦ってしまいました。

 自分なりに子ども役の立場になって様々な角度からの発言を考え、本番でそれに対応できるように準備していたつもりでした。しかし、どこかで自分のやりやすい授業のシナリオを作ってしまっていて、その流れに合う範囲でしか発言を考えられていなかったと気づかされました。

 また、玉置先生からは、「ものわかりの悪い(フリができる)教師」になれと教えていただきました。

 例えば、奨基さんの、「37×12=444だから37×15=555になるのかなと思った。」という発言に対して、私はそのまま受容してしまっていたのですが、それでは何も深まりませんでした。ものわかりの悪い教師はそこで、「え、なんでいきなり15が出てきたの?」ともう一度奨基さんに問い返すことで発言を引き出し、「同じところと違うところをみつける」という数学的に意義のあることを価値づけるのだと言います。

 さらに、優里さんの「37×9の9を3×3×3にして」という発言は、「分解してみる力」を価値付けるチャンスだったと教えていただきました。

 模擬授業も2回目となりましたが、本当にまだまだだなあと痛感します。課題は沢山ありますが、子どもと子どもを繋げて全員参加の授業になっていたことや、全体的に柔らかい雰囲気で授業できていることなど、みんなが良さだと言ってくれたことを大切にしながら残り3ヶ月、自信を持って教壇に立てるように、玉置先生やゼミの仲間から学べることは、学べるだけ学んで過ごしたいです!(山田)

12月14日飛島学園での学び(山田・高橋)

 こんにちは!4期生の山田です。今回は、先日飛島学園で行われたセミナーでの、玉置先生の飛び込み授業ついて書きたいと思います。初めて見せていただく玉置先生の道徳の授業ということもあり、たくさん学ばせて楽しみにしていました。

 玉置先生も、和田先生同様、飛島学園の先生方を生徒役として模擬授業をしてくださいました。

 教材は中学生対象の「茂の悩み」。バスケ部で部長を務める茂が、対立する部員の意見に、部長としてどう行動すれば正しいのか悩む場面が描かれた話でした。代が変わり部を引っ張る立場になる学年にぴったりの教材です。年齢によって、今置かれている状況によって、同じ生徒が同じ教材を読んでも感じ方は違うと思います。だからこそその時々の学級の生徒にとって1番ぴったりの教材を選ぶのも教員の力量であり、大切なことだなと感じました。

 玉置先生は、授業の最初に「道徳は人から嫌な人だなあと思われない為に学ぶ」とおっしゃっていました。どうして道徳を学ぶのかというのは、子どもたちも疑問に思うことだと思うし、自分の中で授業に芯を持つ為にも、考えを持っておくことが大切だと思います。玉置先生のこの考え方はとても納得させられたので、これをきっかけとして自分でも考えてみて、さらに自分の言葉で伝えられるようにしておきたいなと思いました。

 玉置先生の道徳の授業で特に特徴的なだったのは、生徒が、「自分が主人公の立場だったらしないこと」を考えて、それについて議論する場面です。新学習指導要領の内容にも記載されている、道徳の核となる学習活動は「取り得る行動の検討」であるという考えのもと、今回このような授業をしてくださったそうです。

 何より驚きなのは玉置先生がまだ中学校で学級を持っていた頃に行った授業だということです。その頃から熱心に教材研究に打ち込まれていたからこそ今の玉置先生があるのだなあと思わせるエピソードだし、そのことを少し自慢げに話されていたちょっぴりお茶目な玉置先生の親しみやすさも、多くの人から慕われる理由だなと和ませていただきました。

 自分がしない行動を議論するというとはとても新鮮で刺激をいただいたので、とても教師の技術のいる授業だと思いますが、将来、高学年の担任になったら挑戦してみたいなと思いました。

 セミナー後に玉置先生が時間を作ってくださった和田先生との交流の時間もとても勉強になることばかりでした。セミナーやお話を聞いている最中は、少しでも学ばせていただかなければと必死ですが、こうやって後から記事を書いて振り返っていると、こんな貴重な経験をさせていただいている学生は他にいないとしみじみありがたさを感じます。お話を聞かせてくださった和田先生、素敵な場を用意してくださった玉置先生、ありがとうございました。

 また、飛島学園の先生方をはじめとする関係者の方々も素敵な学びの場をありがとうございました。(山田)

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 こんにちは!4期生の高橋です。今回は12月14日に伺った、飛島学園での和田先生の模擬授業からの学びを書いていきたいと思います。

 和田先生の模擬授業で印象的だったのは、子どもの発言に切り込んで質問するときのスピード感です。

 子どもの一瞬のつぶやきも逃さず、「まだこの時は思ってない?じゃあどの時言おうと思ったの?」「そのあとが大事!」「嘘を重ねた、重ねたってどういうこと?」と矢継ぎ早に質問を続けられていました。

 わたしは、授業での和田先生と子ども役の言葉を一言一句記録していこうと思っていたのですが、途中から、追いつけなくなる場面がありました。そこが、授業のテンポが一気に上がり、より深まっていったポイントであったように思いました。そこでは和田先生の発問も続きましたし、子ども役の発言数も多くなっていました。

 和田先生の授業は、全体に流れがあり、とても自然に展開が進んでいきました。発問ごとに展開が途切れ、物語をぶつ切りにしたようになってしまう自分の授業とは大きく違う点だと感じました。

 和田先生は、きちんと言わせたい、考えさせたいところはしっかり止まり、流すところは流すというように発問にも優劣をつけながら、進めていくとよいとおっしゃっていました。

 止まりたいところというのは、玉置先生がいつもおっしゃっている授業の最後に子どもに何て言ってほしいか、というところに繋がっていると思います。

 話は戻りますが、子どものつぶやきを逃さず、ぐっと踏み込んだ切り返しをするためには、止まって考えさせたい言葉を確かに持っておくことが本当に大切なんだと学びました。

 和田先生の授業を見て、道徳の難しさも感じましたが、それ以上に道徳の面白さや、わたしもこんな風な授業をやってみたい!という思いを感じることができました。
すばらしい授業を見せていただいた和田先生、玉置先生、貴重な学びの機会をありがとうございました。(高橋)
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12月14日飛島学園での学び(中澤・安部)

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 こんにちは。4期生の中澤と安部です。 12月18日に飛島学園にて、和田先生と玉置先生による道徳の模擬授業と対談が行われました。道徳についてさらに深く考える、とても良い機会になりました。学んだことを書きたいと思います。

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 こんにちは!四期生の中澤佑太です。今回は12月14日土曜日の飛島学園でのセミナーについて書きたいと思います!

 今回玉置先生の模擬授業を久しぶりに拝見しました。そのなかで新たに学んだことがあります。それは、「人からみられていやだなぁって思われないようにすることが道徳」ということと、「自分はやらないと思う行動について考える」ということです。

 道徳の授業では、物語の内容を踏まえて、人間として正しい行動は何かを考えていくということがよくあります。そのため子どもたちは、人間として正しい行動は何かを当てようとしてしまいます。

 それに対して玉置先生は、自分はやらないと思う行動は何かと考えさせました。「なぜやらないかは、その人の行動論理があるから考えさせる」と授業後玉置先生はふりかえりでおっしゃっていました。

 この発言を聞いて私は、やらないと考えることは、確かにその人の人格を表していて、そこから物事の考え方をより良い方向へ考え深めていくことができると考えました。大変参考になる模擬授業でした。

 中学校実習で道徳の授業を行ったときに、生徒の考えを引き出すことの難しさを痛感したため、今回のセミナーでは胸を打つ会となりました。本日も学ばせていただき、ありがとうございました。(中澤)

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 こんにちは。4期生の安部です。昨年に引き続き、飛島学園に行かせていただきました。和田先生と玉置先生の授業を見させていただいて、学んだことを書きたいと思います。

 まず、和田先生の道徳の授業では、小学校1年生を対象に「どんぐり」という資料を使って行われました。和田先生は、初めから資料をあえて子どもに渡さないやり方を取られました。一年生にはとても難しいのではないかと思いましたが、場面ごとに教科書の挿絵があり、そのときの気持ちが端的に示されいる板書はとても構造的で見やすかったため、資料を見なくても黒板を見ているだけで授業の流れがよく分かるものでした。

 授業後に、和田先生は以下のようなことをおっしゃっていました。「授業を考えるときにまず板書計画を考えて、それを文章化したものが指導案である」「板書計画を常に手元に置いておき、授業中はそれしか見ない」なるほど、たから和田先生の授業は子どもからどのような言葉が出てもそれを黒板に整理して書くことができるのかということを感じました。

 私は実習の時も、ゼミで模擬授業をするときも、指導案作成に力を入れて、板書計画はいつもなんとなくで終わってしまいます。今回、和田先生に板書計画の大切さを改めて気付かせていただいたので、これからは私も板書計画を元に授業を展開するようにしたいと思います。

 また、和田先生は「瞬間に追究する」ということを道徳の授業で意識されているそうです。低学年の子どもは特に、もやもやした気持ち、すっきりした気持ちなどそのとき思ったこと、感じたことを瞬間に問われないと忘れてしまうそうです。だから和田先生の授業はテンポがとても良くて1人の発言をそこで終わらせない、追質問して、心の奥にある思いを引き出したり、他の子どもに繋げて考えを深めていっているということがわかりました。「瞬間に追究する」というのはそう簡単にできることではなく、4月からすぐにできることではないと思いますが、和田先生のような授業を頭で描きながらそこを目指して頑張りたいと思います。

 次に玉置先生の授業から学んだことです。私はこれまで玉置先生の道徳の授業を見たことがなかったので、今回、とても楽しみにしていました。対象は中学生、資料は「茂の悩み」というものでした。

 まず、資料の読み方に工夫がありました。長い文章を読む中で、ところどころ板書にメモをして、登場人物の関係を図示し、生徒が早く物語に入り込めるように時々先生自身の感想を入れながら気持ちを込めて読む音読の仕方、それらを自然にされているのが素晴らしいなと思いました。

 また、授業の展開として目から鱗だったのが、「自分が取らない行動を挙げさせる」ということです。今回の資料は特に、自分が茂の立場に立ったとき、様々な行動が取り得るとは思います。どれが正解なんて話し合っても拉致が開かないと思います。最終的にどのような行動を取るかは人それぞれ違っていい、道徳の授業で教えなければならないのは、「人として取ってはいけない行動」であるということです。だから、自分ならこの行動は絶対に取らないという行動を挙げさせ、人との違いを確認し、それぞれ自分の考えを話す中で、道徳性が養われていくということです。

 私は以前、道徳の模擬授業をやらせていただいた際に、「本当はこう思うよなあ」という自分の思いと、「でも子どもたちにはこういうことを教えなければならない、こういう思いにさせなければならない」という2つの思いで揺れていました。本来、道徳の授業は教師も子どもと共に考える中で、道徳性を養っていくものであるのに、上から押さえつける、教えてあげるというふうに私は間違った考え方をしていました。前回の山田貞二先生のお話、そして今回の玉置先生の授業を見て、自分の道徳の授業に対する考えはまた一つレベルアップした気がします。まだまだ学ぶことはたくさんありますが、4月まで残された期間、出来る限り多くのことを学んで卒業したいと思います。

 玉置先生、和田先生をはじめ、飛島学園の関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)


12月18日(水) ゼミ模擬授業からの学び(加藤奨基)

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 こんにちは、4期の加藤奨基です。12月18日の最後のゼミで、模擬授業をさせていただきました。そこからの学びを、記事にします。

 扱わせていただいた題材は小学校5年生の算数で、以前にUD学会に参加した時に見た田中博史先生の割合の授業を行いました。結果的には、課題の多く見つかった模擬授業でした。
 
 自分は、UD学会で田中先生が行っていた、「子どもたちが、間違えることを恐れず自分の考えを出す」ということをしたいと思っていました。しかし、実際に授業者という立場に立つと、題材の難易度や自分の発問の具合により、田中先生のようにはいきませんでした。何より、子ども役のゼミ生の発言が減り、流れが途切れたように感じました。

 振り返ると、田中先生の授業に比べて、自分の模擬授業では発問や声掛けの仕方やタイミングが全く違っていました。玉置先生にいただいたご指導では、授業を見る際のノートのとり方に問題がある、ということを指摘していただきました。

 自分は今まで、教師の働きかけやその内容をメインにメモをとっていましたが、それよりも発問や働きかけで教師が実際に話した言葉や、それに対する子どもの言葉をメモするほうが、後々効果的であるということを実感して学びました。他のセミナーで和田先生の授業メモをいただく機会があったので、それを参考にこれからはメモのとり方を試行錯誤していきたいと思います。玉置先生、子ども役をしてくれたゼミ生のみなさん、ありがとうございました。(加藤)

12月18日4期生後期ゼミ山田志摩さんの模擬授業記録(関口)

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 こんにち!4期生の関口です!今回は最後のゼミで行われた山田志摩さんの模擬授業記録を書きます!

 山田さんは算数科で「計算のきまり」という単元の授業を行いました。

 最初に37×9と37×12という式を提示しました。これを子ども役に解かせて、気づくことをあげさせました。
しょうきさん「37×15をしたら555になりそう」
ゆりさん「37×3×3に分けると111×3になる」
となかなか核心を突く発言がすぐに出ました。

 そこで山田先生が「答えが222になる計算式を作ってみましょう」と指示しました。この後どうしてすぐに解けたのか問うことできまりに気づかせようとさせていたと思います。

 わたしはゆりさんの先の発言を引用して子ども役として発言しました。それを山田先生は、「このはさんが行ってることわかるよって子いる?」と問い、わからなかったよしともさんにわかるようにと、ゆりさんに自分の言葉で同じことを発言させました。その後も「高橋さんも頷いてるからよしともくんにわかるように説明して」と指示し、発言させました。それからよしともくんに戻して、「よしともくんどう?わかった?」と聞き、頷くよしともくんに「言えるところまで言ってみて」と伝えました。

-ゼミ生から-
◎どの子にもわかるように工夫されていた
◎子どもとのやりとり
◎井上くんに戻す、取り残さない
△時短をするために省くところは省くべき
△子どもの発言に付け足さない

-玉置先生から-
物分かりが良すぎる。
例えば、しょうきさんの発言である「37×15」に対して、物分かり悪く「なんで15が出てきたの?」ときく。このように子どもの発言に対して「どうして?いいの?」と物分かり悪く子どもを揺さぶったあと価値付けすることで、単に答えを出す授業ではなく、子どもに「違いがどのように違うかを見つける力」と「数を分解する力」など、一生役に立つ力をつけることができる。

 私は、自身の模擬授業で、わかる子わからない子をきいたにも関わらず、そのまま突き進めました。今回山田さんはわからないと言ったよしともさんにしっかり戻して、全員参加の授業を見事に作りました。また柔らかい山田さんの授業はとても居心地のいい時間で、子どもとのやりとりもスムーズだったのだと思います。

 今回でゼミは終わってしまいました。もう教壇に立つまで残り少なく、玉置先生がそばで教えてくださる時間もわずかです。すごくさみしいですが、自分の力として来年度から発揮できるよう今までの学びも振り返りながら前進していきたいです。
ゼミでの卒業旅行がたのしみだあああ!
の前に卒論発表会も楽しみですね、、(関口)

12月9日 味岡小学校訪問&玉置先生講話からの学び(加藤奨基・高桑)

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 こんにちは、玉置ゼミ4期の加藤奨基です。今回は、日頃からインターンシップでお世話になっている味岡小学校へ、玉置先生の講話として伺わせていただきました。味岡小学校にはタブレットが本格導入されていて、先生方もタブレットを用いた授業をいくつも展開されていました。そこからの学びを、記事にしたいと思います。

 今回いくつかのタブレットを用いた授業を見させていただいて、タブレットを用いると子どもの個人学びが深まる、ということを特に感じました。タブレットを用いた学習に対する子どもの意欲は非常に高く、ほとんどの子どもが、与えられたタブレット教材に積極的に取り組んでいました。

 学習の基礎を学ぶ際には、タブレットを用いた個人学習が非常に有効だと学びました。また、基礎学習を個別で行うことで授業時間数の短縮を図ることができます。そして、空いた時間で学びに本当に必要な部分を話し、議論することもできます。

 しかし、その後の先生方による分科会や校長先生から、タブレットの欠点になる点もいくつか学ばせていただきました。まず、どうすれば深く学べるのかが曖昧である、ということです。タブレットを授業に取り入れるだけなら、比較的簡単にできると思います。

 しかし、「深い学び」を達成しようとすると、とたんに難易度が上がってしまいます。その理由は、タブレットが個人作業になりがちなアイテムということです。欠点にも関連しますが、タブレットは基本的に傾けて操作することが多いモノです。すると、反対側にいる子どもからは、タブレットの背面が邪魔をして壁になってしまいます。座席を移動するなどしなければ、操作している子どもの手元はほとんど見えません。これでは子ども同士で繋がることは難しいです。

 また、子どもの「困った!」の内容が、タブレットの操作に関する困ったがほとんどである、という点も挙げられます。本当は学習面で困り感を共有し学び合ってほしいところですが、操作に関してはできる子どもが教えればすぐに解決してしまう、ということがあります。このように、子どもが繋がりづらく、深い学びに到達しづらい、ということがタブレットの欠点であると学ばせていただきました。

 早いもので、去年の今頃に初めて味岡小学校を見学させていただいたことが信じられません。4月からインターンシップとして入らせていただき、ゼミ生としては約半年ぶりの味岡小学校見学でした。その中で学びのない時はなく、常に学ばせていただくことができました。この記事があがる頃には2学期も終わり、残すは3学期のみです。残りの約3か月間も、子どもとの関わりを大切にし、学びを深めさせていただきたいなと思います。本日は玉置先生、味岡小学校の先生方、本当にありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは、4期生の高桑です。先日、味岡小学校で多くの授業を参観させていただき、その後ゼミ生で意見を出し合いながら授業について深く考える機会をいただきました。今回は、そこから学んだことを書いていきたいと思います。

 まず、玉置先生に授業の見方を教えていただきました。授業は子どもが変わるための場であり、授業内でおさまらず「〇〇ってこういうことか、こうすればいいのか」と子どもが汎用性の高いことを学んでいる姿があれば、よい授業であると言えます。つまり、板書の仕方やタブレットの効果的な使い方など教師に注目するのではなく、つぶやきなどから子どもの変容を見るべきだとおっしゃっていました。

 このお話を聞いていて、授業づくりをするときも同じく大切にすべき観点だと思いました。私は、指導案を考えるときに「これをやったら子どもたちが楽しんで授業に参加できるかも」と教師の手段メインで考えてしまうことがよくあります。そして、いざ授業をやってみると、「結局自分は何がやりたかったんだろう」とゴールを見失ってしまいます。これでは、教師メインの授業に子どもが付き合わされているだけになってしまいます。

 玉置先生が口を酸っぱくして何度もおっしゃってくださる、「授業終わりに子どもが何と言ったら成功か」というゴールを明確にして、それを軸に授業を考えていくことが大切であるということを改めて実感しました。

 その後、多くの教室を周り、授業の様子を見させていただきました。そこで、子どもたちのいいなぁと思える姿が多くありました。「〇〇くんいいこと気づいたねぇ」と仲間を称える言葉が上がったり、表情豊かに朗読をしたり、外国籍の子どもが見慣れない私たちにも目を見てあいさつをしてくれたり、子どもの輝く姿が多くあり、感動しました。

 特に心に残ったのは、研究授業で見たAくんです。Aくんは、タブレットの使い方がわからず個人追究の時間も小声で「わかんない」と言って意味もなくタブレットをいじっている姿が印象的でした。それに気づいた教師が直接教えるのではなく、Aくんを前に呼び、困っている状態をみんなに見せて、クラス全員で解決策を考える時間を設けていました。その後、Aくんは「わかった!」と得意げにタブレットを使い、同じグループの子どもに教える姿がありました。私はAくんのことを1時間しか見ていませんが、授業の始めと終わりのAくんの様子の違いから、子どもが少しでも変化できる授業をつくり、その変化を積み重ねていくのを見守るのが教師の役目なんだと感じました。今回、味岡小学校で見させていただいたこと、感じたことをこれからの授業づくりに生かしていきたいと思います。

 最後になりましたが、玉置先生、味岡小学校の先生方、素晴らしい学びの機会をありがとうございました。(高桑)

あけましておめでとうございます

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 2020年となりました。

 あけましておめでとうございます。

 今年も玉置ゼミ生一同で、ゼミでの学び、セミナーや学校訪問での学びなどを中心に発信します。

 稚拙な内容もあるとは思いますが、「書くことによって学ぶ」というゼミ方針のもと、わずかな成長でも目指して発信し続けたいと思います。

 おかげさまで、4月には玉置ゼミHP開設6年目に入ります。今年もどうぞよろしくお願いします。(玉置)

2019年振り返り(玉置)

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 2019年の振り返りを「三楽の仕事日記」に書きました。

 書きながら、今、自分があるのは皆様からの支えがあってこそ。
 改めて感謝する年末です。

 もっと書いておきたいことはありますが、長くなりすぎるで、このあたりで。
 よろしければお読み下さい。

 ここをクリックしてお読みください。

12月11日3分間スピーチのふりかえり(安藤)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。今回は12月11日に行った3分間スピーチについて振り返りを書かせて頂きます。

 私は中学年を対象に「ちょっと視野を広げて見よう」というメッセージのスピーチを行いました。

 これはもうすぐ冬休みのこの時期にする話をしたいな、と自分なりに考えていたところ、お恥ずかしい話、冬休みの宿題をずるずると溜め、休みの終盤に慌てていた小学生の頃の自分自身の経験を踏まえて(泣)、「ちょっと先を見て行動することの良さ」を話そうと思った次第です。

 最近、私は自動車学校に通い始め、人生で初めて車を運転しました。そこでは私は、目先の道路を見るのに必死で、教官に「目線はもっと先に」と言われていました。道路がこの先どうなっているのか、先を見ないとうまく走れないとのことですが、それが目の前のことでいっぱいいっぱいな自分とすごく重なるところがあるなあと思い、車の運転を例に「ちょっと先を見て行動することの良さ」を伝えることにしました。

 宿題もあらかじめ全体の量を把握して、前半にこれだけ、1週間ではこれだけ、じゃあ今日はこれをやろう!と逆算しないと、目先の課題をとりあえずやっていては、中々終わりが見えず、進みません。授業づくりもゴール(子どもたちに最後に言って欲しい言葉)から考えます。少し目線を先にして、ゴール(目標)を自分の中で持ちながらそこまでの道のりを着実に進めていくのが、「コツコツやるコツ」なのかな、と自分自身感じたので、スピーチにしました。

 このようなことを伝えたかったのですが、話にすると中々伝えられたのか微妙な感触でした。玉置先生からは、「子どもたちとのやりとりの中で笑いが取れていてよかった」というコメントを頂きました。今回他に5人スピーチを行いましたが、悔しいくらい話が上手い同期で、なるほど!と思うネタと、伝えたいこと、話し方の3つが揃っていてすごいなぁと思いました。

 来年から今回のスピーチで玉置先生や同期から学んだ話し方を生かして、子どもたちに良い話ができるように普段の生活や様々な経験をしたいです。ありがとうございました。(安藤)

11月27日4期生ゼミ模擬授業の学び(安藤)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。今回は11月27日に行った模擬授業の学びを書きたいと思います。

 私は道徳で、2年生の『泳げないりすさん』を題材に選びました。これは、教育実習で1度授業をしたのですが、実習の時は全然うまくいかず、自分は道徳の授業をするのが苦手だなぁ、と思うようになりました。そこで今回ゼミでもう一度リベンジしたいという気持ちで同じ題材に挑戦した次第です。

 今回はまず、事前に玉置先生に、指導案の相談をさせて頂きました。教育実習の時にうまくいかなかった、ということを伝えると、何がうまくいかなかったと思う?と尋ねられ、役割演技がごっこ遊びのようになってしまい、意味のある活動にならなかったことを伝えました。すると、玉置先生が仰るには、道徳で役割演技を入れると、子どもも照れてふざけるなど、あまりいい授業にならないそうで、改善点を見つけることができました。

 そして、役割演技をやめて、発問を、「仲間はずれにされたりすの気持ち」を問うものから「仲間はずれにした3匹の気持ち」を、考えるものに変えました。

 実際に授業をしてみて良かった点は、りすではなく、仲間はずれにした3匹の気持ちを問うことで、前回より意見に深みがでて、よかったです。

 反省点としては、意見の収集がつかなくなってしまったことです。私は「甲羅で運ぶんだね〜なるほど」で終えてしまったのですが、玉置先生は「行動の裏に気持ちがある。なんでそういうことをするの?とその行動に至る心情を問うと良い」とアドバイスをくださいました。板書も、子どもから出た心情をキーワードでメモして、心情や行動の変化が一目で分かる板書を作りたいです。

 後々感じた反省点としては、3匹が「泳げないからダメ」と言った時に、りすは泳げないから仕方ないよね、一緒にいられないことは悪いことなのかな?と揺さぶって、3匹がりすを置いていったことを後悔していることに触れられたらよかったな、と感じました。

 玉置先生に相談させて頂いた時に、発問についての提案をくださいました。その際に玉置先生から、これから先、現場でも、先輩の先生方に相談して、アドバイスを頂けることがたくさんあるだろうが、それをそのまま全部やろうとすることが、良いわけではないということを教えて頂きました。その方法が自分ができそうなことなのか、そして子どもたちの実態に合っているのかを考えて、最終的にその方法をやるかやらないかは自分で決めなくてはいけないよ、という教えを頂きました。先輩方に学ばせて頂きながらも、自分の意思や意図を忘れないように気をつけたいと思います。

 ご指導くださった玉置先生、授業を受けてくれた4・5期生のみんな、ありがとうございました。(安藤)

2019年の振り返り(高桑)

 こんにちは、4期生の高桑です。私は今日、バイト納めでした。そして、その年内最後のバイトで社員の人に怒られました(笑)怒られた原因は、レジである間違いをしてしまい、お客様にご迷惑をおかけしたからです。その社員さんは朝から機嫌が悪かったので、怒られるだろうなぁと思ったら案の定「ちょっと来て」と裏に呼ばれました。怒られた直後は、「自分が機嫌悪いからって、ちょっとの間違えで、そんなに言わなくてもいいじゃん」とムカムカしていたのですが、「あの社員さんも私のことを思って言ってくれてるんだろうな」と考えると、なぜか気持ち良くなりいつも以上に笑顔で楽しみながら接客することができました。

 これだけを聞くと、前向きな人だなぁと思われるかもしれませんが、私はもともと何事もマイナスに捉えて、落ち込むことが多くありました。変われたのは、教採合格に向けて、周りの人の良さに影響を受けながらも、知らなかった自分の良さを知り、さらに自分のことが好きになれたからだと思います。

 教採期間は正直辛かったです。ゼミのみんなには、本当に支えられました。週に何回かある面接練習では、話し下手で伝えたいことがうまく伝えられない私に対しても真剣にコメントをしてくれて、私の良さを見出してくれました。また、学食に行くと自然と玉置ゼミが集まっており、一緒に暗記単元の覚え方をつくったり、雑談をして笑いあったり、気づくと私にとって心温まる居場所になっていました。個性的な12人の仲間がいたから、私は自分にしかない個性を見つけ、自分で自分を認められるようになりました。

 最近、同じ中学と高校に通っていた友人と話す機会があったのですが、その時に「かりんって本当に変わったよね」と言われました。「前が暗かったわけじゃないけど、さらに前向きで明るくなった」と言われ、自然とゼミのみんなの顔が浮かびました。大袈裟だと言われるかもしれませんが、私の人生は玉置ゼミなしでは語れません。玉置ゼミに入って、特にこの1年は色んな面で成長することができたと実感しています。玉置先生やゼミのみんなには本当に感謝をしてもしきれない、そんな1年間でした。2020年も、大学を卒業して就職しても、一生玉置ゼミのみんなとは関わり続けていたいです。そして、みんなと切磋琢磨しながら、もっともっと成長したいです。こんな私ですが、これからもよろしくお願いします!!

 最後になりましたが、良いお年を!(高桑)
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ありがとう、2019年!(鏡味)

 こんにちは!4期生の鏡味です。最近、風邪やインフルエンザが流行っていますが、皆様体調は大丈夫でしょうか?

 さて、私はたまたま家でゆっくりする時間があり、年末ということで自分の部屋の掃除をしました。掃除をする中で、懐かしいものがたくさん出てきました。

 それは、友達からもらった手紙、卒業アルバム、中学、高校の通知表などです。

 中でも1番目に止まったのが、教員採用試験の勉強で頑張った物たちです。面接ノートや、ゼミの時間に解いたプリント、教育新聞を切り貼りしてまとめたノートもありました。我ながら、頑張ってたな〜と振り返ってました。今は、もうあの頃には戻れません笑

 ノートや参考書を見て懐かしんでいたので、掃除を終えるのにとても時間がかかってしまいました…(笑)。

 今年2019年は、間違いなく、夢に向かって努力した年だと胸を張って言えます!と同時に頑張ることができたのは、ゼミの仲間がいたからです。一緒に勉強したり、アドバイスをし合ったりする仲間がいたから、乗り越えることができました。4期生のみんな、本当にありがとう。

 そして私たちゼミ生をここまで導いてくださった玉置先生に、感謝の気持ちでいっぱいです。4月から教師として、玉置ゼミで学んだことを生かして頑張り、恩送りをしていきたいと思います。

 多くの人に支えられ、努力できた2019年は、思い出に残るとっても素敵な1年でした!来年の4月からは社会人。2020年も良い1年になりますように。

 皆さま良いお年を!!(鏡味)

※写真は以前伊豆に遊びに行った時のものです!
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「マジスター〜見崎先生の病院訪問授業〜第1集」 を読んで(矢崎)

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 こんにちは。五期生の矢崎です。今回は「マジスター 見崎先生の病院訪問授業」(原作 山本純士 漫画 棚園正一)を読んだ感想を書かせていただきます。

 この本は玉置ゼミの必読書となっています。必読書と先生が仰るのだから難しい本なのかなと思っていました。しかし、この本は玉置ゼミの蔵書としては珍しい漫画でした。だから、とても読みやすかったです。そして、なにより、力強い言葉に加えて、漫画に出てくる主人公たちの目の光からもメッセージが伝わってきて、文字だけの本とは違う魅力を感じました。

 この本は、「病院訪問教育」を題材としており、私が初めて触れる教育の種類でした。「病院訪問教育」は文字通り病院を訪問し、そこに入院する子どもに対し、週3回程授業をするものです。その週3回程の授業がその子にとっての学校となります。
 
 多くの人の「病院」という場所は風邪や骨折など、日常に多く起こりうる病気を診察してもらう場所だと思います。

 しかし、大きな病院の1つ上の階に上がってみてください。そこの空気は外来の階とまったく違います。とても静かで、落ち着いていて、優しい看護師さんがいらっしゃる安心できる空間です。しかし、どこか常に暗い影があるように私は感じます。

 1つ1つの病室に戦っている人がいらっしゃいます。その皆さんは一人ひとりがとても強い方々です。しかし、きっと常に前向きにはいられないでしょう。それが、私の感じる暗い影ではないかと思います。そんな一人で戦わなくてはいけない病室に私達より若い子どもたちがいて、戦っているのです。

 病室の子どもたちは幼い心で一生懸命、自分の状況を受け入れようともがいています。そこに健康な大人が授業をしに来て、「元気出して」「大丈夫だよ」と声をかけてきたら、きっと心がえぐられるでしょう。だから、見崎先生はじっと子どもたちをジッと待ちます。その子が自分のことを受け入れてくれる心のスペースを作ってくれるまで待ちます。

 この「待つ」という行為は大人には難しいのではないでしょうか。大人になっていくにつれ、答えを求めて、悩むのを拒んで、そのくせ綺麗事は増えていきます。人生経験が少ない、子どものならではの先の見えない不安にズカズカと大人は踏み込んでいきがちです。

 その子のペースに合わせるという「待つ」ということを大切にしなくてはとこの本を読んで改めて感じました。

 待つことで子どもたちに受け入れてもらった見崎先生は独特の授業をしていきます。その授業は子どもたちにとって「明日への希望」になり得ていました。「明日への希望」という言葉がこの「病院訪問教育」にとって重要なキーワードであると感じました。
 
 この漫画を読み、改めて自分の現在や過去を振り返って、私は、人が「明日への希望」をもてた時のサインは「目の中に光が灯った時」なのではないかと考えました。

 私は大きな病気をしたことはありません。入院をしたこともありません。ですが、私の母は長い間闘病していました。その姿をずっと見てきました。母は私に弱音を吐いたことは決してありません。とても強い人でした。でも、幼かった私にも、闘病の辛さからなのか、日に日に母の目の中の光が暗くなっていくのがわかりました。その光が消えていくのが幼い私にとって怖いことでした。だから、楽しい話をしようと努めていたのをよく覚えています。楽しい話をすると笑ってくれる母の目に光が戻るのが私にとって、とても嬉しいことでした。

 この漫画に出てくる子どもたちの目も最初、光がありません。でも、見崎先生の授業を受けたり、梅先生の一生懸命に向き合ってくれる姿を受けて目に光が戻っていきます。
 
 この光は決して闘病している人だけに関係しているものではありません。誰にでも光をなくす瞬間があります。教師という仕事をしていれば、光をなくした子どもに出会うこともあると思います。だから、私はその子の目に光が灯る関わり方をしたいです。私は決して見崎先生の様には上手に子どもとは関われません。梅先生より悲惨だと思います。でも、その子の顔を、目を見て話すことはできます。私が話していく中でその子の目に光が灯る瞬間を見逃さない教師になりたいです。(矢崎)
 

12月14日飛島学園の模擬授業からの学び(二村・古川)

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 こんにちは!5期生の古川です!今回は先日、飛島学園で行われた飛島村一貫研究会での玉置先生、和田先生の2人の道徳の授業を通しての学びについて書かせて頂きます。

 まずお二人は、道徳の子供の発言は普段の行動に基づいており、子どもをいつも間近で見ていてバックヤードを知っている担任だからこそ、揺さぶりをかけ、対話をしながら授業展開をすることができるのだと仰っていました。

 実際に授業を見せて頂き、その意味を強く実感させられました。ちょっとした児童・生徒役のうなずき、笑い、表情・声の変化を見逃さず、そこから声を掛け深掘りし、ねらいに迫っており、授業の中の子どもの反応にはこんなに多くの意味が込められていたのか、こんな切り込み方もあったのかと考えさせられたほどです。どんな授業でも子どもは何かしら反応を示しています。それを読み取り、汲み取る教師の力量があるかどうかでその反応が生かされるかどうかが変わるのだと痛感させられました。

 また、和田先生は、迷っていることさえも一つの大切な反応として受け止めること、絶対に「キーワードは言わない」ということを徹底していました。今の状況を真摯に受け止め、何故そうなったのかを学級全体で一緒に考えていくことでより全員参加の主体的な深い学びに繋がっていくのだと考えさせられました。

 私は中学校教育実習の道徳の授業で生徒から思うような発言が得られませんでした。そしてキーワードを自ら言ってしまい、主体性を奪う展開をつくってしまいました。どうしたら、その様な展開を避けられたのか、まだ答えが出し切れていません。そのヒントが今回授業を見せて頂いたことで見つかった気がします。大変貴重な学びをありがとうございました。(古川)

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 こんにちは!5期生の二村です!今回は飛島学園で行われた飛島村一貫研究会での学びについて書かせていただきます。

 道徳の模擬授業を二つ見せていただき、一つは和田先生が小学一年生を対象にした授業、もう一つは玉置先生が中学二年生を対象にした授業をしてくださいました。

 和田先生の模擬授業を見せていただき、子どもたちが主体の授業であると感じました。子どもの反応をよく見ながら授業を進めているのが印象的で、子どもたちが頷いていたら、「頷いているから、楽しいなって気持ち分かる?」と問い返したり、子どもたちが発言したことにどんどん突っ込み、子どもの意見を繋げながら授業を進められていました。

 子どもたちの意見が分かれているときにワークシートに自分の意見を書かせ、1人で考える時間を与えていました。1人で考える時間は『自分と対話しなければいけない時間』と教えていただき、話さず、自分と向き合わせることが大切と教わりました。また3分が限界であり、これ以上時間を延ばしてもいいものは出ないと和田先生はおっしゃっていました。3分で自分の意見を書かせるために、順番はどういう順番でもいいから、書きたい優先順位の高いものから書いてごらんと助言することで、途中になってしまっても1番言いたいことは書くことができていると教えていただきました。

 今まで私は授業をする時、意見が出なかったりワークシートに意見がかけない時焦ってしまいがちでした。しかし和田先生はワークシートに意見を書けない子どもたちの様子を見て、「迷った人手を挙げて」と聞いていました。これは書けない状態でいいですよ、みんな同じところで迷っていますよと伝えるために聞いたそうです。このことから書けなくても焦らずその状況を受け入れることが大切だと思いました。子どもたちの様子を見て、その場の空気に応じて臨機応変に対応する力が私にはまだないので、まず子どもの少しの表情の変化や反応を見逃さないことから意識して授業していきたいです。

 玉置先生の模擬授業を見せていただき、自分の中で新しい授業の形であり、議論することで、生徒がよく発言しよく考えることができる授業だと思いました。教材研究の段階で教師自身も子どもの立場に立って予想してみることが大切と教えていただきました。中学校実習の担当の方にも同じように教わり、実践したら、私がたくさん書けるところは生徒もたくさん書けるところであるし、書けないところは発問を変えるべきであるなど予想したからこそ分かることが増えていきました。またズレが少ない時ほどいい授業ができたので、これからも教材研究の段階で予想することを大切にしていきたいです。

 道徳の授業では最後に1人の時間をとることにより、どのように心情が動いたか自己見つめする時間が必要だとおっしゃっており、その振り返りをコツコツ積み重ねていくことが大事だと教えていただきました。心情変化や心情強化など心が動いている子だけを褒めるのではなく、考えたがわからなかった子も褒め、認めていこうと思いました。生徒が自然に主体性を発揮し、発言したい、考えたいと思える授業を作っていきたいと思いました。

 素晴らしい授業をしてくださった玉置先生、和田先生ありがとうございました!(二村)

12月14日飛島学園での授業からの学び(杉山・中野)

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 こんにちは。5期生の杉山です。今回は12月14日に行われた飛島学園での道徳授業参観に参加して学んだことを記します。

 今回の道徳授業では、授業名人の和田先生と玉置先生から授業をして頂きました。この道徳授業から学んだことはたくさんありますが、特に印象に残ったことは、「子供の言葉で授業全てをつくる」ということです。

 道徳に限らず、全ての授業は子供たちの言葉を中心に作り上げるものですが、特に道徳は、狙いに関連する言葉が子供たちから出づらい教科であるため、教師側から狙いに関連する言葉を言ってしまいがちです。しかし、お2人の授業は、子供たちから言葉が出るまでとにかく待って、板書も教師主体で作るのではなく、子供の言葉から作り上げて、子供たち全員を巻き込んでいたので、全員参加の授業の術も学ぶことが出来ました。

 また、子供たちが活動する前に明確な指示をすることで、授業の価値をより上げることができることも学びました。今回の授業で玉置先生は、範読する前に、「どうしたら茂の悩みが解決するのかを意識しながら聴いてね」と声かけてされていました。こうすることで、ただ読むだけの時間にならず、することが明確なので、授業がより濃密になるなと感じました。こういった声かけは簡単なようでとても難しいので、今後も学び続けて活かせるようにしたいです。

 「考え、議論する道徳」を実現するための技術がたくさん詰まった今回の道徳授業に参加でき、本当に良かったです。これからも授業づくりへの熱意を忘れることなく今後に繋げようと思います。授業をしてくださった和田先生、玉置先生を始め、飛島学園の先生方など、多くの方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。(杉山)

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 こんにちは!6期生の中野です。今回は、初めてセミナーに参加させていただき、初めて記事を書かせていただきます!

 セミナーに参加し、思ったことや学んだことを書いていきたいと思います。

 今回は、道徳の授業を見させていただくセミナーでした。授業名人の和田先生と玉置先生の授業を見させていただいたのですが、衝撃を受けました。私が今まで見てた授業は一体なんだったのだろうと思いました。まず、生徒役の先生方が、本当に生徒役が上手くて、本当にその学年の授業を見ているかのようでした。私たちの模擬授業と大きく違う点の一つに、生徒役のうまさがあると思いました。

 授業の違いは、まず授業のテンポやリズムが素晴らしいと思いました。聞いているだけで授業に吸い込まれていくかのような感覚に陥りました。2人の先生方の授業を見ていると、自然と発言したくなるような授業で、このような授業をすれば挙手が溢れる授業になるんだろうと思いました。

 今回のセミナーに参加し、本当にこのゼミに入ってよかったと確信しました。これからたくさんセミナーに参加し、学び、授業力をつけていきたいと思いました。(中野)
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