教育実習での学び(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。
小学校・中学校の教育実習をこの度終えてきました。濃密な2ヶ月でした。こんなにもあっという間で、こんなにも多くのことを学び考え、頑張ったと胸を張れる日々は生きているうちで初めてだったように思います。

 小学校実習。児童の可愛らしい笑顔に包まれたキラキラ輝く毎日でした。
 子どもって「褒められ上手」です。褒められようと沢山のことに挑戦しています。尻込みをすることを知りませんから、ある意味無敵なのです(笑) しかし、それは先生方の価値づけの積み重ねで成立していること。褒められると分かっていなければ、褒められようともしません。
 授業での価値づけは、どんなに小さなことでもです。「素敵だね」「ありがとう」「素晴らしい」をどんなに些細なことでも伝える。「鬱陶しいぐらい褒め言葉を伝えてやっと子どもは褒められたと感じます。」という言葉を先生から頂きました。褒め言葉を伝えられて嬉しくない大人はいませんから、子どもなら尚更です。
 「価値語」の重要性とその積み重ねに気付くことが小学校実習ではできました。

 中学校実習。沢山の授業を実践させて頂きました。
 毎晩、指導させていただく教材を50回音読練習しました。毎日、教材研究をしました。毎日、生徒の反応を考えました。どんな言い回しなら伝わるだろう。どんな指示が端的で無駄がないだろう。リズムってなんだろう。テンポってなんだろう。本当に沢山のことを考えました。
 私が授業実践にて、大切にしていたことは「生徒を輝かせられる授業」でした。私への指導は、真摯に受け止めるから、どうか私の授業を生徒達が「頑張れた!」と「できた!」「楽しかった!」と思える授業にしたかったのです。
 中学校実習では、トップクラスの学級経営術と授業技術をご教授頂きました。生徒を輝かせる学級と授業には、とにかく教師の「見通し力」が試されます。どれだけ見通せるか。まるで将棋の世界です。何百手先まで見通す力が場数と子どもを想う気持ちでついてくることがよく分かりました。

 教師の授業技術や学級経営技術は、初めて現場に立つこの教育実習で決まるのだと思います。どれほどの熱意を持って授業や学級経営を学ぶのか。どれほど上手い教師の授業と学級経営を観るか。そして、一番大事なことはどんなに厳しい授業でも学級でも決して子ども達を愛すことを忘れないこと。

 教師になりたいと想い、教育実習に臨みました。その気持ちがこの2ヶ月間でさらに増し、そして明確に理想の教師像を抱けるようになりました。
 教育実習生が学級に来た期間や教育実習生が行った授業は、子ども達にとっては長い線で繋がれる人生の中のただの点にしか過ぎないでしょう。しかしながら、私の人生にとっては長く太く強い線となりました。お忙しい中、私達実習生を受け入れてくださり、また、丁寧なご指導をしていただき本当に先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
 先生方から頂いたご指導と子ども達の愛をしっかりと心に留め、今後の教員採用試験やこれからの教職人生の原点としたいと思います。

 本当にありがとうございました。

(下野)
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