2月17日 ICT座談会からの学び(高橋・木下・遠藤)

 2月17日に行われた「一人一台端末授業について現役教師とゼミ生が語り合う会」の記事最終回。高橋さん、木下さん、遠藤さんが発信。

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 今回は、現役の先生方、EDUCOMの方やゼミの先輩方など各方面において教育に関わっている方々と「一人一台端末授業について語り合う会」に参加させていただきました。

 この会のために端末授業についての動画を見てあえて心配することを挙げるという事前課題がありました。私はこの課題に対して子どもたちがうまく使えるかどうかなどICTに対してのマイナスな心配事を挙げました。しかし、今回の会で私の端末教育の捉え方が変わりました。そして、本当の心配事は、教師が端末教育を特別視することであるのではないかと考えました。

 学校では、タブレット以外にも子どもたちが初めて使う道具がたくさんあります。しかし、絵の具の授業を特別視する教師はいないという意見を聞き、私達は、タブレットという新しい道具を知らないうちに後ろ向きに捉えていたことに気が付きました。なぜ特別視していたのかを考えてみたところ、私達自身が子供の頃になかった道具を使うことに不安が生じていたからと思います。誰だって新しいことをすることは不安であり、しかも、教師という立場で子どもたちを引っ張っていかなければならないということから失敗が許されないと捉えていたから後ろ向きになっていたのだと気が付きました。

 けれども教師と子供が初めてのことに取りくむことは、チャンスではないかと私は感じました。子どもたちと同じスタートラインに立って何か始める機会はあまりないと思ったからです。最初は誰でも初心者なので子供と一緒になってタブレットを使うことによってこんなこともできるようになるといった発見をしていくことを楽しむこともいいのではないかと思います。また、新しいものに対して柔軟性の高い子どもたちから学ぶこともたくさんあるのではないかと思いました。

 今後実習に行くにあたって、子どもたちと一緒になって新しいことをする機会を楽しみ、端末教育の可能性を考えていきたいです。(高橋)


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 こんにちは。5期生の木下です。今回は2月17日に行われたICT座談会について記事を書きます。玉置先生をはじめ、現場の先生方や、EDUCOMの方々や、ゼミの先輩方、現役ゼミ生で1人1台が当たり前になってくる教育現場について話をしました。その中で多くの学びがありましたが、今回は特に強く感じたことを書きます。
 
 それは「PCに苦手意識を持っている子どもへの対応を考えているようではまだまだである」ということです。私は、この座談会に参加する前までは「PCが苦手な子どもへの対応はどうしよう」「つきっきりもいけないよなあ」などという考えを持っていました。しかし、この考えを持つこと自体がおかしいことであったのです。PCやタブレットの1人1台化はまだまだ始まったばかりです。

 そこで大切なのが「一緒にやっていこう」「間違えてもいいじゃん」という気持ちであることに座談会の中で気づくことができました。PCやタブレットを特別扱いするからいけないのです。大西さんの「初めて絵の具を使う時はどうか?」という問いにハッとさせられました。確かに、絵の具を初めて使う子どもに対して神経を使って対応を考えることはしません。どこか自分の中でPCやタブレットを特別扱いしてしまっていたのです。また、私はPCやタブレットにどこか苦手意識を持っています。それは、小学生や中学生の時にPCなどを通して結果を求められていたからです。キーボードは早く打てた方が良い、PCの中で良い作品を作り上げて…など自然と気づかぬうちに結果を求められていたことに気付きました。それが嫌で私はPCやタブレットに苦手意識を持ったはずだったのに、教員になろうとしている今、子どもに結果を求めていたのではないかと感じました。「苦手意識を持つ子どもがいてもいいじゃん」「自分と一緒に慣れていけばいいじゃん」という良い意味での軽い、そして柔軟な考えをしっかり頭に残しておきたいです。
 
 普段お話をする機会が少ない方々との座談会、とても濃いものでした。開催をしてくださった玉置先生、そして実際現場で働いていらっしゃる(働いていらっしゃった)先生方、EDUCOMの方々、玉置ゼミの先輩方、私が気づくことのない視点からのお話をしてくださることで深い学びにつながりました。ありがとうございました。(木下)

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 こんにちは、5期生の遠藤です!今回は、2/17に行われたICT座談会で学んだことをまとめたいと思います。
 
 この会では、事前に学生が動画を見て感じた不安を書き出して、それをもとに前半はグループ毎で話し合い、後半は全体で共有を行いました。
 
 同じ学生でも、出てくる不安点が全く違っていて、非常に興味深い話をたくさん聞くことができました。聞いていると、主に子どもが使う際の不安、教師としての活用の不安、ICTの機能的な不安の三つがあるように感じました。現役の先生方のお話を聞かせていただく中で、自分たちがイメージしていたよりも子どもたちは活用に前向きで、やってみたい!という気持ちが強いことに気が付きました。
 
 自分は卒業論文でICTを扱いましたが、調べれば調べるほど沢山の可能性が見えてきて、自分に使いこなせるのだろうか、と迷いが生まれることもありました。しかし今回、この会に参加させて頂いたことで、そうした迷いを現役の先生方も強く感じていることに気が付きました。だからこそ、子どもと一緒に使用方法を模索し、教師主導ではなく子どもの発見をもとにICTを活用していくことが大切なのだと感じました。
 
 また、ICTに限らず、どんどん変化する社会のあり方に興味を持ち続けることも大切だと学びました。学校の中のことばかりに目を向けるのではなく、興味の範囲を広く持つことで、子どもたちが社会に出た時より実践的にICTを活用できるようになるのではと気付きました。
 
 まだローマ字を習っていない低学年の児童が、約3ヶ月ほどで大人よりも早くタイピングが出来るようになった、という話なども聞けて、改めて子どもたちの可能性は無限であることを痛感しました。いつの間にか制限することばかり意識してしまっていましたが、ある程度のルール以外は子どもたちに任せるというのも必要な配慮なのだと感じました。
 
 このような貴重な場を設けてくださった玉置先生、現役の先生方、株式会社EDUCOMの皆様、本当にありがとうございました。この学びを4月から必ず生かしていきます。(遠藤)
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