岐阜県教育委員会初任者研修感想届く

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 この7月に岐阜県教育委員会から依頼を受けて行った初任者へのオンデマンド講演の感想が届きました。以下に紹介します。

・先生が教えるのは最終手段であり、先生の役割は子供と子供、子供と教科書をつなぐことにあるという言葉が一番印象に残った。自分の授業を振り返ってみると、「どうしてそう思ったのか」と問いかけることは意識的に行っている。しかし、改めて自分の授業を振り返った時、できているようでできていないことが分かった。例えば、挙手指名方式での授業がほとんどで、全員が参加できている授業を創っていない。今後は、生徒の発言をそのまま受け止めて、その上で、問い返しをすることを日頃から心掛ける。そして、生徒と先生とのやり取りではなく、生徒同士で学び合いを深めていける授業を目指していきたい。

・教師が子供の発言や意見を意図的につなげ、子供の発言で授業を創りたいと改めて思った。子供の発言や考えを意図的につないでいくには、挙手する生徒の意見を取り上げるだけでは上澄みに働きかけているだけになってしまう。表情や視線、頷く動作などを丁寧に読み取り、生徒にその根拠を尋ね、意見を拾い、繋げていくことが大切だと学んだ。

・生徒が、分からないことを「分からないから教えて」と自分から発信し、周りの仲間に助けを求めていくことは、生徒を孤立させず、この先の生徒の自立につながる力を育てることにつながる。助けを求めることは恥ずかしいことではない。困ったときに助けてと言えるクラスの雰囲気を育てることを大切にしたい。また、教える側の自分も一緒に問題解決ができてうれしい、一緒に考えると面白いと生徒と共に喜びを味わえるそんな関係性を築きたいと思った。そうすることで、子供同士のやり取りの中で、問題を解決できた時に、生徒自身も喜び合えることにつながると思う。

・教師が子供の「わからない」を解決するのではなく、子供同士で困っていることを伝え合ったり、考えを出し合ったりして少しでも自分たちで分かったといえるような場面や時間を設定すること、子供の発言を教師の言ってほしかった言葉に言い換えるのではなく、ありのままの言葉を受け止めていくことで、子供の気付きにつなげること、その 1時間の授業において一番大切なことを子供自身が発見できるような手立てを打つこと、これらのことを今後の授業づくりで生かしていきたい。

・〇×方式のような、全員が考えを出しやすい場の設定を大切にしたい。生徒が話すときには、発言者だけではなく周囲の反応や表情を見て聞いていきたい。生徒と生徒とをつなぐ役割が教師の仕事なのだと思った。生徒と生徒をつなぐ役割として動き、授業において学びが深まっていくようにしたい。そして、生徒が自分から仲間とのつながりをもてるよう、子供にその大切さを語り、つながりをもてるような働きかけをしていきたいと思った。

・子供たちの力を付けていくためには、インプットよりアウトプットを多くすることをしていきたい。教師が説明をして子供がノートを取るというものではなく、子供自身が分かったことや学んだことを言語化する場を大切にしたい。何度も繰り返し行い、子供自身が学んだことを実感していくことができるようにしたいと思った。またもっと子供たちを見ていく大切さを学んだ。発言していない子の表情や反応を見て、その反応から意見を引き出していくことで、どの子もが授業に参加できる。また、分からないことについて教師が答えを教えるのではなく、子供同士で教え合う環境をつくることが大切だと思った。自分から教えて、助けてと安心して言える環境、人間関係を築いていきたい。

・授業づくりだけではなく、学級活動の際にも、子供同士で考えを伝え合ったり、共感したり、意見をつないだりする場面をたくさん設定し、子供たちと一緒に授業や学級をつくっていきたい。

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