教育実習での学び(7期生 吉久)

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 こんにちは。7期生の吉久明日実です。私は、実習で児童生徒一人一人に寄り添えるように、という思いで実習に挑みました。

 大学の授業で児童生徒の特性や傾向を学びましたが、実際の児童生徒について知ることは大学の授業では学べません。実習だからこそ、学ぶことができるので、児童生徒との関わりを私は大切にしようと思いました。今回は、小学校実習、中学校実習を通して学んだことを書いていきたいと思います。

 私が実習で学んだことは、大きく二つあります。一つ目は、児童生徒との接し方です。二つ目は、授業づくりについてです。

 一つ目の児童生徒との接し方では、「笑顔」と「共感」、「褒めること」の大切さを学びました。

 小学校実習でも中学校実習でも「笑顔」が一番大切であるということを教えて頂きました。教師の表情や声のトーンなど、一つ一つの動作を児童生徒は感じ取り、影響を受けると思います。教師が不安げな様子でいると、児童生徒も同じように影響を受けると思うので、常に笑顔で児童生徒と接するように心がけました。

 また、児童生徒と接するときは、「共感」と「褒めること」を取り入れることで児童生徒との信頼関係を築くことができることを学びました。ただ褒めればいいというわけではありません。行動レベルで具体的に褒めたり、その児童生徒の思いや考えに沿った言葉がけで褒めたりすることが大切です。

 私は、そのような「褒めること」をたくさんするように心がけました。ですが、小学校実習では、授業を展開していくことに精一杯で、あまり児童を褒めることができませんでした。中学校実習では、全体を褒めることはできました。個人を褒めることは難しく感じ、全体のとき程できませんでした。なので、今後の課題です。

 児童生徒を褒めることにより、児童生徒の授業意欲が向上したように感じます。そして、児童生徒は積極的に授業に参加し、児童生徒と教師の対話が増える授業ができるように感じました。

 私はこれらのことを意識しながら、児童生徒と信頼関係を築くために、3日間で名前と顔を覚え、その子一人一人の特徴や考えが分かるように、休み時間も授業中も積極的に話しかけたり観察したりしました。中学校実習では、国語の授業に基本的に参加していたため、担当の学級と過ごす時間が小学校実習と比べると圧倒的に少ないです。そのため、中学校の空きの時間は、ほとんど担当の学級で過ごすようにしました。

 二つ目の授業づくりでは、「教材分析」、「児童生徒の実態把握」、「オリジナリティ」が大切であることを学びました。

 特に重要なことは、「教材分析」と「児童生徒の実態把握」です。教材分析に十分に時間をかけ、張物などの事前準備や指導案などがしっかりしていなければ、授業は上手くいかないのだと思いました。それだけではなく、児童生徒の実態を把握できていなければ、授業の進め方や手立てを適切にすることができません。私は、時間配分を何度か失敗してしまったり、全員が学べる授業はどのようにすればいいのだろうかと悩んだりすることがありました。試行錯誤しながらも、児童生徒に積極的に接することで、児童生徒の実態把握に努めました。児童生徒全員が理解できる授業を作ることは難しいことですが、その気持ちで授業を作ることが大切なのだと思いました。

 そのうえで、オリジナリティを出すことが大切だと思いました。児童生徒が、授業内容を覚えやすくしたり、関心を持てるようしたりするために、身近なもので例えたり、その背景を伝えたりと、自分なりに一工夫しました。そうすることで、より学級全員が楽しく学ぶことができるのだと思いました。その工夫で、児童生徒の反応が見られた時は、とても嬉しかったです。今後も、全員が分かるような授業をベースにし、オリジナリティを出せるようにしていきたいです。

 未曽有の災禍の中、多くの体験をさせて頂くことができました。実習校の先生方から手厚いご指導をしてただいたり、素直で活気のある児童生徒と実際に交流したりすることができました。このような環境の下で学ばせて頂くことは、とても恵まれていることだと思います。感謝の気持ちで一杯です。実習で体験したこと一つ一つが大切な学びであり、私の財産です。実習を通して、より一層教師になりたいという気持ちが強まりました。実習での出会いに感謝し、体験したことを糧に、今後も学び続けていこうと思います。(吉久)

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