2月13日春日井市立出川小学校での学び(遠藤・古川)

画像1
 こんにちは!5期生の遠藤です。今回は、2月13日に授業見学をさせて頂いた、春日井市立出川小学校での学びをまとめたいと思います。

 授業を見学させて頂いた際、まず初めに驚いたことは、学校の中がとても気持ちよく整理整頓されているということです。ロッカーから物は少しもはみ出しておらず、雑巾も折れ曲がることなく一つ一つ綺麗に並べられていました。私たちが伺ったのは特別な参観日ではありません。にも関わらず、整然とした気持ちの良い環境が整っているのは、常日頃から子ども達が学習規律を徹底している証だと思います。

 また、低学年でも高学年でも同じように綺麗にしている姿から、低学年から習慣づける事で学びの土台を確立していく、全校での取り組みの大切さを学びました。こうすることによって子どもは、6年間先生によって異なるルールに混乱することなく、教師は、新学期にいちいち全てのルールを教え込む必要が無くなるのだと知り、感動しました。

 更に、子ども同士で注意し合う場面も見られるとのことで、子どもの自立や自己判断力の形成にも役立つのだと感じました。

 そうした学ぶ環境を整える事に加え、出川小学校がもう一つ大切にしていることが、ICTを活用した学習です。私は卒業論文でICTを活用した授業作りについて調べているので、この点には特に興味を惹かれました。出川小学校では、プロジェクター、実物投影機、ホワイトスクリーンや先生用PCなどが1教室ひつき1台ずつ配置されていて、先生方はそれらを活用して創意工夫を凝らした授業を行なってらっしゃいました。

 中でも印象に残ったのはある国語の授業で、実物投影機を使って先生がノートを書く姿を映し出し、先生も子どもと共にノートを完成させている、という姿です。ノートを直接映し出す事によって、子ども達はノートの配分などをいちいち気にする事なく、ほとんどの子どもが顔を上げて話し合ったり、発言したりしていました。

 また、算数の時間自ら前に立ち、スクリーン上に映し出された図形に書き込みながら、一生懸命説明する子どもがいたことにも感動しました。書き順をタブレットで各自確認して、気になる漢字を各自で拡大したりスロー再生したりする子どもを見た際には、日常的にICTが活用されているのだということを強く感じました。そして、私もこんな風にICTを活用し、子どもが自ら自分自分にあった学びを選択できるような授業を作りたい、と思いました。

 こうしたICTの活用は、機械さえあればどこの学校でも出来る、というものでは無いと思います。これだけ子ども達の学ぶ環境が整い、先生同士がICTの活用や授業作り、学級経営について情報共有し続けている出川小学校だからこそ、このように素晴らしい授業が出来るのだと感じました。ICTはあくまで手段であり、それを用いて教師がどのような学びを届けたいのか、という授業の本質を大切にしなくてはいけないと学びました。

 一人一台PC配布が決定したこれからの教育現場で、教員がどのような授業作り、学級作りをしていく必要があるのか、改めて考えるきっかけとなりました。今回このような機会を与えて下さった水谷校長先生をはじめとする出川小学校の皆様、玉置先生、本当にありがとうございました。(遠藤)

******

 こんにちは!5期生の古川瑛理です!今回は、2月13日に春日井市立出川小学校の授業見学からの学びを書いていきたいと思います。

 政策としても打ち出され、教育現場では1人1台PCという環境の整備がどんどん進められています。そんな時代の教員を目指す者として、ICT活用に力を入れている出川小学校に勉強に行かせていただきました。

 見学する中で様々なことに気づかされました。今回特に衝撃的だった2つのことについて書いていこうと思います。

 まず第1に環境についてです。全ての教室に実物投影機、プロジェクターが整備され、廊下にはコピー機が設置されていました。その様子から自分自身が過ごしてきた小学校との環境の差、自分の知っているものが如何に一部でしかないということを痛感させられると共に、自分が教員になった時、より一層環境も変化しているのではないかと考えさせられました。玉置ゼミでは学校に行かせていただける機会が多くあります。その機会を有効活用し、学生のうちに様々な学校を見学して学んでおきたいと改めて思いました。

 第2に学習規律についてです。授業を見学させていただいた際、校長先生は私達に自由に教室を回らせてくださりました。どの授業も児童の学びに向かう姿勢、研究授業のような質の高さを感じさせられ、衝撃を受けたのを覚えています。私は単純にICT化が進めば、便利かつ効率的になる面が増えて、学習として非常に有効であると思っていました。

 しかし玉置先生が仰っていた様に学習規律が整っていなければ、1人1台導入されたとしても、それは児童にとって学習ツールではなく、玩具でしかないということに気付かされました。出川小学校では学習規律を学校として統一させ、継続的に指導されています。そして、根底として日常の授業改善が目的であって、ICTは1つの手段であることが当たり前の共通認識としてあるように感じました。1人1台PC、ICT化を進めていくと言っても、何のために行うのか、またその前提として何が必要なのかということを非常に考えさせられる時間でした。

 最後に、今回見学させていただいた出川小学校の水谷校長先生をはじめとする全先生方、玉置先生、貴重な学びをありがとうございました。(古川)

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31