数学教育2023年10月号に拙稿掲載

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 月刊誌「数学教育」2023年10月号の巻頭に「『数学的な見方・考え方』を働かせる課題,発問づくりのポイント」と題した拙稿が掲載されました。

 大学人となって364本目の原稿掲載です。ありがたいことです。

2023年9月11日仕事日記

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 今朝はいつもの喫茶店でモーニングから。家に戻って愛犬散歩。

 まずは本日訪問する安城市立今池小学校でのプレゼンを確認して、研究発表会に向けての助言を加筆。10月26日豊川市立牛久保小学校の研究発表会時に流してもらう僕の研究総括映像の作成に入る。プレゼンの再構成。子どもたちをとらえた動画入れ込み。プレゼンが完成したので動画撮影。2回挑戦。ほぼ(笑)完璧な動画完成。

 11時過ぎに家を出る。途中で強雨。学校まで15分ほどで到着できるところに来たので、昼食(ラーメン)。弱雨になるのを待っていたが、その気配なし。学校に向かう。

 13時ちょっと過ぎに学校着。車でのドアを開けた途端、降りこむ雨。致し方ない。子どもの下校が心配になる雨+⚡。校長室で研究の状況を聞きながら懇談。ゼミ生の柴山君合流。

 13時40分から、2年生生活科授業「めざせ!おもちゃ作り名人〜つくる楽しさはっけん〜」を参観。

 前時の活動(振り返り)から個々が取り組みたいことが明確にしていることがいい。そのため、どの子どもも主体的に動き、試行錯誤をしながら取り組んでいる。どの子の表情もよく、小2らしい幼さもあって、見ているだけで心があったまる。

 一人の子どもの疑問や思いを教師が他の子どもにつなぎ、全体のものにしていく展開は、学級全体の意識を高める上でも有効。

 授業終了ごろには、さらに悪天候になる。子どもの安全確保のために、管理職からの明確な指示、それを受けての全教職員での下校対応。まさにこれが学校現場の現実。僕は皆さんへのプレゼン準備のため、撮影した動画や写真の整理。

 安全下校という重要な業務を終えて、皆さんが参集。研究協議会は時間の都合で別の機会になり、僕が皆さんにこれまでの歩みの確かさ(子どもたちの素晴らしい姿)を価値づけた上で、発表会までに心していただきたいことを伝える。

 校長室で研究発表会での発表プレゼンを見せてもらいながら、若干の助言。明日にでも発表会をしてもよいほどの段階に来ていることは確か。発表会当日の僕の動きを確認させていただき退校。

 18時過ぎに帰宅。父親の施設に電話をして、必要なものを聞いてから出かける。父親の顔を見てほっとする。施設の方からは、ちょっとした苦情を聞く。疲れておられるからしかたがないと思い、聴くことに徹する。

 近くでスーパーで夕食を買って帰宅。今日の資料の整理をして横になる。

2023年9月10日仕事日記

 日曜日。愛犬散歩を終えて、父親所有の土地の草刈りに出かける。雑草がかなり伸びていて、見ただけで気持ちが萎える(泣)。30分間で全体の5分の1の雑草が刈れただけ(泣)。これ以上の無理は止めて、また来ることにして、喫茶店へ。のんびりしてから帰宅。何かやる気は起きず(泣)、しばし横になる。

 「学校情報化認定事業」に関わっている委員として、先進校候補校である高森台中学校調査報告書作成。

 YouTubeで今日も新たな情報を得る。発信者に感謝。最近、YouTube情報から効率化が図れていること多し。ChatGTPのよさを今日も実感。

 研究室HP記事は、「玉置流 教師論」の「第2回自分が受けた教育を土台にしてしまうこと」を発信。

玉置流 教師論 第2回自分が受けた教育を土台にしてしまうこと

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 愛される学校づくり研究会サイトに、かつて「玉置流 教師論」を連載したことがあります。

 順次、ここで、時々公開していきたいと思います。ぜひお読みください。

 玉置流 教師論 第2回自分が受けた教育を土台にしてしまうこと 2016年5月23日

2023年9月9日仕事日記

 愛犬散歩。いつもの喫茶店でモーニング。昨日の仕事日記書き等。9時30分から本年度第3回モーニング情報交流会開催。詳細を友人の小西祥二さんがブログで紹介していただけたので、そのまま、以下に転載。

 午前中、未来を拓く学校づくり研究会が主催する 2023年度第3回 モーニング情報交流会があり、参加しました。今日のテーマ「発達障害児童生徒とどう向き合っていますか?」について、初めに情報提供が2人からあり、ブレイクアウトルームでの意見交換、最後に全体に戻って情報交流でした。でした。

 情報提供は、医療の立場から臨床心理士の山本彩さん、特別支援教育の視点を生かした学校経営の実際を稲葉裕美校長(長崎県佐世保市立春日小学校)からお話がありました。

 山本氏の話が、「ADHDの原因として、脳の前頭葉の働きが弱いために起こると言われています。前頭葉は…(略)」と始まりました。続いて、「トランスポーター」の働き(動き?)の違い…。教育現場の研修では、ここから始まることは少ないと思います。子供の状態そして周囲の状況について、“医療の目・役割”から話されました。

 「治療」について、薬物治療と環境調整の説明があり、ASDやADHDの治療薬も具体的な名称を挙げて効果や副作用が紹介されました。

 ADHDなどの治療薬は、「特別支援教育元年」(2007年)と言われた頃の古い話ですが、服用した児童の“驚異的な効果”を目の当たりにして、“怖い”というイメージを持ってしまっています。医療の進歩により、発達障害児童生徒に合った“効果のある治療”がされていると思います。しかし、学校で出会う“発達障害”のある児童生徒が、治療を受けているかといえば…。その状況と疑問を、ブレイクアウトルームで話題にしてみると…。

 続く、長崎県佐世保市立春日小学校 稲葉裕美校長からは、“不適応状態”にある児童が目立つ学校で、
○落ち着き、安心して学べる環境づくり
○どの子にもわかる授業・伝え方
○主体的で協働的な学び「子どもと創る授業」
など、“特別支援教育の視点を生かし”た 3年間の取り組みを分かりやすくお話いただきました。心の居場所、よい行動を強化する、ストロングポイント、「キーパーソンが良くなれば、全体が良くなる」…

 限られた教員数のなかで、さまざまな学びの場が用意されています。「在籍学級(通常学級)」では、教科担任制(高学年)や少人数指導など取り入れていました。それでも“困る”児童には、「プレイルーム(通級的な指導)」、「ステップルー・スマイルルーム(個別学習室)」、「なのはな教室(登校支援室)」が用意されていました。 ※ メモが間に合わず、3つの部屋の名称は怪しい。

 発達障害をはじめ“多様性”のなかで、子供への指導、教科の指導、生活の指導…それぞれが「○○はこうあるべき」といった“旧い発想”から変わっている(アップグレードしている)のです。それに気づいていない、動き出していない教員、学校、地域は、子供達のためにアップグレードが急務です。


 提出を迫られている先進校調査シートの作成。半分まで仕上げて家を出る。今日の夜は、楽しみにしていた桂雀三郎・桂雀太親子会。大阪の天満天神繁昌亭へ向かう。

 行きは近鉄ひのとりのプラミアムシート(一人席)。フルフラットにして1時間ほど熟睡。超快適!大阪難波から地下鉄を乗り継いで南森町下車。夕食は餃子の王将で天津飯。18時ちょっと過ぎに繁昌亭へ。

 18時30分開演。源太「子ほめ」、雀太「天狗さし」、雀三郎「三十石」、雀三郎「腕喰い」、雀太「宿屋仇」。21時過ぎ終演。

 雀三郎師匠の「三十石」はフルバージョン。こうした上方らしい噺は次へ継いでいかなければならないというお気持があってのことだと推測。74歳の年齢をまったく感じさせない全身を大きく使った、実に味わいある川下りの風景が見えてくる噺。「腕喰い」は初めて聞いた噺で、「仔猫」と同じパターンの噺だと知った。雀三郎師匠の要所要所のすっとぼけた声で、ともすると後味が悪い噺になりそうなところを感じさせない演出。

 雀太落語。8月には名古屋での独演会でも十分に楽しんだが、今日も素晴らしい出来。ますます一押しの落語家さんになった。誰の生落語を聞いたら良いかと迷っていたら、桂雀太を聞け!と強く勧めたい。

 ちなみに雀太さんに送った8月と今日のメッセージ紹介。僕が雀太落語にはまっているわけがよくわかっていただけるはず。

(8月26日)
 壺算のバージョンアップ、とても面白かったです!!!今まで聞いた壺算の中でピカイチでした。なぜ面白いかと考えていました。やはり人が描かれていたからだと思います。あの人物なら、ああいうだろうと言葉と表情がまさに一致していて、まるで近くでことの詳細を眺めている感じがするからだからと思います。人が描かれていないとくすぐりが浮くのです。雀太落語について私が偉そうに言えるものではありませんが、くすぐりが浮くことが一切ないのです。他の二席も含めて良い噺をありがとうございました。枝雀落語と同じイメージも感じました。ますます楽しみです。

(9月9日)
 今日も素晴らしい落語でした。無言(間)の表情で、聴き手に語る以上に噺の世界を想像させ、噺の中に引き込んでいく話芸を楽しませていただきました。ますます楽しみです。大阪に住んでいたら、毎日追いかけそうです。

 繁昌亭の出で、雀太さんに僕の最新刊「スクールリーダーの刺さる言葉」を渡す。ちなみにこの本は、単著・編著書を合わせて48冊目の本。どこかのページに刺さってもらえることを祈る(笑)。もっとも教育書だから、それは無理かな(笑)。

 21時24分南森町駅乗車。新大阪からは最終新幹線で名古屋へ。平安通りからも最終電車で地元駅へ。零時10分ごろ帰宅。ひとしきり、家内に雀太落語の凄さを伝える。いつの間にか記憶なし。

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みんなで成長する こまきこども未来館(柴山)

 8月20日〜27日にかけて、こども未来館では「こまき冒険スライム村」というイベントが行われました。村の中の遊び場の企画、運営はすべて実行委員の子どもが行う子ども主体のイベントで、私は子どもの活動を何日か見守らせていただきました。

 学園祭の模擬店など以上に難易度が高く、大人同士がやってもなかなか上手くいかないイベントだったように感じます。小学校低学年から高校生まで幅広い年齢層で構成されている中、連携を取りながら子どもたちは最後までイベントをやり遂げました。全力で頑張り続けた子どもたちの姿や活動から感じたことを記事にさせていただきます。

 一日の活動の終わりの時間に、実行委員全体で振り返りをする重要な時間があります。この振り返りで子どもが一日の行動を俯瞰し、次の活動以降につながる学びをしていました。中には、子ども同士で衝突が起こる場面や、子どもの感情が溢れてしまう場面もありました。このような時、大人側は見守りつつも、子どもの心の安全を守ること、相手を大切にすることの大切さを伝えることだけは意識しなければいけないなと思いました。

 活動の中で「これをしたらもっと上手くいくんじゃない?」と補助したくなる場面もありましたが、今回のイベントは、「子どもが主体」となって行うイベントです。子どもの主体性を育むために、大人はどう動くべきなのかも考えさせられました。

 安全面のことも考えると、どこまで補助すべきなのか大人同士でも様々な意見がでました。意見を聴きあう中で、子どものどのような行動に注意を払えばよいのかに気づけたこともあり、大きな学びの連続でした。

 なにより、子どもがイベントをお客さんに楽しんでもらうために必死に試行錯誤し、話し合い、壁を越えようとする姿から大きな力をもらえました。学校以外の場所で、このように子ども同士が成長しあえる場があることは本当に素敵なことだと強く思います。現代の小牧市周辺の子どもたちが心の底から羨ましいです。

 私は、どのような形であれ来年以降教壇に立つ予定です。学級や学校の中で子ども同士が成長しあえる、未来館のような場をつくっていきたいと思います。今回、本当に貴重で楽しい経験をさせていただきました。未来館の皆さん、実行委員の子ども達、ありがとうございました。(柴山)
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2023年9月8日仕事日記

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 6時39分、地元駅乗車、金山駅で座席指定に乗り、8時17分国府駅着。お迎えの車で、豊川市立牛久保小学校へ向かう。

 8時30分ごろ着。今日の全日程、研究発表会での僕の映像出演の希望を聞き、子どもにインタビューするアイデアが浮かぶ。その段取りを依頼する。

 8時50分の1時間目から4時間目までかけて、すべての学級授業参観。お昼に訪問していただいた豊川市教育長である高本先生(元落研先輩)を楽しく懇談。

 子どもへのインタビュー。二人の6年生が来てくれたが、いきなり聞いてもこの学校が研究推進のための手立てとして取り組んでいることを子どもの言葉で語ってくれた。この子どもの動画を見てもらうだけで、研究成果があったことがよ〜くわかる。研究発表会の目玉になる動画撮影完了。

 15時20分まで必死に皆さんへの助言プレゼンをまとめる。あと1か月余でお願いしたことは以下の事柄。 

★ 研究推進の手立ての価値づけを学年に応じて子どもたちへ
・あたたかい人間関係づくり
・タブレット端末活用の5本柱
・振り返り

★ 今以上に子どもが活躍する場づくりを
・指示を少なく(良い意味でのパターン化)
・子どものつぶやきも貴重(つぶやき板書のお勧め)
・子どもの学びからの逃走を救うのは子どもと認識(よりあたたかい人間関係作り)

 終了後、国府駅へ送ってもらい、東岡崎駅で座席指定に乗り換え。犬山経由で地元駅へ。19時20分ごろ帰宅。

 今日もおかげさまで充実した1日で、ヘトヘト(笑)。いつのまにか記憶なし。

 研究室HP記事は、本学・福地淳宏先生が寄せていただけた拙著「スクールリーダーの刺さる言葉」の感想。有り難いの一言に尽きる。明治図書の総合ランキングも上昇中。

 教育実習1週間を終えての感想を届けてくれるゼミ生もあり。ゼミでの学びが生きているようでなりより。

【紹介】拙著「スクールリーダーの“刺さる”言葉」の感想

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 8月に発刊した拙著48冊目の「スクールリーダーの“刺さる”言葉」への感想をいただきました。本学の福地淳宏先生からです。

 先生ご自身の豊富な体験から、今の教育の方向までがしっかりと包み込まれていて、引き込まれました。思わず一気に読み終えてしまいました。

 先生の本はいつも読みやすいと感じるのですが、今回も、どのページを開けても、教室や職員室や校長室や県庁など、まさにその場面が自分の目の前に浮かんできました。それは、きっと、「どう書くか」ではなくて、「読み手にどう伝わるか」を大切にしておられる先生の立ち位置のおかげだと感じました。連日連夜、各所で講演等を続けておられる先生だからこそと併せて敬服しました。

 55のフレーズ以外にも、印象に残るフレーズは多々ありました。例えば「授業の良し悪しは参観者の視線で判断できる」などです。この本は、読み手にとっては、単なる55のフレーズの紹介ではなく、信頼される教師としての軸足とそれを決定付けている生き方の直伝本だと感じました。ありがとうございました。


 こうした感想をいただきました。ありがたいことです。

 ちなみに明治図書総合ランキングで、27位になりました。少しずつ上昇しています。

2023年9月7日仕事日記

 パンと珈琲で朝食。その後、愛犬散歩。血圧測定と服薬。

 昨晩に仕上がらなかった大学実地調査の書類づくり。いろいろな資料を添えてようやく完成。3時間ほど集中してできた書類。とりあえず提出できたことでホッとする。

 13時から16時30分まで、あるプロジェクトのスタートにあたっての概要オンライン発表会を視聴。3時間30分も・・・と思っていたが、各セクション発表者の工夫があり、聞けば聞くほど興味が湧いて、いつの間にか終了時刻になっていた感じ。僕なりに関わろうと決意。

 明日は豊川市立牛久保小学校で指導助言。1限から授業を見て、最後は指導助言。研究発表会日には都合がつかないため、その日に見てもらう録画をしようという企画もある。詳細は明日訪問して決めることにして、プレゼンは流れのみ作成。

 18時から家内と教え子の居酒屋へ。教え子が二人の教え子を呼んでくれて、5人で3時間弱の大盛り上がり。

 研究室HP記事は、愛される学校づくり研究会で連載していたコラム「玉置流 教師論」の「第1回 教師の影響力の大きさ」を発信。かつての恩師を思い出して書いた記事。

 朗報。12月10日午後、なごのキャンパスでセミナー決定。メイン講演は熊本大学特任教授の前田康裕先生。30名限定セミナー。まずはご予定ください。詳細は徐々に発信予定。

玉置流 教師論 第1回教師の影響力の大きさ

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 愛される学校づくり研究会サイトに、かつて「玉置流 教師論」を連載したことがあります。

 順次、ここで、時々公開していきたいと思います。ぜひお読みください。

 玉置流・教師論 第1回教師の影響力の大きさ 2016年4月25日

2023年9月6日仕事日記

 今朝は喫茶店から。体の疲れがとれていない(泣)。帰宅して愛犬散歩。待っていてくれたようで嬉しい。血圧測定と服薬するようにスマホから促される(笑)。

 9月9日のモーニング情報交流会のお知らせを皆さんに発信。

 学部長から依頼の大学実地調査資料作成開始。「教職体験科目群」については、数多くの改革をしてきたつもりだが、文章化しようとすると、うまくまとめられない。今晩には仕上げようと思うが進まず。

 12月10日開催が決まった某セミナーに、前田康裕先生をゲストにお呼びしようと思い、さっそく打診。実現できそう。EDUCOMの松本さんに電話すると、「実はこちらから提案しようと思っていました」とのこと。見事考えが一致したことが嬉しい。

 13時10分ごろ家を出て、春日井市立高森台中学校へ向かう。13時50分ごろ着。今日は、JAET2023年度学校情報化先進校の審査員として訪問。

 まず美術、理科の授業参観。いきなり子どもたちにインタビュー。「自己目標を端末に入れると、なぜいいの?」「このデータからどう確定していくの?」など訊いても、明確に答えてくれる。これは、自ら主体的に取り組んでいる証。

 先生にも質問。「授業で端末活用するようになって、何か変わりましたか?」に対して、お二人とも、活用前の自身の授業との違いを実にわかりやすく語っていただけた。
・子どもたちが設定した今日の目標を見ながら、子どもたち一人一人への対応ができるようになった。
・子どもたちが自ら必要な情報を得て自ら学びを進めるように動画を充実したことで複線化授業が実現した。
・子どもたちが端末で他者参照をしながらの学び合いが促進した。
など、時間があれば、どれほどでも端末活用による変容を語っていただける勢い。二つの授業を見ただけでも、審査は合格と判定してもいいほど。

 校長室で、事務局から指示を受けた多くの質問を校長先生、教頭先生にする。どの質問に対しても、裏付け資料があり、経験と勘で学校運営されていないことが確信できたヒアリング。前校長の水谷先生も同席していただいたが、補足をしていただく必要はまったくない。水谷先生には、この夏の各地での研修の様子をお聞きし、新たな知見をいただく。大いに学ばせていただいた。まさに役得。

 帰宅前に喫茶店で一人振り返り。大学実地調査書類づくり、事務局への学校情報化先進校審査報告文づくり、9月に訪問する学校でのプレゼンづくりなど、やらなければいけないことが山積。9月に入るとのんびりできると思っていたのに、甘い見通しだった(泣)。いつものことなんだけど(笑)。

 研究室HP記事は、教師力アップセミナー(横山浩之先生)の最終回。寺尾さん、長谷川さん、芝田君が発信。横山先生は医師であるのに、学校現場をよくご存じだからこその講演であったことが、読めば読むほどよくわかる。

8月26日教師力アップセミナーでの学び(寺尾・長谷川・芝田)

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【寺尾】
 こんにちは、8期生の寺尾です!!今回は、横山浩之先生の講演での学びをまとめます。

「通常学級で特別な支援が必要な子どもにも対応できる授業」ということで、今後現場に立った際に役立つことを多く学びました。講演の中で、子ども役として国語の「うめぼしのはたらき」という説明文を用いた模擬授業を受けました。実際受けてみた感想として、今何をしているか、またノートを見返した時に授業で何をやったかが明確にわかりました。このように、子どもにとって分かりやすいノートづくりをすることの大切さを実感しました。

 また、支援が必要である子も無い子もわかりやすい授業を作るためのポイントを学びました。まず、教科書からキーワードを探し、丸で囲む作業を入れることです。キーワードは段落の始めやタイトルになっていることが多く、のちの発問の答えがキーワードの近くにあることが多くなる場合があります。なのでこの作業を取り入れたいです。

 さらに、範読や音読の際に、句読点や分かち書きの部分、スピードを意識して読むことで、意味のまとまりを捉えることができるため、このように細かなことまで意識していきたいです。そして、発問に関しては、後の発問に役立つように繋げて考えることが大切だと感じました。教育実習に行った際はあまり意識できていなかったので、今後意識します。

 今回学んだことは、どれも今後に役立つことだと思います。実際に大学の授業では学べなかったことを学べたので貴重な機会でした。残り半年色々なことを学びたいです。(寺尾)


【長谷川】
 こんにちは!9期生の長谷川です。今回は8月26日に行われた横山浩之先生の講演から学んだことを記事にしていこうと思います。

 講演の前半は横山先生が授業案を作成する際に心がけていることについて学びました。その中で印象に残っているお話があります。それは「できない子対策ばかり考えるのではなくできる子対策もきちんと考えておく」というお話です。

 学級に特別な支援を必要とする子がいる場合、その子のための対策を考えがちになってしまいます。しかし、その子ばかりにかまっていると他のクラスの子との関係が悪くなってしまったり、できる子に退屈な時間がうまれざわつく原因になってしまったりすることがあることを学びました。

 授業の雰囲気を壊してしまう子=できない子が多いといったイメージを持っていましたがそうではなく、できる子が退屈になってしまい雰囲気を壊すことも多くあることからできる子対策の重要性をより感じました。

 後半では、通常学級で特別な支援が必要な子どもにも対応できる授業を国語と算数の二つの模擬授業を通じて学びました。
 二つの授業を生徒役として受け
・板書やノートの書き方の正確さ
・子どもが行う作業量の多さ
について考えました。

 板書やノートを書く際には、今何をやっているのかが一目で分かり、後からノートを見返してもその時何をやっていたのかがすぐに分かるような工夫がされていました。
 また、授業中には音読やノートまとめなどの作業が多くありました。特別な支援が必要な子どもたちは作業記憶が乏しいことがあります。そのため、多く作業をさせることで自分自身で気がつくことのできたように誤解をさせることが作業量の多さの狙いです。

 今回の講演でも多くの学びがあり、特に板書の方法や作業量の工夫については今後行う授業などに取り入れていきたいと思います。

 来週から小学校での教育実習が始まります。玉置ゼミで学んだことを十分に発揮できるように頑張りたいと思います。(長谷川)

【芝田】
 こんにちは。8期生の芝田です。今回は8月26日に行われた教師力アップセミナーについて書かせていただきます。今回のセミナーでは、横山浩之先生をお招きして「通常学級で特別な支援が必要な子どもにも対応できる授業」というテーマで講演と模擬授業をしていただきました。  

 第一部では、作業記憶を大量に必要な作業を限りなく減らすための手法や、微細運動能力の障害を持つ児童生徒に有効的な漢字練習の仕方(空書き)、できる子対策を充実させることがクラスの雰囲気を作るなど非常に興味深く、すぐにでも取り入れられる内容でした。
 
 第二部では、国語の授業「うめぼしのはたらき」、算数の授業をしていただきました。今回のセミナーでは横山先生の言葉や講義内容を文字に記録する役割でした。その記録内容を改めて見返すと、やり取りがパターン化されていることがわかりました。作業内容を理解する、内容を考えるというステップを踏まずとも、何をすれば良いかを瞬時に理解できるやりとりが多くみられました。
 例えば、うめぼしのはたらきの授業では、
1.各段落を読む
2.大事な場所に指を置く
3.周りと確認する
4.赤丸をつける
というようなやりとりがなされていました。

 作業記憶をできるだけ少なくし、振り返った時に一目でわかる工夫がされていました。
さらに、このようなやりとりの繰り返しの中に、「できた人は理由を考えなさい」というできる子対策までしっかりと組み込まれて、作業に集中していると時間が来ていて、講義が終了していました。改めて、特別な支援が必要な子ども、そうでない子どもが同じ場で学習する際、授業内の子どもとのやりとりを工夫することの重要性が理解できました。

 今回学んだことを半年後、教師として子どもの前に立った時に少しでも活かせるように、ゼミやボランティア活動の中で常に意識し、関わっていきたいと感じました。(芝田)

2023年9月5日仕事日記

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 愛犬散歩をして、7時過ぎに家を出る。今日は、愛知県総合教育センターで午前講演。

 東名三好インターを出たところのMacで朝食。9時少し前まで仕事と読書を少々。9時15分ごろセンター着。後藤先生、川出先生にお迎えをいただき、控室で懇談。聞けば聞くほど、いろいろなところでつながりがあることがわかる。やはり、人のつながりが大切。

 会場でセッティング。プレゼンを確認して、動画をさらに加えて準備完了。今日は愛知県教育委員会ICT教育推進課から依頼を受けて、指導主事等のICT活用指導力向上のための講演。3日間研修の一番手を担当。演題は、「学習指導要領を具現化させるICT活用指導主事の在り方」。

 つかみは、担当主事や課長の「とてもお忙しい中、よく集まっていただけました」という言葉をとらえて、「忙しいことがわかっていたら、このような研修会を開かなければいいのに、と思った方があるでしょう」といって笑いを誘う。「もちろん、これはつかみですよ。指導主事として話すことが多いでしょ。今日の指導主事はちょっと違うと思われることが大切なんです」と解説から、一気に本題に。

 要所、要所で、よく笑っていただけた。「指導主事なら・・・」という言葉を何度発したことか。このような助言をすると現場から一目置かれますよ!的なアドバイス満載の講演となった。いわゆる新ネタといってもいい(笑)。

 センターを出て高速で地元へ。昼食は久しぶりの丸亀製麺。帰宅。週刊「教育資料」原稿の校正。第36回原稿完了。3冊の並行読書。やらなければならないことはいつものようにあるが、午前中でエネルギーを使い果たしたので、のんびりする。

 研究室HP記事は、教師力アップセミナー(横山浩之先生)の第4弾。久保君、柴山君、荒木さんが発信。荒木さんは教育実習が始まっているので、横山先生が講演で話された困難を感じている子どもへの対応を体感している模様。 

8月26日 第三回教師力アップセミナーでの学び(久保・柴山・荒木 )

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【久保】 
 こんにちは!玉置ゼミ9期生の久保朋輝です。今回は、8月26日に行われた第三回教師力アップセミナーでの学びを書きます。横山浩之さんの「通常学級に在籍する特別支援を必要とする子供にわかる授業とは」というテーマでした。

 今回のセミナーで新しい発見になったのは、大きく2つあります。

 1つ目は、作業記憶の乏しさについてです。特別支援を必要とする子に共通するものとして挙げられました。この作業記憶を活用することが多いと、他のことに集中してしまったり、今何をやるべきかが分からなくなってしまったりします。作業記憶を使わない工夫として、横山さんが仰っていたのは前の時間から教科書を出すことと一目でわかる板書をすることです。どちらも、子どもたちが授業をより効率よく理解できるための工夫であると感じました。

 また、ICTの活用は極力国語と算数では避けるというお話はとても驚きました。しかし、ICTの活用は多くの視点の移動が必要になると聞いて納得しました。効率よく理解してもらうために、授業の内容だけでなく教材や板書を工夫することは、考えるべきであると学びました。
 
 2つ目は、1つの授業で目標をたくさん持たせないということです。これは、特に漢字指導の時に大切になってくると学びました。鉛筆を持たせて、きれいに書かせようとすると子供たちにとってタスクが多すぎてしまいます。空でたくさん書いてできるだけゆっくり丁寧に学ばせます。空に書く空書きも工夫が必要です。手首を振るのではなく、指先の動きが分かるような動きをします。また、覚え方は形で覚えるのと筆順で覚えるのの二つをアプローチする必要があります。形をとる練習は、赤鉛筆の見本の上を子供がなぞる仕組みです。なぞる作業は、簡単にできるしこれを繰り返すことで形としてしっかり覚えることができると感じました。
 
 セミナーを通して感じたことは、ちょっとした工夫で授業の理解度や特別支援を必要とする子供への配慮につながるということです。セミナーでもお話がありましたが、できない子に焦点を置いた授業ではなく、できる子対策はしながら、できない子には最低限の内容を把握してもらうことが大切であることを学びました。最低限の内容を理解してもらえるように、授業以外のことは考えさせずにしていきたいなと感じました。
 
 今回のセミナーも、多くのことを学ぶことができました。私はもうすぐ教育実習ですが、すぐにでも使えそうな工夫をたくさん学べて早く実践してみたい気持ちです。横山さん、貴重なお話をありがとうございました。
 
 実習前に、先輩方や同期と会えて実習での心配事を話すことができて改めて、玉置ゼミに入ってよかったと実感しました。ありがとうございました。教育実習頑張ります!(久保)

 
【柴山】
 今回は、特別な支援を必要とする子どもに対応できる授業を横山先生から学びました。 特に、「1人ひとり、その時間の目標は異なっても良い」という内容が印象に残っています。 横山先生の割り算についての模擬授業では、2年生のかけ算の復習の時間を大切にしつつ進めていました。できる子は、割り算をより理解できるように。そう出ない子は、かけ算を確実に理解することを教育目標として設定した授業であったように思います。
 
 支援を必要とする子への配慮として、ただ授業で易しい内容だけを行うのではなく、どの子も成長していける授業づくりをしていくことを大切にしたいです。 その子ができる部分の1番上の部分の課題設定をし、達成できたら褒めることを心がけていきます。
 
 問題解決学習のヒントになるようなノートスキルも効果的であることを学びました。国語の物語文であれば、段落構成の把握を行いやすくするため、キーワードとなる語に丸を付ける。算数の割り算であれば、割る数の下に「割る数×1=○、割る数×2=○」と縦列で書いていき、かけ算の応用であることを確かめられるようにする方法を例として学びました。
 
 ノートの重要性を認識することができました。スムーズに問題解決の学習につなげていくために、全ての教科でノートスキルを意識しようと思います。横山先生、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。大学の講義では習うことができない技術を多く学ばせていただきました。この技術を現場で活かせるよう、学び続けていきます。(柴山)


【荒木】
 こんにちは。9期生の荒木です!私も8月26日に教師力アップセミナーに参加させて頂きましたので、そこでの学びを記事にしていきたいと思います。
 
 昨日で教育実習が2週目に突入し、全ての子どもが参加し、理解し、考える授業の難しさを感じています。授業の中で感じる個人差は大きく、一人一人に特徴があります。そのため、今回、授業でもすぐに実践できるような技術をたくさん学びました!
 
 まず、話し方についてです。LDの子どもたちでも意味のまとまりで言葉が頭に入るような読み方について学びました。一つ目のポイントは、分かち書きの読み方をすることです。小学三年生からは教科書は分かち書きになってないからです。二つ目は句読点を読むことです。三つ目はゆっくり読むことです。私たちが普段話しているスピードよりも、子供の話すスピードは大分ゆっくりになります。四つめは、作業を増やすことです。作業を増やすことは、精神運動領域への配慮であると同時に、子どもを退屈させない工夫でもあります。
 
 次に、誰でもできる発問から始めることです。国語の読み物教材なら、「これは何の話でしたか?○文字で答えよう。」というように、文字数を指定し、自信を持って答えられる問いから授業を始め、スモールステップで授業を進めて行くと、どの子も前向きに授業に取り組むことができます。
 
 そして、ICTの利用についてです。ICTは学びの効率化などにおいていい点もたくさんありますが、注目する場所を増やすことで、子供はどこを見ていいかわからなくなる恐れがあることを学びました。どこに注目するか手で指し示したり、そもそもICTの利用が適切かどうか考える必要があることを学びました。
 
 できる子対策についても注意する必要があると学びました。実習にいってわかったのが、できる子は目立ちにくく、教師は進度の遅い子などに目がいきやすいということです。できている子が手持ち無沙汰にならないように、それぞれが課題を持って取り組めるようにすることが大切だと学びました。
 
 横山先生、玉置先生をはじめとする先生方、素敵な学びの機会をいただき、ありがとうございました‼︎(荒木)

2023年9月4日仕事日記

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 早朝から愛犬散歩。ゴミ出し。庭の草刈り。汗びっしょり。シャワーを浴びて休憩。

 連載中の「週刊教育資料」の第36回原稿書き。今回も全国学力学習状況調査とICT活用をテーマに書く。「フェローと一緒に学校に行こう」のデータ入力。

 12時30分ごろ家を出て、前から狙いをつけていた(笑)あるお店へ向かう。13時過ぎに到着。さっそくうなぎ丼を注文。う〜ん。香ばしさがない。やはり、僕は「七福」の味がいい。

 14時20分ごろ豊山町立志水小学校到着。校長先生と最近の教育事情について懇談。

 15時10分から16時10分まで、先生方に講演。演題は「子ども主語の主体的な学びの実現に向けて〜「自己選択・決定」や「振り返り」がある授業を通して(その1)〜」。その1というのは、10月末にも1時間の講演をすることが決まっているため。

 副題とした「自己選択・決定」や「振り返り」がいかに重要かを学習指導要領などをもとに解説。その実際を映像等も使って伝達。最後は、次回までの宿題を先生方に出して終わる。よく反応していただける先生方に乗せられて快調に話す(笑)。

 終了後、校長室で懇談していると、本学卒業生で勤めている者が話題にのぼる。ある思いから、校長室に本人に来てもらって短いレクチャー。

 帰宅。訪問日が決まっていなかった3校目の日時決定。さっそく本人に連絡。さらに中学校実習をしないゼミ生の授業参観について調整。担当の先生に相談。快諾していただけた。12月10日なごのキャンパスAルーム予約完了。いくつかのメール対応。

 研究室HP記事は、教師力アップセミナー(横山浩之先生)の第3弾。由原さん、新谷さん、安藤さんが発信。横山先生から教えていただいた多くの授業技術の記載あり。

8月26日 第3回教師力アップセミナーでの学び(由原・新谷・安藤)

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【由原】 
 こんにちは!9期生の由原です。8月26日に「第3回教師力アップセミナー」に参加させて頂きました。「通常学級に在籍する特別支援教育を必要とする子どもにわかる授業とは」というテーマで横山先生の貴重なお話を聞くことができました。今回は、講義をうけて印象に残った2点について記事にしていきたいと思います。

 まず、一つ目はICT活用の欠点です。今まで私は、ICTを使うことは授業の効率がよくなり、より分かりやすくなるので、メリットしかないと考えていました。しかし、先生の講義をきいて、ICTを使うことにより、子どもが考えなくなってしまうこともあるのだと気付かされました。これからは、ここでICTを使うべきかを考えながら、目的に合った使い方をしていきたいと思いました。

 2つ目は、ノートスキルについてです。実際に先生の算数の模擬授業を受けてみて、板書のわかりやすさに驚きました。黒板を見ただけで、計算の考え方がよくわかりました。特別支援学校に通う子どもは、複数のことを同時に考えることが難しいと思うので、計算の方法やそれにつながる復習を黒板に示し、それを模倣させることによって定着させることが、大切だと学びました。私は板書が苦手なので、一目でわかるを意識して板書計画を立てていきたいと思います

 今回も、実習に活かせるスキルをたくさん学ぶことができました。貴重な機会をありがとうございました。実習まであと1週間!これまでゼミでみんなと学んできたことが活かせるように頑張ります!実りのある実習にします!みんな頑張ろうね!
(由原)


【新谷】
 こんにちは、8期生の新谷です。先日「第3回教師力アップセミナー」に参加させて頂きました。今回は横山先生が「通常学級に在籍する特別支援教育を必要とする子どもにわかる授業」について、お話をして下さりました。今回のセミナーで印象に残ったことを書かせて頂きます。

 1点目は、お利口さんこそ沢山相手をしてもらえる学級作りが大切だということです。学級では、良くない行動をしている子に、教師が関わりにいってしまうことが多くなりますが、そうすることでその子は良くない行動をすると先生に見てもらえるという気持ちになり、良くない行動をさらにエスカレートさせてしまうことが分かりました。教師として、良くない行動をする子への対応をしつつも、できる子により一層目をを向けることが出来る教師でありたいです。

 2点目は、微細運動能力の障害についてです。微細運動能力の障害がある子は、字を書くのが苦手で、字を書くことに手一杯で覚えたりすることが出来ないということでした。その子への指導として、鉛筆をまずは持たずに書く、それができるようになったら持って書くと言ったように、小さな目標を作り、徐々にできるように支援する必要があることを学びました。鉛筆を持って書くことは当たり前だと思っていた私にとっては、鉛筆を持って書く事が苦手な子もいるということを理解するきっかけとなりました。もし学級にそのような子がいた際には、その子の意思を尊重しつつも、少しずつその子が字を書くことができるように支援していきたいです。

 今回は私が現在卒論研究で勉強させていただいてることにも通ずることがあり、とても多くの学びに繋がりました。(新谷)


【安藤】
 こんにちは、8期生の安藤です!先日第3回教師力アップセミナーがありました。今回、横山浩之先生がご登壇されました。「通常学級で特別な支援が必要な子どもにも対応できる授業」を教えていただきました。 横山先生の模擬授業を受けて、大学の講義とは違った“体感して学ぶ“ことが沢山ありました。主に2つの学びに絞って、早速記事にしていきます!

学び1:できない子を指導するのではなく、できている子を褒める
 模擬授業の中で、先生は真剣に取り組んでいる子に対してスタンプを押したり、発言を拾ったりしていました。反対に、集中できていない子は相手にしない様子でした。頑張っている子ほど相手にされるので、自然と自分からできている子を見て真似をするようになります。私も横山先生のように“子ども自身が行動を改めたい”という気持ちを引き出す指導を早く実践したいと思いました!

学び2:できる子対策する
 横山先生は、できない子と同時にできる子対策をされていました。できない子対策として、最初は誰でも分かる発問から始めます。ただし優しすぎてはいけません。ポイントは、問題解決・内容理解に役立つ発問であることです。このポイントを押さえた簡単な発問を考えます。

 できる子対策として、答えを言われれば納得できる発問をします。色々な答えが考えられる発問をする事で、議論させ、考える中で答えを導きだします。この議論することが、できる子対策のポイントです。できる子も頭に入れて今後授業を考えるように気を付けます。さらにノートの時間、議論する時間など作業する時間をこまめに取り入れて子どもが授業から離れてしまうことがないように授業を考えていこうと思います!

 実際に子どもの気持ちになって横山先生の授業を受けさせていただき、できない子の子どもの気持ち、できる子の気持ち、先生の考えを深く理解することができました。今回の学びを現場でも生かせられるよう、ゼミ仲間とともに練習していきます!

 本日も貴重な学びの機会をいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします!(安藤)

2023年9月3日仕事日記

 愛犬散歩。いつもの喫茶店でモーニング。昨日のお礼メッセージ発信。

 インプットの日と決めて、集中力が切れると本を変えて、三冊の本の並行読み。理数教育研究所原稿校正。画像追加依頼。授業と学び研究所関連の書類づくり。なごのキャンパス提出書類づくり。ロイロノートの活用例についてslackグループに質問。

 担当する小学校教育実習の授業参観日。学生から詳細な情報が届いたので、さっそく調整。これで2校の訪問日が決定。あと1校。

 夕方から日本教育新聞社から依頼があった原稿書き。テーマが指定されているので、資料を手元において、現場経験を踏まえて書く。出来上がったので、推敲をして編集部に送信。

 研究室HP記事は、教師力アップセミナー(横山浩之先生)での学び記事第2弾。前野さん、榊原君、小林さんが発信。横山先生のお話がいかに具体的であったかがよくわかる。

8月26日 第3回教師力アップセミナーでの学び(前野・榊原・小林)

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【前野】
 こんにちは!8期生の前野です。今回は横山浩之先生の講演での学びをまとめていきます。テーマは「通常学級に在籍する特別支援教育を必要とする子どもにわかる授業とは」でした。教育実習やボランティアの活動を通して、通常学級にも支援が必要な子どもは自分が思っていたよりもたくさんいるのだなと感じていたので、とても興味深く講演を聴かせていただきました。

 講演の中で印象に残ったのは「ひとりひとりの子どもによって、その時間の目標が異なってもよい」というお話です。学級では学力も配慮するべきことも様々な子どもがいる中で必ずしも全員が同じ目標で、同じ所まで到達しなくてもよいということを学びました。
 特別な支援が必要な子どもがわかる授業を考えようとすると、できる子にとっては退屈だと感じてしまいがちです。できる子が退屈しない対策として、授業内で作業を多くすることが大切だと分かりました。講演の中で模擬授業が行われ、子ども役として参加しました。国語の「うめぼしのはたらき」の授業では、本文の「うめぼし」という言葉を丸で囲う作業や繰り返し音読をする作業が取り入れられていました。子ども役として参加して、これなら手や頭を動かしている時間が多く、できる子はよりできるように、そうでない子は最低限のことはしっかり学べる授業になるのではないかと感じました。

 また、できる子対策として、答えを導いた後にその答えになる理由を考えさせる発問をすることが有効だと学びました。答えの理由まで考えることができれば更に学びが深まり、子ども一人ひとりが同じ授業の中で各々の最大限の学びが実現できるのではないかと思います。

 今回の横山浩之先生の講演では、今後授業をする際にすぐに取り入れられそうな授業技術と、それをなぜ行うと良いのかという理論を学ぶことができました。特別支援教育の重要性が高まってきている中で、たくさんの学びを得られてとても嬉しく思います。横山浩之先生、貴重な学びの機会をありがとうございました。学校現場に立つまで、あと半年になりました。1回1回の学びの機会をより大切にして、様々なことを吸収していきたいと思います!(前野)


【榊原】

 こんにちは。玉置ゼミ第9期生の榊原計人です。今回は、8月26日に開催された教師力アップセミナーの横山先生の講義で私が感じたことを記事にしていきます。

1.ICT機器の活用は考え所がたくさん
2.授業で活かしたいこと

 この大きく2つのことを書いていきます。まず、ICT機器について。今回のセミナーでは特別支援に関することが主題でしたが、その中でもICTのことはどのクラス、どの子どもにも通ずることでした。

 ICT機器やタブレットを用いた授業を作ることはとても難しいと横山先生は仰っていました。その理由として、モニターと黒板での視点の移動にかかるコストが大きく、子どもはどこを見ていいか分からなくなることと、コンピュータ学習を増やすと子どもの集中力が低下することをあげていました。

 私は、ICTは子どもたちの学力の発達に繋がっていくものだと考えていたので、この話を聞いて驚きが多かったです。特に、視点の移動コストについては考えたこともありませんでした。

 私の感覚ですが、黒板だけのときは、前に書かれている情報は全て繋がっているように見えています。なので、あまり視点を動かさず、全体を見ることで様々な情報を得られるような気がします。しかし、そこにモニターを追加すると、全体を見た時にモニターと黒板の情報はあまり繋がらず、モニターだけ、黒板だけを見ないと情報が入ってこないように感じます。なので、見比べるときに視点のコストがかかってしまうことにとても納得しました。

 講義の中でもあった、モニターを含めた「ひと目でわかる板書」と視点の移動を意識したスライドを作ったり、板書計画を考えることでより分かりやすい授業が作れるのではと思います。

 授業で活かしたいことについて、国語の範読では、句読点や分かち書きをちゃんと読むことや読む速度について話されていました。

 句読点や、意味ごとに分かれた分かち書きをしっかり意識して読むことで、理解に若干の時間が必要な子でも無理なく理解することができます。また、読む速度もこれに関係し、アナウンサーと同じくらいの速度で分程度400文字が理想だそうです。この事は障害のある子どもだけでなく、すべての子どもに活用できるそうです。

 講義の中で、ゼミ生が「実際に意識して読んでみてください」と当てられる場面があったのですが、速度が早かったり、分かち書きを意識することが難しかったりと、パッとやろうと思ってもなかなかできないようで、かなりの練習が必要そうでした。教育実習でこれをしっかりできた範読をしよう!と思ってもなかなかできないとは思いますが、意識して授業をやっていきたいと思います。

 今回は、横山先生の講義で私が大事にしたいことの中でも教育実習で上手く活用できたら良いなと思うことを書きました。ここで学んだことを完璧とまではいかなくとも、意識はしっかりとしつつ上手く活かしていきたいと思います。

 講義をしてくださった横山先生、セミナーを開催してくださった酒井先生、ありがとうございました。(榊原)

【小林】
 玉置ゼミ第9期生の小林美稀です。8月26日に開催された教師力アップセミナーの横山先生の講義を受けての感想を記事にします。

 今回の教師力アップセミナーで最も印象に残ったのは、板書の工夫についてのお話です。集中力が持続しない子への工夫として、板書を一目で分かるように工夫することがいかに大切であるかが分かりました。一コマの授業中ずっと集中力を継続させることは大人の私でも難しいことがあります。子どもなら尚更難しく、作業記憶の乏しさを抱える子どもにとっては更に難しいでしょう。そんな子どもたちのために、板書を一目見ただけで、今なにをしているのかがすぐにわかることは、大きな利点があると感じました。

 しかし、いつも困難を抱える子どもに焦点を当てて授業することも難しいのが現実だと思います。横山先生がおっしゃっていたように、生活の中で必要な国語、算数は、支援が必要な子どもに最大限の配慮をすること。これが大切だと理解できました。

 実際に自分が教師になった時に、また9月4日から始まる小学校教育実習で心がけたいと思ったのは、漢字指導です。指で空中書きをして練習する際、大きく黒板に書いた上で空中書きをすること、手首を振らないことを心がけていきたいです。(小林)

2023年9月2日仕事日記

 愛犬散歩。珈琲とパンで朝食。ChatGTPをバージョンアップ。やり始めたら止まらない(笑)。こんなことも応えてくれるのかという連続で、あっという間に時間が過ぎる。

 12時少し前に家を出て、なごのキャンパスに向かう。名古屋高速を使って12時30分には到着。

 13時から16時まで、ネタ研究会。今日は芝田先生、松井先生、中田先生、石川先生と僕との5人。どの提案者も子どもから学びを引き出す提案がされて、僕が冒頭で紹介した「自ら学習を調整する」という概念と一致。濃厚な話し合いができた。授業で活用できる新たなシステムも教えてもらって、さっそく登録。これはいい!

 帰宅。父親の入院先へ。顔色がよくなっていて、熱も下がったようで、ほっとする。

 18時ごろに味大へ。かつての教え子夫妻と懇親会。まだ40歳だと思っていたが、なんと50歳になったとのこと。自分も歳をとるはずだ。僕の教師人生を大いに価値づけしてくれる言葉をたくさんもらい、元気が出る。嬉しさの三乗(笑)。

 二次会はかつて担任した生徒が経営しているお店へ。とっても雰囲気がいいお店。また来ることを約束して帰宅。その後、ほとんど記憶なし(笑)。

 研究室HP記事は、久しぶりにゼミ生記事。8月26日第3回教師力アップセミナー(横山浩之先生)の学びを安田さん、古賀くん、澤本くんが発信。模擬授業を体験しての学びは貴重。

8月26日第3回教師力アップセミナー(横山浩之先生)の学び(安田・古賀・澤本)

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【安田】
 みなさんこんにちは、9期生の安田です。本日、8月26日に行われた「第3回教師力アップセミナー」に参加させていただきました。

 今回は、福島県立医科大学ふくしま子ども女性医療支援センター教授の横山浩之先生に「通常学級で特別な支援が必要な子どもにも対応できる授業」についてご講演いただきました。私自身、支援が必要な子は年々増えているように感じていて、それに伴う学校の在り方について興味があったのでとても充実した時間を過ごすことができたように感じます。

 模擬授業では、生徒役をさせていただきました。「授業中によく喋る子」という役をやったのですが、口に出してそれを注意されることはなく、反対に机間指導でたくさんの声掛けをしてもらいました。

 「静かにしなさい」と言わなければ、余計にうるさくなってしまうのではないか?という懸念があったのですが、逆に話しに行くことで、話す内容を授業の問いに関係あるものにする「方向修正」がとてもスムーズでこんな方法があるのかと驚きました。

 私なりに解釈すると、この「方向修正」のポイントは2つです。1つは、その子が発達や精神の遅れなどによる困難があるのかどうかを見極めるということです。ここを間違えてしまうと、気合いを入れた授業がただの虐待で終わってしまうのです。だからこそ、子ども一人ひとりを見て、教員が受け入れることが大切なのだと感じます。もう1つは、深入りはしないことです。声をかけに行くけれども、「あくまでさらっと」横で止まらずヒントを落としていくことがその子だけの授業にならない工夫だと感じました。

 「特別な支援」と言われると少し構えてしまうところがありますが、今回、横山先生には赤ペンで書いたことをなぞらせるものや、声掛け、目標設定などすぐに実践できる方法をたくさん教えていただきました。来週から始まる教育実習は小学校2年生。とってもわんぱくで可愛い盛りの子どもたちにも有効な方法ばかりなので、ぜひ実践していきたいです。ドキドキとワクワクでいっぱいの実習、9期生のみんな頑張ろうね!!!!

 今回このような機会をくださった玉置先生をはじめとする先生方、本当にありがとうございます。一緒に学んだ仲間にも感謝でいっぱいです。これからも高め合っていこうね。(安田)

【古賀】
 こんにちは、9期生の古賀です。先日行われた教師力アップセミナーでの学びを書いていきます。今回は、「通常学級に在籍する特別教育を必要とする子どもにわかる授業とは」という題目で横山浩之先生に講演していただきました。

 作業記憶の乏しい子への配慮として、放課に次の時間の教科書を出しておくこと、そして授業時にページ数だけ示すようにする。何をやっているかが一目でわかる授業、またその板書。そのための方略として、余計なことはしない、言わないようにすることを学びました。私は、前期ゼミでの模擬授業でこの点が守れていなかったと思うので、教育実習では気を付けたいと思います。

 また、配慮した授業をつくっていくとともに、できる子対策をする必要があることも学びました。一人一人の子にとってその時間の目標が異なっても良く、できる子はよりできるように、そうでない子は最低限のことを重点的に活動を考えていく必要がある。その中で、答えの理由を考えさせることは、同じ授業でも差を感じさせにくくステップアップにつながると思うので取り入れていきたいです。

 模擬授業のパートでは、先ずは国語で、範読のポイントや説明文のノートづくりのポイント、キーワードを見つけて丸で囲む作業など、他の単元でも生かせるような技術を学びました。次に算数では、繰り上がりがある計算の場面で、数え上げができないもので10のまとまりを意識させる方法。わり算の模擬授業の場面では、かけ算の基礎を確認し、それを生かした授業展開とその時のノートスキルを学びました。

 最後に、いよいよ近づく教育実習を前にとても有意義な時間を過ごさせていただきました。今回の学びを基に実りある実習にしていきたいです。横山先生、セミナー運営委員の皆さん、そして8期生の先輩方ありがとうございました。(古賀)


【澤本】
 こんにちは!地元静岡から帰ってきた8期生の澤本です。一人暮らしもあと半年、夏の暑い時期もそろそろ終わりを迎える中、「涼しさ2倍!!」が売りのカーペットを買いました。今回は、横山先生の講演での学びを記事にしていきます。

 今回は「通常学級に在籍する特別支援が必要な子どもにも対応できる授業」というテーマでお話していただきました。私が一番印象に残ったことは、漢字指導を適当にやらないということです。微細運動能力の障害を抱えている児童は正常の児童に比べて、指の関節を動かしづらいため書きにくいという特徴があります。実際指を動かさずに書くと肘より上の関節を動かすしかないため、とても書きにくかったです。書くだけでも精一杯の児童にとっては漢字を大きく書き、形を覚えていく必要があることを知りました。

 よく学校現場で行われている「空書き」ですが、空書き一つとってもポイントを押さえないとまったく意味のないものになってしまいます。悪い例として、手首が動いてしまい、指がどう動いているのかわからない、手首が動くとしっかり漢字が書けていないということがあります。そのため、手首を固定して丁寧に空書きをする必要があることを学びました。また、同じ漢字を3日続けて練習する必要があることを知りました。今日覚えたことは明日には10%、明後日には30%、1週間後には90%忘れてしまいます。そのため、1日やって終わりということではなく、3日かけて反復して行っていきたいです。

 今回の講演を通して学んだことは半年後、自分が子どもの前に立ったときに生かしていきたいです。大学では学べないことや実際の経験を聞くことができ、とても貴重な体験でした。これからも多くのことを学び続けていきます。(澤本)
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