第5回教師力アップセミナーでの学び(今井、寺尾、岡)

《今井》
 今回のセミナーでの学びについて2点に焦点を当ててお話したいと思います。
 
 まず、1つ目は、行動のレパートリーを広げる指導をしなければならないということです。子どもによって、経験値が異なるため行動のレパートリーが違います。その中で、経験不足の子どもに、悪いことを禁止する指導をすると、子どもは何をしたら良いか分からないという状況になってしまいます。

今、私は幼稚園の教育実習中で、4歳児の子どもと関わっています。給食の準備をする時間なのに、工作を始めて、「ごはんを食べない」と言っていた子がいました。私は、その子の「工作をしたい」という思いを尊重しようと、「工作を手伝うから、給食の準備をしよう」と声掛けをしていました。これは、横山先生のおっしゃっていた説得になってしまっていたなと思いました。さらに、わがままを言ったらやってもらえるという悪いことをしたのに、良いことが起こる状況を作っていたということに気づかされました。残り1週間の実習期間、心を鬼にして、その子を無視(見なかったことにする)してみようと思います。

 次に、2つ目は、作業記憶の乏しい子への対応について学びました。「国語の教科書15ページを開いて」という指示をすると、作業記憶の乏しい子には、国語という単語しか頭に残りません。すると、その子は、「何を出すの?」「何ページ?」と聞きます。私が小中学生だった時も、そのような声が教室で聞こえた記憶があります。私の記憶では、先生はこう言います。「話を聞いてなかったからでしょう!さっき、言いました。友達に聞いて下さい。」

これは、叱っています。それではダメだと横山先生はおっしゃっていました。授業に参加したい姿勢が見られるから、これは増やしたいこと。褒めなければいけません。私も、子どもに話を聞く姿勢を育てるには、もう一度言わないで、友達に聞くように指導するべきだと考えていました。しかし、その前に、授業への参加意欲を褒めることが大切であるということを学びました。

 横山先生のお話、とても分かりやすかったです。説得力のある理論を示すと同時に具体的な事例を話してくださったので、実際に学級経営をしたことがない私でも場面を想像することができました。ありがとうございました。(今井)

《寺尾》
 こんにちは、8期生の寺尾です!!今日は先日行われた教師力アップセミナーでの学びを書いていきます。

 まず、教師が指導をするときに「〜をするな」と言わないことの大切さを学びました。私は実際、小学校実習や中学校実習などで子どもたちに「〜しないでください」や、「〜しないようにしましょう」と言ってしまった記憶があります。ですが、その言い方をしてしまうと経験不足の子や作業記憶が乏しい子がどうすればいいのか分からなくなったり、〜という言葉だけに反応してしまったりする可能性があります。

 このようなことを防ぐためにも、「〜しましょう」という形で子どもたちに伝えたいと思いました。ふさわしい行動を教えたり、良い行動をしてる子を褒めたりして、子どもたちの行動のレパートリーを広げていきたいです。

 また、実際に学童で働いていた時に、自分に都合の良くないことが起きた時に認めず暴れ始めたり、わざと悪いことをして構ってもらおうとしたりする子がいました。今思えば、この子は人に頼ることが苦手なのかもしれないと思いました。人に頼る方法が分からなかったのかもしれません。

 そのため、人に頼ることの大事さや頼り方を教えてあげられたら良かったと後悔しています。次、何かの機会でこのような子がいたら、頼り方を教えたいです。

 他にも知っておくべき知識を沢山学ぶことが出来ました。横山先生、根拠がしっかりしていてとても説得力があるお話をしていただきありがとうございました。私はまだまだ勉強不足なので、セミナーや本、ゼミなどで今よりも知識を得たいです。今日学んだことをあと1週間ある中学校実習で少しでも活かせたらなと思います。(寺尾)


《岡》
 皆さん、こんにちは!7期生の岡です。今回行われた教師力アップセミナーでの学びについて、書かせていただきます。

 まずは、教師というものは根拠や正しい知識をもとに指導していくことがとても大切だと感じました。行動のレパートリーを広げる作業についても経験に基づくものだけでなく、医学的な根拠に基づいて行うことがいかに大切であるかと言うことに気付かされました。また、作業記憶の乏しさへの配慮についても、発達障害などのあらゆるものに共通するものがあり、本当に心理の分野と教育の分野は密接に繋がっているなと感じました。

 私は現在学校心理専修で心理について学習してきましたが、ここまで学んできた学習と教育は密接に繋がっていて、別々のものを学んでいると言う感覚を持つのではなく、学んでいることはどこかで繋がっている意識を持って知識を入れるだけではなく、知識同士の繋がりについて、残り少ない大学生活ですが、生かしていきたいなと考えています。

 今回は貴重な機会を与えていただきまして、本当にありがとうございました。(岡)

※写真は林文通先生から提供していただきました。記事とは関係ありません(玉置)

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