日本教育新聞に「先生のための『話し方』の技術」の書評が掲載される

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 2021年8月2日付、日本教育新聞に拙著「先生のための『話し方』の技術」の書評が掲載されました。ありがたいことです。

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 玉置崇・岐阜聖徳学園大学教授とスピーチコンサルタントの菱田さつきさんはこのほど、「聞き上手」「話し上手」になるための基礎・基本をまとめた「先生のための『話し方』の技術」(明治図書出版、写真)を発行した。
 自分が発した言葉を相手により円滑に伝えるために必要な知識や考え方などを具体的な場面とともに挙げたもので、教職員だけでなく管理職にとっても役立つ内容だ。
 菱田さんが執筆した基礎知識の章では、例えば雑談について、決して「雑」なものではないとし、「今ここを楽しむ」「自己開示をする」「アドバイスシーキング」など三つのポイントを示している。気負うことなく今この瞬間を楽しむ気持ちで語り始める、まずは自分のことを話してみる、相手にアドバイスを求めてみる―というものだ。話の分量は相手6割、自分4割を目安にする。してはならないこととしては、「ダメ出し」「マウント」「ジャッジ」を挙げる。
 良い対話の相手になるためのポイントでは、「どんなに口下手な人も、優れたインタビュアーの前では饒舌になれ」るなど本質を突いた指摘が続く。
 玉置教授は、自身の教職経験を踏まえながら、子どもに話す技術、教職員、同僚に話す技術、保護者に話す技術―を解説。
 教職員や同僚に話すときは、記憶に残るフレーズを入れる、助言をする場面では子どもとのやりとりを基に伝える、保護者に話すときは、「先生は我が子をよく見てくれている」と感じさせる、「保護者9割、教師1割」の配分を意識する、「いつ」を明確にする―といった技術を載せた。
 本書のまとめの部分には、「技術は才能ではなく、トレーニングで習得できる。技術は思いを伝えるために存在している」という趣旨の言葉があった。
 定価は1980円。問い合わせは明治図書出版(Tel03・5907・6668)。
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