11月12日第5回教師力アップセミナー(森本隆史先生)での学び(寺尾、安藤、伊藤)

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【寺尾】
 こんにちは、8期生の寺尾です!!今日は森本隆史先生のセミナーでの学びをまとめます。

 今回の講演で、森本先生は子どもの立場で授業づくりを考えるプロだと思いました。算数の授業といえば、教科書に書いてある流れで問題を解いていったり考えを共有したりするイメージが大きくありました。しかし、子どもの立場になると、いつもその流れではつまらないしやる気がなくなってしまいます。だからといって楽しいだけの活動ではいけません。

 そこで、提示の仕方や発問の際の言葉遣いを意識して変えてみることで子どもたちが楽しく且つ頭を悩ませながら考え込むことが出来る授業になると学びました。

 提示の仕方で言えば、図や表などの1部を隠して見せながらやったり、あえて誤ったものを使ったりすることで子どもが自分からやりたいと思える授業になると感じました。
また、言葉遣いに関しては、普段何気なく使っている「できた?わかった?」などはわかる子が対象となっており、分からない子が取り残されてしまうことを学びました。そのため、分からない子がどれくらいいるかを把握でき、その子のサポートができるような「難しかった?今のどうだった?」というような聞き方に変えるだけで誰一人取り残されない授業づくりに繋がると感じました。

 このように分かる子分からない子を見とったり、子どもから何を引き出したいかを考えたりすることが何より大切だと考えました。

 今までの概念が覆され、少し不安がかき消された気もします。試行錯誤しながら子どもたちが楽しく考え、子どもの笑顔が多く見られる授業をつくりたいです。(寺尾)


【安藤】
 こんにちは! 朝寒くて布団から出られなくなってきました、8期生の安藤です!寒さが厳しくなってきましたが、布団の誘惑に負けず頑張っていきましょう!!!

 今回は、第5回教師力アップセミナーでの学びを記事にします。登壇されたのは筑波大学付属小学校の森本隆史先生です。先生から子どもと創る授業の秘訣を学ばせていただきました。記事には、実習で私自身がやっていたからこそ今後気を付けていこうと思った2つに絞って書きます。では早速本題に入ります!

 「分かった?」私はこの言葉を何気なく使っていました。大丈夫かな、と子どもを心配しているからこそつい言ってしまいます。しかし、この言葉が子どもの「分かんない」を言えなくしていると学びました。この問いかけでは分かる子だけ反応します。そんな中、分からない子は「分からない」と言い出しづらいので、置き去りにされてしまいます。そこで森本先生は「分かんないよね」と問いかけていました。実際にこう問われて、素直に“分からない“と発信しやすかったです。ポイントは”分からない“を前提で話すことです。
 
 正直、教師の言い方1つでこれほど授業が変わるとは思いませんでした。自分自身の発言を振り返って、分からない子も反応しやすい問いかけが出来ているか日ごろから意識していきます。

 もう1つ意識したいことがあります。それは“分かる子の発言に引っ張られない”ことです。実習を振り返ると、分かる子発言だけで授業を進めていたことに気付きました。森本先生は分からない子を土俵に乗せることが大切だと仰っていました。玉置先生もよく全体で学ぶことが大切と仰います。そのために、すぐ答えを求めないことを意識します。時には教師自身もとぼけてみたり、ヒントをだして少しずつ着目する焦点を絞らせていったりして、みんなで解決の方法を見つけていくような仕掛けが必要だと学びました。特に “全部を見せずに隠す“という仕掛けを私も実践したいと思いました。夢中になって考えるだけでなく、周りの人と自然と話し合っていました!

 森本先生のお話を聴いて、無意識のうちに私分からない子が反応しにくい授業にしてしまっていたことに気付きました。指導案にとらわれず、子どもの反応を見取る事を念頭に置いて授業に取り組んでいきます。今回もありがとうございました!!(安藤)


【伊藤】
 こんにちは!8期生の伊藤です。今回は、第5回教師力アップセミナーでの学びを記事にしたいと思います。

 第5回教師力アップセミナーでは、筑波大学付属小学校の森本隆史先生が講師として来てくださいました。

 森本先生のお話を聞いて、教師が子どもから引き出す授業の作り方を学びました。私が特に印象に残っていることは、わかっている子とわかっていない子を見取り、わかっていない子が授業に参加できるように仕向ける教師の働きかけです。

 私は、教育実習で授業を行った際、時間内に授業を終わらせるという意識に引っ張られ、発問の答えに対して、「わかった?」「できた?」という言葉を使いながら、授業を進めていました。森本先生のお話を聞いたとき、これはやっちゃいけないことだったことに気付きました。森本先生は、「わかった?」「できた?」という言葉は、対話を生まない言葉であり、「わかった」「できた」子どもだけで、授業が進んでしまうとおっしゃっていました。わかっている子とわかっていない子を見取るために、「難しかった?」や「今のどうだった?」などの言葉で、わからない子が「わからない」と言える環境をつくることが、大切であることを学びました。教育実習での反省を生かし、現場に立ったときには、「わからない」と言える環境づくりを大切にし、わからない子が授業に参加できるようにします。

 教師になる前に、このような貴重なお話を聞けることが嬉しいです。学んだことをすぐに実践することはできないとは思いますが、学んだことを意識することはできます。特に、授業をすることには自信が全くないので、このような授業名人のお話を聞くことができているのは、とても心強く思います。今回もありがとうございました。(伊藤)

2023年11月24日仕事日記

 今日は父親の転院日。早めに家を出て、病院待合室でいくつかの指示を受ける。9時30分ごろ介護タクシーで転院先に移動。ここでも検査をしなくてはいけないのか!という思いを抑えながら、父親の検査結果を待ち、新たな主治医、看護師からの丁寧な説明と質問を受けて、書類作成。終了は12時近く。

 13時からの卒論相談のために大学へ向かう予定だったが、開始時刻を1時間遅らせて、さらに相談者がいるかを確認。ゼミ生は気を遣ってくれたようで、希望者はおらず、午後も父親のために動くことにする。再び二つの病院に出かけ、指示を受けたことに対応。16時前にようやくすべて完了。疲れ果てて、その後、何もできず(泣)。父のために終日動いたのだから、良い日だったと考えよう。

2023年11月23日仕事日記

 勤労感謝の日。いつもより1時間遅い7時ごろの目覚め。いつもの喫茶店へ。先日の教師力アップセミナー講師の森本隆史先生の本を持参して、今度は本からの学び。帰宅して、愛犬散歩。

 12月6日の「三泗教育研究協議会と四日市市教育委員会教育支援課との共同研修会」でのプレゼンづくり開始。依頼のキーワードが「パフォーマンス課題と主体的に取り組む態度」。

 パフォーマンス課題について、ChatGTPで見解を求めたり(笑)、ネットで調べたりして自分の考えを固める。年に数回のパフォーマンス課題の取組ではなく、普段の授業の中でパフォーマンス風味(笑)課題を提示していく方がよいという主張を伝えるプレゼンを、かなりの時間をかけて創る。良い依頼のおかげで、新作プレゼン完成。タイトルは「数学授業における学習評価を通して生徒を育てる〜パフォーマンス課題と主体的に取り組む態度〜」。担当者に資料データ送信。

 続いて、11月29日訪問の東員町立笹尾東小学校でのプレゼン作り。送付された指導案を見ると、ICT活用がされているので、その関連プレゼンを作る。

 今日は昼食も夕食も外食。よく働いている自分へのせめてものご褒美(笑)。

 研究室HP記事は、11月12日の教師力アップセミナー森本隆史先生からの学び記事発信開始。村松さんと安田さんが発信。教育実習を終えている村松さん、実習中の安田さんの視点が違っているのがよくわかる記事。

11月12日第5回教師力アップセミナー(森本隆史先生)での学び(村松、安田)

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 こんにちは!8期生の村松咲です。今回は筑波大学附属小学校教諭 森本隆史先生の「子どもと創る算数授業~見せ方と問い方を変える~ 」の講義を受けました。以下学びを二点に絞り、ご紹介します。

 まず、発問の技術についてです。私は近頃「発問力」について学びたいと考えていたのですが、今回のテーマ「見せ方と問い」も「発問力」に含まれると考えました。子供の視点に立ち、「こんな時どんなことを言うだろうか」と考えて見せ方や問いを工夫すると、子供たちの疑問や考えたい気持ちから問いが生まれ、「学びの必然性」のある授業となると考えました。

 次に、森本先生の授業は、集団で学ぶ意義を子供たちが感じられる授業だと感じました。自分が分かること=みんなが分かることとは限らないと気づいた子どもは、他者との違いを理解し、「どうすれば相手につたわるか」説明の仕方を工夫します。知識の習得は1人でも可能です。しかし、このような他者への理解(尊重)や表現の技術は集団だからこそ学べることだと考えました。

 最後に、「思いやりをもち、自分たちで高め合う集団づくり」について。最初からうまくいくことはないと思います。得た知識をそそのまま模倣するだけでなく、何度もトライアンドエラーを繰り返し、自分の型を見つけていきたいです。(村松)


 みなさんこんにちは、9期生の安田です。11月12日に行われた第5回教師力アップセミナーに参加させていただきました。

 今回は筑波大学附属小学校の森本隆史先生に「子どもと創る算数授業〜見せ方と問い方を変える〜」というテーマでご講演していただきました。現在、教育実習期間中ですが、「授業を行う前に知りたかった!」と思うことばかりで、とても充実した時間になりました。

 お話の中で、子どもたちから引き出す授業を行うための準備として、子どもがどう感じるかを考えることが大切なのだと学びました。指導案をつくっていると、予想される生徒の反応とこちらが求めている生徒の反応ばかり考えてしまいますが、目に見える反応ではなく見えない心の動きが鍵になるのです。

 また、授業を行うときは、わかっている子が中心にならないよう言葉を大切にすることがポイントなのだと学びました。「わかった?」と教師が聞くことは、教師にそんなつもりがなくても、わかった子への声かけになってしまうのです。そして、わかっていない子は置き去りになってしまい、子どもの対話を生まない授業になっていくのです。そうならないために、教師が使う言葉を選んでいくことの大切さを感じました。

 さらに、「わからない」が言える授業を作っていくためには、2つの仕掛けができるのだと知りました。1つは、学級づくりです。4月の段階から「わからない」を言いやすい環境にしていくことで、授業で子どもたちが「わかったふり」をしなくて良くなります。2つ目は、発問の工夫です。「わかった?」を「よくわからなかった人ー?」と聞くだけで「わからない」と子どもは言いやすくなります。これは、わかっていない子に向けての言葉だから当然です。私は、2つ目ならすぐにでも意識して改善いけるのではないかと思いました。

 今回のセミナーでは、教育実習を思い出して、いつもより現場のことをリアルに想像しながら考えを深めることができました。授業をつくっているのは、自分だけではないということをいつまでも忘れず、これからも学び続けていきたいです。

 今回、ご講演いただいた森本先生、そして貴重な機会をくださった玉置先生、運営の皆さん、ありがとうございました。次回の教師力アップセミナーも楽しみです。(安田)

2023年11月22日仕事日記

 6時ごろ目覚めて身支度。6時30分ごろ家を出て、いつもの喫茶店経由で大学へ。8時少し前に研究室着。教職実践演習と8期生ゼミ準備。

 9時から社会科専修学生に「教職実践演習」。いつものように「初任1年間を乗り切るための学級経営」と題して、野中信行先生著を参考にして構成した展開。今日は学生の発言から、思わず自己開示。いつも以上に笑いが多い講義になった(笑)。

 10時40分から8期生ゼミ。ロールプレイを入れた安藤さんの発表、自分がよく理解できていないところを話題にして深めてくれた新谷さん。今日もとても充実したゼミ。参加した9期生の安田さんには良い刺激になったに違いない。

 前野さん、安藤さんから卒論相談。第2章の書き方について確認。

 12時30分からオンライン教職専修会議。オープンキャンパスの担当決め。

 14時から、入試関係会議、教授会など4つの会議が続く。終了時刻は17時30分ごろ。3時間30分の長丁場。この中で、「こども理解活動」の説明と実習委員長として報告。特に「こども理解活動」については、次のようなことを皆さんに伝えた(学部長からの依頼に返答したメール文紹介)。

 クリスタルプランにおける「子ども活動」の位置づけを始め、全教員でフレンドシップ活動に代わる本学の重要な教育活動として、皆さんで創り上げていただきたいと伝えたいと思います。
 また、子どもの多様性が求められる中、子ども活動(文部科学省が推奨する学校体験活動、サークル活動など)を通して学生が子どもに関わる中で感じたこと、学んだことを教員が聞くことによって、教育学部の教員として、子どもに関わること、子どもを理解することについて、あらためて学生から学ぶという姿勢も大切だと考えているという話をさせていただきたいと思っています。
 さらに成果をまとめる方法をレポートとしていますが、「教育DX・探究」が位置づけられたこともあって、紙媒体のレポートに限ることはないとも考えていること、その方法については皆さんからの知恵をいただきたいと思っているとも加えたいと思っています。


 研究室に戻り、片付け物をして大学を出る。明日は休日。予定はプレゼンづくりのみ(笑)。久しぶりに日本酒を少しだけ飲んで、いつものように記憶なし。

 研究室HP記事は、11月16日の8期生ゼミ記録。芝田君がユーモアもいれて、うまくまとめてくれた


11月16日8期生ゼミでの学び(芝田)

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 こんにちは。8期生の芝田です。今回は11月15日の8期生ゼミでの学びを記事にします。引き続き赤坂真二先生の「指導力のある学級担任がやっているたったひとつのこと」について深め合いました。

 今回のテーマは「信頼される教師のソーシャルスキル」についてです。ソーシャルスキルとは、「相手を理解し、自分の思いを『相手が理解できる』ような言葉や態度で適切に伝える」と書かれています。そのため私もゼミの仲間や玉置先生に伝わるような伝え方を意識して話をしました。(うまく伝わった自信はありませんが笑)

 話を進める中で感情のコントロールという項目では、本に紹介されているものだけでなく、たくさんの情報を基に、感情を伝えやすくするボディランゲージの一つとして「眉毛の動き」を大切にすること、さらに「眉毛の動きが見えやすい」髪型を提案しました。眉の上がり下がりや眉間のしわにいくつもの相手の感情を読み取るヒントがあること、また反射的に感情が現れやすいこと、さらにどんな国でも基本的には共通であることを伝えるとみんな面白がって眉毛を上げ下げしてくれていました。柴山君の記事にも「人は見た目が9割」と書かれているように、第一印象をよくするため、信頼関係を気づいていくためには、意図して自身の身なりを作っていく必要があるのだなと感じました。

 余談にはなりますが、玉置先生は、ご自身の落語家としての専門的な知見からも髪型の重要性について話してくださいました。噺家の髪型に短髪が多い理由は、目元や眉の動きだけでなく、「でこ」のしわまでも表現に使うからだそうです。言われてみれば確かに、テレビ番組の『笑点』を見ても、昨年の教育と笑いの会でお会いさせていただいた桂雀太さん、柳亭小痴楽さんも顔の全体が見えやすい髪型でした。「なるほどプロはそんなところにも、、、」とみんなで感心していたとき、「意図せずその髪型になっている人もいるけどね」と完璧なオチがついていました。(一同爆笑)

 みんなで話し合い深めるテーマとしては「言葉のいらないレベルの関係性を教室内で構築するためにはどうしたらいいか」という少しぼんやりした質問をみんなに投げかけてみました。
・受け入れる心をどう持つか。
・教師が常に口癖のように言う「キーワード」がどれだけ子どもに浸透しているか。
・相手の気持ちを常に想像して過ごせているか、思いやることができているか。
などの意見が出ました。みんなの意見を聴き、日頃から教師と子どもが双方向に、相手に伝わるように自身の想いや考え方を伝え合い、聴き合うことができていれば、「○○さんならどうしたいかな」「○○先生がいたら何て言うかな」という考え方ができるのではないかと考えました。そのためには、想いを正しく伝えるためのソーシャルスキルを正しく理解し、使えるようになりたいと思いました。

 今回のゼミも、仲間たちの意見や玉置先生のご指導や裏話のおかげでとても深みのあるまなびあいになりました。残りのゼミの回数も数えられるほどになってきてしまいましたが、全力でみんなと頑張りたいと思います!!(芝田)

2023年11月21日仕事日記

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 6時ごろ目覚めて、パンと珈琲で朝食。7時少し前に家を出て大学へ向かう。この時刻の自宅発はやはり渋滞に巻きまれる。岐阜羽島駅に行き、11月27日金津、12月4日敦賀への切符を購入。8時20分ごろに研究室着。

 今日は8期生卒業論文相談のための出勤が一番の目的。相談を待っている間に堀裕嗣さんの本を1冊読了。多くの付箋紙を挟む。

 来研した8期生は、柴山君、前野さん、安藤さん、新谷さん、澤本君、寺尾さん、芝田君の7名。それぞれから質問を受けて返答。僕の助言を聞いた直後は、とってもわかったような気持になって、いざPCに向かうと進まないという状況想像(笑)。

 12時30分から10期生10人の初顔合わせ。8期ゼミ長の安藤さん、9期ゼミ長の古賀君から玉置ゼミ生としての心得を話してもらう。記念撮影をして解散。秘密(笑)サイトに10期生の写真掲載。1期生から10期生までで104名。

 教育課程論3回分のワークシート印刷。重要書類に押印して大学を出る。

 入院中の父親(病状安定)の病室へ寄って、小牧中部公民館へ。17時少し前に到着。小牧教員組合幹部としばし教育雑談。

 17時30分から19時まで依頼の演題「ICTを活用した協働的な学び」で講演。今日は「時に原点に帰ろう」が裏テーマ(笑)なので、「なぜ学び合うとよいのか」「なぜ一人一台端末なのか」「文部科学省がこの統計のどこを問題としているのか」など、いわば深掘り質問を投げかける。勤務後の貴重な時間に集まっていただいた皆さん、もっと言えば動員もあって参加されておられる方が、少しでも来てよかったと思っていただけるようにするのが講師の努めと宣言もして、しっかり反応していただける皆さんに、ここだからこそ話せることも多数いれて講演。

 NHK首都圏ネットワークの記者から、「本日、コメントを放送しました」との連絡あり。サイトにもアップされていたので、さっそく記事化。「報告より相談」という言葉が紹介されたの嬉しい。

NHK 首都圏ネットワークにて放送

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 11月21日、NHK 首都圏ネットワークにて、PTA活動に関する私のコメントが放送されました。

2023年11月20日仕事日記

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 6時ごろに目覚めて、朝食は昨晩いただいた助六寿司。仕事日記とBMW音楽ライブラリに格納する曲を整理。

 7時前に家を出て、瑞穂市内で実習をしているゼミ生の学校へ向かう。出発当初はナビでは55分間で到着予定。しかし予想通り、岐阜市に近づいてくるにつれて渋滞となり、時間は延び、学校到着は8時35分。授業開始には間に合った。

 早々に授業観察。授業の基本はしっかり身についているので、さらなるバージョンアップのための助言をして学校を出る。夜には、ゼミ生から助言を生かしての授業の良い変化報告あり。

 名古屋市立藤が丘小学校へ向かう。学校付近には2時間弱前に到着。デニーズで昼食をとって、仕事をする。途中で目を閉じて休憩。

 13時に学校着。5年生国語授業参観。自己選択を取り入れた、いわば挑戦的な授業。子どもたちがしっかり育っていて、20分間にわたって、資料をもとに自分の考えを伝えたり、友だちの考えをもとに自分の考えを変容させたりの展開。誰一人、学びから逃げようとする子どもはおらず、今回の課題はこの学級の子どもたちにマッチしていると強く感じた。この学校の子どもたちは難しい問題ほど頑張るイメージあり。

 授業後は、研究協議の時間まで必死に動画整理。研究協議では、子どもたちの姿をしっかりとらえた上での発言をされる先生ばかり。特に抽出児の変容報告から、授業展開のよさが浮き彫りになった。

 僕はいただいた25分間で、特に「自己選択の価値」を「主体性を育てる」観点から伝え、例によって動画をもとに今回の授業から学び合いたいことを話す。

 校長室で5名の先生から質問を受けて、自己経験や他校での授業から学んだことなどを伝える。

 17時30分ごろ帰宅。今日締め切りの週刊「教育資料」の第41回原稿書き。今回も次期教育振興基本計画から話題を取り上げる。何度も読み直して手を入れて、編集部へ送信。

2023年11月19日仕事日記

 6時ごろ目覚めて、いつもの喫茶店でモーニング。帰宅して、12月9日開催の講演「ちょっとした工夫で知的に⾯⽩くなる数学授業づくり講座〜ICTの効果的な活⽤を視野に⼊れて〜」のプレゼンづくり。ほぼ新作。昨日から調子がよくて、3時間ほどで完成。関係者にデータ送付。

 13時からオンラインで「NEXTGIGAを見据え現状を再点検」視聴。平井さんが武藤さんに提示されたキーワードがよくて、武藤さんも話しやすそう。現在の文科省の方針や思いがよくわかった1時間。僕が頑張らねばならないことは、リーディングDXスクール校実践を広げたり、関わらせていただいている学校の授業観をより変革したりすることと、あらためて自覚。

 今度は、オンラインで「研数学館講演会」に参加。堀田龍也先生の講演はすでに終わっていて、細水保宏先生の算数授業づくり講演。教科書題材(問題)をもとに子どもたちの思考をつなぐ、つなげることを模擬授業を通して伝えられた。「一つの問題を数通り考えたところで、わからない子どもはいる。もう一題、取り組んだときに初めてわかる子どもがいる」という主張には納得。

 続いて盛山隆雄先生の算数講演。内田洋行が開発している協働学習ツールを活用しての授業実践紹介。zoomを繋ぎながらの実際のツールプレゼンはさすがに重たそう。中座。

 父親の病院へ。父親が耳元で僕に伝えた言葉は一生忘れない。

 19時、義理の叔母の通夜に出席のため、愛西市の葬儀場へ。式後、久しぶりに叔父、叔母に会って、いろいろと話す。話題はどうしても体の具合のこと。85歳の叔母が毎日プールで歩き、週に1回ゴルフに出かけていると聞き、ビックリ。だから、とてもその年齢に見えないのだ。

 研究室HP記事は、大学HPに「いのちの授業」支援プロジェクト(ワークショップ)掲載された記事へのリンク。
 
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大学HPに「いのちの授業」支援プロジェクト(ワークショップ)掲載

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 大学HPに記事「『いのちの授業』支援プロジェクト(ワークショップ)を本学教員が実施しました」が掲載されました。

 ここをクリックしてぜひお読みください

2023年11月18日仕事日記

 6時30分ごろ家を出て、本学岐阜キャンパスへ向かう。大学付近の喫茶店で、いつものようにモーニング。

 8時前に大学着。8時15分から説明会開始。それ以後、終日、重要な仕事に関わる。自分の仕事がすべて終了したのは17時ごろ。すでに外は真っ暗。帰宅。

 12月4日の敦賀市での講演プレゼン作成。今回も授業参観後、講演、その後、研究主任と授業者との話し合いを皆さんに見てもらうという展開。そのため、講演プレゼンはどのような状況になってもいいように多くの資料で構成。

 12月27日は福井市中学校数学部会で講演。今年最後の講演で、ふとアイデアが浮かぶ。さっそくプレゼン作成。講演内容は

 <私のコンピュータを活用した数学授業づくりの考え>
1 数学発見型ソフトウエア開発の考え
2 動画から数学を見つけさせる、言語化する考え
3 図形作成ソフトウエアを活用する考え
4 一人一台情報端末活用を前提とした考え
5 「個別最適な学び」から「自由進度学習」への考え
※ 数学授業づくりの根底におきたいこと


 調子がいいときは一気にできる。27日までにいくつかの講演依頼を受けているが、まずはできるところから(笑)。

 研究室HP記事は、11月4日講座「いのちの授業を体験的に学ぶ」での学びを前野さん、安藤さん、澤本君が発信。3人とも文章力を高めている証の記事。ぜひお読みください。

 最近のBGMは、谷村新司と大橋純子。いろいろな意味で心に沁みる。

11月4日講座「いのちの授業を体験的に学ぶ」での学び(前野、安藤、澤本)

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【前野】 
 こんにちは!8期生の前野です。11月4日にじゅうろくプラザで行われた、講座「いのちの授業を体験的に学ぶ」に参加しました。昨年に引き続き参加させていただき、いのちの授業について新たな学びがあったので記事にしていきます。

 今回のセミナーでは、玉置先生が戦場特派員だった山本美香さんを題材として模擬授業をされました。私達参加者はその授業を受ける子ども役をしながら、授業名人の玉置先生から授業技術をたくさん学びました。

 今回の授業では問いを子どもが作りその問いを深掘りしていくという流れになっていました。授業を受けてみて感じたのは、教師が発問するよりも、子どもが問いを作り、その問いを考えていく方が自分事として考えやすいなということです。子どもの言葉で作られた問いだと、他の子どもも問いの意味が理解しやすく、また考えてみようという意欲も湧きやすいのではないかと考えます。教師側の目線に立つと、子どもが考える問いによっては授業の流れが予想しにくくなる難しさが出てくると思います。しかし、教師として子どもたちに考えさせたいことの軸は持ちつつ、子どもに委ねてみることで子ども一人一人がよく考え、学びを得られる授業になっていくのではないかと思いました。

 また、道徳の授業づくりをするにあたって、教材の出典に立ち返って、教科書に載っていない部分を読んでみると、考えさせたいこと、子どもに伝えるべきメッセージが見えてくるというお話がありました。道徳に限らず、教材研究で教科書以外の関連する資料を調べてみることで、より本質に迫った授業を作ることができそうだと感じました。

 今回のセミナーでも新たな学びを得ることができました。玉置先生、龍崎先生、山田先生、そして関係者の皆様、貴重な機会をありがとうございました。4月から今日学んだことをぜひ生かしていきたいと思います!(前野)

【安藤】
 こんにちは、8期生の安藤です!今回は「いのちの授業」を体験的に学ぶ!講座での学びを記事にします。1回目から参加させていただいており、早くも3回目も出席できたことを嬉しく思います!さっそく、本題に入ります。

 今回は我らの、玉置先生が道徳の模擬授業をされました!題材は「戦争を取材する」という女性ジャーナリストのお話です。

 先生の授業は、子どもの発言から「問い」をクローズアップし全体で考えていきました。先生は子どもの発言に対して、追質問をしてもう一度子どもに深く考えさせていました。山田先生はこれを「深化発問」と仰っていました。深化発問をする事で本質に迫って考えるきっかけになります。授業を進めていくうえでこの発問は必要不可欠だと思います。この発問をするためには教師が教材研究をし、軸を持つことが大切だと学びました。子どもの発言を軸と関連させて深化発問していく。これが、子どもが夢中に考える授業の秘訣だと思いました!

 そして、道徳の時間は「自分に立ち返る」ことが大切だと学びました。教材の内容でとどまるのではなく、子どもがどのように自分の生き方につなげることが道徳の本質だと思います。私がこれから道徳の授業をする際は、自己投影する時間を大切にします。

 玉置先生の授業は良い意味で頭が疲れました(笑)これはいつものゼミでも同じです。時間目一杯夢中になって考えるので、頭フル回転です!私も子どもが夢中になって考え、授業が終わる頃には気持ちのいい「疲れた〜!」という声が聞こえる授業ができるようになりたいです。今回も素敵な学びの機会をありがとうございました!!
(安藤)


【澤本】
 こんにちは!8期生の澤本です。今回は11月4日に行われた「いのちの授業」を体験的に学ぶ!講演での学びを記事にしていきます、

 今回の講演では、玉置先生が『戦争を取材する』という題材で模擬授業をされました。私が印象に残ったことは発問の大切さと子どもの発問から授業をつくる授業技術です。

 玉置先生はまず、題材読みを始める前に「今から読むけど、感じたことや、もし山本さんがいたらこんなことを聞きたいといったことをメモしながら聞いてね」と読むときの視点を提示してから読まれていました。こうすることによって、ただなんとなしに話を聞くのではなく、考えながら聞くことができると思いました。指導書では、「この写真の人を知っているか。」という大半が「わからない」と答える問いをしていました。それに対して、玉置先生は、「山本さんに聞きたいことは?」という誰でも答えられる問いで全員が参加できる授業をされていました。

 また、話せない、話すことが苦手な子に対しては、「前の子と同じ?」、「聞いてどう思った?」といったようにその子が少しでも話せる機会をつくることが大切だということを学びました。そうすることで、なかなか自分からは話せない子でも授業に参加でき、「授業がつまらない、自分がいなくても変わらない」といったことにならないと思いました。

 玉置先生は先ほども述べたように「山本さんに聞きたいことは?」という誰でも答えられる問いを投げかけることによって子どもから出た問いについて学びを深めていく授業を行っていました。みんなで問いを出し合いそれについて考えていく道徳の授業はとても新鮮でした。私は今まで授業前に発問を考え、予想し自分の描いたように進めていく授業をイメージしていました。しかし、自分たちで作っていく授業はより自分事として考えることができるため、面白かったです。私も実践してみたいですが、うまくできる気がまったくしません。子どもの問いを大事にしながらも脱線しないように軌道修正する技術を身に付けたいと強く思いました。

 4月にはたった一人で教壇に立ちます。そのことをイメージしながら残りの学生生活を過ごしていきます。(澤本)

2023年11月17日仕事日記

 6時ごろ目覚めて、まだ完成していない月刊誌「授業力&学級経営力」依頼の「個別最適な学びと協働的な学びを位置づけたカリキュラムデザインのポイント 中学校」の原稿書き。2時間ほどで完成して、編集部へ送信。依頼を受けたことで、いわゆる新分野での原稿が1本できた。

 大雨の中、愛犬散歩。8時50分ごろ家を出る。途中で喫茶店でモーニング。10時、EDUCOM愛知本社へ到着。

 10時から3時間ほど、授業と学び研究所会議。本日から超重要事項の検討開始。いわばキックオフ会議。(帰宅して審議のまとめを関係者へ発信)

 昼食はラーメン屋によって、帰宅。父親のことでいくつかのやりとり。9期生合宿のことで、いくつかの段取り。10期生へは卒業論文発表会の案内。8期生から卒論相談メールが届く。その対応。今日も新たな依頼あり。来年度のスケジュールを予想して返答。

 21時から、オンライン「指導と評価UPDATEゼミ」。アドバイザーとして参加。今日のテーマは「叱ること」。面白い論議ができた。

2023年11月16日仕事日記

 今朝はカレードーナツと珈琲で朝食。仕事日記と原稿書きを8時まで。

 本日も午前と午後に、ゼミ生授業訪問で、8時に家を出る。学校付近に来たので、コンビニで時間調整。

 9時40分から、各務原市内中学校で実習をしている社会科授業参観。授業の基本ができていて安心。後半の高め合いの展開を助言。

 11時30分ごろ、大学研究室へ。原稿書き。12時過ぎに10期生河上君来研。相談を受ける。10期生全体に関わることで、自分も考えなくてはいけないと思っていたこと。13時40分ごろまで原稿書きやメール返信、届いた講演感想読み。笠松町内中学校へ移動。

 14時25分から、ゼミ生の音楽授業参観。生徒と上手く対話をしながら、本時のねらいに迫っていく展開で感心。さらに全体での話し合いになるように助言。

 帰宅。9期生へ合宿のための打ち合わせ日程提案。10期生へは初集合について提案。他に、いくつかの重要なやりとり。苦しみながら(笑)の原稿書き。

 研究室HP記事は、11月16日の8期生ゼミ記録。柴山君が発信。社会的自立能力を育むためにどうしたらよいかの話し合いの結果をまとめてくれた。

11月16日 8期生ゼミでの学び(柴山)

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 こんにちは!8期生の柴山です。今年は秋がないのでしょうか。急に寒くなりました。この日は、自転車のハンドルの冷たさで目を覚ましながら通学しました(笑)。

 引き続き、赤坂真二先生の本の内容を深掘りしました。今回は、第3章の「うつろう理想のクラス」。時代ごとの学校教育の理想形を、「引き上げる」「養う」の機能に着目して紐解いてみていきました。現代では、教室マルトリートメントを減らすことの大切さ、子どもの自主性を育むために不親切になることの大切さの2つが本に述べられていました。

 終末部では、子どもの「社会的自立能力」を育むために「鵜飼い型」のようなかかわり方をしてはいけないことが述べられていました。また、担任以外の先生や、他の子どもとも同様につながって学んでいける姿が、目指すべき姿です。
 
「鵜飼い型」にならないようにするために、よい意味での不親切教師になるにはどうしたらよいかを話し合いました。

・いきなり突き放すのではなく、まずは信頼関係をつくる。その後に、任せる場面を増やしてみる。
・指示せずやれていたことを、褒めて価値づけする。
・その子が「できるのか」「やらないのか」のかを見極めて関わる。
・忘れ物をしたときに、「忘れました」の後に「どうしたらいいんだろうね」とふってみる。
・わざと物分かりが悪い先生になり、質問されても「なんでだろうね」と答えてみる
・子どもが少し頑張れば達成できそうな課題を任せてみる。
・すぐ指導はしない。疑問を投げかけてから何日か待ってみる。しばらくしたら、再度聞いてみる。

などが出ました。

 子どもとの信頼関係の土台をつくったら、「任せてみる」「考えさせてみる」ことを来年度から意識します。濃い学び合いができました。

 芝田君のソーシャルスキルの発表は、とても参考になりました。芝田君の様子からも、「人は見た目が9割」を実感しました。リラックスして聞きやすかったです。まず私は、眉毛に気を使って、柔らかい表情に挑戦しようと思います!(柴山)

2023年11月15日仕事日記

 6時ごろ家を出て、いつもの喫茶店でモーニング。7時15分ごろ研究室着。1限教職実践演習の準備。8時ごろから玉置ゼミ生10期生決定のシステム設定。さっそく各個人にチャットで連絡。加入許可できない連絡もしなければならず、辛い気持ち。でも今の自分では10人が限界。1期生から10期生まで合わせて104名となった日。

 1限、数学専修学生を対象とした「教職実践演習」。例によって、学級経営、特に学級立ち上げの1か月を中心とした基本的な心得や具体的な取組を意見交流や質問を交えて展開。演習終了後、「とても役立ちます」というコメントと共に、質問があるのも嬉しい。

 2限、8期生ゼミ。始めに卒業論文の章立てについて再度の指導。柴山君、芝田君から赤坂真二本からのポイント紹介、二人それぞれから濃い質問提示。それを受けての話し合い。こうした意見交流ができるようになったのだ!と、指導者として感激。研究室で、新谷さんの卒論指導。

 13時から、ある説明会に出席。自分の担当確認。30分ほどで終了。

 研究室で、明日締め切りの原稿書き。方針を固める段階まで。10期生に自己紹介を促すグループチャット発信。さっそく続々と入力あり。

 17時から1時間30分ほど、重要会議に出席。多面的、多角的な十分な検討ののち、会議として結論を出す。

 19時ごろ大学を出る。さっそく10期生の一人から質問あり。今日も届く打診メール。とても有り難いことで、さっそく調整。

 研究室HP記事は、「いのちの授業を体験的に学ぶ」の記事第2弾。島田君(準ゼミ生)、村松さん、伊藤君が発信。自分の授業の学生分析は貴重な記録

11月4日 講座「いのちの授業を体験的に学ぶ」での学び(島田、村松、伊藤)

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 11月4日の「『いのちの授業』を体験的に学ぶ!」に参加し学んだことはたくさんありますが2つ述べたいと思います。

 1つ目は新しい授業方法についてです。玉置先生の模擬授業は、登場人物に対して感想や聞きたいことを生徒から引き出し、その質問の答えを探しながら学びを深めていく授業でした。授業を受けている途中は、玉置先生のようなベテランの先生しか無理だろうと考えていました。ですが子ども目線に立って考えると、問題について答えを考えるよりも、問を立てて考えるのは、答えるハードルが低くなり、問をつくるという参加できるチャンスが増えることから、教員から見ても評価しやすくなると考えました。
 
 二つ目は、教材研究の大切さについてです。4月からは授業者として、学習指導要領をもとに授業をつくる必要があります。その時、教材をどのように読むのかかがとても大切であることを学びました。龍崎先生は「教材を読んだだけで分かった気にならないこと」とおっしゃっていて、実際、原作のほかの部分を紹介してくださったことで、見方や考え方の方向性が見えてきたように感じました。原作をしっかりと読み込み、授業者として提示することで更に深めていくことができる事を学びました。(島田)

 こんにちは!8期生の村松です。先週土曜に行われた「いのちの授業を体験的に学ぶ」で得た学びをご紹介します。

 今回の講座で私が最も注目したのは発問の技術です。まず、模擬授業を受けていて、玉置先生はオープンクエスチョンとクローズクエスチョンの使い分けによって授業の流れをコントロールしているのではないかと考えました。

 また、指導書では「気になる言葉や行動・すごいと思ったこと・疑問点などを挙げさせる」とあったところを「山本さんに聞きたいことない?」と発問した点について、発問をあえて抽象化することで発問はシャープに、かつ、生徒から出る意見の幅を広げることになっていると考えました。

 生徒達の意見の幅と授業の可能性を狭めずに、ねらいにそった授業を展開するために、今後この技術の習得は必須だと感じました。

 道徳の授業では、特に「発問力」が授業のできを左右すると考えています。これからもたくさんの先生方の発問から学び、来年度から道徳の授業を生徒にとってより実りあるものにしたいです。生徒が「自分たちで作った」と思える授業が私の理想です。

 最後に、戦争の反対は平和か?について、私は違うと考えました。戦争がないこと=平和とは言えないからです。また、戦争のどのような点を取り上げるかによってその対になるものも変わると考えました。私は、手段としての戦争の反対は「対話」と「教育」だと考えています。(村松)


 こんにちは!8期生の伊藤です。11月4日にじゅうろくプロザで行われた、「いのちの授業」を体験的に学ぶの講義に参加させていただきました。そこでの学びを、今回は記事にしたいと思います。

 今回の講義では、玉置先生が道徳の模擬授業をされました。題材は、「戦争を取材する」で、女性ジャーナリストの山本美香さんのお話でした。

 私がこの模擬授業を受け、1番印象に残ったことは、子どもが「山本さんが生きていたら何を聞きたい?」という発問し、そこで出た子どもの考えから問いを作っていたことです。私は、あらかじめ何個かの問いを教師が用意しておき、その問いについて授業中に話し合うというような、道徳の授業をイメージしていました。だから、この模擬授業を受けたときに、とても新鮮な気持ちになりました。また、この模擬授業を受けていると、子どもの「山本さんが生きていたら何を聞きたい?」の考えから、授業が進んでいくため、自分事として考えやすくなりました。と言うよりも、気づいたら自分事として考えるようになっていました。この経験から、あらかじめ教師が用意していた問いについて話し合うよりも、子どもの考えから問いを作って話し合うことで、題材のテーマを自分事として考えることができることを学びました。

 私もこのような道徳の授業をしてみたいと思いましたが、子どもの問いの方向性が、自分が思っていたのとは違う方向にいってしまい、今回の授業で伝えたかったことが伝わらなくなるんじゃないかという心配があります。授業で伝えたいことが伝えられるように、子どもから問いを作るときには、方向付けるような発問を考える必要があると思いました。また、道徳には、様々なテーマがあるため、授業作りの際には、指導要領を見て、そのテーマを軸として授業を組み立ていくことに気をつけたいです。

 今回、初めて「いのちの授業」を体験的に学ぶの講義に参加させていただきましたが、「いのちの授業」の仕方について学ぶ機会はほとんどないため、すごく勉強になりました。今回での学びを、教師になってから生かせるよう、心に留めておきます。今回も貴重な学びをありがとうございました!(伊藤)

2023年11月14日仕事日記

 6時ごろに目覚めて、仕事日記書き。7時30分ごろ家を出る。

 午前は岐阜市内中学校で教育実習をしているゼミ生授業訪問、午後は海津市内中学校で実習をしているゼミ生授業訪問。社会科、音楽科の授業ともICTを上手く活用できていて、指導していただいている先生の日ごろの指導もよくわかる授業。二人のゼミ生には、指導助言する時間がなかったので、夜遅くにメールで、詳細なアドバイスを送信。

 学校移動の途中で昼食。久しぶりの田舎のレストランに入る。懐かしいという感覚。

 15時近くに大学へ戻る。提出文書にミスがあるとの連絡を受けて、修正に庶務課へ。

 15時30分から、寺尾さん、前野さん、伊藤君の卒論指導。3人とも第4章の位置づけがわかっていない模様。明日のゼミで全体に伝えることを決意。卒論相談日を特別設定。それだけ8期生は遅れているという状況。

 16時30分から18時過ぎまで第三次ワーキング。様々な要素を検討しなければならず、頭がついていかず(泣)。

 18時30分ごろ大学を出る。帰宅。まずは問い合わせメールへの対応。スケジュール調整。
 
 11月21日には、小牧教組力量向上研修会で講演する。依頼を受けた演題は「ICT活用と協働的な学び」。小牧であることを意識して、なぜ「学び合うのか」から問いを始め、個別最適な学びと協働的な学びに触れて数々の実践例を紹介するプレゼン完成。担当へデータ送付。

 11月30日には、岐阜県中堅教諭等資質向上研修(高等学校・特別支援学校 12年目の教員対象)に講演。これで岐阜県中堅全教員、岐阜市からも同様な講演を頼まれ実施したので、岐阜県内全ての中堅教員の皆さんに話すことになる。高等学校、特別支援学校を踏まえた資料を入れてのプレゼン完成。指示があったところへ格納。

 研究室HP記事は11月4日の「いのちの授業を体験的に学ぶ」の記事発信。第1弾。芝田君、柴山君、新谷さんが発信。記事タイトルは「問いを見いだす道徳授業」としてみた。

11月4日講座「いのちの授業を体験的に学ぶ」での学び(芝田、柴山、新谷)

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 こんにちは。8期生の芝田です!!今回は、11月4日にじゅうろくプラザで行われた、講座「いのちの授業を体験的に学ぶでの学びについて記事にさせていただきます。

 今回は、玉置先生が道徳の模擬授業の授業者をされました。題材は戦場特派員、ジャーナリストの山本美香さんという方の「戦争を取材するー子どもたちは何を体験したのか」でした。

 今回の授業は、範読を聴いた後、「どんなことを思った?もし、あなたの前に山本美香さんがいたら、どんなことを問いたい?」という問から始まりました。

 問いや感想を発表していく中で、「戦場特派員という仕事を続けていく意味」や「命をかける理由」「何が自分を奮い立たせるのか」という問いや、「自分のこととして考えると怖い」「戦争を知ることの意味を知れた」などの感想が多く出ました。

 玉置先生は、この生徒役からでた問いを基にして、内容や道徳的な価値をどんどんと深めていくような発問をされていました。後の先生方の解説や質疑応答では「みんなで問いをつくる道徳」と表現されていました。

 私は、自分たちの言葉をしっかり受け止め、理解を示してくれて、さらにそれを基にして、授業が深まっていくという形の授業を受けたことは初めてで、面白い!もっと深めていきたい!と強く感じました。他の参加者の方からも、「理解してくれて、意見を言ったらありがとうと言ってもらえてとても安心感がありました」という言葉が出ていました。

 授業が進むにつれて、深い話や良いフレーズが参加者の方から多く出てきて、それをうまくコントロールしつつ、価値づけていく姿を見て、「流石すぎる」とため息が出てしまいました。

 会の終了後、ゼミの仲間たちと食事をとりながら、教師として、「こんな授業を自分たちが作れるようになるのかな、遠すぎるよ」と話をしました。

 玉置先生の模擬授業の終了後、山田先生、龍崎先生の意見や解説を聴きながら、道徳の授業作りの深さ、面白さを改めて感じました。今回のように問いを生徒の言葉から作っていく「みんなで問いつくる道徳」の凄さや、教材として切り抜かれている部分以外の、筆者の想いが強く書かれている内容を調べてみることで新たな発見があることなど、多くの学びがあり、参加させていただいて、本当に良かったと感じました。

 また、道徳の授業についての学びと併せて、今回の会のテーマである「いのち」についても深く考える機会となりました。戦場特派員として生きた山本さんについて知り、戦場で簡単に無くなっていく命について、また、戦場での取材中に亡くなった山本さんの命について常に心に置き、生活していきたいと感じました。
 
 山本さんが亡くなる直前まで行動を共にしていたジャーナリストの佐藤和孝さんは、山本さんの情熱について「ジャーナリズムは戦争をやめさせることができるという固い信念だったと思う」と語っておられました。私たちにできることは、どんな現実があるのかを知ること、さらにそれについて忘れないでいることだと思います。教師として来年度から子どもと関わる上で、「いのち」について大切に伝えていきたいです。

 最後になりますが、今回の会の関係者の皆様、玉置先生、山田先生、龍崎先生、貴重な機会をいただきありがとうございました。今回の学びを4月からの教師として、しっかりと活かせるようにしていきたいと思います。(芝田)


 こんにちは!8期生の柴山です。今回は、玉置先生の道徳科の授業に参加させていただきました。「命」と関連して、「生き方」が大きなテーマでした。

 先生の本文の範読が終わると同時に、登場人物への問いや話の感想を考えました。それらを共有した後、出した問いへの答えを全体で深めていきました。 自分達が出した問いに答える流れは、自分の意見も出しやすく、学びも深まりやすかったように感じます。
 
 適宜、答えた発言者に追質問していたことも印象的でした。実生活と授業をつなげるために、どのような経験からそう思ったのかを問い、「生き方」についての考えを深めていきました。表面的な意見で終わってしまうことなく、より授業内容を自分事として捉えていくことができました。
 
 最後は、「主人公の生き方を自分の生活に活かすなら」という問いでした。冒頭で出した感想と比べ、他の発言者の考えから、生徒側の意見が研ぎ澄まされていっていくことを実感できました。 
 
 山田貞二先生が、「軸の沿った問いや感想を出すこと大切」とご助言で話していました。今回の授業では、「生き方」を軸に生徒役が意見を耕していったため、考えが深まったのだと思います。耕すための問いや追質を、私も意識していこうと思いました。
 
 玉置先生、山田先生、龍崎先生、いのちのセミナー関係者の皆様、本当にありがとうございました。授業の軸を大切にし、全員で意見を耕す授業を行えるよう、学び続けていきます。(柴山)


 こんにちは、8期生の新谷です。先日、「いのちの授業を体験的に学ぶ」のセミナーに参加させていただきました。

 今回のセミナーでは、玉置先生の生の授業を久しぶりに見ることができました。玉置先生は直前の直前まで悩んで決まっていなかったとおっしゃっていましたが、いざ授業が始まると、そんなことは全く感じさせない、受講者の問いや思いをとても大切にした授業を行っていました。玉置先生の授業は、何を言っても受け止めてくれるだろうという安心感があり、その安心感の要因としてやはり、発言に対し、必ず「いいね」「なるほどねね」「すばらしいね」といった肯定的な受け止めをしてくれているからだと改めて感じました。

 授業の進め方としては、受講者から出た問いを基に、その問いについて考えながら進めていくという方法でした。まさに「考え議論する道徳」です。受講者から出た問いを基に考えるので、私自身もその問いを自分事として考えながら、授業を行うことができました。

 私は山本さんみたいに、じぶんの「いのち」を犠牲にしてまで生きていくことはできないです。まだ自分が死ぬことを想像できず、恐怖の心が勝ってしまうからです。しかし、山本さんのように、「人のために生きる」これは私自身にもできる生き方であり、私がこれから教師になるうえで、大切にしていきたい生き方だと思いました。

 来年から私も教師になり、子どものために働きます。子どもの成長のために、私自身が苦しんだり、悲しい思いをしたりすることもあるかもしれません。それでも、子どもの楽しそうな姿だったり、成長した姿を見ることができたりした時には、きっと山本さんのように、自分自身の生きがいになり、仕事を続ける意味になるのだろうと、このセミナーを受け、改めて教師に向けて勉強を頑張っていきたいと思いました。

 今回のセミナーでは、山本さんの生き方を通して自分の未来について考えることができました。私が教師になった時にも、道徳の教材を通して、子どもに自分の生き方を考えるきっかけになるような授業ができるようになりたいです。(新谷)

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教育資料

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