一宮市尾西歴史民俗資料館での活動 PART2 (下野)

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 こんにちは、7期生の下野です!コロナ禍で迎える3年生前期は、対面授業とオンライン授業の併用で課題もてんこ盛り(笑)。日々、課題やボランティア活動、アルバイトに追われている内にあっという間に前期が終わってしまいました。

 私の行うボランティア活動の一つに一宮市尾西歴史民俗資料館での活動があります。(7月12日更新の記事にて、紹介させていただきました。)

 先日、その活動が一宮市のケーブルテレビにて取り上げられました。初めてのテレビカメラ。「はい!どうぞ!回ってます!」と言われた瞬間から話したいことはどこかに飛んでいってしまい、頭は真っ白(笑)。何を話せばいいのか分からず、自分でも何を話しているのか分かりませんでした。しかし、編集の力は偉大です、、、放映されたインタビューはなんとか形になっていました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 こうして地域のテレビ局にも取り上げていただけた本活動。先日、『君は発見マスター!!』に参加してくれた小学生2人と一緒に館内を回りました。(この様子は、中日新聞にも掲載していただきました。)

 元気いっぱいの小学生。「どこにあるかな〜?」「こんなにちゃんと資料館の中を見たことない!」「この秘密知ってるよ!」と声をかけてくれる姿がとてもとても嬉しかったです。

 「本物に見て触れて学ぶことの大切さ」は、このコロナ禍で嫌という程感じさせられました。大学生であっても、先生という実体があり、そこに生の声があればなと思うことはあります。もっと学びたかったと悔しくなることもしばしばあります。

 小学生はどうでしょうか。このコロナ禍、映像授業やYouTubeでも学ぶことができるといった環境下の中、「本物に見て触れて学ぶ」経験が減ってしまっていることは確かです。感染症対策はしっかりとして、行った本企画『君は発見マスター!!』は、少しでも小学生に「本物の力」を知って欲しい、感じて欲しいという願いを込めました。

 博物館や美術館、資料館では学校とは一味違う学びを作り出すことができます。それは、「本物」がそこにあるから。それが、博物館・美術館・資料館の良さです。勿論、レプリカもありますが、もっともそれは「本物」に近いレプリカです。

 新学習指導要領では、「主体的で対話的な深い学び」が重要視されています。今回、小学生と資料館を回り、博物館・美術館・資料館は、それ等が全て「本物」を通して体現することができる場でもあると私は考えました。子ども達は、博物館・美術館・資料館に行くという「自己選択」を行っています。主体性です。

 子ども達2人で、「こっちのカードにはこうやって書いてあるね」「パネルを見たらもっと詳しく書いてあるかな?」と話し合ったり、私が「A君が言ってたことB君はどう感じた?」と促すと「A君のおかげでパネルとカードの二つから〇〇ってことが分かったよ!」と元気よく話してくれました。対話性です。
 
 ワークシートには、沢山学んだことが書かれていました。「〇〇ということがわかった」「ここは少し見つけにくかった」等の振り返りがしっかり書かれているのです。自分の中で起こったことを綴り、主体的に学びに向かってい仲間の意見を取り入れていくその姿勢は、深い学びが体現されていると言えます。

 これを学校の教育活動の「社会科見学」に置き換えます。社会科見学の場は、「自己選択」することは不可能に近いですが、決まった場で回る順序や学びたいと感じることを「自己選択」することは可能です。グループで館内を回りながら仲間と学びをやりとりし、時には教師が子どもを繋いでいくことで、対話性の実現が成されます。

 ワークシートも教師が、「見方・考え方」「授業のねらい」の二段構造をしっかり押さえた作成を施したのであれば、それは深い学びとなることでしょう。つまり、「本物」が目の前にある博物館・美術館・資料館での学びは「主体的で対話的な学び」の出発点であり、通過点にもなり得ると考えられます。

 子ども達と資料館を回ったことで、「社会科見学」の在り方や自分の考えた企画の意図をより明確にすることができました。

 こうした企画を考案する機会が与えられたこと、本当に嬉しく思います。なによりも子ども達の笑顔は宝物です。『君は発見マスター!!』の企画は、8月31日までとなっていますが、その後も資料館に行きたい!また遊びたい!知りたい!と思って、資料館がより身近な学びの場になることを願っています。(下野)
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