紙切り芸修行の始め

 私は、春日井市にある「いきいきデイサービス」で年4回行われる寄席の顔付(番組作り)をさせていただいています。

 1月24日(日)は、第42回となる「いきいき寄席」でした。顔付担当となり、すでに10年が経ったことになります。

 今回は、落語家は春風亭朝也さん、NHKで新人落語大賞をとるなどの若手実力派です。色物は、紙切り芸の林家楽一さんです。二度目の出演となりました。

 楽屋では、一緒に昼食をとりながら、芸論をお聞きすることが多いのですが、今回は紙切り芸でお聞きしたことを紹介します。

 「師匠のところへ入門すると、紙切り芸人となるためにどのような稽古をされるのでしょうか」とお聞きしたところ、「初めてのことですから、丸とか四角を切ると思われるでしょうが、そうではありません。いきなり疾走する馬を切るのです。疾走する馬には、紙切り芸の基礎・基本となる技術を全部使わなければならないのです」と教えていただきました。

 故・桂米朝師匠が落語の「つる」には、落語の基礎・基本のすべてが入っている、つるがちゃんとできることがプロとしての第一歩、と言われていたのを思い出しました。

 何事も基礎・基本はあるものです。授業の基礎・基本は何かと考えさせられた林家楽一さんのお話でした。

 楽屋での話を意識されてのことか、本日の最初の紙切りは、写真のように「疾走する馬」でした。(玉置)
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