「これからの学校教育・文化を展望する」玉置先生の講演会での学び(丸山)

画像1
 2月3日の小牧市文化協会主催文化講演会に、本学1年生の丸山君が参加してくれました。感想を頼んだところ、以下のように熱い感想を届けてくれました。資料を配布したわけではないのに、よくぞここまで記録してくれているものだと感心もしました。ぜひ読んでください。

***

 こんにちは。教育学部一年の丸山託生です。先日,玉置先生の講演「これからの学校教育・文化を展望する」へ参加しました。会場は玉置先生の地元愛知県小牧市。その際の学びについて書きたいと思います。

 まずなんと言っても会場の熱気が凄まじかったです。会場に着くと,玉置先生の顔写真入りポスターがこれでもかという程に貼られており,玉置先生の偉大さを再認識するとともに,親子で笑みが溢れてやみませんでした。

 講演会は,「コロナ禍での不要不急の自粛に伴って,学校教育・文化の意味が問い直された」という話題から始まりました。「修学旅行は不要不急か,落語の寄席は不要不急か」など,どなたにとっても身近でイメージしやすい例を挙げ,その上で「学校の役割は?」と問いかけました。調査の結果によると,学校は「1健康保障 2つながり保障 3学力保障」の三つの機能を持っていることが明らかになったそうです。

 続けて,中原淳立教大学教授の研究「新型コロナウイルス感染拡大による学校閉鎖が中高生の学習にどのような影響を与えたのか」について紹介されました。研究の結果,学校と子ども,子ども同士のつながりが休校時の学習時間に影響していることが明らかになったそうです。つまり,「つながりを保障することは学校の重要な役割である」ということが,コロナ禍を通して明らかにされたことを学びました。

 また,令和の日本型教育の特徴として,1指示されてやる学習ではない「主体的な学び」 2学習を自己調整する「個別最適な学び」 3自分一人で完結させない「対話的な学び」が挙げられるとされ,特に3の「対話的な学び」においては,わからないことを聞く力(他者に依存する力)が重要であると学びました。

 最後に,GIGAスクール構想にも触れられ,GIGA教育のステップ0として玉置先生と株式会社EDUCOMが協力して開発された「心の天気」の運用についてもお話しされました。

 「心の天気」は,子どもが自分の心の状態を客観視し,教師がそれをcatchすることで”つながる”オープンクラウドであり,学校の役割に合致しているという結びで,まさに落語の一席のようにわかり易く,笑いに溢れた講演でした。

 その他にも,「文化的実践」「学びのドーナッツ」などのお話もされ,ここには書ききれないほど充実した内容の90分間でした。

 令和の日本型学校教育では「自分で疑問を持ち,考えを深めて学ぶこと。そして,その仕組みを構築する力」が必要とされています。私自身も,積極的に講演会などの機会に参加して視野を広げ,多角的に学ぶことを通して,教育に関する学びを深めたいとあらためて思いました。玉置先生、ありがとうございました。(丸山)
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30