3月11日(渡部)

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3月11日午後2時46分、テレビは被災地を映していました。
私は黙祷する人々の映像を見つめていました。
ふと後ろを見ると、父が立ったまま下を向き目を閉じて黙祷をしていました。
はっとしました。
私は黙祷する人々の映像を見つめているだけで、自分は黙祷をしていないのです。
「あの日のことを忘れてはいけない」と言うことは簡単かもしれません。しかし、一年に一度だけの3月11日午後2時46分の黙祷を私はしていなかったのです。
どこかで自分は関係ないと思ってしまっていたのではないかと自分が恥ずかしくなりました。
いつもはテレビを見ながら冗談を言う父です。そんな父が目を閉じて黙祷していた姿は忘れられません。
毎年3月11日の午後2時46分ちょうどに黙祷することは難しいかもしれません。
しかし、3月11日に目を閉じて被災地の方々ことを思い、祈ることを忘れてはいけないと思いました。(渡部)

※写真は朝日新聞サイトから引用しました。(町内の全犠牲者名を書いて流したとうろう=大槌町赤浜)
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